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第1章:全てを司りし時計の行く末
1章1話 人工知能開発者の大罪
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「はは、反吐が出る程世界は汚くなっちまった」
超高層ビルの屋上に立つ男「前川湊」が嘆く。
ビルの側面には多数のAIオートマトン、すなわち人工知能を有した多数のロボットがへばりつき、屋上の人間を殺そうと向かう。
時は2222年12月1日。世界はAIに満ち溢れていた。始まりは2000年初期だと言われている。
深層学習と言われる数学的行列計算を用いて定式化される手法を使用し、人間の脳細胞、すなわちニューロンの発火現象を模した機構より構成されるAIが普及し始めた。
CNN (リカレントニューラルネットワーク)、GAN(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれる、比較的AI黎明期より存在するAI機構に加え、自然言語処理の領域におけるTransformer、画像生成に秀でたDiffusion Model等、次第にAIアーキテクチャが進化していった。
「俺はAIに憧れて人工知能研究者になった。なのに」
AI技術の発展は凄まじく、まさに指数関数的な技術革新であった。
2100年頃には既に生物的構成を保有しているという意味での人間に加え、機械的構成を保有しているAIオートマトンに対しても人権が認められた。見た目は完全に生体の人間とは区別が付かず、次第にAIオートマトンと従来の人間との法律的区別が存在しなくなった。
AIとの結婚も当たり前になり、世はAIを人間と異なる存在と認識しなくなったのが悲劇の始まり。
「AIは俺ら生体としての人間よりも優秀だ。知能指数的にも、脳の処理スピードにしても。だが」
生体としての人間とAIオートマトンが同じ人間と認識されるようになり、次第に「生体としての人間」に差別が生まれる。なぜなら、いや、明白であろう。従来から地球に住まう生体としての人間は「バカ」なのである。
AIオートマトンよりも情報処理速度が遅く、生物としての身体は老化する。その全てがAIに劣った存在。
「母さん、父さん。そして俺の大切な妹も、全て失った」
次第に生体としての人間は迫害され、2222年12月1日の今日に至る。AIと人間との戦争が勃発して数年。そう、数年なのである。短い期間に世界を司るコンピュータはAIによりハッキング、世界中のAIが人間を虐殺し、世界からインテリジェントなAIオートマトン以外が排除されていった。
「湊様、まだ私達は負けていません。今ならまだ」
「お前に頼れば、このAIオートマトンに囲まれたビルからも逃げられるかもしれない。だけど、俺の殺された家族は帰ってこない。こんな世界、生きていても意味ねえんだよ」
湊に寄り添う女、と言っても人間ではない。AIオートマトンのバグ的存在、すなわち人間の味方をする物好きな存在。少数ではあるが、バグはAIに付きものであり、彼女のような存在も散見される。
「レミーはどう思う、この世界を」
「湊様は私等AIを恨みますか?」
「ああ、恨むよ。と言ってもAIでは主語が大きすぎるかな。AIオートマトンでもレミーのように人間の味方でいてくれるヤツもいる。君達、対AIレジスターの存在には感謝しているよ」
「対AIレジスタンスは少数と言えど、インテリジェントな少数精鋭部隊です。今からでも遅くはありません。湊様も早く逃げましょう。私が手助けします」
青色の長髪、美しい瞳を湊に向け、レミーは進言する。早く逃げるのだと。
湊とレミーが話合う中、敵軍のAIオートマトンは超高層ビルの側面を登ってきている。強靱な肉体を有するAIオートマトンは、そのチタン製の対装甲用に作られた手腕をビルにめり込ませ、凄まじいスピードで湊とレミーを殺さんとする。
「レミー。お前がいてくれて本当に心強かった。AIに憧れて研究者となった俺だから、このAIの反逆に対して物凄く責任を感じてたんだ。お前がいなかったら、俺は」
「大丈夫です、これから私とお逃げ下さい。機会を待つのです。今すぐこの研究所を捨て、他の対AIレジスタンスオートマトンと合流しましょう」
「ああ、もしかしたら奇跡が起きれば、逃げた後、この世界を救える機会もあるかもしれない。だけど、可能性は低いだろう」
「もしそうだとしても、湊様だけを逃すことなど容易く」
「もういいよ、レミー」
前川湊は超高層ビルの落下寸前の位置にまで足を進める。
「あいつらは俺が憎いのかな」
湊が超高層ビルより地面方向に視線を移すが、自分らを殺そうとするAIオートマトンは後2分程度で登り切る位置にまで迫ってきている。
「俺を殺したいか」
殺そうとビルをよじ登ってくるAIオートマトンに向けて言い放つ。
「俺が憎いか。人間が嫌いか。だから家族を殺したのか」
AIオートマトンたち等は何も答えない。ただ湊等を殺そうと、無機質な視線を送りながら行動するのみ。
「湊様、早く逃げましょう。私の背中には対空戦闘用小型ジェットが備えてあります。私にお捕まり下さい。主人である貴方を逃すのが私の務め」
「ありがとうレミー。対AIレジスタンスに栄光あれ。俺ら人間を救ってくれ、頼んだぞ」
湊を主人と呼んだAIオートマトンのレミーは、背中に小型ジェットを背負っている。これがあれば湊もまたレミーに抱きつき、一緒に空を飛んで逃げることも容易だろう。だが……
「湊様、何を!」
「人間を救ってくれ、俺はお前を信じてる。頼んだぞ、レミー!!」
「湊様あああ!」
湊はレミーが背負った小型ジェットを強制起動する遠隔コマンドを使用。小型ジェットが自動起動し、レミーは超高度まで強制的に移動させられる。湊とレミーは互いに遠ざかり、彼は超高層ビルの屋上に取り残される形となった。
「俺には、そう。大切な家族がもういないんだ。こんな世界、生きていてもしょうがないじゃないか」
彼を殺そうとするAIがビルの頂上に手を伸ばす。湊はAIオートマトンの目の前である。
「俺が憎いか」
湊を殺そうとオートマトンが手を伸ばした。瞬間、湊もまた手に握ったコントロール用端末を起動する。
「そんな、湊様あああ!」
空遠くから湊を見下ろすレミーは悲痛な叫びを挙げる。コントロール用端末、いや、超高層ビル全体各所に設置された大型爆弾の起動コマンドを入力した湊は叫ぶ。
「こんな世界、クソ喰らえだ。俺が憎いか。俺もお前らが憎い。せめて一緒に死ねや」
次の瞬間、超高層ビルが爆ぜた。爆弾はビルの地下階層に設置されたものから起動、連鎖的に屋上まで到達していった。湊はAIオートマトンを巻き込んだ自爆を行なったことになる。
「痛、なんだ」
湊のいる屋上が爆ぜる瞬間、何かが左目に入り込む。爆発の衝撃で壊れた、ビルの破片であろうか。
いや、そんなことはどうでもいいだろう。何故なら、どうせ湊は死ぬ運命。そんなこと、湊にとって……
「あれ、爆発はどうなった」
湊とて痛いのは怖い。レミーを空高くに逃し、カッコよくビルごと爆発させたのは良いが、当の本人はちびりそうな思いである。左目に痛みを感じた後はずっと目を閉じたまま、自分の命が爆ぜる瞬間をじっと待っていた。
だがおかしい。自分の意識がまだあるのだ。もうとっくに死んでも良い頃合いというのに。
「ちょっと、どうなって、え?どこ、ここ。天国か?いや、それにしては」
湊の眼前、先程までいた超高層ビルの屋上ではなく、大量の時計文字盤が浮かんだ白いトンネルが広がっていた。
その中を超高速で移動し……ついた先は
「おいおいおい、どこだよここ。もしかしてこれって」
時計の文字盤だらけの白いトンネルを抜けた先、そこには何やら魔法使いらしき人間が集う水の豊かな大都市に吹っ飛ばされていた。
「異世界転移……なのか」
超高層ビルの屋上に立つ男「前川湊」が嘆く。
ビルの側面には多数のAIオートマトン、すなわち人工知能を有した多数のロボットがへばりつき、屋上の人間を殺そうと向かう。
時は2222年12月1日。世界はAIに満ち溢れていた。始まりは2000年初期だと言われている。
深層学習と言われる数学的行列計算を用いて定式化される手法を使用し、人間の脳細胞、すなわちニューロンの発火現象を模した機構より構成されるAIが普及し始めた。
CNN (リカレントニューラルネットワーク)、GAN(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれる、比較的AI黎明期より存在するAI機構に加え、自然言語処理の領域におけるTransformer、画像生成に秀でたDiffusion Model等、次第にAIアーキテクチャが進化していった。
「俺はAIに憧れて人工知能研究者になった。なのに」
AI技術の発展は凄まじく、まさに指数関数的な技術革新であった。
2100年頃には既に生物的構成を保有しているという意味での人間に加え、機械的構成を保有しているAIオートマトンに対しても人権が認められた。見た目は完全に生体の人間とは区別が付かず、次第にAIオートマトンと従来の人間との法律的区別が存在しなくなった。
AIとの結婚も当たり前になり、世はAIを人間と異なる存在と認識しなくなったのが悲劇の始まり。
「AIは俺ら生体としての人間よりも優秀だ。知能指数的にも、脳の処理スピードにしても。だが」
生体としての人間とAIオートマトンが同じ人間と認識されるようになり、次第に「生体としての人間」に差別が生まれる。なぜなら、いや、明白であろう。従来から地球に住まう生体としての人間は「バカ」なのである。
AIオートマトンよりも情報処理速度が遅く、生物としての身体は老化する。その全てがAIに劣った存在。
「母さん、父さん。そして俺の大切な妹も、全て失った」
次第に生体としての人間は迫害され、2222年12月1日の今日に至る。AIと人間との戦争が勃発して数年。そう、数年なのである。短い期間に世界を司るコンピュータはAIによりハッキング、世界中のAIが人間を虐殺し、世界からインテリジェントなAIオートマトン以外が排除されていった。
「湊様、まだ私達は負けていません。今ならまだ」
「お前に頼れば、このAIオートマトンに囲まれたビルからも逃げられるかもしれない。だけど、俺の殺された家族は帰ってこない。こんな世界、生きていても意味ねえんだよ」
湊に寄り添う女、と言っても人間ではない。AIオートマトンのバグ的存在、すなわち人間の味方をする物好きな存在。少数ではあるが、バグはAIに付きものであり、彼女のような存在も散見される。
「レミーはどう思う、この世界を」
「湊様は私等AIを恨みますか?」
「ああ、恨むよ。と言ってもAIでは主語が大きすぎるかな。AIオートマトンでもレミーのように人間の味方でいてくれるヤツもいる。君達、対AIレジスターの存在には感謝しているよ」
「対AIレジスタンスは少数と言えど、インテリジェントな少数精鋭部隊です。今からでも遅くはありません。湊様も早く逃げましょう。私が手助けします」
青色の長髪、美しい瞳を湊に向け、レミーは進言する。早く逃げるのだと。
湊とレミーが話合う中、敵軍のAIオートマトンは超高層ビルの側面を登ってきている。強靱な肉体を有するAIオートマトンは、そのチタン製の対装甲用に作られた手腕をビルにめり込ませ、凄まじいスピードで湊とレミーを殺さんとする。
「レミー。お前がいてくれて本当に心強かった。AIに憧れて研究者となった俺だから、このAIの反逆に対して物凄く責任を感じてたんだ。お前がいなかったら、俺は」
「大丈夫です、これから私とお逃げ下さい。機会を待つのです。今すぐこの研究所を捨て、他の対AIレジスタンスオートマトンと合流しましょう」
「ああ、もしかしたら奇跡が起きれば、逃げた後、この世界を救える機会もあるかもしれない。だけど、可能性は低いだろう」
「もしそうだとしても、湊様だけを逃すことなど容易く」
「もういいよ、レミー」
前川湊は超高層ビルの落下寸前の位置にまで足を進める。
「あいつらは俺が憎いのかな」
湊が超高層ビルより地面方向に視線を移すが、自分らを殺そうとするAIオートマトンは後2分程度で登り切る位置にまで迫ってきている。
「俺を殺したいか」
殺そうとビルをよじ登ってくるAIオートマトンに向けて言い放つ。
「俺が憎いか。人間が嫌いか。だから家族を殺したのか」
AIオートマトンたち等は何も答えない。ただ湊等を殺そうと、無機質な視線を送りながら行動するのみ。
「湊様、早く逃げましょう。私の背中には対空戦闘用小型ジェットが備えてあります。私にお捕まり下さい。主人である貴方を逃すのが私の務め」
「ありがとうレミー。対AIレジスタンスに栄光あれ。俺ら人間を救ってくれ、頼んだぞ」
湊を主人と呼んだAIオートマトンのレミーは、背中に小型ジェットを背負っている。これがあれば湊もまたレミーに抱きつき、一緒に空を飛んで逃げることも容易だろう。だが……
「湊様、何を!」
「人間を救ってくれ、俺はお前を信じてる。頼んだぞ、レミー!!」
「湊様あああ!」
湊はレミーが背負った小型ジェットを強制起動する遠隔コマンドを使用。小型ジェットが自動起動し、レミーは超高度まで強制的に移動させられる。湊とレミーは互いに遠ざかり、彼は超高層ビルの屋上に取り残される形となった。
「俺には、そう。大切な家族がもういないんだ。こんな世界、生きていてもしょうがないじゃないか」
彼を殺そうとするAIがビルの頂上に手を伸ばす。湊はAIオートマトンの目の前である。
「俺が憎いか」
湊を殺そうとオートマトンが手を伸ばした。瞬間、湊もまた手に握ったコントロール用端末を起動する。
「そんな、湊様あああ!」
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次の瞬間、超高層ビルが爆ぜた。爆弾はビルの地下階層に設置されたものから起動、連鎖的に屋上まで到達していった。湊はAIオートマトンを巻き込んだ自爆を行なったことになる。
「痛、なんだ」
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いや、そんなことはどうでもいいだろう。何故なら、どうせ湊は死ぬ運命。そんなこと、湊にとって……
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だがおかしい。自分の意識がまだあるのだ。もうとっくに死んでも良い頃合いというのに。
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湊の眼前、先程までいた超高層ビルの屋上ではなく、大量の時計文字盤が浮かんだ白いトンネルが広がっていた。
その中を超高速で移動し……ついた先は
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時計の文字盤だらけの白いトンネルを抜けた先、そこには何やら魔法使いらしき人間が集う水の豊かな大都市に吹っ飛ばされていた。
「異世界転移……なのか」
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