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第一話
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夏休みの前日、俺は夏樹と2人で帰った。
今日は珍しく、夏樹はあまり話さない。
少し気掛かりだが、おそらく今日はそんな気分じゃないのだろう。
自分も話しかけるネタが無いので、俺も夏樹も終始無言で歩く。
「ねぇ、湊」
「………ぅえっ、何?」
いきなり話しかけられたので、変な声が出る。
「もしさぁ、俺がナニカと入れ替わってて、その事を誰にも話さず、秘密にしたまま毎日を過ごしていたら、どう思う?」
「なんでいきなり………うん、まぁ。ちょっと怖いかな」
「へぇー、怖いんだ」
そしてまた無言が続く。
「実はね、前ここら辺で葬式があったんだよ」
「………そうなんだ」
「死んだ人の苗字、新代っていうんだって。」
「………うん」
「なんか思い出さない?」
「え?どう言う事?」
「………そっか、じゃあなんでもない。」
今日の夏樹はなんだか変な感じがするが、何かあったのだろうか。
「ごめんね。そろそろ塾だから、走んないと間に合わないや、またね」
「うん…また明日」
夏樹が走り去っていく。
あ、また明日って言っちゃったけど、明日から夏休みか。
今日は珍しく、夏樹はあまり話さない。
少し気掛かりだが、おそらく今日はそんな気分じゃないのだろう。
自分も話しかけるネタが無いので、俺も夏樹も終始無言で歩く。
「ねぇ、湊」
「………ぅえっ、何?」
いきなり話しかけられたので、変な声が出る。
「もしさぁ、俺がナニカと入れ替わってて、その事を誰にも話さず、秘密にしたまま毎日を過ごしていたら、どう思う?」
「なんでいきなり………うん、まぁ。ちょっと怖いかな」
「へぇー、怖いんだ」
そしてまた無言が続く。
「実はね、前ここら辺で葬式があったんだよ」
「………そうなんだ」
「死んだ人の苗字、新代っていうんだって。」
「………うん」
「なんか思い出さない?」
「え?どう言う事?」
「………そっか、じゃあなんでもない。」
今日の夏樹はなんだか変な感じがするが、何かあったのだろうか。
「ごめんね。そろそろ塾だから、走んないと間に合わないや、またね」
「うん…また明日」
夏樹が走り去っていく。
あ、また明日って言っちゃったけど、明日から夏休みか。
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