悪魔の皇弟殿下ー若き英雄ー

文字の大きさ
上 下
1 / 2

第一話

しおりを挟む
「皇弟殿下、皇弟殿下」
「なんじゃ。セルンドク公爵」
「部屋に籠るのはいい加減になされよ。」
「もう少しで僕の理想の戦闘機が完成しそうなのだ。少し待て。」
僕は爺を追い払って1人で黙々と作業を続けた。そして1日後遂に完成した。爆弾を落としたり銃を撃つことができないのとは違い、ミサイルを発射できる戦闘機が。僕の国も敵の国も結界で爆弾は防げる。しかしそれには限度があるから戦闘機を落とそうとする。しかし銃だけではよほど当たりどころが良くないとできない。それを問題に思った僕は敵が攻めてきてからずっと研究をしてきた。そして遂にミサイルと言う地上から飛行機に届いて撃ち落とすものを作った。しかしそれでは足りないと思い、飛行機に乗せられる様に工夫をした。そして研究を始めて1年経った今日遂に最高傑作が出来たのだ。一個モデルが出来ればあとは簡単だ。魔法でコピーすれば良いだけなのだから。コピー魔法は僕しか使えない者。人間を始めた生きている者以外は全部コピーが可能だ。僕のコピー魔法がなければ我が国はとっくに負けていただろう。相手より物量、人数などの技術を除くすべてで劣っていたのだから。ただこれからは違う。僕の作った最新鋭戦闘機で勝つのだ。僕はエンジンというものを作成して今までの戦闘機より早く、音速で飛べる様にした。2人1組で操作する為仕事も減って飛行士は楽になるから長時間飛べる様になるはずだ。そして僕が作った指輪を嵌めれば誰でも操作できる様になる。今すぐ実戦力化出来るのだ。僕はモデルをアイテムボックスの中に入れるとアイテムボックスの中でコピー魔法を使って1000機以上コピーをした。これを我が国の信頼できる兵士に渡す。この指輪を嵌めると自然に僕に絶対忠誠を誓う。



僕は久しぶりに自室の外に出た。皇宮はとても強固な結界魔法で護られているので安心だ。僕はそのまま帝国軍本部に行く。本部に着くと全員が敬礼してきた。
「元帥閣下お久しぶりにございます。」
「うむ。新兵を2100名今すぐに空軍演習場に集めよ。命令は以上だ。」
「はっしかし何故」
「時間はない今すぐせよ。戦況の報告も頼む。」
「はっ全ての戦場で我が国が不利。現在フォールントム伯爵が守っているところを破られれば帝都への最後の防戦地に到達いたします。彼の名将は2年以上守っておいでですがそろそろきついかと。しかし殿下がお作りになられたミサイルというものを全ての部隊に配備することで空よりの脅威はだいぶ防げ、相手を疲労させております。」
「そうか。ご苦労」
「ありがたきお言葉。」
「殿下、集めました。」
コンドロウス侯爵兼陸軍中将が教えてくれる。どうやらかなり走ったようだ。
「今行く」
僕も走って演習場へ行った。











しおりを挟む

処理中です...