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第4章閑話 

閑話 保険の授業と女神のからだの仕組み その2 

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「ぜっっったいに、騒がないでくださいねー授業が中止になっちゃいますからねー」

僕は手を叩きながら笑顔を見せる。授業を聞こうともせず、数学の勉強をしていた高橋が女神を凝視しているのが面白い。

「どうした。鈴木、中身は女だったぞ。裸の女だ。最高じゃないか?なあ?」

僕の言葉に鈴木がビクつく。まあ当然か。佐藤も鈴木もリーダーぶってはいるが、見立てでは間違いなく童貞だ。3か月も見ていれば経験者と被経験者くらい見て取れる。

片田舎の公立中学の成りたての2年生、部活動に熱心で全員入部が原則な上に夏休みも毎日練習という環境が、この学校の生徒の経験率を圧倒的に下げていた。

このクラスで経験者は40人中5人しかいない。その内男子生徒はたったの1人。後ろの席の有紀くらいだ。まあこいつも、学校の大人的には逆レイプされた悲しい美少年であるから、経験者と胸を張って言いにくい立場にはあるのだけれど。

佐藤が意を決したように席から立ちあがる。

「せ、先生まじやばくない?良いの?ってかナニコレ?まじペットって先生なに?」

上手く文章が作れていない感じが良い。まあ佐藤は意外と真人間だからな。

こいつはクラスを盛り上げすぎる所もあるが、ブレーキもかけてくれる。お陰で学級崩壊なんて微塵も起きない感がこのクラスにはある。率先して混乱を齎そうとする僕とは偉い違いだ。

「これは先生のペットのめがみちゃんです。大学2年生以来かな、僕のペットとして飼っています。美人だろ?正直顔とスタイルだけはそこらの芸能人に負けないし、ハーフだぞ(人×神の)上から92・57・88だ。テレビに出ているグラドルと違って、一切虚偽申告をしていないガチのサイズだぞー。あと金髪は地毛だから黒髪に染めないでも校則的に問題はありません」

「いや、じゃなくて!だっておかしいじゃん!今授業中で!何を!」

【バン!】

僕は教科書を床に叩きつける。佐藤の言葉が止まる。

「意見がある時は手を挙げような佐藤。あと大きな声もいけない。こんな状況が他のクラスに、いや世間にばれたらどうなると思う?この学校も、皆も終わりだぞ~」

僕の言葉に佐藤が止まる。

「考えても見ろ。臨時教師がペットの女性を使って生徒に保健の授業を実践した。こんな事がバレたら学校はマスコミの餌食だ。部活組は大会になんかにはもう出られない。進学の時にレベルの高い私立なんて裏で落とされるし、推薦は皆無だ。」

皆がざわつきだす。スマホを手にしようとしていたものも、ゆっくりとポケットから手を出す。

「学校の名前が広がれば将来の就職にも不利だ。知ってるか?履歴書は中学校名から書くんだ。優良の大企業や公務員ほどきっちり経歴を調べる。問題を起こした学校の子は常に苦境に立たされるんだ」

僕の笑顔に生徒の顔が引きつる。そりゃそうだ。先生の暴挙で自分の人生全部が否定されかねない事態に陥っているのだから。頭の中はパンク寸前だろう。

「ここで君達には、2つの選択肢がある。1つは真面目に、こんな事は良くないと言って、先生に言ったり、SNSに画像でも貼り付けて自分の人生を終わらせる。もう一つは美人のお姉さんの体をくまなく観察し、保険の授業を2時間受けて、正しい性知識を高め、将来のセックスの糧にする」

僕は全員を見渡す。恐怖の色は残っているが、生唾を飲み込むものも少なく無い。

「それじゃあ、こんなの辞めようってやつは手を上げろ。どうだ・・・いないみたいだな」

心のウキウキが止まらない。僕の勝ちが決定した。

「それじゃあ改めて椅子を持って前に来い。授業中は静かに、意見がある時は手を上げるように。いい席は・・・早い者勝ちな。用意スタート」

最初は動かなかった中学生たちは、結審した佐藤と鈴木が椅子を持って前に出た事をきっかけに、堰を切るように集合した。罪悪感と、それに伴う興奮でクラスは異様な雰囲気に包まれている。

さあ、今日も元気に、調教の始まりだ。

僕は女神の縄をほどき目配せをした。

彼女は震える体を必死に抑えながら、立ち上がった。

生徒の小さな歓声と共に、彼女の裸が露わになった。

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明日の更新22時前後です
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