【R18】性奴隷の憂鬱な夢

醜い

ぼんやりとした意識の中で何度も強く揺さぶられて目を覚ました時、飛び込んできたのはブラッドの屋上庭園にとても似た景色だった。


そして、聴こえてくる。

あの声、あの歌がー－………。


－－これは夢の続き…？

リュカ……？

リュカ、……いるの…？

俺はリュカの姿を探して注意深く耳を澄ませた。

どこ……？

どこにいるの………？


……ああ、リュカ、早く会いたい…！

リュカがいると思うと心が躍る。

声を辿りたいけど、身体が鉛のように重くて思うように動いてくれない…。
せめてもう少し足に力が入れば…。

何とか立ち上がりたくて足を動かそうと踠いていた時、突然顎を掴まれて唇を塞がれて驚いた。

生々しい感触で無理矢理唇をこじ開けて差し込まれた舌が歯茎や上顎の裏をなぞるように口の中を蹂躙してくる。うまく息継ぎが出来ない中、その舌がオリバーのものでこれは夢ではなく現実なのだとすぐに理解した。

「…いや…だ…っ」

突き放したくても手が、脚が、身体が思うように動いてくれない。

再び俺はこの屈辱的な快楽に翻弄される。

その間も微かに歌が聴こえていた。


やめて、やめて、やめて…！！

こんな所、リュカに見られたくないっ！

我慢しようとしても漏れてしまう自分の声が嫌になる。

焦れば焦るほど身体の芯が熱くなる。

こんな場所で全裸に近い格好にされてペニスを攻められ、膣口に触れられて。

嫌悪感で吐き気がするのに、屈辱と羞恥心でいっぱいなのに、…それがどうしようもなく気持ち良い。

こんな醜い俺を…、見られたくない…！

強く思ったその時、俺は絶頂を迎えた。

絶頂を迎えると同時に酷く身体が疲れて再び意識が遠くなる。


聴こえてきた微かな歌声……。

リュカはきっと遠くに居たのだろう。

そう、きっとリュカには見られていない。知られてない…。

大丈夫、きっと大丈夫……。


自己嫌悪に苛まれながらも祈るような気持ちで自分に強く言い聞かせながら俺はまた深い眠りに堕ちていく。