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誘惑
しおりを挟むグレタの手が俺の肌を伝いながら下へ向かって降りていき、絶頂を逃したペニスを掠めて通り過ぎて膣口に指先が当たるとくちゅっと卑猥な音がした。
「………あ…っ」
絶頂を迎えることが出来なかった俺の身体はまるで媚薬に侵されている時みたいに敏感になっていて、僅かな刺激でも敏感に反応してしまう。
「……んん…っ♡」
グレタの唇もキスの雨を降らしながら、俺の乳首まで降りてくると舌先で周りを円を描くようになぞりながら時々ちゅうっと吸い上げてくる。
グレタの指先が触れるか触れないかのもどかしい距離でアナルまで降りて、また割れ目をなぞってペニスの先端まで登ってくる。そしてその柔らかくて大きな手のひらで優しくペニス全体を包み込み、数回上下に撫でるとまた割れ目やアナルまでゆっくりと降りてきて、それを何度も何度も繰り返され続けた。
「……っはぁ…っ♡…っあん………♡」
ああ…、気持ち良い。もどかしい。
リュカのような揺蕩うような甘い快楽やオリバーの与える暴力的な激しい刺激とはまるで違う。ゆるゆると与えられるもどかしい快楽に、その先にある更なる刺激を求めて自分から手を伸ばしたくなる。
優しくて甘い…、でも、凄く…誰よりも意地悪で。
「あ…っ、グレタ…、俺…、欲しい…。」
羞恥心を堪えて勇気を出して言ってみる。
「ふふっ、何が欲しいのかなぁ?」
グレタが蕩けた目で微笑みながら責めていた乳首から口を離して意地悪な質問をしてくる。
「…あ……、何でも…、ない…っ」
恥ずかしくなって思わず顔を逸らした。
「ふふっ、ごめん。ヨルがあまりにも可愛いくてつい意地悪したくなった。…酔ってるからかも。でもだめだよ…。ヨルは今日とても大変な思いをしたでしょう…?心や身体にも負担がかかるし今はこれで我慢して。」
「や…だ…っ!欲しい…っ、欲しいよ…」
「大丈夫…、ちゃんとイかせてあげるから…。」
羞恥心でいっぱいで顔を逸らした俺の耳にキスを落としてくる。
「どこでイキたい?」
「…………っ」
「さぁ…言ってごらん。叶えてあげる。」
耳朶を甘噛みしながら、まるで淫魔の誘惑のように魅惑的な声でグレタが囁く。
「……お……おまんこに…、おちんちん…っ、欲し…ぃ…ょ……」
消えたくなるくらい恥ずかしくて語尾が小さくなってしまう。
「……ヨル…。」
「……おちんちん、で、イキたい…っ」
自分が放った淫らな言葉に顔が熱くなる。でもそれ以上に身体が、身体の奥が熱くてその熱を解放したくて疼いている。
「…………………誰の?」
「グレタの……。」
「………………………。」
俺の言葉の後にグレタは沈黙した。
「………?…………グレタ……?」
その沈黙に急に不安になってグレタの顔を覗こうとしたその時。
「……………兄さんの、だろ?」
そう言うと同時にグレタの肉棒が俺の膣奥まで一気に突き入れられた。
「……ッ!?あ゛あ゛ぁぁっ!!!」
「言えよ…。ほら、リュカって…。リュカのおちんちんずっと欲しくて仕方がなかったって…っ!」
衝撃で身体が仰け反る。激しく揺さぶりながらグレタが俺の耳元で悪魔の囁きを続ける。
「…っ、や、あ゛っ、あぁっん!!」
「いいよ…、言えよ。俺がリュカになってやるから…っ」
いつもより少し低い声。
目を閉じればリュカをすぐ傍に感じる。
グレタがリュカに似ている声で、リュカにとても似たオーラで、俺を包み込みながら快楽の波へと強い力で引き摺り込んでいく。
「グレタ……っ、ちが……っ、おれっ」
「違わない。何も違わないよ。今俺はリュカだ。ヨル…っ、リュカって呼んで…。素直になって…ヨル…!」
………そうだ…。違わない。
俺はリュカを求めてる。グレタの中に。
「……っ!…リュカ…っ!俺、リュカのこと…あっ、あぁっ、んっ♡ずっと…っ、待ってた……っ、あんっ♡あぁぁっ、ん!!」
グレタは俺の心も身体も奥まで激しく揺さぶり続ける。
肉棒が挿抜される度に敏感な場所を的確に刺激され、最奥の子宮口をゴリュゴリュと貫かれる。散々焦らされた後に、好きな人の温もりに包まれながらこれでもかと与えられる強い快楽が堪らなく気持ち良い。
「リュカ…っ、リュカ…っ!………すき、好き……っ!……俺……っ、リュカのこと…っ、愛してる…っ」
その瞬間、グレタの目から涙が溢れた。
「ヨル…すまない……、俺もずっと……ヨルを愛してる…っ」
「はぁっんっ、や、あっ♡…あんっ♡気持ち良いよぅ…っ!あぁ…、っん♡」
気持ち良すぎて頭の中がとろとろに溶けて真っ白になり、俺は声を我慢するのも忘れて一気に天国に昇りつめていった。
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