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二つのアイテム
しおりを挟む度々ギルと2人きりになっているのをご主人様は心配していたけど、
「僕も暇だし、いつも黙って立っているか天気の話するくらいしかないから大丈夫。」
とギルに教えられた言い訳で誤魔化していた。
ご主人様とは僕が妊娠した上にギルが訪れて以来、あまりセックスをしておらず、夜は食事をして一緒にお風呂に入るとそのまま寝てしまう事が多くて、ギルのアイテムを使えば割とすぐに抜け出せるようになった。
夜の密会の為に渡されたアイテムは二つ。
ご主人様が眠りに落ちてから枕元に睡眠を深くする【昏睡の石】を置く。
この石がある間はご主人様は起きない。
そして裸に膝丈の白いシャツを羽織り【結界無効石】を使って結界を解除して僕は部屋を出る。
ティールームや庭園は元々闘病中のギルのお母さんの為に造られたものだと聞いた。
そして母親の部屋のすぐ隣にギルの部屋があるため庭園とギルの部屋はとても近く、見回りの人に出会う可能性は殆どない。
僕はすんなりギルの部屋の前にたどり着いた。
ノックをすると入るよう促され、ドアを開けると裸にガウンを羽織ったギルが暗闇の中で揺らめく蝋燭の光に照らされながら妖しく微笑んでいた。
「さぁ、こちらへ。」
ギルが手を差し伸べて、僕は誘われるままギルの手をとる。
だめだ、だめだと思えば思うほど僕の身体の芯が熱くなってきて火がついた花火のようにパチパチと激しく快感が弾けて、自分ではもう止められない。
その手を引き寄せられベッドに押し倒される。ギルと唇が重なって、ねっとりと舌を絡ませてキスをした。
「ご主人様を裏切って、その息子といやらしい事をする為にわざわざ抜け出して会いにくるなんていけない子だ」
「……っっ!…ちが……っ」
「違わないだろ?」
「そん…っ!?……んぅぅっ!」
そんなのわかってる。
誰のせいで………っ!!!!
言いかけた口に口移しで水を飲まされる。何度も何度も繰り返して…。
苦しくて目に涙が滲む。
水でお腹いっぱいになった頃、僕のシャツのボタンを全て外して乳首を指先でコリコリと弄りながらギルが囁く。
「ふ…、相変わらず貧乳なのに本当にいやらしくて敏感な乳首だ。小さいのに一生懸命ぴんと尖って…もっともっととおねだりをしてくる。」
「……っ、は、あ、……あ…っ」
僕は恥ずかしくて、自分がすごく情けなく感じつつもその言葉に被虐心を煽られてもっと興奮してしまう。
「……ふぅ、んっ、…あっ、あんっ」
ベッドに仰向けにされ、大きく広げられた脚の間をギルが覗き込む。
「……や…っ」
「ふん、まだ触ってもいないのにこんなに涎を垂らして欲しがって…。ご主人様に変わってお仕置きしてやろう」
ギルが僕のおまんこにしゃぶりつく。
「ああん……っ!!あっ!はぁっ!」
ぐちゅ、じゅるっ、じゅるる
ちゅうちゅうと僕のクリトリスと愛液を吸いながら膣口に舌を挿し込まれ、僕の身体はギルの齎す快楽に支配されて堕ちていく。
「…ん?随分と解れているな。…お前、まさか自慰でもしていたのか?」
ギルがアナルに指を一気に2本挿し込みながら聞いてくる。僕が図星をつかれビクッと反応するとギルは嬉しそうに指をさらに奥に突き入れた。
「…っ!ああんっ!…やっ!あ…っ」
2本の指をバラバラに動かして僕の気持ちいい所を的確に捉えて抉ってくる。
「凄い…!どんどん溢れてくる…っ」
じゅる、じゅる、じゅる、じゅぷ
ギルの舌がねっとりと僕の膣内を這い回る。ゾクゾクとした快感が身体中を駆け巡った。
「…っ、はぁっ、あん、やぁ、んっ」
「ぷはっ、腰が舌や指を追って揺れている。本当に淫乱で美しいよ…!」
ギルの言葉に被虐心を煽られる。
じゅるるるるっ!!
「あっ、あっ♡だめっ♡…や、あっ♡あんっ♡……ああんっ!!イッちゃう…、イッく……うっ!!」
ギルにひときわ強く吸いつかれて僕は呆気なくイッてしまった。
「…っ!?…ひぅっ♡あんっ♡あっ、ああっ!も、…ぃや…っ!!…また…っ!」
余韻で身体がピクピクと跳ねているのにギルは全く止めようとしなくて、僕はまた連続で果ててしまう。
時間をかけて、何度も、何度も…。
ひたすら嬲られ、イかされ続ける。
僕は涙を流しながら、抗えない終わりの見えぬ快楽の虜になってしまっていた。
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