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36話 牛刀型
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――――――――――
【武器】
アイアンダイル包丁(牛刀型)【C+】
与ダメ(敵防御力0の場合):装備者攻撃力+1000
装備者攻撃力補正(武器登録後):100(最大値200)
装備者防御力補正(武器登録後):1000(最大値2000 )
エンチャント:なし
武器ユニークスキル【生成武器限定】:無限切れ味(研磨不要。刃の錆び汚れが勝手に落ちる)
武器種別スキル:獣捌き(自動で素材を切り出す)
レベル:1
進化後スキル:料理強化フェーズ1【生成武器限定】(通常の料理強化スキルで作った料理よりも取得できる経験値の量が増える)
――――――――――
「はぁはぁはぁ、ふぅ……。で、出来ました。素材から性能予想はできたんですけど、包丁だと別途スキルがつくんですね」
「お疲れ様。それにしても、まさに剥ぎ取りのためにあるようなスキルね。いい素材は使わなくてもいいから1人1本常備しておいてもいいかも」
「確かにそうしたら便利だろうけど……。朝比奈さん身体は大丈夫ですか?」
「は、はい。でもちょっと椅子を貸してもらえると助かるかもです。あ、これはお渡ししますね」
「お疲れ様です。ありがたく使わせてもらいますね」
額に汗を滲ませた朝比奈さんを労うと、俺はその包丁を手にとった。
重厚な見た目の割に軽くて振りやすい。
包丁というかもうナイフに近いかも。
ただこのままずっと手に持ってるのも危ないか……。
しまう場所……あ、生成された武器はアイテムポケットが使えるのか。
そういえばあの時朝比奈さんが作って見せてくれた武器も、いつの間にか見えなくなって……。
アイテムポケットに何がしまえるのか、何がしまえないのか家に戻ったら1度いろいろと試してみよう。
「ほら! 折角作ってもらったんだから早速使って見せてよ!」
「そうだな、じゃあ早速……『獣捌き』」
コボルトの死体をしっかり掴んでスキルを発動させると、料理強化と同様に身体が勝手に動き、恐ろしいスピードコボルトを捌き始めた。
クラデビーパの剣でコボルトを殺した時にも切れ味のよさは感じたけれど、やはり料理用の道具とそれは別物。
簡単に刃が入り、止まることなく一息で皮を剥ぐこの感覚はこういった業物の包丁でしか味わえないと思う。
「――内臓はダンジョンの肥やしに、肉は今晩のメイン用に残してっと……おっ!終わったみたいだな」
その処理工程は時間にして3分を切る。
緩衝材のあのプチプチを潰すような快感に俺はとりつかれ、あっという間に2匹、3匹と次々に処理を完了させる。
ステータスの記載にあるように、本当に刃は研磨する必要がなく、血も勝手に流れ落ちていくからこれ自体は都度水で流さなくても大丈夫。
これはとんでもないものを手にしてしまったな。
「凄い、わね……」
「はい。……。あ、そうだ!身体も大丈夫そうですし、私たちの出番もなさそうなのでミーク姉さんの分も武器生成しちゃいましょうか」
「いいの? ……。あなたには特別頑張ったご褒美で後で回復液をあげるわ。身体は労りなさい」
「ポーションですか?ありがとうございます! その、受けとる側がこんなこと言うのもなんなんですけど、それって今頂けたりは……」
「今は……こんなところだと無理なのよ。どうしても。それに回復液はポーションとは違って……。ま、まぁそれについてはまた2人の時に説明するから。ちょっとだけ待ってもらえるかしら?」
「? わ、分かりました。じゃあ取りあえず武器生成始めちゃいますね。素材はこの『ボーパルバニーの角』。武器種はどうしますか?」
「そうね……じゃあ『槍』でお願いできるかしら?」
「了解しました。じゃあ始めます。武器生成」
【武器】
アイアンダイル包丁(牛刀型)【C+】
与ダメ(敵防御力0の場合):装備者攻撃力+1000
装備者攻撃力補正(武器登録後):100(最大値200)
装備者防御力補正(武器登録後):1000(最大値2000 )
エンチャント:なし
武器ユニークスキル【生成武器限定】:無限切れ味(研磨不要。刃の錆び汚れが勝手に落ちる)
武器種別スキル:獣捌き(自動で素材を切り出す)
レベル:1
進化後スキル:料理強化フェーズ1【生成武器限定】(通常の料理強化スキルで作った料理よりも取得できる経験値の量が増える)
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「はぁはぁはぁ、ふぅ……。で、出来ました。素材から性能予想はできたんですけど、包丁だと別途スキルがつくんですね」
「お疲れ様。それにしても、まさに剥ぎ取りのためにあるようなスキルね。いい素材は使わなくてもいいから1人1本常備しておいてもいいかも」
「確かにそうしたら便利だろうけど……。朝比奈さん身体は大丈夫ですか?」
「は、はい。でもちょっと椅子を貸してもらえると助かるかもです。あ、これはお渡ししますね」
「お疲れ様です。ありがたく使わせてもらいますね」
額に汗を滲ませた朝比奈さんを労うと、俺はその包丁を手にとった。
重厚な見た目の割に軽くて振りやすい。
包丁というかもうナイフに近いかも。
ただこのままずっと手に持ってるのも危ないか……。
しまう場所……あ、生成された武器はアイテムポケットが使えるのか。
そういえばあの時朝比奈さんが作って見せてくれた武器も、いつの間にか見えなくなって……。
アイテムポケットに何がしまえるのか、何がしまえないのか家に戻ったら1度いろいろと試してみよう。
「ほら! 折角作ってもらったんだから早速使って見せてよ!」
「そうだな、じゃあ早速……『獣捌き』」
コボルトの死体をしっかり掴んでスキルを発動させると、料理強化と同様に身体が勝手に動き、恐ろしいスピードコボルトを捌き始めた。
クラデビーパの剣でコボルトを殺した時にも切れ味のよさは感じたけれど、やはり料理用の道具とそれは別物。
簡単に刃が入り、止まることなく一息で皮を剥ぐこの感覚はこういった業物の包丁でしか味わえないと思う。
「――内臓はダンジョンの肥やしに、肉は今晩のメイン用に残してっと……おっ!終わったみたいだな」
その処理工程は時間にして3分を切る。
緩衝材のあのプチプチを潰すような快感に俺はとりつかれ、あっという間に2匹、3匹と次々に処理を完了させる。
ステータスの記載にあるように、本当に刃は研磨する必要がなく、血も勝手に流れ落ちていくからこれ自体は都度水で流さなくても大丈夫。
これはとんでもないものを手にしてしまったな。
「凄い、わね……」
「はい。……。あ、そうだ!身体も大丈夫そうですし、私たちの出番もなさそうなのでミーク姉さんの分も武器生成しちゃいましょうか」
「いいの? ……。あなたには特別頑張ったご褒美で後で回復液をあげるわ。身体は労りなさい」
「ポーションですか?ありがとうございます! その、受けとる側がこんなこと言うのもなんなんですけど、それって今頂けたりは……」
「今は……こんなところだと無理なのよ。どうしても。それに回復液はポーションとは違って……。ま、まぁそれについてはまた2人の時に説明するから。ちょっとだけ待ってもらえるかしら?」
「? わ、分かりました。じゃあ取りあえず武器生成始めちゃいますね。素材はこの『ボーパルバニーの角』。武器種はどうしますか?」
「そうね……じゃあ『槍』でお願いできるかしら?」
「了解しました。じゃあ始めます。武器生成」
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