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28話 可能性
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――――――――――
【料理】
グラデビーパたこ焼き【C+】
【モンスター別バフ効果】
水魔法威力小強化
【選択バフ(共通)】
経験値取得量増加
【取得可能経験値】
1000(2000→6000→12000)
――――――――――
確かにミノタウロスよりも取得できる経験値は多い。
しかも朝比奈さんがいることで更にもらえる経験値は増えるし、経験値取得量も朝比奈さんの分がまた重複されて……ってあれ?
そういえば前回は事前に経験値取得量増加バフを取得させた状態でミークをテイムしたから経験値取得量増加が重複されて……。
今回テイムしてバフが共有された後、つまり既に朝比奈さんにバフが重複されている状態にも関わらず、経験値取得量増加のバフがまた重複できる。
イグニールの心臓を食べたときにはバフの選択は出来なかったし、火事場の馬鹿力を選択したスライムティーをほぼ同時に飲んだ時にはこれは重複されなかったのに。
ということは、『火事場の馬鹿力』と『全属性耐性付与』この2つはそもそも重複できないバフってことで……だけど、アナウンスは『経験値取得量増加』のみの重複 という言い方をしなかった。
「もしかすると、俺のスキルが強化されてまた選択できるバフが増えるってこ――」
「いただきます! ほらほらあなたも熱いうちに食べなさい」
「は、はい、いただきます……んーっ! 美味しい! これ、美味しいです!」
ユニークスキルに更なる強化の可能性があるかもしれないことに若干高揚していると、そんな俺のことなんか無視して2人は早速たこ焼に手を出していた。
卵やキャベツを入れていないから、コクとか食感が寂しいかも知れないと思ったけど、旨そうに食べる2人をみるにそれは杞憂だったようだ。
『朝比奈ひなたが初めてテイム以外で経験値取得量増加のバフを取得したため、これを重複します』
「……。じゃあ俺が、俺だけで初めてそれを重複したように例えば複数のスライムで作ったスライムティーで、ミークと朝比奈さんが経験値取得量増加バフを取得することはできないのか?」
『テイム以外での経験値取得量増加バフ2度目の重複は、スキル主以外だと、B以上の同種モンスターを複数使用した料理、或いはB以上で特定のモンスターを掛け合わせた料理のみ可能となります』
なるほど。
ということは、まだまだ俺が取得できる経験値は爆発的に伸ばせるらしい。
だけどそれにはB以上のモンスターが必要で……ミークじゃないけどやっぱり荒井さんから素材をぶんどるのが効率が良さそうだ。
「はてさて、それじゃあまた多めに経験値が手に入る状態になったし、俺も食べるとするか。いただきます」
朝比奈さんがバフを取得する前に料理に手をつけて6000、ミークがその後にバフが追加された状態で食べて12000、半減が入らない自分の食事で24000……計42000だと……。
『レベルが【59】に上がりました。ミークのレベルが【55】に上がりました。朝比奈ひなたのレベルが【33】に上がりました。ミークの武器登録が解放されました。朝比奈ひなたのユニークスキル、武器生成がランクC+までの素材に対応しました』
「……うそ。もう、レベル33?」
「ね、期待してっていったでしょ」
「それじゃあステータス確認してから武器生成してもらお……あの、朝比奈さん?」
「……。お金……。こんなにしてもらったらお小遣いだけじゃどうにもできないですよおっ!」
「……。そうね! だからあなたはガンガン武器を作って頂戴!」
無茶苦茶な取り乱し方をする朝比奈さんに、ミークは宥めてやると見せかけて圧力を掛けるのだった。
【料理】
グラデビーパたこ焼き【C+】
【モンスター別バフ効果】
水魔法威力小強化
【選択バフ(共通)】
経験値取得量増加
【取得可能経験値】
1000(2000→6000→12000)
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確かにミノタウロスよりも取得できる経験値は多い。
しかも朝比奈さんがいることで更にもらえる経験値は増えるし、経験値取得量も朝比奈さんの分がまた重複されて……ってあれ?
そういえば前回は事前に経験値取得量増加バフを取得させた状態でミークをテイムしたから経験値取得量増加が重複されて……。
今回テイムしてバフが共有された後、つまり既に朝比奈さんにバフが重複されている状態にも関わらず、経験値取得量増加のバフがまた重複できる。
イグニールの心臓を食べたときにはバフの選択は出来なかったし、火事場の馬鹿力を選択したスライムティーをほぼ同時に飲んだ時にはこれは重複されなかったのに。
ということは、『火事場の馬鹿力』と『全属性耐性付与』この2つはそもそも重複できないバフってことで……だけど、アナウンスは『経験値取得量増加』のみの重複 という言い方をしなかった。
「もしかすると、俺のスキルが強化されてまた選択できるバフが増えるってこ――」
「いただきます! ほらほらあなたも熱いうちに食べなさい」
「は、はい、いただきます……んーっ! 美味しい! これ、美味しいです!」
ユニークスキルに更なる強化の可能性があるかもしれないことに若干高揚していると、そんな俺のことなんか無視して2人は早速たこ焼に手を出していた。
卵やキャベツを入れていないから、コクとか食感が寂しいかも知れないと思ったけど、旨そうに食べる2人をみるにそれは杞憂だったようだ。
『朝比奈ひなたが初めてテイム以外で経験値取得量増加のバフを取得したため、これを重複します』
「……。じゃあ俺が、俺だけで初めてそれを重複したように例えば複数のスライムで作ったスライムティーで、ミークと朝比奈さんが経験値取得量増加バフを取得することはできないのか?」
『テイム以外での経験値取得量増加バフ2度目の重複は、スキル主以外だと、B以上の同種モンスターを複数使用した料理、或いはB以上で特定のモンスターを掛け合わせた料理のみ可能となります』
なるほど。
ということは、まだまだ俺が取得できる経験値は爆発的に伸ばせるらしい。
だけどそれにはB以上のモンスターが必要で……ミークじゃないけどやっぱり荒井さんから素材をぶんどるのが効率が良さそうだ。
「はてさて、それじゃあまた多めに経験値が手に入る状態になったし、俺も食べるとするか。いただきます」
朝比奈さんがバフを取得する前に料理に手をつけて6000、ミークがその後にバフが追加された状態で食べて12000、半減が入らない自分の食事で24000……計42000だと……。
『レベルが【59】に上がりました。ミークのレベルが【55】に上がりました。朝比奈ひなたのレベルが【33】に上がりました。ミークの武器登録が解放されました。朝比奈ひなたのユニークスキル、武器生成がランクC+までの素材に対応しました』
「……うそ。もう、レベル33?」
「ね、期待してっていったでしょ」
「それじゃあステータス確認してから武器生成してもらお……あの、朝比奈さん?」
「……。お金……。こんなにしてもらったらお小遣いだけじゃどうにもできないですよおっ!」
「……。そうね! だからあなたはガンガン武器を作って頂戴!」
無茶苦茶な取り乱し方をする朝比奈さんに、ミークは宥めてやると見せかけて圧力を掛けるのだった。
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