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第53話 ドラゴンの肉すき焼き
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蓋を開けるとそこにはぎっしりと敷き詰められた薄切りのドラゴン肉。
霜降りの入りはきめ細かく、店の照明の性で照って見えるのか、それとも脂が溶け出そうとして見えるのか、まるで肉が汗をかいている様にてらてらと光っている。
色はコボルトの肉よりもピンク色が強いかもしれない。
今思えばドラゴンの肉なんか生で見たのさえ初めてだ。
スーパーで見た事はないし、扱いがあるのなんて高級焼肉店くらいの代物。
それがこんな大量になんて……あの男性口調の割に会社で結構上の方の人間なのでは?
ま、それでも引き抜きに応じるつもりはないけどね。
「すき焼きだと余計にコカトリスの卵が悔やまれますね。あ、別に神様が悪いって言ってるんじゃないですよ! そもそも神様のお陰でこれが食べられるんですから! いやぁそれにしても本物のドラゴンの肉はやっぱり違うなぁ」
肉に見惚れる細江君。
あれ? でも細江君の元居た『佐藤ジャーキー』ってドラゴンの肉扱ってなかったっけ?
「てっきり細江君はドラゴンの肉見慣れてると思ってたよ。ほら元の会社で――」
「ああ、あそこのはドラゴンって言ってもワイバーンの肉ですから。味は似てるかもしれませんけど、筋が多いし、匂いも違うらしいです。硬質本物と見比べると見た目も全然違いますね。カニかまとカニくらい、いやそれ以上に別物です」
「……それって騙し――」
「ワイバーンもドラゴンですから詐欺じゃないですよ。それに味は似てるらしいので、まぁギリギリセーフです」
って事は高い店でもワイバーンを掴ませられる可能性があるって事か。
そもそもあの男性の会社がドラゴンのいるフロアを牛耳ってる割にドラゴンの肉が出回ってる量は多いもんな。
よくテレビかなんかでドラゴンの肉の特集みたいのも見るし。
奮発して食べに行くときはちょっと気を付けよ。
「景、鉄鍋が2つあったよな?ちょっととってきてくれないか?俺はささっと野菜とか準備するから」
「分かった。まさか閉店前にどっかでて行ったと思ったらこれの準備をしに行ってたなんてね」
「はっはっはっはっ! いい肉にはいい準備が必要だからな!宮下っ!コカトリスの卵は残念だったが気を落とすな!わざわざちょっと遠い所まで足を伸ばして買ってきたぞ、烏骨鶏の卵」
「お父さ、店長、それはちょっと無駄遣い」
「まぁまぁ堅い事言うなって!さ、飯にすっぞ!」
店長から飯の合図を聞くと俺達はそそくさと休憩室を出てすき焼きの準備を始めるのだった。
◇
――じゅーっ!
俺、細江君、景さん、一ノ瀬さんで鍋を囲み、店長とバイトの人達は別の鍋ですき焼きを始めた。
コボルトの肉をトリミングした時に出る脂身を鍋にしくと、まずはをネギ、そしてそれを取り出して肉だけを焼き、割下を少量。
肉本来の味を楽しむ為にまずはこのまま一口。
「うわぁ、すっと溶けてでもくどくなくて、香りが強い。コボルトの肉より甘味も香りも強くてこれだけでも全然楽しめる。旨い」
口に入れた瞬間に溶けたドラゴンの肉に思いを馳せていると、今度は景さんが一口。
「……。うん。流石」
飯の顔。
それだけでこのドラゴンの肉がどれだけ旨いかが伝わる。
一ノ瀬さんと細江君も美味しそうにはしているけど、景さんには敵わないな。
「お肉ってこんなに上品な味だったんですね。いやぁやっぱりモンスターは奥が深いです。」
「次はがっつり割下入れて食べましょう!俺一口食ったら余計に腹減っちゃって」
「ふふふ、分かりました。ちゃんと野菜も食べてくださいね」
ドラゴンの肉に感動中の一ノ瀬さんを無視して細江君が割下の催促をした。
割下は既製品ではなく景さんが作ってくれた。
酒、醤油、みりん、ざらめ、特に変わったものは使わないけど、景さん曰くこの4つの比率がかなり重要らしい。
今度はネギと肉を焼き割下、豆腐、しらたき、えのき、生しいたけ、春菊と一緒に煮込む。
グツグツと煮える音と春菊の強めの香り、そして割下の甘い香りが食欲をそそる。
「――お肉はもう食べれます。しいたけはもうちょっと待っててください」
景さんからのゴーサインが出ると俺達は一斉に箸を鍋に伸ばして肉をとった。
色と味の濃い烏骨鶏の卵に肉を潜らせて……うんまぁ。
口に肉の味が残っているうちに白米を頬張り、今度はネギ、しらたきを頂く。
「こっちも旨い」
ドラゴンの肉が浸った割下が他の野菜をパワーアップさせている。
最後に締めのうどんがあるっていうのに箸が止まらん。
「ぷっはぁー! これはビールも進みますね!ふぃーあっつ――」
「一ノ瀬さんまたっ!」
服を脱ごうとする一ノ瀬さんを止めるといういつもの流れに微笑みながらまた肉を1枚。
くぅーっ!
お高い肉なんて高飛車な人間と同じでなんとなく気に食わなかったところもあったけど、これはずるいわ。
ドラゴン、俺も狩りたいな。
はっ!
これはあいつの思惑通りの流れ!
でもこの肉……班長の渡す小さいビール缶と同じくらい悪魔的だぁ!
霜降りの入りはきめ細かく、店の照明の性で照って見えるのか、それとも脂が溶け出そうとして見えるのか、まるで肉が汗をかいている様にてらてらと光っている。
色はコボルトの肉よりもピンク色が強いかもしれない。
今思えばドラゴンの肉なんか生で見たのさえ初めてだ。
スーパーで見た事はないし、扱いがあるのなんて高級焼肉店くらいの代物。
それがこんな大量になんて……あの男性口調の割に会社で結構上の方の人間なのでは?
ま、それでも引き抜きに応じるつもりはないけどね。
「すき焼きだと余計にコカトリスの卵が悔やまれますね。あ、別に神様が悪いって言ってるんじゃないですよ! そもそも神様のお陰でこれが食べられるんですから! いやぁそれにしても本物のドラゴンの肉はやっぱり違うなぁ」
肉に見惚れる細江君。
あれ? でも細江君の元居た『佐藤ジャーキー』ってドラゴンの肉扱ってなかったっけ?
「てっきり細江君はドラゴンの肉見慣れてると思ってたよ。ほら元の会社で――」
「ああ、あそこのはドラゴンって言ってもワイバーンの肉ですから。味は似てるかもしれませんけど、筋が多いし、匂いも違うらしいです。硬質本物と見比べると見た目も全然違いますね。カニかまとカニくらい、いやそれ以上に別物です」
「……それって騙し――」
「ワイバーンもドラゴンですから詐欺じゃないですよ。それに味は似てるらしいので、まぁギリギリセーフです」
って事は高い店でもワイバーンを掴ませられる可能性があるって事か。
そもそもあの男性の会社がドラゴンのいるフロアを牛耳ってる割にドラゴンの肉が出回ってる量は多いもんな。
よくテレビかなんかでドラゴンの肉の特集みたいのも見るし。
奮発して食べに行くときはちょっと気を付けよ。
「景、鉄鍋が2つあったよな?ちょっととってきてくれないか?俺はささっと野菜とか準備するから」
「分かった。まさか閉店前にどっかでて行ったと思ったらこれの準備をしに行ってたなんてね」
「はっはっはっはっ! いい肉にはいい準備が必要だからな!宮下っ!コカトリスの卵は残念だったが気を落とすな!わざわざちょっと遠い所まで足を伸ばして買ってきたぞ、烏骨鶏の卵」
「お父さ、店長、それはちょっと無駄遣い」
「まぁまぁ堅い事言うなって!さ、飯にすっぞ!」
店長から飯の合図を聞くと俺達はそそくさと休憩室を出てすき焼きの準備を始めるのだった。
◇
――じゅーっ!
俺、細江君、景さん、一ノ瀬さんで鍋を囲み、店長とバイトの人達は別の鍋ですき焼きを始めた。
コボルトの肉をトリミングした時に出る脂身を鍋にしくと、まずはをネギ、そしてそれを取り出して肉だけを焼き、割下を少量。
肉本来の味を楽しむ為にまずはこのまま一口。
「うわぁ、すっと溶けてでもくどくなくて、香りが強い。コボルトの肉より甘味も香りも強くてこれだけでも全然楽しめる。旨い」
口に入れた瞬間に溶けたドラゴンの肉に思いを馳せていると、今度は景さんが一口。
「……。うん。流石」
飯の顔。
それだけでこのドラゴンの肉がどれだけ旨いかが伝わる。
一ノ瀬さんと細江君も美味しそうにはしているけど、景さんには敵わないな。
「お肉ってこんなに上品な味だったんですね。いやぁやっぱりモンスターは奥が深いです。」
「次はがっつり割下入れて食べましょう!俺一口食ったら余計に腹減っちゃって」
「ふふふ、分かりました。ちゃんと野菜も食べてくださいね」
ドラゴンの肉に感動中の一ノ瀬さんを無視して細江君が割下の催促をした。
割下は既製品ではなく景さんが作ってくれた。
酒、醤油、みりん、ざらめ、特に変わったものは使わないけど、景さん曰くこの4つの比率がかなり重要らしい。
今度はネギと肉を焼き割下、豆腐、しらたき、えのき、生しいたけ、春菊と一緒に煮込む。
グツグツと煮える音と春菊の強めの香り、そして割下の甘い香りが食欲をそそる。
「――お肉はもう食べれます。しいたけはもうちょっと待っててください」
景さんからのゴーサインが出ると俺達は一斉に箸を鍋に伸ばして肉をとった。
色と味の濃い烏骨鶏の卵に肉を潜らせて……うんまぁ。
口に肉の味が残っているうちに白米を頬張り、今度はネギ、しらたきを頂く。
「こっちも旨い」
ドラゴンの肉が浸った割下が他の野菜をパワーアップさせている。
最後に締めのうどんがあるっていうのに箸が止まらん。
「ぷっはぁー! これはビールも進みますね!ふぃーあっつ――」
「一ノ瀬さんまたっ!」
服を脱ごうとする一ノ瀬さんを止めるといういつもの流れに微笑みながらまた肉を1枚。
くぅーっ!
お高い肉なんて高飛車な人間と同じでなんとなく気に食わなかったところもあったけど、これはずるいわ。
ドラゴン、俺も狩りたいな。
はっ!
これはあいつの思惑通りの流れ!
でもこの肉……班長の渡す小さいビール缶と同じくらい悪魔的だぁ!
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