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17. ベッド
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夜中、腹に回った腕にきつく抱きしめられて、奏多は目を覚ました。
(寝る時はちゃんと別々にベッドに入ったんやけどなぁ……)
人付き合いを好まない誠吾のことだ。
夢路だけでも面倒だったのに、そこに阪口まで加わったのだから、きっと奏多が想像していた以上にストレスを感じたのだろう。獣化していないだけましだった。
幸い、小さくではあるが寝息が聞こえてくるから、眠れなくて奏多の布団に潜り込んだわけではなかったらしい。トイレに起きた際にふらっと奏多の匂いに惹かれて入ってしまったのが正解だろう。
自分ではわからないが、誠吾には奏多の匂いというものがわかるらしい。
小学校高学年になったばかりの頃、めずらしく帰宅した両親とけんかをして家を飛び出したことが奏多にはあった。
誰にも見つからないところに行きたいと思って飛び出したのに、狭い町の中はどこも知った顔ばかりで、行く宛てのない奏多が向かったのは、結局通い慣れた小学校だった。
校庭の隅にある学童の裏庭で一人仰向けになって寝転ぶ。服は土で汚れるだろうが、どうせ洗うのは母だ。いつもは奏多が洗ってるのだ。たまには母が洗ったっていいはずだと、気にするのはやめた。
日も暮れかけた田舎の冬の空では、星がいくつもきらめき始めている。不思議と寂しさは感じなかった。じっと見ていると少しずつその瞬きがにじんでくる。だからだろうか。
「奏多」
「……誠吾くん」
頭上の星ばかり見ていて、すぐそばに誠吾が立っていることに気づかなかった。
「風邪ひくよ」
誠吾は自分の着ていた水色のジャンパーを脱ぐと、そっと奏多に差し出す。
「誠吾くんが風邪ひくやんか」
「僕は平気。それより奏多が風邪ひく方が嫌だ」
「……ありがと」
誠吾は頑固だ。ここで奏多が遠慮したところで、一度脱いでしまったジャンパーを着るとは奏多には思えなかった。
仕方なしに起きてジャンパーを受け取ると、誠吾は満足そうに切れ長の目で弧を描く。
すぐに帰ろうと言われると思っていたけれど、予想外に誠吾は何も言わず、そのまま奏多のすぐ隣に腰を下ろした。
「なぁ。誠吾くんは何で僕の居場所がわかったん?」
こんなとこ普段の遊びでも来たことないやん、と尋ねる。二人とも学童には通っていないから、いくら学校の敷地内と言えど、ここまで足を踏み入れたことはなかった。だからこそ、ここなら見つからないと思ったのだが。
すると、なぜか嬉しそうに誠吾が笑った。
「奏多の匂いは本能で嗅ぎ分けられるから」
「匂い?」
「うん。獣人はね、人間よりも嗅覚に恵まれてるんだって。……奏多はね、とってもいい匂いがするよ」
いい匂いがすると言われて、思わず自分で自分の匂いを嗅いでみたが、箪笥にいつも入っている防虫剤の匂いしかしない。
いぶかしげな表情を浮かべた奏多の首筋に、もう既に体格に獅子獣人のたくましさの片鱗を見せている誠吾が自身の額をすり寄せた。
自分の匂いはわからないけれど、誠吾の金糸の髪からは、いつもいい匂いがする。そんな誠吾からいい匂いと言われると素直に嬉しい。
「みんな匂いが違うん?」
「そうだね。人間はあまり匂わないし、獣人は種族とかで微妙に違うと思う。……僕は、他の人たちの匂いなんて嗅ぎたいと思わないから、詳しくないんだ。ごめんね。でも、奏多の匂いならすぐわかるよ。どこに行ってもわかる」
「……じゃあ、誠吾くんとはかくれんぼができんね」
「そうだよ。奏多がどこに隠れても、僕が絶対に見つけ出すから」
あの頃から誠吾は何一つ変わっていない。相変わらず奏多はいい匂いだと言って、何かあれば精神安定剤代わりに嗅がれる。匂いを嗅ぐだけの時もあるし、求められてセックスをすることだって多い。
だから、今みたいに寝ている最中に抱きつかれるくらいはどうってことなかった。大型犬がじゃれついてると思えば可愛い。
(まぁ実際には大型にゃんこなんやけど……)
そう思った瞬間、人型の誠吾が猫耳をつけているのを想像して小さく吹き出した。
実際に人型から獣化する最中に、いわゆる猫耳状態の誠吾になることはあれど、大体そういう時はセックス中なので、奏多はすでに思考が溶けてしまっている。
それにしても、結局こうやって二人一緒に寝るのなら、もう少し大きなベッドにすればよかったような気がする。奏多が誠吾のベッドで寝ることはほぼないから、せめて奏多のベッドだけでも。
(そんなこと言ったら、どうせ片方を大きくするんなら、もう二人で寝ようってばかでかいの買いそうなんよなぁ)
まだ二人暮らしを始めて半年だ。ベッドみたいな大物家具はなかなか買い替えたくない。
ベッド二つをくっつけた方が早いかも、と枕元に置いたスマホをたぐり寄せて「ベッド 二台 くっつける」と検索する。すると、くっつける場合の注意点などが書かれたサイトなどが検索結果に出てきた。
適当に開いて順繰りに見ていく。連結の際の注意点だとか、ベッドとベッドの隙間を埋めるためのおすすめグッズだとかを読み込んでいって気づいたのが、今使っているこのベッド自体が「連結できる」という触れ込みのものだった。
元々「一緒に寝ればベッド一台で済む」という誠吾の謎の主張を押しのけて各々シングルベッドを購入したが、それならと誠吾が選んだのがこのベッドだった。
「…………ん?」
奏多は希望価格帯だけ告げて、実際に購入したのは誠吾だったが、このサイトに記載されているのを見ると、明らかに言っておいた希望価格帯より上の金額だった。
しかも掲載されている金額はどうもフレームだけの値段で、マットや布団なんかは別らしい。それら諸々を入れると、希望価格帯の倍以上はしている。
(……これは、ちょっと)
何度暗算しても、倍以上になってしまって、奏多は誠吾の腕の中で頭を抱えた。これはさすがに甘えすぎだと頭の中で警鐘が鳴った。
まじかぁ、まじですかぁ、とブツブツ唸る奏多がうるさいのか、寝息を立てて眠っていたはずの誠吾が軽く身じろぎをする。
「――――っ!!」
腹に回った腕の力が抜けたと思った一瞬のうちに、節くれだった大きな両手ががっしりと奏多の腰を掴んで、そのまま引きずるように回転させられた。
「せ、誠吾くん?」
さっきまで腹に回っていたはずの腕は、今度は背中に回っている。誠吾はぎゅうっと力強く奏多を抱きしめると、はあ……と深く息を吐いて、そして噛みつくようにして奏多に口づけた。
「んぷっ……」
下唇を食んだかと思えば、きつく吸い上げられる。ジンジンと血が下唇に集中するのを感じて、奏多は嫌々とかぶりを振った。誠吾の長い舌が上顎をざらりと舐めつける。
口の端からあふれた唾液が、自分のものか、相手のものかわからないくらい混ぜ合わさったところで、誠吾は満足したのかようやく唇を離した。
遮光カーテンをひいて、真っ暗なはずの寝室で、なぜか誠吾の金色の髪が輝いて見える。というより、誠吾自身が淡く発光していた。
「……おいしかった」
誠吾は唾液で塗れた唇を舌なめずりすると、とろけるような笑みを浮かべた。髪と同じ濃い金色のまつ毛が、切れ長の目を縁取る。その目はじっとまばたき一つせず奏多を射るように見つめていた。
「……食べ過ぎたらお腹壊すよ?」
「奏多ならいくら食べても大丈夫」
「リビングに夢路おるし」
「…………そうだった」
夢路がいるのをすっかり忘れていたらしい誠吾は、舌打ちをすると残念そうに眉尻を下げた。その様子に、人型の今はないはずの獣耳がしょぼんと垂れ下がっているような気がして、奏多は思わず笑った。
そしてベッドを連結してみないかと、そう提案したのだった。
この時使っていたシングルベッド二台は、これから大学を卒業するまでずっと連結して使うことになる。掛け布団は一つ。
――
誠吾は身も心も肉食獣です(*´艸`)ププ
(寝る時はちゃんと別々にベッドに入ったんやけどなぁ……)
人付き合いを好まない誠吾のことだ。
夢路だけでも面倒だったのに、そこに阪口まで加わったのだから、きっと奏多が想像していた以上にストレスを感じたのだろう。獣化していないだけましだった。
幸い、小さくではあるが寝息が聞こえてくるから、眠れなくて奏多の布団に潜り込んだわけではなかったらしい。トイレに起きた際にふらっと奏多の匂いに惹かれて入ってしまったのが正解だろう。
自分ではわからないが、誠吾には奏多の匂いというものがわかるらしい。
小学校高学年になったばかりの頃、めずらしく帰宅した両親とけんかをして家を飛び出したことが奏多にはあった。
誰にも見つからないところに行きたいと思って飛び出したのに、狭い町の中はどこも知った顔ばかりで、行く宛てのない奏多が向かったのは、結局通い慣れた小学校だった。
校庭の隅にある学童の裏庭で一人仰向けになって寝転ぶ。服は土で汚れるだろうが、どうせ洗うのは母だ。いつもは奏多が洗ってるのだ。たまには母が洗ったっていいはずだと、気にするのはやめた。
日も暮れかけた田舎の冬の空では、星がいくつもきらめき始めている。不思議と寂しさは感じなかった。じっと見ていると少しずつその瞬きがにじんでくる。だからだろうか。
「奏多」
「……誠吾くん」
頭上の星ばかり見ていて、すぐそばに誠吾が立っていることに気づかなかった。
「風邪ひくよ」
誠吾は自分の着ていた水色のジャンパーを脱ぐと、そっと奏多に差し出す。
「誠吾くんが風邪ひくやんか」
「僕は平気。それより奏多が風邪ひく方が嫌だ」
「……ありがと」
誠吾は頑固だ。ここで奏多が遠慮したところで、一度脱いでしまったジャンパーを着るとは奏多には思えなかった。
仕方なしに起きてジャンパーを受け取ると、誠吾は満足そうに切れ長の目で弧を描く。
すぐに帰ろうと言われると思っていたけれど、予想外に誠吾は何も言わず、そのまま奏多のすぐ隣に腰を下ろした。
「なぁ。誠吾くんは何で僕の居場所がわかったん?」
こんなとこ普段の遊びでも来たことないやん、と尋ねる。二人とも学童には通っていないから、いくら学校の敷地内と言えど、ここまで足を踏み入れたことはなかった。だからこそ、ここなら見つからないと思ったのだが。
すると、なぜか嬉しそうに誠吾が笑った。
「奏多の匂いは本能で嗅ぎ分けられるから」
「匂い?」
「うん。獣人はね、人間よりも嗅覚に恵まれてるんだって。……奏多はね、とってもいい匂いがするよ」
いい匂いがすると言われて、思わず自分で自分の匂いを嗅いでみたが、箪笥にいつも入っている防虫剤の匂いしかしない。
いぶかしげな表情を浮かべた奏多の首筋に、もう既に体格に獅子獣人のたくましさの片鱗を見せている誠吾が自身の額をすり寄せた。
自分の匂いはわからないけれど、誠吾の金糸の髪からは、いつもいい匂いがする。そんな誠吾からいい匂いと言われると素直に嬉しい。
「みんな匂いが違うん?」
「そうだね。人間はあまり匂わないし、獣人は種族とかで微妙に違うと思う。……僕は、他の人たちの匂いなんて嗅ぎたいと思わないから、詳しくないんだ。ごめんね。でも、奏多の匂いならすぐわかるよ。どこに行ってもわかる」
「……じゃあ、誠吾くんとはかくれんぼができんね」
「そうだよ。奏多がどこに隠れても、僕が絶対に見つけ出すから」
あの頃から誠吾は何一つ変わっていない。相変わらず奏多はいい匂いだと言って、何かあれば精神安定剤代わりに嗅がれる。匂いを嗅ぐだけの時もあるし、求められてセックスをすることだって多い。
だから、今みたいに寝ている最中に抱きつかれるくらいはどうってことなかった。大型犬がじゃれついてると思えば可愛い。
(まぁ実際には大型にゃんこなんやけど……)
そう思った瞬間、人型の誠吾が猫耳をつけているのを想像して小さく吹き出した。
実際に人型から獣化する最中に、いわゆる猫耳状態の誠吾になることはあれど、大体そういう時はセックス中なので、奏多はすでに思考が溶けてしまっている。
それにしても、結局こうやって二人一緒に寝るのなら、もう少し大きなベッドにすればよかったような気がする。奏多が誠吾のベッドで寝ることはほぼないから、せめて奏多のベッドだけでも。
(そんなこと言ったら、どうせ片方を大きくするんなら、もう二人で寝ようってばかでかいの買いそうなんよなぁ)
まだ二人暮らしを始めて半年だ。ベッドみたいな大物家具はなかなか買い替えたくない。
ベッド二つをくっつけた方が早いかも、と枕元に置いたスマホをたぐり寄せて「ベッド 二台 くっつける」と検索する。すると、くっつける場合の注意点などが書かれたサイトなどが検索結果に出てきた。
適当に開いて順繰りに見ていく。連結の際の注意点だとか、ベッドとベッドの隙間を埋めるためのおすすめグッズだとかを読み込んでいって気づいたのが、今使っているこのベッド自体が「連結できる」という触れ込みのものだった。
元々「一緒に寝ればベッド一台で済む」という誠吾の謎の主張を押しのけて各々シングルベッドを購入したが、それならと誠吾が選んだのがこのベッドだった。
「…………ん?」
奏多は希望価格帯だけ告げて、実際に購入したのは誠吾だったが、このサイトに記載されているのを見ると、明らかに言っておいた希望価格帯より上の金額だった。
しかも掲載されている金額はどうもフレームだけの値段で、マットや布団なんかは別らしい。それら諸々を入れると、希望価格帯の倍以上はしている。
(……これは、ちょっと)
何度暗算しても、倍以上になってしまって、奏多は誠吾の腕の中で頭を抱えた。これはさすがに甘えすぎだと頭の中で警鐘が鳴った。
まじかぁ、まじですかぁ、とブツブツ唸る奏多がうるさいのか、寝息を立てて眠っていたはずの誠吾が軽く身じろぎをする。
「――――っ!!」
腹に回った腕の力が抜けたと思った一瞬のうちに、節くれだった大きな両手ががっしりと奏多の腰を掴んで、そのまま引きずるように回転させられた。
「せ、誠吾くん?」
さっきまで腹に回っていたはずの腕は、今度は背中に回っている。誠吾はぎゅうっと力強く奏多を抱きしめると、はあ……と深く息を吐いて、そして噛みつくようにして奏多に口づけた。
「んぷっ……」
下唇を食んだかと思えば、きつく吸い上げられる。ジンジンと血が下唇に集中するのを感じて、奏多は嫌々とかぶりを振った。誠吾の長い舌が上顎をざらりと舐めつける。
口の端からあふれた唾液が、自分のものか、相手のものかわからないくらい混ぜ合わさったところで、誠吾は満足したのかようやく唇を離した。
遮光カーテンをひいて、真っ暗なはずの寝室で、なぜか誠吾の金色の髪が輝いて見える。というより、誠吾自身が淡く発光していた。
「……おいしかった」
誠吾は唾液で塗れた唇を舌なめずりすると、とろけるような笑みを浮かべた。髪と同じ濃い金色のまつ毛が、切れ長の目を縁取る。その目はじっとまばたき一つせず奏多を射るように見つめていた。
「……食べ過ぎたらお腹壊すよ?」
「奏多ならいくら食べても大丈夫」
「リビングに夢路おるし」
「…………そうだった」
夢路がいるのをすっかり忘れていたらしい誠吾は、舌打ちをすると残念そうに眉尻を下げた。その様子に、人型の今はないはずの獣耳がしょぼんと垂れ下がっているような気がして、奏多は思わず笑った。
そしてベッドを連結してみないかと、そう提案したのだった。
この時使っていたシングルベッド二台は、これから大学を卒業するまでずっと連結して使うことになる。掛け布団は一つ。
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