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それぞれの道
3.天才発明家
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立ち位置は違えども、彼らは全員、ホーリーを褒め称えるためにこの場に集まっていると言っても過言ではないのだ。
「空飛ぶ移動容器。
あれはすごかったねぇ」
「法整備が必要だからまだ実用化には至っていないが、近いうちにそれも整うだろう。
そうすれば事故や待ち時間の減少、効率的な移動と様々な利点が我々に与えられる」
歴史医療学者になるべく大学院を卒業し、頼れる師を持ち活動を続けているホーリーであるが、彼女の才覚は専門とは違う分野にて輝きを見せていた。
今を生きる人間で彼女を知らぬ者は物心つかぬ幼児達しかいない。
天才発明家。
それがホーリーに与えられた二つ名である。
「なんだっけか。反重力装置を取り付けた移動容器に推進力を持たせたとか何とか?」
「詳しいことがわからないなら無理に話すなよ」
「うっせ」
大人になれば誰しもが豊富な知識を持ち、勉学へ勤しむ力を得るわけではない。エミリオは中学時代と変わらず、小難しいことは苦手な性質であった。
ホーリーが関わるからこそ科学的なニュースにも目を通してはいるが、そこに書かれた細かなシステムや理論は彼の脳を素通りしてしまう。
いかなる画期的発明であったとしても、インタビューの中にいる彼女は謙遜を述べるばかりで、偉ぶること、驕ることせず真摯な姿勢を崩さない。エミリオの記憶に残っていることといえば、ホーリーの在りかたと発明品に対する大雑把な説明だけだ。
「簡単に言うと、浮かせて、進める方法を見つけたよ、ってことだぞ」
「わかってるわい!」
「本当か?」
意地悪気に唇の片端を上げるシオンの表情をファンの子達が見たら何と思うのだろうか。それすらも彼女の魅力を引き上げるスパイスとなるのかもしれない。
「ったりまえだろ」
「そうか。ならいい」
二人のやりとりにマリユスはやはりこのメンバーは何も変わらないな、と肩をすくめた。
知的美人な記者も、心優しい警察官もここにはいない。いるのは昔なじみのシオンとエミリオ、そしてマリユスだけだ。
「そういえば、脳写機とやらはどうなったんだよ」
「あぁ、ずいぶんと上手く使えるようになったよ。
こっちでも改良を重ねてるし」
脳写機はホーリーが発案した道具の一つで、思い描いた図や絵、文章等をデータに変換してくれるという代物だ。
手や言葉を用いる必要がなくなり、筆記やタイピング、描画を不得手としている者でも思い描いた通りのものを素早く作り出すことができるようになる。さらに発展させることができれば、既に過ぎ去ってしまった過去の動画や写真といったものを生み出すことも可能だろう。
「早く一般にも普及してくれると私も嬉しい。
マリユス、頑張ってくれ」
革命的な道具である脳写機であるが、シオンの言葉の通り、今はまだ一般に出回ってはおらず、限られた学者や技術師達によって試用と改良が繰り返されている最中だ。
「まだちょっと時間がかかると思うけどなぁ」
マリユスは視線をそらし、困ったように笑う。
脳に描かれたイメージをそのまま映し出す脳写機は、何度も使用を繰り返し、慣れを会得した者でも適切に扱うことが難しい道具であった。
いかに本人が的確な図や文を頭に思い浮かべることができていると信じていても、実際のところはそうでないことが非常に多いのだ。細部に至るまでイメージしきれていなかった場合、脳写機によって変換されたデータは酷いものとなってしまう。
曖昧な輪郭に不明瞭な色。奇妙な単語が並び、文法は複雑怪奇に混ざり合う。
訓練を積まなければ実用に足らぬ機械を世に出すわけにもいくまい。
「おっと、そろそろ始まるぞ」
シオンとマリユスが意味を持たぬ押し問答をしている横で、エミリオは立体映像を起動させる。
「今回も凄まじい報道陣の数だな」
三人が囲むテーブルの中央に映し出されているのは、空の壇上とその正面に押し寄せる大勢の人々だ。
カメラや端末を持った彼らは一般市民ではなく、仕事のためにそこへ集まっている。シオンが知っている顔も映し出されており、彼女は忌々しげに眉を寄せた。
「私もこの中に入っていたかったんだが」
「担当みたいに追い掛け回してたら怒られたんだっけ?」
「違う。新人に譲ってやれ、と言われたんだ」
今日は天才発明家であるホーリー・ライトの新たな発明を発表する記念すべき日であった。
どのような人物に対しても優しく丁寧に対応する彼女の評判はマスコミ業界でも非常に良く、新人に取材を経験させるに最も適した存在であるとも認知されていた。
余程の無礼を働かない限り、多少の失敗に怒りを見せないどころか、上手くフォローまでしてくれ、必要分の情報をしっかりと持ち帰らせてくれる。
新人育成の場として、これ以上の人材はいない。
「シオンもベテランになる歳か……」
「歳じゃない。実力だ」
意趣返しを含んでいるのだろう。揶揄するようにエミリオが言えば、シオンは間髪入れずに言葉を差し込む。
「いや、ボクら相手にそこ意地張られてもさ。
みーんな同じ年なわけで」
「歳じゃない」
「お、おう……。
そうだな。うん。まだまだ、イケるよな」
マリユスの言葉にも耳を貸さず、これは相当根深い話になりそうだ、と察したエミリオは前言を撤回する。
これ以上、年齢について掘り下げていくことは、何の特にもならない。彼は妻との交際、結婚を経てそのことをよく理解していた。
適齢期と呼ばれるものは過ぎ去ってなお、積極的に恋人を求める姿を見せぬシオンであるが、やはり女であることに執着はあるらしい。
歳のこととなれば、美しい顔を引き締め、無言の威圧をかもし出す。
実は職場でもこのことは話題となっており、未だかつて彼女の圧に勝てた者はいない。
「よくわかっているじゃないか」
勝利を掴み取った彼女は男二人を鼻で笑い、改めて映像へ目をやる。
丁度、待機している取材陣達がざわめきを大きくしたところだ。
「えーっと、皆様、こんにちは」
学生時代から変わることのない柔らかな声が聞こえてくる。
「空飛ぶ移動容器。
あれはすごかったねぇ」
「法整備が必要だからまだ実用化には至っていないが、近いうちにそれも整うだろう。
そうすれば事故や待ち時間の減少、効率的な移動と様々な利点が我々に与えられる」
歴史医療学者になるべく大学院を卒業し、頼れる師を持ち活動を続けているホーリーであるが、彼女の才覚は専門とは違う分野にて輝きを見せていた。
今を生きる人間で彼女を知らぬ者は物心つかぬ幼児達しかいない。
天才発明家。
それがホーリーに与えられた二つ名である。
「なんだっけか。反重力装置を取り付けた移動容器に推進力を持たせたとか何とか?」
「詳しいことがわからないなら無理に話すなよ」
「うっせ」
大人になれば誰しもが豊富な知識を持ち、勉学へ勤しむ力を得るわけではない。エミリオは中学時代と変わらず、小難しいことは苦手な性質であった。
ホーリーが関わるからこそ科学的なニュースにも目を通してはいるが、そこに書かれた細かなシステムや理論は彼の脳を素通りしてしまう。
いかなる画期的発明であったとしても、インタビューの中にいる彼女は謙遜を述べるばかりで、偉ぶること、驕ることせず真摯な姿勢を崩さない。エミリオの記憶に残っていることといえば、ホーリーの在りかたと発明品に対する大雑把な説明だけだ。
「簡単に言うと、浮かせて、進める方法を見つけたよ、ってことだぞ」
「わかってるわい!」
「本当か?」
意地悪気に唇の片端を上げるシオンの表情をファンの子達が見たら何と思うのだろうか。それすらも彼女の魅力を引き上げるスパイスとなるのかもしれない。
「ったりまえだろ」
「そうか。ならいい」
二人のやりとりにマリユスはやはりこのメンバーは何も変わらないな、と肩をすくめた。
知的美人な記者も、心優しい警察官もここにはいない。いるのは昔なじみのシオンとエミリオ、そしてマリユスだけだ。
「そういえば、脳写機とやらはどうなったんだよ」
「あぁ、ずいぶんと上手く使えるようになったよ。
こっちでも改良を重ねてるし」
脳写機はホーリーが発案した道具の一つで、思い描いた図や絵、文章等をデータに変換してくれるという代物だ。
手や言葉を用いる必要がなくなり、筆記やタイピング、描画を不得手としている者でも思い描いた通りのものを素早く作り出すことができるようになる。さらに発展させることができれば、既に過ぎ去ってしまった過去の動画や写真といったものを生み出すことも可能だろう。
「早く一般にも普及してくれると私も嬉しい。
マリユス、頑張ってくれ」
革命的な道具である脳写機であるが、シオンの言葉の通り、今はまだ一般に出回ってはおらず、限られた学者や技術師達によって試用と改良が繰り返されている最中だ。
「まだちょっと時間がかかると思うけどなぁ」
マリユスは視線をそらし、困ったように笑う。
脳に描かれたイメージをそのまま映し出す脳写機は、何度も使用を繰り返し、慣れを会得した者でも適切に扱うことが難しい道具であった。
いかに本人が的確な図や文を頭に思い浮かべることができていると信じていても、実際のところはそうでないことが非常に多いのだ。細部に至るまでイメージしきれていなかった場合、脳写機によって変換されたデータは酷いものとなってしまう。
曖昧な輪郭に不明瞭な色。奇妙な単語が並び、文法は複雑怪奇に混ざり合う。
訓練を積まなければ実用に足らぬ機械を世に出すわけにもいくまい。
「おっと、そろそろ始まるぞ」
シオンとマリユスが意味を持たぬ押し問答をしている横で、エミリオは立体映像を起動させる。
「今回も凄まじい報道陣の数だな」
三人が囲むテーブルの中央に映し出されているのは、空の壇上とその正面に押し寄せる大勢の人々だ。
カメラや端末を持った彼らは一般市民ではなく、仕事のためにそこへ集まっている。シオンが知っている顔も映し出されており、彼女は忌々しげに眉を寄せた。
「私もこの中に入っていたかったんだが」
「担当みたいに追い掛け回してたら怒られたんだっけ?」
「違う。新人に譲ってやれ、と言われたんだ」
今日は天才発明家であるホーリー・ライトの新たな発明を発表する記念すべき日であった。
どのような人物に対しても優しく丁寧に対応する彼女の評判はマスコミ業界でも非常に良く、新人に取材を経験させるに最も適した存在であるとも認知されていた。
余程の無礼を働かない限り、多少の失敗に怒りを見せないどころか、上手くフォローまでしてくれ、必要分の情報をしっかりと持ち帰らせてくれる。
新人育成の場として、これ以上の人材はいない。
「シオンもベテランになる歳か……」
「歳じゃない。実力だ」
意趣返しを含んでいるのだろう。揶揄するようにエミリオが言えば、シオンは間髪入れずに言葉を差し込む。
「いや、ボクら相手にそこ意地張られてもさ。
みーんな同じ年なわけで」
「歳じゃない」
「お、おう……。
そうだな。うん。まだまだ、イケるよな」
マリユスの言葉にも耳を貸さず、これは相当根深い話になりそうだ、と察したエミリオは前言を撤回する。
これ以上、年齢について掘り下げていくことは、何の特にもならない。彼は妻との交際、結婚を経てそのことをよく理解していた。
適齢期と呼ばれるものは過ぎ去ってなお、積極的に恋人を求める姿を見せぬシオンであるが、やはり女であることに執着はあるらしい。
歳のこととなれば、美しい顔を引き締め、無言の威圧をかもし出す。
実は職場でもこのことは話題となっており、未だかつて彼女の圧に勝てた者はいない。
「よくわかっているじゃないか」
勝利を掴み取った彼女は男二人を鼻で笑い、改めて映像へ目をやる。
丁度、待機している取材陣達がざわめきを大きくしたところだ。
「えーっと、皆様、こんにちは」
学生時代から変わることのない柔らかな声が聞こえてくる。
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