22 / 56
少女と夏
4.たゆたう
しおりを挟む
和気藹々と波打ち際から少し離れた場所に建てられている店舗へと入れば、ボードの他にも様々なサンプルが置かれていた。メインはボードであるようだが、ボールや浮き輪、免許不要の超小型自動操縦船のレンタルまでしているようだ。
数種類ずつのデザインは見ているだけでも楽しいものがあり、四人は次はボールを借りよう、浮き輪にしよう、と新たな盛り上がりを見せていた。
「楽しみだね!」
借りたボードを抱え、四人はきた道を引き返す。
軽く駆け足のホーリーは友人達へ振り返り、満面の笑みを見せた。
彼女が一つ、嘘をついていたことに気づく者はいない。
ホーリーは友人ができたから小説を読まなくなったわけではなかった。
紡がれる物語が楽しい、と思えなくなってしまったから、それらを手にしなくなったのだ。
幼いころは何もかも、どれもこれもが目新しく、自分の知らない世界を作り上げてくれる物語達が大好きだった。
しかし、彼女は気づいてしまう。紡がれる物語の世界は、全くの別物であるはずなのにどこか似通っており、代わり映えがしない。
同じ小説を読んでしまったのではないか、と錯覚し、タイトルや出版年を確認したことすらあった。
今の時代、物語を作るのは過去のデータを収集したAIの仕事だ。日夜新たな物語が生み出され、毎年どの物語が一番面白いものであったか、卓越していたか、などという賞まで存在している。
多様で高品質な物語を思う存分に享受することが許された時代だと人々は言う。
疑問を抱いたのはホーリーだけだ。少なくとも、彼女の周りにいる大人も子供も、皆、物語を楽しんでいる。
「楽しみって言えば、マリユスはあれ買ったか?」
「どれ?」
「少年ミライ」
「あぁ、買ったよ」
「今週もめちゃくちゃ面白かったよな!」
彼らが話しているのは人気のある週刊漫画雑誌のことだ。
十代の男子をメインターゲットに据えており、恋愛や冒険、わずかなエロスが含まれる漫画が生成、掲載されている。連載漫画は途中で打ち切られることはなく、予定通りに進み、予定通りに終わりを迎える。惜しむ声が上がる作品も少なくないのだが、AIが的確に判断した終わりに文句をつけることはできない。
おおよそ三百ページという読みごたえもあり、必ず数作品は好きな作品ができてしまうところも人気の秘訣だ。
「わかる。来週が楽しみだよ」
「どんな展開だったんだ?」
「お前買ってねぇのかよ!」
頷くマリユスにシオンが尋ねれば、エミリオは大げさに驚いてみせる。
男子向けの漫画雑誌とはいえ、女子が楽しめないのかと問われればそんなことはない。実際、少年ミライを愛読している十代女子も多く、兄妹のいる家庭では回し読みされるのが日常的な風景だ。
「私は月刊グラス派なもんでな」
こちらは少女向けの漫画雑誌。
苦しみを乗り越え、最後には主人公が報われる、というパターンの話ばかりだが、人気は高い。
「『ブラッシュ』って漫画がさ、ヒロインを救出した! ってところで背後から謎の影が出てきて、ってとこで終わってんだよ!」
「それは……気になるな」
身振り手振りを加えて説明するエミリオへシオンは深く頷く。瞳を見れば、彼女もその先の展開に興味を持っていることがわかるだろう。
彼らを横目に、ホーリーは胸中でひっそりとため息をつく。
その影は味方の影で、主人公とヒロインはほっと一息をつく。その途端、敵の味とが崩れ始め、彼らは共に脱出するべく走り出す。
きっと、先の展開はそんなところだろう。
いつも通りの王道。
王道が悪いわけではない。
多くを楽しませることができるからこそ、王を冠することができる。
しかしながら、この広い世界にそればかりが溢れているというのは、些か問題があるというもの。もう少し捻った作品があってもいいはずだ。
予想外、邪道というスパイスがあるからこそ、王道というものはより強い輝きを放つのだ。
わかりやすく、いつも通りが溢れてしまう物語ばかりではつまらない。わかりきった展開ばかりを読む時間があるのであれば、昨日見た夢でも思い返しているほうがずっと楽しくて有意義に思えた。
「あ、ほらほら海に入ろうよ!」
「よっしゃ! オレいっちばん!」
大きな星が一つ描かれたサーフボードを掲げ、エミリオは海へと突入していく。
彼の後へホーリーが続き、ザブザブと波を掻き分ける。
センサーが波を捕まえてくれるとはいえ、砂に足がつくような浅瀬で楽しむようなスポーツではない。沖までは自力でいかなければならないのがサーフィンの辛いところだ。
「どうせなら上に乗ってるだけで前に進んでくれるようなボードにしてくれたらいいのに」
「それだったら船でいいじゃん」
「船に乗って沖に行くよりも、ボードで行くほうが雰囲気はあるでしょ?」
大きさによっては免許を必要とされる船よりも、人一人しか運べぬとはいえ小回りが利き、最低限の働きをしてくれ、サーフィンの雰囲気まで存分に楽しませてくれる装置の方がいい。
ホーリーの提案はエミリオの心には刺さらなかったらしく、彼は後ろを振り返りながら小首を傾げている。
「ボクはホーリーの案に賛成するね」
二人の後方から、マリユスが声を割り込ませた。
見れば、彼は自身の後ろを指差している。
「そうであったならば、シオンがあれほど苦労することはなかっただろうし」
指の先をたどれば、顔を俯け、ボードに張り付くようにして脱力しているシオンの姿があった。地面に足が届く範囲はとうに抜けており、ボードの上から波を掻くような動作は彼女を消耗させるに充分なものであったらしい。
普段はマリユスよりも体力があるシオンだというのに、今は肩を激しく上下させ、体力の限界を示している。
「シ、シオンちゃん!」
慌ててホーリーが波を掻き、彼女へと近づいていく。
ボードがあるため、溺れる心配はないだろうけれど、流れに乗って遠くの彼方まで行ってしまいそうな気配はあった。
「こりゃ先は長そうだ」
「シオンが回復しなかったらボール遊びに切り替えよう」
「それがいいな」
男子二人は寄り添う女子を眺め、肩をすくめあう。
運動能力の高いシオンのことだ。コツさえ掴んでしまえばあっさりと乗りこなすだろうけれど、今の様子を見るに、そこへ至るよりも先に溺れるか沖に流されるかになりそうだ。
「慣れたら楽なんだけどね」
四人の中で最も体力がないのはマリユスであり、彼が平然としていられるというのにシオンがダウンする理由がよくわからない。経験の差というものがいかに重要か、ということだろうか。
結局、シオンの体力が回復するのを待った後、一度だけ波に乗ってその日のサーフィンは終わりとなった。
何も海で楽しめる遊びは一つではない。
ボードを返しに行ったついでに彼らはボールを借り、砂浜で遊び、また海へ入り、カキ氷を食べて楽しい夏のひと時を過ごす。
「楽しかったな」
「来年こそはサーフィンをマスターしたいものだ」
帰りの大型移動容器に乗り、今日と未来の話に興じた。
和気藹々と語り合う三人と違い、ホーリーだけは目をしばたかせ、首をかくりかくりと揺らす。泳ぎ、走り、食べることで消費した体力は底をついており、体は休息を求めて彼女を眠らせようとしていた。家につくまで、まだ友人達と話したいことがたくさんある。感情を体は考慮してくれない。
「ホーリー?」
顔が覗き込まれ、名を呼ばれている。
わかっている。聞こえている。だが、ホーリーは言葉を紡ぐために舌を動かすことができなかった。
思考には濃い靄がかかり、四肢の自由は奪われる。夢か現か、その狭間で揺れ、交じり合い、すとん、と意識は闇の中へと落ちて行く。
「大丈夫か?」
「息はしてるぞ」
エミリオがホーリーの肩を揺らし、シオンが呼吸を確認する。
何も知らなければ、すぐさま病院へ連絡していたことだろう。原因不明の事態だ。一介の中学生にできることなど何もない。
「これが眠るってやつかな」
「ひとまず目的地まではそっとしておいてあげようか」
「それでも起きなかったら?」
「病院に連絡かな……」
幸いにして、彼らは眠るという事象を知っている。どのような状態に陥るか、という話もホーリーから聞かされていたため、様子を見るという選択肢を取ることができた。
疲れて眠る身に、緊急搬送用サイレンは少々耳障りだ。
数種類ずつのデザインは見ているだけでも楽しいものがあり、四人は次はボールを借りよう、浮き輪にしよう、と新たな盛り上がりを見せていた。
「楽しみだね!」
借りたボードを抱え、四人はきた道を引き返す。
軽く駆け足のホーリーは友人達へ振り返り、満面の笑みを見せた。
彼女が一つ、嘘をついていたことに気づく者はいない。
ホーリーは友人ができたから小説を読まなくなったわけではなかった。
紡がれる物語が楽しい、と思えなくなってしまったから、それらを手にしなくなったのだ。
幼いころは何もかも、どれもこれもが目新しく、自分の知らない世界を作り上げてくれる物語達が大好きだった。
しかし、彼女は気づいてしまう。紡がれる物語の世界は、全くの別物であるはずなのにどこか似通っており、代わり映えがしない。
同じ小説を読んでしまったのではないか、と錯覚し、タイトルや出版年を確認したことすらあった。
今の時代、物語を作るのは過去のデータを収集したAIの仕事だ。日夜新たな物語が生み出され、毎年どの物語が一番面白いものであったか、卓越していたか、などという賞まで存在している。
多様で高品質な物語を思う存分に享受することが許された時代だと人々は言う。
疑問を抱いたのはホーリーだけだ。少なくとも、彼女の周りにいる大人も子供も、皆、物語を楽しんでいる。
「楽しみって言えば、マリユスはあれ買ったか?」
「どれ?」
「少年ミライ」
「あぁ、買ったよ」
「今週もめちゃくちゃ面白かったよな!」
彼らが話しているのは人気のある週刊漫画雑誌のことだ。
十代の男子をメインターゲットに据えており、恋愛や冒険、わずかなエロスが含まれる漫画が生成、掲載されている。連載漫画は途中で打ち切られることはなく、予定通りに進み、予定通りに終わりを迎える。惜しむ声が上がる作品も少なくないのだが、AIが的確に判断した終わりに文句をつけることはできない。
おおよそ三百ページという読みごたえもあり、必ず数作品は好きな作品ができてしまうところも人気の秘訣だ。
「わかる。来週が楽しみだよ」
「どんな展開だったんだ?」
「お前買ってねぇのかよ!」
頷くマリユスにシオンが尋ねれば、エミリオは大げさに驚いてみせる。
男子向けの漫画雑誌とはいえ、女子が楽しめないのかと問われればそんなことはない。実際、少年ミライを愛読している十代女子も多く、兄妹のいる家庭では回し読みされるのが日常的な風景だ。
「私は月刊グラス派なもんでな」
こちらは少女向けの漫画雑誌。
苦しみを乗り越え、最後には主人公が報われる、というパターンの話ばかりだが、人気は高い。
「『ブラッシュ』って漫画がさ、ヒロインを救出した! ってところで背後から謎の影が出てきて、ってとこで終わってんだよ!」
「それは……気になるな」
身振り手振りを加えて説明するエミリオへシオンは深く頷く。瞳を見れば、彼女もその先の展開に興味を持っていることがわかるだろう。
彼らを横目に、ホーリーは胸中でひっそりとため息をつく。
その影は味方の影で、主人公とヒロインはほっと一息をつく。その途端、敵の味とが崩れ始め、彼らは共に脱出するべく走り出す。
きっと、先の展開はそんなところだろう。
いつも通りの王道。
王道が悪いわけではない。
多くを楽しませることができるからこそ、王を冠することができる。
しかしながら、この広い世界にそればかりが溢れているというのは、些か問題があるというもの。もう少し捻った作品があってもいいはずだ。
予想外、邪道というスパイスがあるからこそ、王道というものはより強い輝きを放つのだ。
わかりやすく、いつも通りが溢れてしまう物語ばかりではつまらない。わかりきった展開ばかりを読む時間があるのであれば、昨日見た夢でも思い返しているほうがずっと楽しくて有意義に思えた。
「あ、ほらほら海に入ろうよ!」
「よっしゃ! オレいっちばん!」
大きな星が一つ描かれたサーフボードを掲げ、エミリオは海へと突入していく。
彼の後へホーリーが続き、ザブザブと波を掻き分ける。
センサーが波を捕まえてくれるとはいえ、砂に足がつくような浅瀬で楽しむようなスポーツではない。沖までは自力でいかなければならないのがサーフィンの辛いところだ。
「どうせなら上に乗ってるだけで前に進んでくれるようなボードにしてくれたらいいのに」
「それだったら船でいいじゃん」
「船に乗って沖に行くよりも、ボードで行くほうが雰囲気はあるでしょ?」
大きさによっては免許を必要とされる船よりも、人一人しか運べぬとはいえ小回りが利き、最低限の働きをしてくれ、サーフィンの雰囲気まで存分に楽しませてくれる装置の方がいい。
ホーリーの提案はエミリオの心には刺さらなかったらしく、彼は後ろを振り返りながら小首を傾げている。
「ボクはホーリーの案に賛成するね」
二人の後方から、マリユスが声を割り込ませた。
見れば、彼は自身の後ろを指差している。
「そうであったならば、シオンがあれほど苦労することはなかっただろうし」
指の先をたどれば、顔を俯け、ボードに張り付くようにして脱力しているシオンの姿があった。地面に足が届く範囲はとうに抜けており、ボードの上から波を掻くような動作は彼女を消耗させるに充分なものであったらしい。
普段はマリユスよりも体力があるシオンだというのに、今は肩を激しく上下させ、体力の限界を示している。
「シ、シオンちゃん!」
慌ててホーリーが波を掻き、彼女へと近づいていく。
ボードがあるため、溺れる心配はないだろうけれど、流れに乗って遠くの彼方まで行ってしまいそうな気配はあった。
「こりゃ先は長そうだ」
「シオンが回復しなかったらボール遊びに切り替えよう」
「それがいいな」
男子二人は寄り添う女子を眺め、肩をすくめあう。
運動能力の高いシオンのことだ。コツさえ掴んでしまえばあっさりと乗りこなすだろうけれど、今の様子を見るに、そこへ至るよりも先に溺れるか沖に流されるかになりそうだ。
「慣れたら楽なんだけどね」
四人の中で最も体力がないのはマリユスであり、彼が平然としていられるというのにシオンがダウンする理由がよくわからない。経験の差というものがいかに重要か、ということだろうか。
結局、シオンの体力が回復するのを待った後、一度だけ波に乗ってその日のサーフィンは終わりとなった。
何も海で楽しめる遊びは一つではない。
ボードを返しに行ったついでに彼らはボールを借り、砂浜で遊び、また海へ入り、カキ氷を食べて楽しい夏のひと時を過ごす。
「楽しかったな」
「来年こそはサーフィンをマスターしたいものだ」
帰りの大型移動容器に乗り、今日と未来の話に興じた。
和気藹々と語り合う三人と違い、ホーリーだけは目をしばたかせ、首をかくりかくりと揺らす。泳ぎ、走り、食べることで消費した体力は底をついており、体は休息を求めて彼女を眠らせようとしていた。家につくまで、まだ友人達と話したいことがたくさんある。感情を体は考慮してくれない。
「ホーリー?」
顔が覗き込まれ、名を呼ばれている。
わかっている。聞こえている。だが、ホーリーは言葉を紡ぐために舌を動かすことができなかった。
思考には濃い靄がかかり、四肢の自由は奪われる。夢か現か、その狭間で揺れ、交じり合い、すとん、と意識は闇の中へと落ちて行く。
「大丈夫か?」
「息はしてるぞ」
エミリオがホーリーの肩を揺らし、シオンが呼吸を確認する。
何も知らなければ、すぐさま病院へ連絡していたことだろう。原因不明の事態だ。一介の中学生にできることなど何もない。
「これが眠るってやつかな」
「ひとまず目的地まではそっとしておいてあげようか」
「それでも起きなかったら?」
「病院に連絡かな……」
幸いにして、彼らは眠るという事象を知っている。どのような状態に陥るか、という話もホーリーから聞かされていたため、様子を見るという選択肢を取ることができた。
疲れて眠る身に、緊急搬送用サイレンは少々耳障りだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
深刻なエラーが発生しました
ちや
SF
あれ? チュートリアルの敵、でかくない? こんなのと初回から戦わないといけないの?
VRゲームって、現役高校生には高価な品なんだ。
ものすっごくバイトをがんばって、ようやく買えたんだ!
なのに何故かエラーとバグに巻き込まれて、こわいものが苦手なのにオカルトホラーじみたどっきりを仕かけられて、何度も心臓を止めかけた。
レベルカンストの物理で解決する美人剣士さんや、廃課金バリトンボイス幼女、心を抉る名推理をきらめかせる美少年など、個性豊かなゲーム仲間に支えられながら、平和にゲームできる日を夢見て、今日も脱初心者を目指してがんばる!
だからオカルトこっちこないで……。
※他投稿サイト様にも掲載しています。
ボーイズラブに見えそうな表現があるかと思われます。ご注意ください。なお、ここのボーイズが本当にボーイズかは保証しません。
自衛隊のロボット乗りは大変です。~頑張れ若年陸曹~
ハの字
SF
日比野 比乃(ヒビノ ヒノ)。国土防衛組織、陸上自衛隊第三師団“機士科”所属の三等陸曹、齢十七歳。
自衛隊最年少の人型機動兵器「AMW」乗りであり、通称「狂ってる師団」の期待株。そして、同僚(変人)達から愛されるマスコット的な存在……とはいかないのが、今日の世界情勢であった。
多発する重武装テロ、過激な市民団体による暴動、挙げ句の果てには正体不明の敵まで出現。
びっくり人間と言っても差し支えがない愉快なチームメンバー。
行く先々で知り合うことになる、立場も個性も豊か過ぎる友人達。
これらの対処に追われる毎日に、果たして終わりは来るのだろうか……日比野三曹の奮闘が始まる。
▼「小説家になろう」と同時掲載です。改稿を終えたものから更新する予定です。
▼人型ロボットが活躍する話です。実在する団体・企業・軍事・政治・世界情勢その他もろもろとはまったく関係ありません、御了承下さい。
「メジャー・インフラトン」序章5/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 JUMP! JUMP! JUMP! No2.
あおっち
SF
海を埋め尽くすAXISの艦隊。
飽和攻撃が始まる台湾、金門県。
海岸の空を埋め尽くすAXISの巨大なロボ、HARMARの大群。
同時に始まる苫小牧市へ着上陸作戦。
苫小牧市を守るシーラス防衛軍。
そこで、先に上陸した砲撃部隊の砲弾が千歳市を襲った!
SF大河小説の前章譚、第5部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
グールムーンワールド
神坂 セイ
SF
佐々木 セイ 27歳、しがないサラリーマンで4人兄妹の長男。
ある暑い日の夜、コンビニに向かう途中で光に包まれた!
気が付くと、大勢のゾンビと戦う少女たちと出会うが、みんな剣と魔法、銃もありありで戦ってる??
近未来転移SFバトルサバイバル!
これは1人の青年が荒廃した未来に転移し、グールと呼ばれる怪物たちと闘いながら、少しずつ成長して元の時代への戻り方を探し強くなっていく物語。
成り上がり最強と兄弟愛。
※一歩ずつ着実に強くなり成長しながら、最強になる物語です。
覚醒などは極力ないような展開の物語です。
話の展開はゆっくりめです。
毒素擬人化小説『ウミヘビのスープ』 〜十の賢者と百の猛毒が、寄生菌バイオハザード鎮圧を目指すSFファンタジー活劇〜
天海二色
SF
西暦2320年、世界は寄生菌『珊瑚』がもたらす不治の病、『珊瑚症』に蝕まれていた。
珊瑚症に罹患した者はステージの進行と共に異形となり凶暴化し、生物災害【バイオハザード】を各地で引き起こす。
その珊瑚症の感染者が引き起こす生物災害を鎮める切り札は、毒素を宿す有毒人種《ウミヘビ》。
彼らは一人につき一つの毒素を持つ。
医師モーズは、その《ウミヘビ》を管理する研究所に奇縁によって入所する事となった。
彼はそこで《ウミヘビ》の手を借り、生物災害鎮圧及び珊瑚症の治療薬を探究することになる。
これはモーズが、治療薬『テリアカ』を作るまでの物語である。
……そして個性豊か過ぎるウミヘビと、同僚となる癖の強いクスシに振り回される物語でもある。
※《ウミヘビ》は毒劇や危険物、元素を擬人化した男子になります
※研究所に所属している職員《クスシヘビ》は全員モデルとなる化学者がいます
※この小説は国家資格である『毒劇物取扱責任者』を覚える為に考えた話なので、日本の法律や規約を世界観に採用していたりします。
参考文献
松井奈美子 一発合格! 毒物劇物取扱者試験テキスト&問題集
船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
齋藤勝裕 毒の科学 身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで
鈴木勉 毒と薬 (大人のための図鑑)
特別展「毒」 公式図録
くられ、姫川たけお 毒物ずかん: キュートであぶない毒キャラの世界へ
ジェームス・M・ラッセル著 森 寛敏監修 118元素全百科
その他広辞苑、Wikipediaなど
空色のサイエンスウィッチ
コーヒー微糖派
SF
『科学の魔女は、空色の髪をなびかせて宙を舞う』
高校を卒業後、亡くなった両親の後を継いで工場長となったニ十歳の女性――空鳥 隼《そらとり じゅん》
彼女は両親との思い出が詰まった工場を守るため、単身で経営を続けてはいたものの、その運営状況は火の車。残された借金さえも返せない。
それでも持ち前の知識で独自の商品開発を進め、なんとかこの状況からの脱出を図っていた。
そんなある日、隼は自身の開発物の影響で、スーパーパワーに目覚めてしまう。
その力は、隼にさらなる可能性を見出させ、その運命さえも大きく変えていく。
持ち前の科学知識を応用することで、世に魔法を再現することをも可能とした力。
その力をもってして、隼は日々空を駆け巡り、世のため人のためのヒーロー活動を始めることにした。
そしていつしか、彼女はこう呼ばれるようになる。
魔法の杖に腰かけて、大空を鳥のように舞う【空色の魔女】と。
※この作品の科学知識云々はフィクションです。参考にしないでください。
※ノベルアッププラス様での連載分を後追いで公開いたします。
※2022/10/25 完結まで投稿しました。
Beyond the soul 最強に挑む者たち
Keitetsu003
SF
西暦2016年。
アノア研究所が発見した新元素『ソウル』が全世界に発表された。
ソウルとは魂を形成する元素であり、謎に包まれていた第六感にも関わる物質であると公表されている。
アノア研究所は魂と第六感の関連性のデータをとる為、あるゲームを開発した。
『アルカナ・ボンヤード』。
ソウルで構成された魂の仮想世界に、人の魂をソウルメイト(アバター)にリンクさせ、ソウルメイトを通して視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、そして第六感を再現を試みたシミュレーションゲームである。
アルカナ・ボンヤードは現存のVR技術をはるかに超えた代物で、次世代のMMORPG、SRMMORPG(Soul Reality Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)として期待されているだけでなく、軍事、医療等の様々な分野でも注目されていた。
しかし、魂の仮想世界にソウルイン(ログイン)するには膨大なデータを処理できる装置と通信施設が必要となるため、一部の大企業と国家だけがアルカナ・ボンヤードを体験出来た。
アノア研究所は多くのサンプルデータを集めるため、PVP形式のゲーム大会『ソウル杯』を企画した。
その目的はアノア研究所が用意した施設に参加者を集め、アルカナ・ボンヤードを体験してもらい、より多くのデータを収集する事にある。
ゲームのルールは、ゲーム内でプレイヤー同士を戦わせて、最後に生き残った者が勝者となる。優勝賞金は300万ドルという高額から、全世界のゲーマーだけでなく、格闘家、軍隊からも注目される大会となった。
各界のプロが競い合うことから、ネットではある噂が囁かれていた。それは……。
『この大会で優勝した人物はネトゲ―最強のプレイヤーの称号を得ることができる』
あるものは富と名声を、あるものは魂の世界の邂逅を夢見て……参加者は様々な思いを胸に、戦いへと身を投じていくのであった。
*お話の都合上、会話が長文になることがあります。
その場合、読みやすさを重視するため、改行や一行開けた文体にしていますので、ご容赦ください。
投稿日は不定期です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる