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30‥取り敢えずお友達と言うことで・・・

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 俺は今グーリドと城下街のお菓子屋さんでお菓子とお茶を飲みながらマッタリしている。ここに来るのは四回目だ。前回は人族の皇子たちもいたのでゆっくり出来なかった。俺は数日前のことを思い出していた。


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・


 宴会?歓迎会の次の日クラッシュ皇子から面会の申し入れがあった会いたくなかったがお客様なので渋々承諾した。念のため部屋にグーリドとイーゼルさんにも待機してもらった。

 これで完璧。

 自分の部屋の応接室に来てもらうことにした。

 俺の部屋には魔王(伊藤さん)が作った罠が仕掛けてあり何時でも発動出来るようにしてある。あと緊急時の脱出口もある。「誰かに襲われた時の予防です」と言って城の中の仕掛けも教えてもらっていたが庭園にはなかったなぁ。

 油断は貞操?の危機と言うことを昨日学んだ。二度と油断しないぞ!

 

 コンコン

 ドアがノックされリックさんが入ってきた。

「失礼します殿下。お客様をお連れいたしました」

 クラッシュ皇子とザーン魔導士の二人が入室してきた。二人ともひどい顔色だった。
 クラッシュ皇子は真っ白な血の気のない顔で震えておりザーン魔導士は目の下にハッキリわかるクマを作っていた。

  二人にイスを勧め着席したが二人は座らなかった。二人とも床に膝を付き俺に頭を下げた。一国の皇子がいいのか?
  
 クラッシュ皇子が震える声で喋り出した。
 
「マナト殿、許してください。昨日はどうかしておりました。あなたに嫌われたら生きて行けませんどうか許してください」

 ボロボロ泣きながら謝ってきた。生きていけないなんて大げさだなぁと思ったがその姿があまりにも哀れでチョト可哀想になってきた。

「昨日の事は忘れました。どうかお二人も忘れてください。それと友人としての関係なら続けさせていただきます」

 俺が話し終えるとクラッシュ皇子の涙が止まった。良かった。あんなボロボロ泣かれたら俺が虐めたみたいじゃないか。

「はい。握手」

 俺が右手を出すとクラッシュ皇子はプルプル震えながら手を出してきた。

 俺の手を握ると口を開いた。

「本当に許してくださるのですか?」

「ええ。それより二人ともお立ち下さい」
 
 俺が手を引くと立ち上がってくれた。立ち上がるとグーリドよりは小さいがヤハリ大きい。

「ありがとう。許してもらえないと思っておりました」

「あれはキットお酒のせいですよ!かなり呑んでおられませんでしたか?」

「あっ。もう昨日の話はしないでおきます」

 ニッコリ笑ってクラッシュ皇子の顔を覗くと真っ赤な顔で目に涙を浮かべていた。

「今日は城下の見学に行かれるのでしたね?一緒に付いて行ってもいいですか?」

 カクカクと首を激しく縦に振るクラッシュ皇子の様子が可笑しくて笑っていた。

「フッフッフフ」



・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・


  二人が部屋から帰ったらグーリドとイーゼルさんがハモッタ!


「「許すのですか!」」

 俺に詰め寄る二人の迫力が恐ろしくたじろいだ。

「だって‥あんなに真剣に謝って致し泣かれると可哀想になったから許そうかなって?」

 てへと小首を傾けてみた。



「「アマイ」」



 ヒッー二人に怒られました。
 イーゼルさんがスーと俺を指差しました。

「殿下は優しすぎます。いいですか!クラッシュ皇子は又同じことをしてきます。決して二人きりになっては行けません。街へのおでかけも今日は同行させていただきます」


「はい。お願いします」


 チラリとグーリドに目をやると俺を凝視していた。

 ヤバイあの眼は!

 怒ってる?

 イーゼルさんとリックさんが部屋から出ていくとグーリドにソファーに押し倒され熱のこもった瞳で覗き込まれた。


「マナト様!私に命令して下さい。クラッシュ皇子を殺せと」


「ななななっにいってるのグーリド」


「私が暗殺して参ります。お任せ下さい」


「「ダメ殺しちゃダメーーーー」」


「何故ですか!まさかあの皇子が気に入りましたか」


「違う・・・ぁあんっん・・」


 グーリドが俺のムスコを擦りあげた。ひっダメそんなとこ触られたら・・・

 
「グーリドに誰も殺して欲しくないの…ぁぁあああ・・」


 「優しすぎます」

 そう呟いたグーリドが俺の下半身に顔を埋めていた。

 ウソ!
 ぬるっとした感触がする。
 ヤバイ!気持ちいい!
 
 チョッとまってグーリドが俺のを咥えてる。ウソ!頭が可笑しくなるような快感が全身を走り抜けた。

「ひっ‥ダメそんなとこ・・・ひゃんっんやぁーーー」

 グーリドの肩を付かんで俺は白濁を吐き出していた。

  はぁはぁーー

  チューウと吸い付くされた。
 
  ぁぁあああああ

 ウソ。呑んだの?
 
 唇をペロリと舐める赤い舌が酷くいやらしく俺はドキドキしていた。
 
ハッー!

「グーリド出して!吐いて!」

「マナト様!美味だと申したハズです」
 
でもでも・・・

 そのまま抱き上げられてシャワールームで洗われた。ううっグーリドお尻の中まで指を入れて洗いやがった。俺が悶えていたら「気持ちいいですか」って指を増やされた。



「さぁーマナト様。着替えて街までお出掛けですよ」

 ニッコリ微笑むグーリドに身体を拭かれ服を着せられた。



 グーリド!絶対怒ってる。






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