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15‥⭐️グーリドおかえり
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□魔王城
☆☆☆
「グーリドおかえり」
「ご苦労様でした」
よし!帰ってきたらちゃんと言うぞ!
俺はお帰りの練習をしていた。どうしても本人を前にすると言いたいことの半分も言えなくなってしまう……
今日の夜迄には帰って来るって連絡が合ったんだ!ザックさんが教えてくれたんだ!「グーリド無事!」て聞いたら苦笑いされた「殿下はグーリドがお好きなんですね」て言われてしまった。
俺顔から火がでるかと思うほど顔が熱くなり下を向いた。好き?好きなのかな?心臓がドクンと跳ねた・・・
ドクン
ドクン
ドクン
☆☆☆
夕刻、魔城がザワザワしだした魔王陛下と討伐部隊が帰ってきた。飛竜が魔城上空を旋回している。
「スゴイ!」
俺は上を見上げ感動していた。
本当に人を乗せ飛んでいる。
俺はザックさんと中庭で魔王陛下が降りてくるのを待っていた。
「殿下、飛竜をご覧になるのは始めてですか?」
「うん、始めて見た!」
「お乗りになりますか?」
「ふぇーん」乗りたいけど俺高いとこダメなんだ」
「それはいけません」
「魔王陛下のご子息が飛竜ごとき駆ることが出来ぬとは恥をかきます」
「そう…」
「後程、訓練致しましょ」
「え~」
「明日から練習出来るようにしておきます殿下!」
「・・・・・」
高いとこ恐いんだけど・・・・・
あっ降りてきた。魔王陛下(伊藤さん)だ。おーカッコイイ!漆黒の鎧に全身を包みダークヒーローみたいだ。
俺に気付いて手を振ってくれた。
うれしくなって駆け寄った。
「お帰りなさい。討伐ご苦労様でした」
「真人くん!ただいま」
ハグされました。
そのまま頭をナゼナゼされました。
へへへナンだかうれしくなってしまっていた。
「魔王陛下ご帰還お待ちしておりました」
ザックさんが深々と頭を下げた。
「ただいま帰りました。ザックさん留守をありがとうございました」
「もったいないお言葉身に余る光栄です」
あれ飛竜に魔王陛下以外もうひとり乗っている?
俺の視線に気付いた魔王陛下が飛竜に乗ったままの奴に手招きした。そいつは慌てて降りてきた。俺より少し年上ぐらいで茶色い髪にグーレの瞳そして俺よりデカイ頭ひとつは大きい。
本当に魔族はデッカイやつばかりだ。
俺がジーと見てたら顔を真っ赤にして下を向いた。
なぜ?
「ザックさん彼の名前はキルです。コール砦で回復役をやっていました。まだ見習いですが回復魔法が上手なんですよ」
「キル君、この子が息子の真人くんですよろしくね」
「殿下!よろしくお願いします」
キルさん敬礼してきた。
「ヨロシク」俺は取り敢えず笑っておいた。
「気にいったんで連れてきました【回復】部隊に連れていってください」
「・・・陛下」
ザックさんが眉間にシワを寄せていた。
「わかりました」
「キル君、ザックさんについていってください」
「はい!」
キルとか言うやつはザックさんに連れていかれた。
俺は1頭づつ降りてくる飛竜を凝視していた。
グーリドがまだ降りてこない。
「グーリド・・・」声が漏れていた。
「真人くん!グーリドのこと好きなんですね?」
「えっああのう…」
俺はまともに返事が出来なかった。
「グーリドなら最後に降りて来ますよ」
「はい」
魔王陛下(伊藤さん)が俺に腕組みし小声で話し出した。
「私の顔どう思います?」
「えーと?」
「普通でしょ?日本だとよくある平均的な顔ですが世界では違うんですよ」
「違うて?どんな風に」
「可愛いくて堪らないみたいです…それに物凄く若く見られます」
「・・・」
「真人くんもここではモテますよ。だから自信を持って下さいグーリドなら君にぞっこんですよ」
「うっウソ」
「ほら降りてきましたよ」
魔王陛下に背中を押された。
赤い髪をなびかせグーリドが飛竜を着地させた。
俺はフラフラと近付いて行った。
「殿下!」
「おかえり…なさい」
ギュー
俺はグーリドに抱きついていた。
☆
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☆
#お読み頂きありがとうございました
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「グーリドおかえり」
「ご苦労様でした」
よし!帰ってきたらちゃんと言うぞ!
俺はお帰りの練習をしていた。どうしても本人を前にすると言いたいことの半分も言えなくなってしまう……
今日の夜迄には帰って来るって連絡が合ったんだ!ザックさんが教えてくれたんだ!「グーリド無事!」て聞いたら苦笑いされた「殿下はグーリドがお好きなんですね」て言われてしまった。
俺顔から火がでるかと思うほど顔が熱くなり下を向いた。好き?好きなのかな?心臓がドクンと跳ねた・・・
ドクン
ドクン
ドクン
☆☆☆
夕刻、魔城がザワザワしだした魔王陛下と討伐部隊が帰ってきた。飛竜が魔城上空を旋回している。
「スゴイ!」
俺は上を見上げ感動していた。
本当に人を乗せ飛んでいる。
俺はザックさんと中庭で魔王陛下が降りてくるのを待っていた。
「殿下、飛竜をご覧になるのは始めてですか?」
「うん、始めて見た!」
「お乗りになりますか?」
「ふぇーん」乗りたいけど俺高いとこダメなんだ」
「それはいけません」
「魔王陛下のご子息が飛竜ごとき駆ることが出来ぬとは恥をかきます」
「そう…」
「後程、訓練致しましょ」
「え~」
「明日から練習出来るようにしておきます殿下!」
「・・・・・」
高いとこ恐いんだけど・・・・・
あっ降りてきた。魔王陛下(伊藤さん)だ。おーカッコイイ!漆黒の鎧に全身を包みダークヒーローみたいだ。
俺に気付いて手を振ってくれた。
うれしくなって駆け寄った。
「お帰りなさい。討伐ご苦労様でした」
「真人くん!ただいま」
ハグされました。
そのまま頭をナゼナゼされました。
へへへナンだかうれしくなってしまっていた。
「魔王陛下ご帰還お待ちしておりました」
ザックさんが深々と頭を下げた。
「ただいま帰りました。ザックさん留守をありがとうございました」
「もったいないお言葉身に余る光栄です」
あれ飛竜に魔王陛下以外もうひとり乗っている?
俺の視線に気付いた魔王陛下が飛竜に乗ったままの奴に手招きした。そいつは慌てて降りてきた。俺より少し年上ぐらいで茶色い髪にグーレの瞳そして俺よりデカイ頭ひとつは大きい。
本当に魔族はデッカイやつばかりだ。
俺がジーと見てたら顔を真っ赤にして下を向いた。
なぜ?
「ザックさん彼の名前はキルです。コール砦で回復役をやっていました。まだ見習いですが回復魔法が上手なんですよ」
「キル君、この子が息子の真人くんですよろしくね」
「殿下!よろしくお願いします」
キルさん敬礼してきた。
「ヨロシク」俺は取り敢えず笑っておいた。
「気にいったんで連れてきました【回復】部隊に連れていってください」
「・・・陛下」
ザックさんが眉間にシワを寄せていた。
「わかりました」
「キル君、ザックさんについていってください」
「はい!」
キルとか言うやつはザックさんに連れていかれた。
俺は1頭づつ降りてくる飛竜を凝視していた。
グーリドがまだ降りてこない。
「グーリド・・・」声が漏れていた。
「真人くん!グーリドのこと好きなんですね?」
「えっああのう…」
俺はまともに返事が出来なかった。
「グーリドなら最後に降りて来ますよ」
「はい」
魔王陛下(伊藤さん)が俺に腕組みし小声で話し出した。
「私の顔どう思います?」
「えーと?」
「普通でしょ?日本だとよくある平均的な顔ですが世界では違うんですよ」
「違うて?どんな風に」
「可愛いくて堪らないみたいです…それに物凄く若く見られます」
「・・・」
「真人くんもここではモテますよ。だから自信を持って下さいグーリドなら君にぞっこんですよ」
「うっウソ」
「ほら降りてきましたよ」
魔王陛下に背中を押された。
赤い髪をなびかせグーリドが飛竜を着地させた。
俺はフラフラと近付いて行った。
「殿下!」
「おかえり…なさい」
ギュー
俺はグーリドに抱きついていた。
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