拾い物には福がある!

腐りんご

文字の大きさ
上 下
10 / 14

10‥二人の子供がほしい・・・・・

しおりを挟む


「ソラ♪」

「何?ウルフ」

「やっと出来たんだ!はい飲んで」

ビンの中で炭酸のように泡を出す飲み物をわたされた。

コップに注ぐとシュワシュワと泡が弾けた。
甘い…匂いが漂ってくる。
思わずゴクリと飲んでいた。

「美味しい!」

コーラに似てる!
色はピンクで綺麗だった。
もう一口。

「これ美味しいねウルフ!」

「ウルフは飲まないの?」

「うん」

「どうして?美味しいよ」

「ソラのために作らせた薬だからね(笑)」

「薬?ナンの?」

「妊娠薬!」

ブーーーー
ゴホーゴホー

オレは思い切りむせた。
涙目になって咳き込んでいた。

ウルフが一生懸命背中をナゼテいる。ナンとか落ち着いてウルフにもう一度聞いてみた。

「いっ今…なんて言ったウルフ?」

妊娠薬男専用男でも赤ちゃん出来ちゃう

「まさかこれ飲むとオレ赤ちゃん出来ちゃうの?」

「うんうん」

「作ろうソラ!」

「・・・・」

「「「ウルフのバカーーー
  飲ませる前に説明しろーー」」」

オレは本気で叫んだ。



はぁはぁ
肩で息をしながらウルフを睨んだ。
オレの怒鳴り声を初めて聴いたウルフは目を見開いて固まっていた。
妊娠薬男専用男でも赤ちゃん出来ちゃうの入ったコップを叩きつけるようにテーブルに置いた。

バーンという音が響きわたった。

「オレひとりで寝る」

毛布を持って隣の部屋のソファの上に寝転んで目を閉じた。5分位して隣から突然叫び声がした。





「「「ワァーーーーソラ」」」





ウルフが泣きながら飛び出してきた。

「ゴメンね。許してソラ!」

オレより大きな身体でボロボロ涙を流していた。

「ソラに嫌われたら生きていけないーーー」

オレはビックリして反応できなくなっていたらウルフは泣きながらオレにしがみついて来た。

「わんーーー
    ソラ愛してるんだ
    二人の子供がほしかったダケナンダヨーー
   ひとりにしないでーー」

「…っわ…わかったから落ち着け」

「ホント!」

「寝室に戻るから…」

身体がふわっと浮き上がった。
ウルフがオレを持ち上げていた。

ベットでぎゅうぎゅうと抱き潰されそうになった。

「苦しーウ・ル・フ…」

ウルフが手を緩めぺロペロ舐めてきた。

「ソラ…ゴメンね?」

「もう怒ってるないからウルフ…」

「ホント!」


「今度から前もって話をすること。ねぇ聴いてる?」

オレの下衣を脱がそうとしているウルフに話しかけた。

「聴いてるよソラ」

「はい。さっきの薬ちょうだい」

ウルフが目を潤ませてコップを持ってきた。オレは受け取ると一気に飲み干した 。

「ソラ!ありがとう」

ウルフに噛みつくようなキスをされ口内を舐め廻された。

うっうっんっんっ
はぁー

息が止まるかと思うほど激しいキスだった。

「ソラ~♡今までで一番愛してるあげる!」

「なっ?」

いやぁ今までもかなり激しかったのにナニ言い出すんだ。オレの身体を触りながらウルフは満面の笑みを浮かべた。


・・・・・・・

・・・・・

・・・





「おっオレ‥ヤバイかも」




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

ヤクザと捨て子

幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子 ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。 ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。

十七歳の心模様

須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない… ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん 柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、 葵は初めての恋に溺れていた。 付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。 告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、 その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。 ※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

市川先生の大人の補習授業

夢咲まゆ
BL
笹野夏樹は運動全般が大嫌い。ついでに、体育教師の市川慶喜のことも嫌いだった。 ある日、体育の成績がふるわないからと、市川に放課後の補習に出るよう言われてしまう。 「苦手なことから逃げるな」と挑発された夏樹は、嫌いな教師のマンツーマンレッスンを受ける羽目になるのだが……。 ◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC) ※「*」がついている回は性描写が含まれております。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

処理中です...