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餌
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一旦、現場から離れ移動した後、ヤオは周囲に結界を張り妲己に一連の事情を話す事になる
というのも彼女を拘束したまま借り家に戻る訳にもいかないという事と。人目の多い所で暴れられても困る事。彼女がどういった力や術があるかまだ全て知っていない為
街に戻る前に、ある程度の事情を明らかにして、大人しくしてもらう方が妥当だという事だ、無論彼女も半信半疑だったが一応は承服する
「つまり、イコシは売られた訳か‥」
「そういう事にも成るかな」
「どうもイマイチ信用成らないわね」
「私達だって全部信じた訳じゃないわ、けど半分は確証が取れたのは事実よ、向こうの言う通りに今の所は進んでいるし、そもそも今回の一件貴女と20て奴を犠牲にしてまでやる事でもないし」
「‥どうかしらね」
妲己もそう話しを切って考えるが、確かに円の言う通りではある、それに妲己自身の選択肢も無く、寧ろこの一件は彼女にとっては損が無い。握られた弱みが消えるし、その当事者を処分するというのだ
「分った‥とりあえず協力する、どうすればいい?」
「ええ、今回の干渉、貴女を捕らえる、これは相手から示された二つの内の一つ、つまり1手目に起こる事、まだ先に第二弾がある、そこまで、まだ時間がある‥のよね?」
「うむ、次の干渉が起こるまで少なくとも数ヶ月ある、お主、妲己はそこまで拘束されたフリをしてもらえばよいが聞きたい事も多くある」
「その時まで大人しく捕まっていろ、という事ね」
「うむ」
「分ったわ‥」
そう同意して、一旦拘束を解き、念のため周囲探知を続けながら首都の借り家に戻る事になった。そこで双方の細かい事情、情報交換し大まかにすべき事、準備を指示した
「イコとかいう奴は大まかな指示を受けて動くだけか、こりゃ案外楽そうじゃな」
「先読みの力は無いハズ、貴女達の干渉防衛の更に裏をかく事も無かったと記憶している、反面逃げるとか隠れる力は強い」
「と言うと?」
「私が仕事に就く際は監視されている事があった闇に紛れて見ていた事もあった、それとある程度は人を操れるらしい」
「成る程、空間や闇に溶ける能力があるのか、という事は半実体、おそらく退魔、封印も利くな」
「それから近距離なら妨害術も使うハズ」
「ふむ‥ウチの予想予知が偶にズレるのはその辺りなのかの?」
「向こうが妨害しているという事?」
「それはわからない、イコも私に明かした訳でもないし」
「うん??では何故それをしっとる?」
「最初。奴と会った時、イコと対峙したが、その際暗示をかけようとしたが消された事がある」
「なるほど」
「だから多分持っている、という程度で確定ではないが」
「うむ」
「で~、人を操れる、てどの程度?」
「夢遊病の様な感じに」
「ハタから見てもバレバレね‥」
「そうだと思う」
「問題は人質ね」
「奴はどこにお主の子を拘束しているのだ?」
「透明な石状の物に封じられた、今もそのままなら奴の体内に、其の状態のままなら、奴を殺す事も出来ない」
「体内?」
「そのまま飲み込んだ」
「ふむ‥成る程、奴が消滅すると体内に飲み込んだ人質も危ないのか」
「どうするヤオ」
「そこはそれ程問題には成らないじゃろう、何れにしてもこっちの宝玉に封印すれば制裁与奪は思いのままじゃ、拘束した後、上に持っていって人質を解放するのが安全性が高いな」
「では私はどうする?」
「このまま拘束した状態で時期まで待つのも問題だな。表面上、お主はウチらと戦って囚われた事になっているからの」
「出来れば自身の手で決着をつけたい所だが‥」
「それはいかん、イコという奴が如何に下っ端でも物理的に倒すのは多分難しい、お主の状況がバレると最悪人質を処分する可能性もある」
「控えていた方が妥当かしら」
「だね」
「とりあえず周囲に結界は張ったので部屋の範囲から出なければ問題は無いハズ。あるいは‥」
「なに?」
「いや、一つ策を思いついた。が、とりあえずそれは後でいい」
「??」
「ヤオ、結界はどの程度の効果があるの?」
「下種の悪魔なら入り難い程度だな、それと術もある程度遮断するので通話も妨害する」
「イマイチ頼りない状況ねぇ」
「うむ、ならいっその事、相手に返してやるのも手だな」
「あ、もしかして」と、円には分った様だ
「左様、妲己の希望も同時叶えられる」
「どういう事だ??」
「うむ、思いつきなので完全ではないが、大まかに説明する」
そうしてヤオは一同に「計画」を伝えた「成る程」と一斉に頷いた
「猫にマタタビ、猫に鈴て訳ね」
「それに私の自身の手で、も貢献できる」
「ウム。ただ実際物理が利くかワカランのでなんらかの用意は居るじゃろ」
「けど作戦に完璧も無いしねぇ、やってみる価値はあると思う」
「うむ、ではすまんが暫く軟禁を続ける」
「ええ」
「それで、ヤオ、予想予知は?」
「残念ながら今回も余り世には関係無い為大して見えんな、接触する事だけは間違いないが」
「うーん‥」
「何れにしろ、あまりアテにせん方がいい」
「そうね、純粋に策で引っ掛ける方に注力した方がいいか」
「うむ」
一同同意して其々準備が進められる。ヤオは当日から借り家を出て道具の調達、天界には有効な道具があるが今回は左程大物ではないという事と
あまり長期間離れる訳にはいかないということ、故に、人界でも揃えられる、それなりに魔に効果のある道具をそろえた
所謂宗教用儀礼の道具の類であるがこれは大昔から存在するし、まるっきり嘘、デマの類でもない、簡単に作れてそこそこ効果もあるし、ヤオは元々「他者に力を与える」能力付与がある、それを集めれて作ればいい
道具を集めて戻って早速「ソレ」の作成を始めるが手間の掛かる物でもない、作成した後妲己に持たせ、当人、妲己は借り家の一室に置いておくだけだ
其の後、ヤオは家の周りに張った結界を緩めて、後は、向こうが動くのを待つだけだ
というのも、この一件は次の歴史干渉の予想予知が起こる前の方が良いということ、干渉二弾は明確に予知でイコが起こすのが分っているので、ここを先に潰してしまうか、仮に失敗しても相手が自重し、その後の道も消えるパターンが存在する事だ
事の始まり、つまりイコが餌に掛かったのはこの話し合いから一週後の事である。
夜、日が地平線に沈み光の射さないが遅すぎもしない時間、妲己の頭に直接伝心が届く
「妲己、どこにいる」と、即座に妲己は指先で頭を指してイコから伝心が入った事を伝えながら話しを繋いだ
「恐らく首都のどこかの家だろう」
「だろう?」
「向こうの使徒に拘束されている、確認は出来んが窓から皇宮が見える」
「妙に妨害が入るし、位置を掴めんと思ったが結界か」
「そう言っていた「救出も伝聞も諦めろ、術を張った」と小娘が言った」
「チッ」
「悪いが、こうなってはどうしょうもない」
「しかし無事は無事のようだな」
「さてね‥今の所拘束されているだけだが、処遇に困っているようだ」
「ふむ、だろうな。」
「だろうとは?」
「形はどうあれ、お前は人間界で生まれ育った者だ、害の在る無しに関わらず、天神が処分するのは難しい、原則不介入らしいからな」
「なるほど。で、どうする」
「首都のどこかの家、となれば探すのは難しくない、暫く待っていろ」
「なんだ?助けてくれるのか?」
「仕方あるまい。が、結界を破って入るのはそれなりにリスクもあれば手間もある」
「ま‥そうだろうな」
「二、三日待て、お前から事を起こさんでいい邪魔になる可能性がある、貴様の拘束を解けばお前だけで逃げられるハズだ」
「成る程‥分った、不快極まるが我慢しよう」として遣り取りを終える
これら一連の流れをそのままヤオに伝えた後、一向も事前計画の通り動く事になるが別に複雑な事をする訳でもない、妲己の監視を緩め、イコが何らかの手段で救出に来る、そこを捕らえれるか、仮に失敗して妲己が相手の手に戻れば彼女自身と組んでこちら側から奇襲する
出てこない、他の無関係な人間を使っての救出でも、妲己がこちらと組んでいる分には改めて相手の居場所を伝え、急襲してもよい
つまり妲己は餌でもあり、スパイに近い形になる、所謂「猫に鈴」をつけるというやつだ、そして、猫に鈴も妲己に預ける
「指輪?」
「遠距離で対象者と話せる法具じゃな」
「成る程、第二の方で役立つという訳か」
「うむ、そいつは通信を繋ぐだけで法力を発する、実際話さなくても、繋ぎさえすればウチからソッチを追える、お主の判断で使えば良い」
「了解したわ」
というのも彼女を拘束したまま借り家に戻る訳にもいかないという事と。人目の多い所で暴れられても困る事。彼女がどういった力や術があるかまだ全て知っていない為
街に戻る前に、ある程度の事情を明らかにして、大人しくしてもらう方が妥当だという事だ、無論彼女も半信半疑だったが一応は承服する
「つまり、イコシは売られた訳か‥」
「そういう事にも成るかな」
「どうもイマイチ信用成らないわね」
「私達だって全部信じた訳じゃないわ、けど半分は確証が取れたのは事実よ、向こうの言う通りに今の所は進んでいるし、そもそも今回の一件貴女と20て奴を犠牲にしてまでやる事でもないし」
「‥どうかしらね」
妲己もそう話しを切って考えるが、確かに円の言う通りではある、それに妲己自身の選択肢も無く、寧ろこの一件は彼女にとっては損が無い。握られた弱みが消えるし、その当事者を処分するというのだ
「分った‥とりあえず協力する、どうすればいい?」
「ええ、今回の干渉、貴女を捕らえる、これは相手から示された二つの内の一つ、つまり1手目に起こる事、まだ先に第二弾がある、そこまで、まだ時間がある‥のよね?」
「うむ、次の干渉が起こるまで少なくとも数ヶ月ある、お主、妲己はそこまで拘束されたフリをしてもらえばよいが聞きたい事も多くある」
「その時まで大人しく捕まっていろ、という事ね」
「うむ」
「分ったわ‥」
そう同意して、一旦拘束を解き、念のため周囲探知を続けながら首都の借り家に戻る事になった。そこで双方の細かい事情、情報交換し大まかにすべき事、準備を指示した
「イコとかいう奴は大まかな指示を受けて動くだけか、こりゃ案外楽そうじゃな」
「先読みの力は無いハズ、貴女達の干渉防衛の更に裏をかく事も無かったと記憶している、反面逃げるとか隠れる力は強い」
「と言うと?」
「私が仕事に就く際は監視されている事があった闇に紛れて見ていた事もあった、それとある程度は人を操れるらしい」
「成る程、空間や闇に溶ける能力があるのか、という事は半実体、おそらく退魔、封印も利くな」
「それから近距離なら妨害術も使うハズ」
「ふむ‥ウチの予想予知が偶にズレるのはその辺りなのかの?」
「向こうが妨害しているという事?」
「それはわからない、イコも私に明かした訳でもないし」
「うん??では何故それをしっとる?」
「最初。奴と会った時、イコと対峙したが、その際暗示をかけようとしたが消された事がある」
「なるほど」
「だから多分持っている、という程度で確定ではないが」
「うむ」
「で~、人を操れる、てどの程度?」
「夢遊病の様な感じに」
「ハタから見てもバレバレね‥」
「そうだと思う」
「問題は人質ね」
「奴はどこにお主の子を拘束しているのだ?」
「透明な石状の物に封じられた、今もそのままなら奴の体内に、其の状態のままなら、奴を殺す事も出来ない」
「体内?」
「そのまま飲み込んだ」
「ふむ‥成る程、奴が消滅すると体内に飲み込んだ人質も危ないのか」
「どうするヤオ」
「そこはそれ程問題には成らないじゃろう、何れにしてもこっちの宝玉に封印すれば制裁与奪は思いのままじゃ、拘束した後、上に持っていって人質を解放するのが安全性が高いな」
「では私はどうする?」
「このまま拘束した状態で時期まで待つのも問題だな。表面上、お主はウチらと戦って囚われた事になっているからの」
「出来れば自身の手で決着をつけたい所だが‥」
「それはいかん、イコという奴が如何に下っ端でも物理的に倒すのは多分難しい、お主の状況がバレると最悪人質を処分する可能性もある」
「控えていた方が妥当かしら」
「だね」
「とりあえず周囲に結界は張ったので部屋の範囲から出なければ問題は無いハズ。あるいは‥」
「なに?」
「いや、一つ策を思いついた。が、とりあえずそれは後でいい」
「??」
「ヤオ、結界はどの程度の効果があるの?」
「下種の悪魔なら入り難い程度だな、それと術もある程度遮断するので通話も妨害する」
「イマイチ頼りない状況ねぇ」
「うむ、ならいっその事、相手に返してやるのも手だな」
「あ、もしかして」と、円には分った様だ
「左様、妲己の希望も同時叶えられる」
「どういう事だ??」
「うむ、思いつきなので完全ではないが、大まかに説明する」
そうしてヤオは一同に「計画」を伝えた「成る程」と一斉に頷いた
「猫にマタタビ、猫に鈴て訳ね」
「それに私の自身の手で、も貢献できる」
「ウム。ただ実際物理が利くかワカランのでなんらかの用意は居るじゃろ」
「けど作戦に完璧も無いしねぇ、やってみる価値はあると思う」
「うむ、ではすまんが暫く軟禁を続ける」
「ええ」
「それで、ヤオ、予想予知は?」
「残念ながら今回も余り世には関係無い為大して見えんな、接触する事だけは間違いないが」
「うーん‥」
「何れにしろ、あまりアテにせん方がいい」
「そうね、純粋に策で引っ掛ける方に注力した方がいいか」
「うむ」
一同同意して其々準備が進められる。ヤオは当日から借り家を出て道具の調達、天界には有効な道具があるが今回は左程大物ではないという事と
あまり長期間離れる訳にはいかないということ、故に、人界でも揃えられる、それなりに魔に効果のある道具をそろえた
所謂宗教用儀礼の道具の類であるがこれは大昔から存在するし、まるっきり嘘、デマの類でもない、簡単に作れてそこそこ効果もあるし、ヤオは元々「他者に力を与える」能力付与がある、それを集めれて作ればいい
道具を集めて戻って早速「ソレ」の作成を始めるが手間の掛かる物でもない、作成した後妲己に持たせ、当人、妲己は借り家の一室に置いておくだけだ
其の後、ヤオは家の周りに張った結界を緩めて、後は、向こうが動くのを待つだけだ
というのも、この一件は次の歴史干渉の予想予知が起こる前の方が良いということ、干渉二弾は明確に予知でイコが起こすのが分っているので、ここを先に潰してしまうか、仮に失敗しても相手が自重し、その後の道も消えるパターンが存在する事だ
事の始まり、つまりイコが餌に掛かったのはこの話し合いから一週後の事である。
夜、日が地平線に沈み光の射さないが遅すぎもしない時間、妲己の頭に直接伝心が届く
「妲己、どこにいる」と、即座に妲己は指先で頭を指してイコから伝心が入った事を伝えながら話しを繋いだ
「恐らく首都のどこかの家だろう」
「だろう?」
「向こうの使徒に拘束されている、確認は出来んが窓から皇宮が見える」
「妙に妨害が入るし、位置を掴めんと思ったが結界か」
「そう言っていた「救出も伝聞も諦めろ、術を張った」と小娘が言った」
「チッ」
「悪いが、こうなってはどうしょうもない」
「しかし無事は無事のようだな」
「さてね‥今の所拘束されているだけだが、処遇に困っているようだ」
「ふむ、だろうな。」
「だろうとは?」
「形はどうあれ、お前は人間界で生まれ育った者だ、害の在る無しに関わらず、天神が処分するのは難しい、原則不介入らしいからな」
「なるほど。で、どうする」
「首都のどこかの家、となれば探すのは難しくない、暫く待っていろ」
「なんだ?助けてくれるのか?」
「仕方あるまい。が、結界を破って入るのはそれなりにリスクもあれば手間もある」
「ま‥そうだろうな」
「二、三日待て、お前から事を起こさんでいい邪魔になる可能性がある、貴様の拘束を解けばお前だけで逃げられるハズだ」
「成る程‥分った、不快極まるが我慢しよう」として遣り取りを終える
これら一連の流れをそのままヤオに伝えた後、一向も事前計画の通り動く事になるが別に複雑な事をする訳でもない、妲己の監視を緩め、イコが何らかの手段で救出に来る、そこを捕らえれるか、仮に失敗して妲己が相手の手に戻れば彼女自身と組んでこちら側から奇襲する
出てこない、他の無関係な人間を使っての救出でも、妲己がこちらと組んでいる分には改めて相手の居場所を伝え、急襲してもよい
つまり妲己は餌でもあり、スパイに近い形になる、所謂「猫に鈴」をつけるというやつだ、そして、猫に鈴も妲己に預ける
「指輪?」
「遠距離で対象者と話せる法具じゃな」
「成る程、第二の方で役立つという訳か」
「うむ、そいつは通信を繋ぐだけで法力を発する、実際話さなくても、繋ぎさえすればウチからソッチを追える、お主の判断で使えば良い」
「了解したわ」
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