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戦略
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そうして本家での調べものを終えて、東京方面に戻るが
これもついでで名古屋の睦にも寄る
行きのルートでなく一般列車でこれも貰った資料を読みつつ、六花に連絡してまあまあ観光みたいな感じでゆるく移動した
16時には睦の本部にも到着するが今までと違い個人邸宅の類でもなく商業ビルというか会社ビルみたいな感じで
「ホントにここなのかなぁ…」という感じで入り受付みたいな所で聞いて上階に案内された
「お~晴海様よくおいでなすった」
みたいな感じでクソ広い社長室で迎えられる、まあ、内容はこれまで通りで、睦家の状況とか内容とか聞く為だ
「ウチは元々対応範囲は広い、貿易や運輸もやっておるし全国に人員も居るしの、まあただ戦闘とは別なので発見しても伝える程度ではあるが」
「育成もしていると聞きましたが実際どのくらい居るんですか?」
「どの範囲から退魔師と言えるのか謎じゃが、四家の一員として認知し、そう活動したりしているのは四〇名くらいじゃな、無論通常の商売に偽装しているが」
「どちらかというと業の面では退魔に有効ではないですよね」
「そじゃな、退魔の術として神宮司から授かった技術は少ない、元々剣術や忍術の技術じゃし物理メインであるからの」
「まあ、名雪さんはそれで戦えてるしなぁ…」
「一応秘術はあるが、これはあまり遠い者には教えられんのでね。対応人員はあるが、直接の事態になるとやる事が多くないというのはある」
「教練してるとも言ってましたけどやっぱり物理戦闘なんですかね?」
「うむ、剣術とか射術とかそういう系統になる、ただ晴海様経由で回ってきた線量計や警戒網とかも敷設してるので、予報が出れば予め集結戦闘で数で予防することになる。あまり大物になるとどうしょうもないが」
「それに関連したことじゃが、霊力を測れるようになったのでウチの教練に参加してる、比較的近い血統の者も計測したのだが中々の人材も見つかっておるのじゃが」
「それは頼もしいですね」
「うむ、でじゃが、ECMでは各家の初歩術を教えているそうじゃが、こちらでも学ばせたいと思うのだが」
「それなんですが、何れこちらにもECMの支部を拡大したいとはあるので可能であればついでに指導も出来るかと」
「うむ、善殿も積極的に教えを受けてくれるようになったのであちらの術はそれなりに習得させられるが、あまり頻繁なのも負担かもしれんしな、睦ではそこまで急務ではないのもあるが」
「そうですね、検討してみます」
「頼む」
「ただ一方で、現状対応に困るという事態は大物だけだろうが」
「そう思います、先に善幸さんの所でも状況を聴きましたが、正直二百くらいの相手なら西でも対応できそうなんですよね…」
「そじゃな、なんだかんだで長い歴史とシステムはあるしの、Cランクの相手が事故的に出たとしても別に全滅瓦解する訳でもない」
「ですよね、それ以上になると分からないてだけで」
「それにそっちから回ってきた装備も次々導入されておるし、通常の訓練を受けた人員でもなんとかなりそうではある」
実際その通りで、各家では晴海の行動と連携から積極的に対応の幅を広げているし、戦力と人員の強化も進んでいる
開発部から齎された防具、武器なども実際有効性は確認されているし、もう特別な業に異存しなければならない程、厳しい状況ではないとも言える
おそらく鬼とか程度なら一般の戦闘訓練を受けた人間に適切な装備があれば追い返しくらいはそれほど難しくはないだろう
晴海自身があまり認知していない所もあるが、現状は既に対応にそれほど不足ない状態にはなっている
問題なのは間違って大物が出た場合くらいではあるが実際近畿では実戦闘自体がそう多くないがあまり放置も出来ない、これも神宮司本家の襲撃事件があったからだ
その後、六花と共に湾の倉庫に向かい、その一つの道場に案内され、実働、或いは指導を受けている訓練場なども一通り見せて貰い、人員とも顔合わせ紹介などもする
これは学校の体育館くらい大きく、剣、投擲や、武術指導
装備の開発、他所から入れた退魔用の道具などあり、かなり活発である
「それでも晴海様の所の開発部から回ってきた装備のが有効なモノが多いがな」
「あちらは一般兵用に考慮して作ってありますからね、負傷とか被害を避ける系が多いです、綾辻の研究機関なんかも協力してるみたいだし」
「ウチらはどうしても元が剣術とか忍術じゃからの、近接に合わせた装備が多い、じゃが考えてみればそっちのが妥当なのかもしれんね」
「離れて戦う、被弾を避ける、ですね」
「うむ」
「けど、睦家の特徴ともいえますから、それを変えるのも返って長所が無くなりますし」
「悩ましくはあるの、ま、元々霊力が高い者を探しておるし、京極や藤原の術をある程度伝授してもらえば大分楽にはなるじゃろう」
「ええ」
「それと睦家の秘術についても知りたいんですが」
「ふむ、各家の秘術は神宮司から伝授されたのは知っておるかの?」
「はい、天武三真法でしたか?僕が霊刀で使ってる、斬る、撃つ、防ぐを分解して別々の業として伝えられたんですよね」
「そうじゃ」
「打真は見せてもらいました」
「斬真は晴海様の剣撃と同じじゃ、霊力帯電させて一定時間斬りの威力を上げるモノでこれを簡易にして霊力消耗を抑えて使い、一応そのまま斬撃を飛ばすのも出来るの」
「はい」
「もう一つは飛真で苦無とかの投げ武器に注入してドローンみたいに操作して使う、飛ばしたり、遠隔で斬ったり、これは名雪にも伝えてあるが、有効ではあるが、結構霊力を使うのであまり用がない、1個作るのに50くらい使うしの」
「まあ、わっちも得意ではないが一応使える、参考までに見せてやろう」
と飛び苦無というか、鉄の釘みたいのを出して集中注入、トスするように釘を投げると落ちずに目の前に浮遊して空中に停滞する
次にこれを視線で集中し、適当なモノに射出、空中で停滞した釘がヒュッと飛んでいき壁にスコンと刺さった
「おお」
「残念ながらあまり威力はないので複数個作らんといかん」
「なるほど…普通の霊力範囲だと二個作って行動不能ですね…」
「しかも妖怪相手となるとな…苦無刺さった所であんまり痛くないじゃろう、一応これも60秒は持つので継続操作は可能じゃが」
言って刺さった苦無を手元に呼び戻しもう一度頭の上に停滞状態にする
「霊力が多ければ、て感じですね」
「牽制とか妨害とかにも使える事は使える、後は自身で戦いながら別に飛び道具で攻撃とかな」
「扱い方次第ではかなり有効そうですけどね、やっぱり行きつく所は霊力か」
「じゃの。しかし今更晴海様の興味を引くモノでも無かろうとは思うが」
「ええと、そうかもしれないけど、意図は別な所にもありますね」
「と言うと?」
「過去神宮司から伝えられたモノなら逆も出来るんじゃないかなぁと」
「その可能性はあるの、原始はそちらだから現代で晴海様も使える可能性がある」
「そんな感じですね」
そうして、睦の状況も確認し
訓練施設を出て、晴海も本部に戻る事にした
翌日からまた平時の生活に戻るが、この見分で分かった事、こうした方がいいかな、という事も新たに出てきてので学校を終えて本部に戻った後、司令部でメンツを集めて相談のような形になった
「近畿では京極と睦の対応を見てきたけど、かなり対応範囲は広く人員の強化も取り組んでるのでそんなに問題ないかも」
「そうですね、もしランクの高い敵が間違って出たらなんですが、正直おじい様が居ればあんまり困らない気はしますしね…」
「京極が居るてだけでかなり強いよね…善幸さんもそうなんだけど業がどれも強くて多様だし、対応範囲が広くて、人員も拡大し易いし」
「支部が要るのかどうかですが、開発部的には欲しいですな、戦力的意味合いというより、ECM支部が近畿にあると予報やドローンの敷設ができますので西の公共側はどちらもまだ保留されていますし」
「そうですね、僕としては何れにしろ近畿にも一つは置きたいというのがあります、予報と通信連絡網があるだけで大分連携対応し易いし」
「同感です」
「それで一応候補なんだけど、京極、神宮司、睦の中間点に妥当な施設があるみたいなんで、こっちにECM支部を置きたいんだけど、滋賀の甲賀市だけど、誰を置くかなんだけど」
「あの…晴海様」
「うん?」
「とりあえずで良ければ獅童から出しましょうか?元々向こう出身で指揮統率を任せられる、業術共に出来る者が居りますので」
「いいの?」
「ええ、当人も喜ぶかと」
「わかった、じゃあ高砂さん」
「はい、こちらも人員と装備を用意しておきます」
「僕の方も神宮司の方に許可を取りますのでお願いします」
そうして直ぐにこの件は決まり対応準備を整える事になった
「えーと、それから六花さんの方から術の指導の要請もあるんだけど、どっちにしろ支部の方が整ってからかな」
「はい」
「それに関連した事なんだけど、藤原の業とかの指導て可能なの?」
「構わないと思いますよ、ただ蛍は初歩というか基本の火系統しか持たない、人に教える程色々習得してないから指導者には無理かな」
「そっかー、じゃあアスカさんは?」
「そうですね構いませんよ~、と言っても本家藤原の方は全部持ってる訳でなくて鳳の方が多いですけど~」
「可能ならお願いします、差しさわりのない範囲でいいですが」
「承知です~」
「ていうか…アスカさんて結構業多いですよね」
「本家の方に言われると恐縮です~」
となったが、まあ実際アスカの鳳家は本家藤原の四元素召喚の他に付与術、回復術等、お祓いや、祈祷系とか、ぶっちゃけ藤原より業持ってない?という程保持してる術が多い当人の霊力もアヤネよりやや下くらいで250以上あるし
ゆるふわのお姉さん系で荒事は得意でない、そう見えないだけで正直彼女単体で見たら偉人級の天才なのは違いない
ただ、藤原はどちらかと言えば業だけで言えば京極より直接退魔では戦闘向きではないとも言える、先日蛍子が使った火トカゲ、過去アスカの使った氷盾などで、補助寄りでもある
それは藤原自体が直接戦闘を得意とする経緯もある。元々己の肉体と精神を鍛えて戦う方向性で、主に棒術や槍術を習う事が多い
術その物は自身を強化するとか治療するとか、単体で打ち合いや継続戦闘には強くはあるが業自体は補助に寄ってる、ゲームで言う所の戦闘僧に近いからだが、アスカや蛍の場合だと自身が近接出来ない苦手なので才能に合ってるとも言い難くもある
これもついでで名古屋の睦にも寄る
行きのルートでなく一般列車でこれも貰った資料を読みつつ、六花に連絡してまあまあ観光みたいな感じでゆるく移動した
16時には睦の本部にも到着するが今までと違い個人邸宅の類でもなく商業ビルというか会社ビルみたいな感じで
「ホントにここなのかなぁ…」という感じで入り受付みたいな所で聞いて上階に案内された
「お~晴海様よくおいでなすった」
みたいな感じでクソ広い社長室で迎えられる、まあ、内容はこれまで通りで、睦家の状況とか内容とか聞く為だ
「ウチは元々対応範囲は広い、貿易や運輸もやっておるし全国に人員も居るしの、まあただ戦闘とは別なので発見しても伝える程度ではあるが」
「育成もしていると聞きましたが実際どのくらい居るんですか?」
「どの範囲から退魔師と言えるのか謎じゃが、四家の一員として認知し、そう活動したりしているのは四〇名くらいじゃな、無論通常の商売に偽装しているが」
「どちらかというと業の面では退魔に有効ではないですよね」
「そじゃな、退魔の術として神宮司から授かった技術は少ない、元々剣術や忍術の技術じゃし物理メインであるからの」
「まあ、名雪さんはそれで戦えてるしなぁ…」
「一応秘術はあるが、これはあまり遠い者には教えられんのでね。対応人員はあるが、直接の事態になるとやる事が多くないというのはある」
「教練してるとも言ってましたけどやっぱり物理戦闘なんですかね?」
「うむ、剣術とか射術とかそういう系統になる、ただ晴海様経由で回ってきた線量計や警戒網とかも敷設してるので、予報が出れば予め集結戦闘で数で予防することになる。あまり大物になるとどうしょうもないが」
「それに関連したことじゃが、霊力を測れるようになったのでウチの教練に参加してる、比較的近い血統の者も計測したのだが中々の人材も見つかっておるのじゃが」
「それは頼もしいですね」
「うむ、でじゃが、ECMでは各家の初歩術を教えているそうじゃが、こちらでも学ばせたいと思うのだが」
「それなんですが、何れこちらにもECMの支部を拡大したいとはあるので可能であればついでに指導も出来るかと」
「うむ、善殿も積極的に教えを受けてくれるようになったのであちらの術はそれなりに習得させられるが、あまり頻繁なのも負担かもしれんしな、睦ではそこまで急務ではないのもあるが」
「そうですね、検討してみます」
「頼む」
「ただ一方で、現状対応に困るという事態は大物だけだろうが」
「そう思います、先に善幸さんの所でも状況を聴きましたが、正直二百くらいの相手なら西でも対応できそうなんですよね…」
「そじゃな、なんだかんだで長い歴史とシステムはあるしの、Cランクの相手が事故的に出たとしても別に全滅瓦解する訳でもない」
「ですよね、それ以上になると分からないてだけで」
「それにそっちから回ってきた装備も次々導入されておるし、通常の訓練を受けた人員でもなんとかなりそうではある」
実際その通りで、各家では晴海の行動と連携から積極的に対応の幅を広げているし、戦力と人員の強化も進んでいる
開発部から齎された防具、武器なども実際有効性は確認されているし、もう特別な業に異存しなければならない程、厳しい状況ではないとも言える
おそらく鬼とか程度なら一般の戦闘訓練を受けた人間に適切な装備があれば追い返しくらいはそれほど難しくはないだろう
晴海自身があまり認知していない所もあるが、現状は既に対応にそれほど不足ない状態にはなっている
問題なのは間違って大物が出た場合くらいではあるが実際近畿では実戦闘自体がそう多くないがあまり放置も出来ない、これも神宮司本家の襲撃事件があったからだ
その後、六花と共に湾の倉庫に向かい、その一つの道場に案内され、実働、或いは指導を受けている訓練場なども一通り見せて貰い、人員とも顔合わせ紹介などもする
これは学校の体育館くらい大きく、剣、投擲や、武術指導
装備の開発、他所から入れた退魔用の道具などあり、かなり活発である
「それでも晴海様の所の開発部から回ってきた装備のが有効なモノが多いがな」
「あちらは一般兵用に考慮して作ってありますからね、負傷とか被害を避ける系が多いです、綾辻の研究機関なんかも協力してるみたいだし」
「ウチらはどうしても元が剣術とか忍術じゃからの、近接に合わせた装備が多い、じゃが考えてみればそっちのが妥当なのかもしれんね」
「離れて戦う、被弾を避ける、ですね」
「うむ」
「けど、睦家の特徴ともいえますから、それを変えるのも返って長所が無くなりますし」
「悩ましくはあるの、ま、元々霊力が高い者を探しておるし、京極や藤原の術をある程度伝授してもらえば大分楽にはなるじゃろう」
「ええ」
「それと睦家の秘術についても知りたいんですが」
「ふむ、各家の秘術は神宮司から伝授されたのは知っておるかの?」
「はい、天武三真法でしたか?僕が霊刀で使ってる、斬る、撃つ、防ぐを分解して別々の業として伝えられたんですよね」
「そうじゃ」
「打真は見せてもらいました」
「斬真は晴海様の剣撃と同じじゃ、霊力帯電させて一定時間斬りの威力を上げるモノでこれを簡易にして霊力消耗を抑えて使い、一応そのまま斬撃を飛ばすのも出来るの」
「はい」
「もう一つは飛真で苦無とかの投げ武器に注入してドローンみたいに操作して使う、飛ばしたり、遠隔で斬ったり、これは名雪にも伝えてあるが、有効ではあるが、結構霊力を使うのであまり用がない、1個作るのに50くらい使うしの」
「まあ、わっちも得意ではないが一応使える、参考までに見せてやろう」
と飛び苦無というか、鉄の釘みたいのを出して集中注入、トスするように釘を投げると落ちずに目の前に浮遊して空中に停滞する
次にこれを視線で集中し、適当なモノに射出、空中で停滞した釘がヒュッと飛んでいき壁にスコンと刺さった
「おお」
「残念ながらあまり威力はないので複数個作らんといかん」
「なるほど…普通の霊力範囲だと二個作って行動不能ですね…」
「しかも妖怪相手となるとな…苦無刺さった所であんまり痛くないじゃろう、一応これも60秒は持つので継続操作は可能じゃが」
言って刺さった苦無を手元に呼び戻しもう一度頭の上に停滞状態にする
「霊力が多ければ、て感じですね」
「牽制とか妨害とかにも使える事は使える、後は自身で戦いながら別に飛び道具で攻撃とかな」
「扱い方次第ではかなり有効そうですけどね、やっぱり行きつく所は霊力か」
「じゃの。しかし今更晴海様の興味を引くモノでも無かろうとは思うが」
「ええと、そうかもしれないけど、意図は別な所にもありますね」
「と言うと?」
「過去神宮司から伝えられたモノなら逆も出来るんじゃないかなぁと」
「その可能性はあるの、原始はそちらだから現代で晴海様も使える可能性がある」
「そんな感じですね」
そうして、睦の状況も確認し
訓練施設を出て、晴海も本部に戻る事にした
翌日からまた平時の生活に戻るが、この見分で分かった事、こうした方がいいかな、という事も新たに出てきてので学校を終えて本部に戻った後、司令部でメンツを集めて相談のような形になった
「近畿では京極と睦の対応を見てきたけど、かなり対応範囲は広く人員の強化も取り組んでるのでそんなに問題ないかも」
「そうですね、もしランクの高い敵が間違って出たらなんですが、正直おじい様が居ればあんまり困らない気はしますしね…」
「京極が居るてだけでかなり強いよね…善幸さんもそうなんだけど業がどれも強くて多様だし、対応範囲が広くて、人員も拡大し易いし」
「支部が要るのかどうかですが、開発部的には欲しいですな、戦力的意味合いというより、ECM支部が近畿にあると予報やドローンの敷設ができますので西の公共側はどちらもまだ保留されていますし」
「そうですね、僕としては何れにしろ近畿にも一つは置きたいというのがあります、予報と通信連絡網があるだけで大分連携対応し易いし」
「同感です」
「それで一応候補なんだけど、京極、神宮司、睦の中間点に妥当な施設があるみたいなんで、こっちにECM支部を置きたいんだけど、滋賀の甲賀市だけど、誰を置くかなんだけど」
「あの…晴海様」
「うん?」
「とりあえずで良ければ獅童から出しましょうか?元々向こう出身で指揮統率を任せられる、業術共に出来る者が居りますので」
「いいの?」
「ええ、当人も喜ぶかと」
「わかった、じゃあ高砂さん」
「はい、こちらも人員と装備を用意しておきます」
「僕の方も神宮司の方に許可を取りますのでお願いします」
そうして直ぐにこの件は決まり対応準備を整える事になった
「えーと、それから六花さんの方から術の指導の要請もあるんだけど、どっちにしろ支部の方が整ってからかな」
「はい」
「それに関連した事なんだけど、藤原の業とかの指導て可能なの?」
「構わないと思いますよ、ただ蛍は初歩というか基本の火系統しか持たない、人に教える程色々習得してないから指導者には無理かな」
「そっかー、じゃあアスカさんは?」
「そうですね構いませんよ~、と言っても本家藤原の方は全部持ってる訳でなくて鳳の方が多いですけど~」
「可能ならお願いします、差しさわりのない範囲でいいですが」
「承知です~」
「ていうか…アスカさんて結構業多いですよね」
「本家の方に言われると恐縮です~」
となったが、まあ実際アスカの鳳家は本家藤原の四元素召喚の他に付与術、回復術等、お祓いや、祈祷系とか、ぶっちゃけ藤原より業持ってない?という程保持してる術が多い当人の霊力もアヤネよりやや下くらいで250以上あるし
ゆるふわのお姉さん系で荒事は得意でない、そう見えないだけで正直彼女単体で見たら偉人級の天才なのは違いない
ただ、藤原はどちらかと言えば業だけで言えば京極より直接退魔では戦闘向きではないとも言える、先日蛍子が使った火トカゲ、過去アスカの使った氷盾などで、補助寄りでもある
それは藤原自体が直接戦闘を得意とする経緯もある。元々己の肉体と精神を鍛えて戦う方向性で、主に棒術や槍術を習う事が多い
術その物は自身を強化するとか治療するとか、単体で打ち合いや継続戦闘には強くはあるが業自体は補助に寄ってる、ゲームで言う所の戦闘僧に近いからだが、アスカや蛍の場合だと自身が近接出来ない苦手なので才能に合ってるとも言い難くもある
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