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戦略
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そうして更に当日午後三時には事前に言われた通り睦の長女も来訪、本部でなく、名雪の社宅号に呼ばれて対面する
「こちらが私の姉の菜摘だ」
「よろしくお願い致します」
似て無い、と先に聞いてたが外見上は親族とは思えないくらい似て無い。というのも、茶髪で茶眼、背丈は一七四で名雪とも六花とも違いスラッとしたモデル体型でもなく、グラビア系でわりとムチムチしていて
服装も名雪とも六花ともまた違い。洋風、スリットが大きくある足を出した黒系の色っぽいワンピースの下に黒白迷彩の水着みたいなインナーを着ていて、和刀帯刀しているが、アンバランスではあるが魅惑的且つおしゃれな感じ
顔の印象は、眼鼻パーツも大きめでクールな印象は薄いが、やはり少しキッとした視線があり、どちらかと言えば高貴そうというかツンな感じ。現在二十三才、それもそのはず「全員父親が違う」の通りで彼女は白人のハーフだそう
剣術の使い手で術も使う、の通りで各家の業も基本は習得している、というか単身で交流の深い京極などに突撃して教えを請うたともいうが。それ以外も学術教養も習得しており免許等も各種持つらしい
かなり優秀な人物だが、家の為というよりも興味本位でそうなっているので基本的に組織には向かない気分屋の所がある為、睦の一派として退魔士としての活動もあまりしてないらしい。一般的に言うフリーランスな形
一応公的に彩音や名雪の様に、捜査指揮権限は貰っている、これは何れ睦の直系なので当主を継いだ場合の事も考えてだが、退魔に関しては当人は自由にする、という人で「ハッちゃけた人物」というのはそういう事だ
「なるほど…で、菜摘さんはどういう形でこちらに?」
「母からは晴海様の護衛やお世話を、という事らしいですわ、事情もある程度聞いてますが、当初はやはり夜伽をお願いする事になります」
と、ストレートに言われた為、流石にお茶吹くが、まあ、それはそうだろう。ただ彼女の場合単に霊力欲しいからではない、そんな命令を聞く様な人物でもないし、じゃあなんで?という事になるが
「では姉上、既に身分証は発行してあるのでECM本部に案内する、装備等も用意してあるが、住処はどうする?」
「見てからですわね、どっちにしても晴海様周辺に警戒をする必要があるから」
「わかった」
そうしてそのまま二人は退出し、出入りの認証カードの受け渡し、施設内を案内し、装備等の説明を受けて、住処もECMの一室で良いとしてそのまま住む事になった
「しかしどう扱っていいのかよく分からないんだけど」
「個人の能力としては稀有な人材ではあるが、云う事聞くかというと微妙ではある、母上が何か言っても聞かない事もあるしな。まあ、晴海様が命じれば従うだろうから普通に派遣人員として登録で問題無い」
「でも、当人の意思は退魔を重視してないんでしょう?僕が命令はどうなのかと…」
「姉上はフリーダムな人なんだが、同時に神宮寺への強い崇拝のようなモノがある」
「要するに僕、つまり神宮寺としての要請や命令は聞くて事?」
「上手く説明出来ないが、そんな感じだな」
「うーん、桜子さんみたいな感じなのかな…、それでも強制は好きくないしなぁ」
「まあ、何れにしろ晴海様が話す方が早いし、感じがつかみやすいハズだ、それに、事前に話はされている上で同意して来ている訳だから問題はないだろう」
そう言われた為、機会があれば交流してみようとは思ったが、その必要も無く、軽い立ち話程度でも能力を使わなくてもある程度は分かった
あくまで見た目の印象ではあるが、普段は近づき難い高貴な感じでお嬢様系の大人なんだけど、晴海と一対一だと明らかに挙動がオカシイ、端的に言ってしまうとデレ成分がめっちゃ出る(わ~晴海様だラブ~)みたいな感じ
桜子の場合はどういう状況でも周りに察知されない様に抑え込む、意地っ張りな性格が対応にも出るが、菜摘の場合は基本裏表があまりなく自制とかはしない
一応公的な場、複数人周囲に居る場合では出さないが、二人の時だと構わず出す面がある、ただ恋愛の類ともまた違って一般的に近いモノで言うと、強烈なファンみたいな感じ
「晴海が言えば聞くだろう」というのはそういう事である
肝心の霊力の移譲だが、当人も多くは無いが少なくも無い、常人を一として一・二くらいある、術を使うにはやや不足ではあるが
事戦闘面では名雪と同じく当事者が万能で優秀なので単体で遠征戦闘可能なレベルにあるが、当人としては霊力は多く欲しいというのはわりと優先度が高くある
というのも彼女自身は京極の一部召喚紙術や藤原の業も習っているが周知の通り、霊力が一般レベルだと覚えて使っても効果が低い
もう一つは、睦の秘術に中る独自業で二代神宮寺から与えられた、武器その物に霊力を付与して使う「天賦三真法」の内の「打真」という非常に万能強力な業の一つを習っている。何れにも霊力が常人の一・五~二倍近く無いと雑魚狩りにしか使えない為必要性が高い為である
ただ基本的に母親が言っても家の方針とかあっても、気に食わないと従わないので、神宮寺直系男子の晴海の下に預けるのが効果的というか扱いやすい面が強い、まあ、それはそれで困るのだが…
とは言え、晴海も丁度バイオリズムピークにあるので、渡すのはタイミング的に一番良い、ので翌日の夕方に一応説明も兼ねて希望を聞こうと思い、一報を入れて部屋を訪問するのだが…
「まあ、晴海様ようこそ、ささ中へ」と、もう準備万端で中に招かれたというか引っ張りこまれたが
「えーと…とりあずこちらでの活動ですけど、菜摘さんは個人の能力が非常に高いですが、希望は?…」
と聞いたところで菜摘は晴海の横に座って肩を寄せてくる、しかもなんか羽織の上着の下は完全シースルーベビードールの水着に近い下着とからしくチラチラ見せてくる感じ。
明らかに誘ってるのだが此れも晴海は交流が無く、始めてのタイプではあるし、名雪より年上な訳で非常にやりにくい
ただ篭絡が発動すると前例に従い、彼女が何を望んでいるのかも、ある程度勝手に情報が流れてくるので、ここは意を決して示された通りに行使してみるしかないだろう、そもそも其れが最大の目的な所がある訳だし
まあただ「ほんとに?」と言いたくなる想定外過ぎる情報である
羽織ってるだけの薄いシャツを構わずスルっと落とす様に脱がせて鑑賞しながら背中から手を回してデカすぎおっぱいを掴んで弄びながら煽ってやる
「こんな格好で男を待ってるとかどういうつもり?」
「あ…はい、晴海様がご訪問されるという・ことで…何時でも使って頂ける、その、準備を…」
「準備?このもう大洪水な下の口か?」
と、股に手を滑り込ませ、軽く中指を挿入するが、それだけでもう「あっ・あっ」と喘いで仰け反ってベットに仰向けに
力が抜ける様に倒れた
(もしかして凄い受け身ドMなのかな?)とは思ったが、それもあるんだが、此れは相手(晴海)限定+相手の所有物みたいな扱いされると凄く燃えるという性癖と元々ある神宮寺男子への憧れの様なモノが強くあり、これ等複数要素が合わさってこうなっている
普段はお高いが二人の時は従順、ギャップ萌えというか、こういうタイプもあるんだなと思いつつも何か余計責めたくなる興奮がある
晴海も構わずマニュアルに従い、仰向けの菜摘に正常位で挿入し、最初からスパートに近い速さで前後運動しつつ、抱きかかえるように腋の下から背中に手を回して後頭部付近で組んで、半ば万歳の恰好で頭を固定して逃げられない様にして責める
「ま、待ってください…はや、激しい」
そう主張しながら言い終わる前に一回目絶頂
まだ二十ストロークもしてない
「これじゃ楽しんでるのは僕の方じゃないね」
「ご、ごめんなさ、い…あっ!そんなまた…」
どうも二十往復~くらいの間隔で断続的に細かく絶頂してるらしい、強い絶頂というより、小さな刺激で我を失う程でもなくハタから見るとイク時も控えめな感じだろう
特に名器という訳でもなく、スタンダードな凹凸波も極端ではない、男根の往復運動で、膣肉がじわっと柔らかく撫でるよう絞める感じで男性側に強い圧迫が少ないが、愛液が多くて熱々のドロドロ
手とかで言えば、たっぷり温めたローションで強く握ってるというより、軽くじんわり握って撫でるように擦る感じで激しくしたい、と相手が感じる構造というのだろうか
もう一つは白人のハーフで雪のような白肌にムチムチした脾肉、多分百センチくらいあるのではないかという巨パイと巨尻で突きあげてやるとコレがぶるんと暴れる、視覚的なエロさと同時に、一突き毎に可愛く控えめに「好き好き」と喘ぐので余計そうしたくなる要素がある
挿入から晴海が中出しするまで二分半くらいで行為的には短いのだが、菜摘の方は少なくとも細かく十回くらいイッてる、一回一回の快感は極端に大きく無いので当人の意識はハッキリしている
大抵の娘に起こる身動き取れなくなる程の脱力感と何も考えられなくなる意識の混濁もなく、蕩け笑顔で後戯。下から逆に引き寄せて抱擁しながらディープキスしてくる。なんかまたしたくなりそうなので名残惜しくも
(色々細かい事聞こうと思ったんだけど、後にしよう)
と思い程々の所で離脱する
一応時間を置いて翌早朝に指令室に呼び出して霊力計測もしてもらう、これまでと同じ流れだが、菜摘は一二〇から一四五くらいまで伸びていた
「事前に聞いてはいたのですが…本当にこんな事があるなんて」と、やはりかなり驚きだったらしい
まあ、ただ、彼女の場合退魔家の一族としての拘りがあまりないので、そこまで戦力が強化されて嬉しい感も多くは無く。どっちかというと昨晩の行為のが影響が大きい
(これからは定期的に抱いて頂けるのかしら?うふふ)みたいに思ってるらしく、バリバリ晴海の思考に入ってくる。勿論、これも説明してある程度期間を置かないと無駄打ちになるので後で、て事にして自重するが
もう一つが、どの様な立場と扱いをするか、希望があるのかというのも基本的に無いらしい。 というより晴海の言う事なら聞く、という通りで、特定の相手に命令・指示されるのが好きな傾向がある
(なるほど…だから僕の下にという事なのか)と、つまり、睦家では使い難いのだが、神宮寺に預ければ扱い易い訳である
「じゃあ名雪さんと同じく自由遊撃な形でもいい?」
「構いませんわよ」
そうして当人も承認したが開発部のバイク隊の一角には成らず、自分の車があります、と言って愛車のロードスターを持ち込んで、一応、範囲予報の受信装置や無線、ダッシュボードに置くタイプの赤色灯等、最低限必要な装備を追加して自発行動する事になった
基本的に集団活動が好きではないらしく1人で勝手にやるわ、というタイプだからというのもある、バイクを使わないのも「運転めんどう」だから
この時代には主要道路にオートドライブ装置が有る為、これでフリーハンドで操作せず、ドライブ感覚で流して対応したいらしい
「ホントにフリーダムな人だな…」
としか言いようがないが。
開けて当日の夕方には開発部から高砂らがECM本部指令室に訪れ、スーツケースを三個持って「また」装備を公開した
見た目は拳銃、なのだが特撮ヒーローモノで出てきそうな玩具ぽい白黒の拳銃三丁、少し長めでメカメカしい白黒カラーリングだが軽金属とプラスチックで軽く出来ている
「色々考慮の結果有効性が高いだろうとの事で電気銃を作りました、名雪さんや桜子さんの方でも試しませんか?」との事だが
「電気銃?」
「はい、以前から公的機関に情報は齎されていたのですが、熱と電撃はおそらく有効という所で、その中でも比較的安価で使い易いと考えこちらを」
「確かに言ってましたね、僕も聞いてます」
「ええ、細かい事言いますと妖怪の遺骸からのサンプルの解析を続けていたんですが
一つ決定的な事がわかりましたので」
「それは?」
「略同じ生体細胞である、という所です」
妖怪のサンプルから細胞の分析の結果、対比は少ないがやはり略生物であるという結論が出た。高砂が言うには、基本的に同じ構成物で個体を成しているのだが。それが個体の部位や状況に寄って変化するらしい、例えば妖怪は桜が戦ったサイのような堅い相手も居れば、そうでなくても銃弾等効かない程硬い
それは同じ生体物質なのだが、外側外皮はこれが圧縮硬化されたりして鋼の様に固く構成されたりするそう。人間の爪なんかもそうで、基本体内と体外、あるいは角や爪も同じ細胞の変化した姿らしい
そこで問題なのだが、打つ、斬る、射撃する、近代兵器のアプローチは何れにしても外部から圧力打撃の形になる。弾を打ち込んでも、殴っても爆発物を投げても、基本的に外部圧なので、硬い殻や皮膚を持つ妖怪に効果が薄い。
弾かれるか外壁で止まるから、なので、外殻を無視して内部、生体なので細胞その物にダメージをとおすのが有効と決定づけられた
「という訳で電撃か高熱という事になります」
「通電すれば内部にも通りますしね…熱もつまり効かない事もなく着弾点から周囲に火傷?みたいな損傷は生物なので発生すると」
「はい、おそらく最も有効なのは放射線か感染です。まあ唯携行兵器として使うには無理なのでコレは無しですが」
「あの、質問なんだけど」
「なんでしょう?レイナさん」
「どうして放射線が一番有効なん?」
「種類にも寄りますが簡単に言うと透過性ですね、外殻或いは防御を無視して内部に貫通します、もう一つが生体細胞に何らかのダメージは必ず入りますから」
「放射線は金属や遮蔽物を貫通しますので内部側に意図して被弾を作る事も可能です、相手の外皮の硬いのを無視して通せますので理屈的に一番有効という事です。勿論周囲にも悪い影響が出るので武器としては使えないか、許可は出ないので断念という事になりますね、それから即効性も低いので」
「それで、最終的に行き付いたのが電撃と」
「まあ、ただ、電撃武器は射撃物として対象に当てるのが技術面で途轍もなく難しい、自然環境であれば尚更です」
「うーん?」と意味不明な人が半数くらい居るようなので、これも一番分かってそうな晴海を介して説明する
「えーと、晴海君は落雷のメカニズムて知ってますか?」
「確か、上空に帯電した大容量電気が、地上の逆極に反応して落ちて着弾するみたいな感じだったかと、磁石の+と-が引き合うみたいに」
「そうです、何故地上の電化製品類が常にレールが必要かという事です」
「なるほど、例えば大容量放電装置とか作って、空間に射撃しても目標に飛ばすのが難しい、別の障害物で逆極が帯電すればそっちに飛んでいく、要するに思った所に飛ばないと」
「そういう事ですね。しかもそれ程大きな電撃を作るとなるとこれも携行するのが難しい」
「バッテリーてデカイし重いですしね…」
「ええ、ですが、既に現実にはコレを利用した武器があります」
「スタンガンとか電子警棒ですかね」
「はい、ただこれは接触放電なので通常の人間には難しいです、基本一般隊員が使う事を前提としていますので、妖怪と超近接戦闘する事になります」
「なるほど、それで電子銃と…」
「でも離れて飛ばせないんだよね?」
「ええ、実はこれら問題を解消した武器が海外には存在します」
この辺りになると名雪や菜摘も分かるようだ
「つまりテイザーガンですわね」
「はい、今日持ってきたモノはそれの改修強力版です」
「テイザーガンてなに??」
「拳銃にバッテリーと電線を装填して、弾丸というか針みたいのを飛ばして当てる、その弾丸には電線が繋がっててコレを介して本体から対象に電気ショックを与える、制圧用の非殺傷銃だ、麻痺や失神で相手が行動不能になる」
「へー、そんなのあるんだ…」
「ただ、問題も多々ある、有線なので射程が短く、一発電撃を入れる度にカートリッジの交換が必要だ、それの強化版と成ると尚更だろう、が、私が知ってるモノよりかなりロングバレルつまり銃身が長くデカイ、その辺りも改修してあるのだろう?」
「左様です、これは個人が携行して撃つタイプでなく電源を別に車両等から取ります、有線なのは違いないですが、電線を当てて通電打撃した後、電線を放棄して通常銃と同じく大型の弾丸の様なモノを再装填させますので一発毎に丸ごと交換の必要は無いです。再装填が遅いのはありますが」
「成る程、バイク隊なら乗ったまま片手持ちで電源取りつつ射撃戦闘も可能だな、人力で持って歩く必要も無いし」
「どちらかと言えば、晴海君ら以外の特別な業を持たない専門家等が使う事になるでしょう」
「ふむ、ただ私や姉上、レイナ殿や桜子殿も使える可能性がある、問題はどの程度敵に有効性があるかだが」
「まあ、その為に試作機をお持ちした訳ですが一応、サンプル細胞等では、高圧電流でなくとも麻痺等の効果は確認済みです、ただ、妖怪本体には遭遇して使ってみないと分からない所はあるので…」
「試してみろ、という事か」
「はい、いかがします?」
「あって邪魔に成るモノでもないし構わないのではないか?
用意は?」
「直ぐ接続可能です」
「実際接敵するかは謎だがやってみよう」
「ですわね」
「それとさ、アタシなら近接攻撃可能だし、今の武器が強敵にあんま効果ないから電子警棒はいける気がするんだけど」
「ええ、勿論あります」
「あるの?!」
と、此れも別のケースから出して、目の前でブンと振って伸ばす、一メートルのまあまあ長い伸縮稼働式、電子特殊警棒である
「グリップ部にバッテリーと送電機能が備わってますので重さはあまり出ない様にしてあります、打撃する部分は頑丈で軽い素材で作ってありますので振るのもあまり重くない。メインは電撃を当てる事、なので鈍器として使わないで下さい」
「用意がいいなぁ…」
「まあ、というか思いついた時点で色々作りたくなりましてね…他にも施設侵入防止用に高圧電線とか…一応、コードレスで直接発射可能な電撃武器もまだ試行中です、例えばEMP弾とか…」
(高砂さんもまあまあ変わってるよね…)とは思ったが
「ただまあ、スタンロッド、此れは何れにしろ次の構想があるので近接武器に関してはレイナさんや桜子さんは、少し待って欲しいのはあります」
「なんで?」
「あ、もしや…」
「はい、晴海君経由で依頼されてますが、今桜子さんの七重の鐘の量産改良型を作ってます」
「マジか…」
「これに電撃とか振動刃系とかミックスして術を持たない人でも使えないかなと…、七重の鐘は模擬刀ですが、非常に攻防に秀でた、しかも退魔師寄り過ぎない、応用性の高い武器なんですよね…」
「そうなんですかね??」
「はい、模擬刀ですから持ち歩き保持に面倒な登録が要らない、構造自体が、複数金属の合金や重ね加工で強く破損し難い、内芯部分に別の科学処理が可能と応用が利くので」
「そうなんだ…」
「あたしにはよく分からんけど、そういう事なら構わないぜ?」
「有難う御座います。では後で開発部の方へ」
「わかった」
一応コレも軽く使い方や講習を受けて、名雪とレイナと桜子、一般バイク隊にも希望者にとりあえず接続設置してもらう。比較的安価でメカニズムは単純な部類だが
電流てのは危険度はまあまあ高いからだが、先に言った通り主に退魔士側ではなく、一般兵が使う事を想定している
実際、高砂と最初の事件の出会いの実戦で小鬼に撃った毒弾や、名雪がカマイタチ事件で使った炸裂弾なども用いられている。他の一般隊員もサイ事件のように状況に応じて対物ライフルや焼夷弾等も装備しているし、そのアプローチを重視している
「こちらが私の姉の菜摘だ」
「よろしくお願い致します」
似て無い、と先に聞いてたが外見上は親族とは思えないくらい似て無い。というのも、茶髪で茶眼、背丈は一七四で名雪とも六花とも違いスラッとしたモデル体型でもなく、グラビア系でわりとムチムチしていて
服装も名雪とも六花ともまた違い。洋風、スリットが大きくある足を出した黒系の色っぽいワンピースの下に黒白迷彩の水着みたいなインナーを着ていて、和刀帯刀しているが、アンバランスではあるが魅惑的且つおしゃれな感じ
顔の印象は、眼鼻パーツも大きめでクールな印象は薄いが、やはり少しキッとした視線があり、どちらかと言えば高貴そうというかツンな感じ。現在二十三才、それもそのはず「全員父親が違う」の通りで彼女は白人のハーフだそう
剣術の使い手で術も使う、の通りで各家の業も基本は習得している、というか単身で交流の深い京極などに突撃して教えを請うたともいうが。それ以外も学術教養も習得しており免許等も各種持つらしい
かなり優秀な人物だが、家の為というよりも興味本位でそうなっているので基本的に組織には向かない気分屋の所がある為、睦の一派として退魔士としての活動もあまりしてないらしい。一般的に言うフリーランスな形
一応公的に彩音や名雪の様に、捜査指揮権限は貰っている、これは何れ睦の直系なので当主を継いだ場合の事も考えてだが、退魔に関しては当人は自由にする、という人で「ハッちゃけた人物」というのはそういう事だ
「なるほど…で、菜摘さんはどういう形でこちらに?」
「母からは晴海様の護衛やお世話を、という事らしいですわ、事情もある程度聞いてますが、当初はやはり夜伽をお願いする事になります」
と、ストレートに言われた為、流石にお茶吹くが、まあ、それはそうだろう。ただ彼女の場合単に霊力欲しいからではない、そんな命令を聞く様な人物でもないし、じゃあなんで?という事になるが
「では姉上、既に身分証は発行してあるのでECM本部に案内する、装備等も用意してあるが、住処はどうする?」
「見てからですわね、どっちにしても晴海様周辺に警戒をする必要があるから」
「わかった」
そうしてそのまま二人は退出し、出入りの認証カードの受け渡し、施設内を案内し、装備等の説明を受けて、住処もECMの一室で良いとしてそのまま住む事になった
「しかしどう扱っていいのかよく分からないんだけど」
「個人の能力としては稀有な人材ではあるが、云う事聞くかというと微妙ではある、母上が何か言っても聞かない事もあるしな。まあ、晴海様が命じれば従うだろうから普通に派遣人員として登録で問題無い」
「でも、当人の意思は退魔を重視してないんでしょう?僕が命令はどうなのかと…」
「姉上はフリーダムな人なんだが、同時に神宮寺への強い崇拝のようなモノがある」
「要するに僕、つまり神宮寺としての要請や命令は聞くて事?」
「上手く説明出来ないが、そんな感じだな」
「うーん、桜子さんみたいな感じなのかな…、それでも強制は好きくないしなぁ」
「まあ、何れにしろ晴海様が話す方が早いし、感じがつかみやすいハズだ、それに、事前に話はされている上で同意して来ている訳だから問題はないだろう」
そう言われた為、機会があれば交流してみようとは思ったが、その必要も無く、軽い立ち話程度でも能力を使わなくてもある程度は分かった
あくまで見た目の印象ではあるが、普段は近づき難い高貴な感じでお嬢様系の大人なんだけど、晴海と一対一だと明らかに挙動がオカシイ、端的に言ってしまうとデレ成分がめっちゃ出る(わ~晴海様だラブ~)みたいな感じ
桜子の場合はどういう状況でも周りに察知されない様に抑え込む、意地っ張りな性格が対応にも出るが、菜摘の場合は基本裏表があまりなく自制とかはしない
一応公的な場、複数人周囲に居る場合では出さないが、二人の時だと構わず出す面がある、ただ恋愛の類ともまた違って一般的に近いモノで言うと、強烈なファンみたいな感じ
「晴海が言えば聞くだろう」というのはそういう事である
肝心の霊力の移譲だが、当人も多くは無いが少なくも無い、常人を一として一・二くらいある、術を使うにはやや不足ではあるが
事戦闘面では名雪と同じく当事者が万能で優秀なので単体で遠征戦闘可能なレベルにあるが、当人としては霊力は多く欲しいというのはわりと優先度が高くある
というのも彼女自身は京極の一部召喚紙術や藤原の業も習っているが周知の通り、霊力が一般レベルだと覚えて使っても効果が低い
もう一つは、睦の秘術に中る独自業で二代神宮寺から与えられた、武器その物に霊力を付与して使う「天賦三真法」の内の「打真」という非常に万能強力な業の一つを習っている。何れにも霊力が常人の一・五~二倍近く無いと雑魚狩りにしか使えない為必要性が高い為である
ただ基本的に母親が言っても家の方針とかあっても、気に食わないと従わないので、神宮寺直系男子の晴海の下に預けるのが効果的というか扱いやすい面が強い、まあ、それはそれで困るのだが…
とは言え、晴海も丁度バイオリズムピークにあるので、渡すのはタイミング的に一番良い、ので翌日の夕方に一応説明も兼ねて希望を聞こうと思い、一報を入れて部屋を訪問するのだが…
「まあ、晴海様ようこそ、ささ中へ」と、もう準備万端で中に招かれたというか引っ張りこまれたが
「えーと…とりあずこちらでの活動ですけど、菜摘さんは個人の能力が非常に高いですが、希望は?…」
と聞いたところで菜摘は晴海の横に座って肩を寄せてくる、しかもなんか羽織の上着の下は完全シースルーベビードールの水着に近い下着とからしくチラチラ見せてくる感じ。
明らかに誘ってるのだが此れも晴海は交流が無く、始めてのタイプではあるし、名雪より年上な訳で非常にやりにくい
ただ篭絡が発動すると前例に従い、彼女が何を望んでいるのかも、ある程度勝手に情報が流れてくるので、ここは意を決して示された通りに行使してみるしかないだろう、そもそも其れが最大の目的な所がある訳だし
まあただ「ほんとに?」と言いたくなる想定外過ぎる情報である
羽織ってるだけの薄いシャツを構わずスルっと落とす様に脱がせて鑑賞しながら背中から手を回してデカすぎおっぱいを掴んで弄びながら煽ってやる
「こんな格好で男を待ってるとかどういうつもり?」
「あ…はい、晴海様がご訪問されるという・ことで…何時でも使って頂ける、その、準備を…」
「準備?このもう大洪水な下の口か?」
と、股に手を滑り込ませ、軽く中指を挿入するが、それだけでもう「あっ・あっ」と喘いで仰け反ってベットに仰向けに
力が抜ける様に倒れた
(もしかして凄い受け身ドMなのかな?)とは思ったが、それもあるんだが、此れは相手(晴海)限定+相手の所有物みたいな扱いされると凄く燃えるという性癖と元々ある神宮寺男子への憧れの様なモノが強くあり、これ等複数要素が合わさってこうなっている
普段はお高いが二人の時は従順、ギャップ萌えというか、こういうタイプもあるんだなと思いつつも何か余計責めたくなる興奮がある
晴海も構わずマニュアルに従い、仰向けの菜摘に正常位で挿入し、最初からスパートに近い速さで前後運動しつつ、抱きかかえるように腋の下から背中に手を回して後頭部付近で組んで、半ば万歳の恰好で頭を固定して逃げられない様にして責める
「ま、待ってください…はや、激しい」
そう主張しながら言い終わる前に一回目絶頂
まだ二十ストロークもしてない
「これじゃ楽しんでるのは僕の方じゃないね」
「ご、ごめんなさ、い…あっ!そんなまた…」
どうも二十往復~くらいの間隔で断続的に細かく絶頂してるらしい、強い絶頂というより、小さな刺激で我を失う程でもなくハタから見るとイク時も控えめな感じだろう
特に名器という訳でもなく、スタンダードな凹凸波も極端ではない、男根の往復運動で、膣肉がじわっと柔らかく撫でるよう絞める感じで男性側に強い圧迫が少ないが、愛液が多くて熱々のドロドロ
手とかで言えば、たっぷり温めたローションで強く握ってるというより、軽くじんわり握って撫でるように擦る感じで激しくしたい、と相手が感じる構造というのだろうか
もう一つは白人のハーフで雪のような白肌にムチムチした脾肉、多分百センチくらいあるのではないかという巨パイと巨尻で突きあげてやるとコレがぶるんと暴れる、視覚的なエロさと同時に、一突き毎に可愛く控えめに「好き好き」と喘ぐので余計そうしたくなる要素がある
挿入から晴海が中出しするまで二分半くらいで行為的には短いのだが、菜摘の方は少なくとも細かく十回くらいイッてる、一回一回の快感は極端に大きく無いので当人の意識はハッキリしている
大抵の娘に起こる身動き取れなくなる程の脱力感と何も考えられなくなる意識の混濁もなく、蕩け笑顔で後戯。下から逆に引き寄せて抱擁しながらディープキスしてくる。なんかまたしたくなりそうなので名残惜しくも
(色々細かい事聞こうと思ったんだけど、後にしよう)
と思い程々の所で離脱する
一応時間を置いて翌早朝に指令室に呼び出して霊力計測もしてもらう、これまでと同じ流れだが、菜摘は一二〇から一四五くらいまで伸びていた
「事前に聞いてはいたのですが…本当にこんな事があるなんて」と、やはりかなり驚きだったらしい
まあ、ただ、彼女の場合退魔家の一族としての拘りがあまりないので、そこまで戦力が強化されて嬉しい感も多くは無く。どっちかというと昨晩の行為のが影響が大きい
(これからは定期的に抱いて頂けるのかしら?うふふ)みたいに思ってるらしく、バリバリ晴海の思考に入ってくる。勿論、これも説明してある程度期間を置かないと無駄打ちになるので後で、て事にして自重するが
もう一つが、どの様な立場と扱いをするか、希望があるのかというのも基本的に無いらしい。 というより晴海の言う事なら聞く、という通りで、特定の相手に命令・指示されるのが好きな傾向がある
(なるほど…だから僕の下にという事なのか)と、つまり、睦家では使い難いのだが、神宮寺に預ければ扱い易い訳である
「じゃあ名雪さんと同じく自由遊撃な形でもいい?」
「構いませんわよ」
そうして当人も承認したが開発部のバイク隊の一角には成らず、自分の車があります、と言って愛車のロードスターを持ち込んで、一応、範囲予報の受信装置や無線、ダッシュボードに置くタイプの赤色灯等、最低限必要な装備を追加して自発行動する事になった
基本的に集団活動が好きではないらしく1人で勝手にやるわ、というタイプだからというのもある、バイクを使わないのも「運転めんどう」だから
この時代には主要道路にオートドライブ装置が有る為、これでフリーハンドで操作せず、ドライブ感覚で流して対応したいらしい
「ホントにフリーダムな人だな…」
としか言いようがないが。
開けて当日の夕方には開発部から高砂らがECM本部指令室に訪れ、スーツケースを三個持って「また」装備を公開した
見た目は拳銃、なのだが特撮ヒーローモノで出てきそうな玩具ぽい白黒の拳銃三丁、少し長めでメカメカしい白黒カラーリングだが軽金属とプラスチックで軽く出来ている
「色々考慮の結果有効性が高いだろうとの事で電気銃を作りました、名雪さんや桜子さんの方でも試しませんか?」との事だが
「電気銃?」
「はい、以前から公的機関に情報は齎されていたのですが、熱と電撃はおそらく有効という所で、その中でも比較的安価で使い易いと考えこちらを」
「確かに言ってましたね、僕も聞いてます」
「ええ、細かい事言いますと妖怪の遺骸からのサンプルの解析を続けていたんですが
一つ決定的な事がわかりましたので」
「それは?」
「略同じ生体細胞である、という所です」
妖怪のサンプルから細胞の分析の結果、対比は少ないがやはり略生物であるという結論が出た。高砂が言うには、基本的に同じ構成物で個体を成しているのだが。それが個体の部位や状況に寄って変化するらしい、例えば妖怪は桜が戦ったサイのような堅い相手も居れば、そうでなくても銃弾等効かない程硬い
それは同じ生体物質なのだが、外側外皮はこれが圧縮硬化されたりして鋼の様に固く構成されたりするそう。人間の爪なんかもそうで、基本体内と体外、あるいは角や爪も同じ細胞の変化した姿らしい
そこで問題なのだが、打つ、斬る、射撃する、近代兵器のアプローチは何れにしても外部から圧力打撃の形になる。弾を打ち込んでも、殴っても爆発物を投げても、基本的に外部圧なので、硬い殻や皮膚を持つ妖怪に効果が薄い。
弾かれるか外壁で止まるから、なので、外殻を無視して内部、生体なので細胞その物にダメージをとおすのが有効と決定づけられた
「という訳で電撃か高熱という事になります」
「通電すれば内部にも通りますしね…熱もつまり効かない事もなく着弾点から周囲に火傷?みたいな損傷は生物なので発生すると」
「はい、おそらく最も有効なのは放射線か感染です。まあ唯携行兵器として使うには無理なのでコレは無しですが」
「あの、質問なんだけど」
「なんでしょう?レイナさん」
「どうして放射線が一番有効なん?」
「種類にも寄りますが簡単に言うと透過性ですね、外殻或いは防御を無視して内部に貫通します、もう一つが生体細胞に何らかのダメージは必ず入りますから」
「放射線は金属や遮蔽物を貫通しますので内部側に意図して被弾を作る事も可能です、相手の外皮の硬いのを無視して通せますので理屈的に一番有効という事です。勿論周囲にも悪い影響が出るので武器としては使えないか、許可は出ないので断念という事になりますね、それから即効性も低いので」
「それで、最終的に行き付いたのが電撃と」
「まあ、ただ、電撃武器は射撃物として対象に当てるのが技術面で途轍もなく難しい、自然環境であれば尚更です」
「うーん?」と意味不明な人が半数くらい居るようなので、これも一番分かってそうな晴海を介して説明する
「えーと、晴海君は落雷のメカニズムて知ってますか?」
「確か、上空に帯電した大容量電気が、地上の逆極に反応して落ちて着弾するみたいな感じだったかと、磁石の+と-が引き合うみたいに」
「そうです、何故地上の電化製品類が常にレールが必要かという事です」
「なるほど、例えば大容量放電装置とか作って、空間に射撃しても目標に飛ばすのが難しい、別の障害物で逆極が帯電すればそっちに飛んでいく、要するに思った所に飛ばないと」
「そういう事ですね。しかもそれ程大きな電撃を作るとなるとこれも携行するのが難しい」
「バッテリーてデカイし重いですしね…」
「ええ、ですが、既に現実にはコレを利用した武器があります」
「スタンガンとか電子警棒ですかね」
「はい、ただこれは接触放電なので通常の人間には難しいです、基本一般隊員が使う事を前提としていますので、妖怪と超近接戦闘する事になります」
「なるほど、それで電子銃と…」
「でも離れて飛ばせないんだよね?」
「ええ、実はこれら問題を解消した武器が海外には存在します」
この辺りになると名雪や菜摘も分かるようだ
「つまりテイザーガンですわね」
「はい、今日持ってきたモノはそれの改修強力版です」
「テイザーガンてなに??」
「拳銃にバッテリーと電線を装填して、弾丸というか針みたいのを飛ばして当てる、その弾丸には電線が繋がっててコレを介して本体から対象に電気ショックを与える、制圧用の非殺傷銃だ、麻痺や失神で相手が行動不能になる」
「へー、そんなのあるんだ…」
「ただ、問題も多々ある、有線なので射程が短く、一発電撃を入れる度にカートリッジの交換が必要だ、それの強化版と成ると尚更だろう、が、私が知ってるモノよりかなりロングバレルつまり銃身が長くデカイ、その辺りも改修してあるのだろう?」
「左様です、これは個人が携行して撃つタイプでなく電源を別に車両等から取ります、有線なのは違いないですが、電線を当てて通電打撃した後、電線を放棄して通常銃と同じく大型の弾丸の様なモノを再装填させますので一発毎に丸ごと交換の必要は無いです。再装填が遅いのはありますが」
「成る程、バイク隊なら乗ったまま片手持ちで電源取りつつ射撃戦闘も可能だな、人力で持って歩く必要も無いし」
「どちらかと言えば、晴海君ら以外の特別な業を持たない専門家等が使う事になるでしょう」
「ふむ、ただ私や姉上、レイナ殿や桜子殿も使える可能性がある、問題はどの程度敵に有効性があるかだが」
「まあ、その為に試作機をお持ちした訳ですが一応、サンプル細胞等では、高圧電流でなくとも麻痺等の効果は確認済みです、ただ、妖怪本体には遭遇して使ってみないと分からない所はあるので…」
「試してみろ、という事か」
「はい、いかがします?」
「あって邪魔に成るモノでもないし構わないのではないか?
用意は?」
「直ぐ接続可能です」
「実際接敵するかは謎だがやってみよう」
「ですわね」
「それとさ、アタシなら近接攻撃可能だし、今の武器が強敵にあんま効果ないから電子警棒はいける気がするんだけど」
「ええ、勿論あります」
「あるの?!」
と、此れも別のケースから出して、目の前でブンと振って伸ばす、一メートルのまあまあ長い伸縮稼働式、電子特殊警棒である
「グリップ部にバッテリーと送電機能が備わってますので重さはあまり出ない様にしてあります、打撃する部分は頑丈で軽い素材で作ってありますので振るのもあまり重くない。メインは電撃を当てる事、なので鈍器として使わないで下さい」
「用意がいいなぁ…」
「まあ、というか思いついた時点で色々作りたくなりましてね…他にも施設侵入防止用に高圧電線とか…一応、コードレスで直接発射可能な電撃武器もまだ試行中です、例えばEMP弾とか…」
(高砂さんもまあまあ変わってるよね…)とは思ったが
「ただまあ、スタンロッド、此れは何れにしろ次の構想があるので近接武器に関してはレイナさんや桜子さんは、少し待って欲しいのはあります」
「なんで?」
「あ、もしや…」
「はい、晴海君経由で依頼されてますが、今桜子さんの七重の鐘の量産改良型を作ってます」
「マジか…」
「これに電撃とか振動刃系とかミックスして術を持たない人でも使えないかなと…、七重の鐘は模擬刀ですが、非常に攻防に秀でた、しかも退魔師寄り過ぎない、応用性の高い武器なんですよね…」
「そうなんですかね??」
「はい、模擬刀ですから持ち歩き保持に面倒な登録が要らない、構造自体が、複数金属の合金や重ね加工で強く破損し難い、内芯部分に別の科学処理が可能と応用が利くので」
「そうなんだ…」
「あたしにはよく分からんけど、そういう事なら構わないぜ?」
「有難う御座います。では後で開発部の方へ」
「わかった」
一応コレも軽く使い方や講習を受けて、名雪とレイナと桜子、一般バイク隊にも希望者にとりあえず接続設置してもらう。比較的安価でメカニズムは単純な部類だが
電流てのは危険度はまあまあ高いからだが、先に言った通り主に退魔士側ではなく、一般兵が使う事を想定している
実際、高砂と最初の事件の出会いの実戦で小鬼に撃った毒弾や、名雪がカマイタチ事件で使った炸裂弾なども用いられている。他の一般隊員もサイ事件のように状況に応じて対物ライフルや焼夷弾等も装備しているし、そのアプローチを重視している
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