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竜騎士ジェイド編
一つの終幕
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ところで「二人の旅の計画」はどうなったかというと。またも準備の途中で事態が急転して頓挫することになった
二人の間に子供が出来たのだ「少なくとも人間に見える女の子だった」
大わらわでジェイドとマリーは子育てに入りそれどころでは無くなった
この少し前ジェイド自身に起こった「妙な変化」が発覚する相変わらず家事が頼りにならないマリーの変わりに料理を作っていたジェイドが指を切った
「ムッ」と思って指先を見ると、見ている先から見る見る傷が消えたのだ、この時は流石のジェイドも慌てふためいた。「俺何者だよ!」と
事態を子供が出来た報告のついでに老竜のおじいさんに報告したところ
「それはあれじゃの。たぶんじゃが、命の契約、とか共生というやつじゃな」と言った
竜の、何らかの形での「生涯のパートナー」に成ったことで共に生きる者が人間等であった場合「双方の力の分け与え」が起きるらしい。
それでマリーの特殊能力の一つでもある
「超自然治癒」が付与されたのだろうと。更に
「たぶん御主寿命も相当延びておるぞ」と言われてジェイドはひっくり返った
マリーは相変わらずそれが「道で金貨拾ったばりのラッキー」かのような言い草で
「やったじゃん!ジェイドと長く一緒に居られるじゃん!」と言った、間違ってはいないが‥
結局そんな事があってメルトから当分離れられなくなった。子供のためを思ってか流石にジェイドが居ない時に「家事がまるで出来ない」では困ると思ったか、少しずつマリーも家事をするようになったが
救国の英雄に祭り上げられたジェイドとマリーは引退等できず、しかし身辺が出産で忙しくなったので軍に席は置くが実質なにもしない。名誉職を与えられてメルトに留まった
しかし困った事が一つあった。それはジェイド自身がボソリと
「どうやって伸びた残り時間を過ごせばいいんだ?」とマリーに聞いた事だ
おじいさんとマリーは口を揃えて「時間なんて過ぎてみればあっと言う間」とジェイドより遙かに長く生きている二人に言われ
「そういうものなかな‥」と納得するしかなかった
二人の初子は「フォルトナ」と名づけられる、かなり二人は悩んで結局決まらず、おじいさんに相談して決めた
古い古い言葉で「果報」を意味するそうだ。
響きも良かったのでマリーも気に入ったらしい
フォルトナはジェイドの様に落ち着いた、それでいて芯の強い真っ直ぐな性格と。長く黒い髪を持ちマリーのような涼しげで隙の無い美、それでいて子供の様な素直さを受け継いだ、今で言う「和風美人」の様な外見の子になる。
困った事もあった
驚いた事に2歳くらいに成る頃には既に人間の6歳くらいの外見になっていて歩き回るようになっていた
おじいさん曰く「異種間の子供は特徴がバラバラなので何とも言えない」だそうだ
そうなると表に出すわけにもいかず、結局。屋敷の周辺で生活させる事になった、他の人間と接触させるには色々問題があったからだ
ただ、フォルトナは屋敷の猫、馬、ヤギ、時に飛んでくる鳥と遊んで、特に寂しいような感じは無く、毎日楽しそうだった
ここで彼女の特殊能力が1つ発覚する。
どうやら動物と意思疎通できるらしい‥あまりに動物達と普通に会話するようにしていたので、聞いてみたところ「何を考えてるかぜんぶ分かるよ」と言って発覚した
もう少し育たないと他に、どんな「能力」を持つかハッキリとはしないだろうが、それは後の話である
マリーは自分の経験則とおじいさんのあのアドバイスを守り
「人間として人間の中で育てる」事を優先した
何れ話す事に成るだろうが。その時まで竜←×→人への変化もおじいさんとマリーは相談、同意し封印したのだ
事情が分かった後事、それはこの子が自分で判断してどう生きるか決めるだろう
二人の間に子供が出来たのだ「少なくとも人間に見える女の子だった」
大わらわでジェイドとマリーは子育てに入りそれどころでは無くなった
この少し前ジェイド自身に起こった「妙な変化」が発覚する相変わらず家事が頼りにならないマリーの変わりに料理を作っていたジェイドが指を切った
「ムッ」と思って指先を見ると、見ている先から見る見る傷が消えたのだ、この時は流石のジェイドも慌てふためいた。「俺何者だよ!」と
事態を子供が出来た報告のついでに老竜のおじいさんに報告したところ
「それはあれじゃの。たぶんじゃが、命の契約、とか共生というやつじゃな」と言った
竜の、何らかの形での「生涯のパートナー」に成ったことで共に生きる者が人間等であった場合「双方の力の分け与え」が起きるらしい。
それでマリーの特殊能力の一つでもある
「超自然治癒」が付与されたのだろうと。更に
「たぶん御主寿命も相当延びておるぞ」と言われてジェイドはひっくり返った
マリーは相変わらずそれが「道で金貨拾ったばりのラッキー」かのような言い草で
「やったじゃん!ジェイドと長く一緒に居られるじゃん!」と言った、間違ってはいないが‥
結局そんな事があってメルトから当分離れられなくなった。子供のためを思ってか流石にジェイドが居ない時に「家事がまるで出来ない」では困ると思ったか、少しずつマリーも家事をするようになったが
救国の英雄に祭り上げられたジェイドとマリーは引退等できず、しかし身辺が出産で忙しくなったので軍に席は置くが実質なにもしない。名誉職を与えられてメルトに留まった
しかし困った事が一つあった。それはジェイド自身がボソリと
「どうやって伸びた残り時間を過ごせばいいんだ?」とマリーに聞いた事だ
おじいさんとマリーは口を揃えて「時間なんて過ぎてみればあっと言う間」とジェイドより遙かに長く生きている二人に言われ
「そういうものなかな‥」と納得するしかなかった
二人の初子は「フォルトナ」と名づけられる、かなり二人は悩んで結局決まらず、おじいさんに相談して決めた
古い古い言葉で「果報」を意味するそうだ。
響きも良かったのでマリーも気に入ったらしい
フォルトナはジェイドの様に落ち着いた、それでいて芯の強い真っ直ぐな性格と。長く黒い髪を持ちマリーのような涼しげで隙の無い美、それでいて子供の様な素直さを受け継いだ、今で言う「和風美人」の様な外見の子になる。
困った事もあった
驚いた事に2歳くらいに成る頃には既に人間の6歳くらいの外見になっていて歩き回るようになっていた
おじいさん曰く「異種間の子供は特徴がバラバラなので何とも言えない」だそうだ
そうなると表に出すわけにもいかず、結局。屋敷の周辺で生活させる事になった、他の人間と接触させるには色々問題があったからだ
ただ、フォルトナは屋敷の猫、馬、ヤギ、時に飛んでくる鳥と遊んで、特に寂しいような感じは無く、毎日楽しそうだった
ここで彼女の特殊能力が1つ発覚する。
どうやら動物と意思疎通できるらしい‥あまりに動物達と普通に会話するようにしていたので、聞いてみたところ「何を考えてるかぜんぶ分かるよ」と言って発覚した
もう少し育たないと他に、どんな「能力」を持つかハッキリとはしないだろうが、それは後の話である
マリーは自分の経験則とおじいさんのあのアドバイスを守り
「人間として人間の中で育てる」事を優先した
何れ話す事に成るだろうが。その時まで竜←×→人への変化もおじいさんとマリーは相談、同意し封印したのだ
事情が分かった後事、それはこの子が自分で判断してどう生きるか決めるだろう
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