第三勢力のレオ

篠崎流

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手持ちのカードの差

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自身の施設、部屋に戻って半日程休みつつ集まった首脳部にも実際ゼッカと会って交わした事内容も説明した

「成る程、確かにゼッカはそういうタイプかもな、だとするとオレやゼノがレオの代わりに、て訳にもいかないな」
「めんどくさいから、わらわが砲撃してきてもよいが?」
「アカンやろ‥」
「とは云っても現状レオがタイマンで勝つのはキツくないか?」
「まあ、手持ちのカードに差が有りすぎるしなただ、単に物理でのやりあいならそこまで差はないなぁ」

ゼッカとやり合った事で分った事も多い欠点も長所もだ、レオは勇者と名乗っても別に問題ないくらい実際は戦えるのだが歴代の勇者や英雄と決定的に違う点がある

それは「多くの冒険を重ね、常に修羅場を潜り抜け自身の戦いに寄って打開してきた訳ではない」という事

「無駄な争い」

を極力避けて強敵との交渉に寄って、この一大勢力と成っている為様々な経験が足りていないという事

ゲームで言えば、王様に任じられ、雑魚を討伐しながら徐々に強くなり各地を転戦すれば、前衛で戦える勇士にも成るし、それなりの装備や術も習得する事になるがレオの場合、これがない事。

悪魔と同化した事で歴代勇者と比較しても、戦闘力には秀でているのだが冒険や旅で得た物が圧倒的に少ない、だから、装備も精霊剣しかなく防具も通常の売り物、術も闇術と初歩の神聖術しか持ってない

要するに、スペックで言えば歴代勇者より強いのは間違いないがレベルと装備がラスボスと戦うには全然足りないという事だ、例えて言えばレベル二十くらいで間の冒険をすっ飛ばしてラストまで来たみたいな感じ

それであれだけ戦えるのだから異常な強さには違い無いが今回に限ってはコレが裏目に出たという事になる

しかもゼッカの目的は勇者との再戦である、この手持ちのカードが足りないを急に埋めるのは無理だろう、勿論、問題はそれだけじゃない

「世界」が既に、人間の生存領域が少ないという事、西大陸と他の大陸も半分くらいしか人間の国が残ってない訳で、どこかのダンジョンとかに特殊な装備があったとしても、もう魔物に制圧されて居る

「まいったな‥絶華はまともな装備と体調を揃えたら相手してやる。とは言ったが、今更そんなモン揃わんだろ」
「装備ねぇ‥まあ、もう人間側が使えるもん無いだろうしなぁ‥」
「ですよね」としか鳳と秋も言うしかない

まあ実際問題、其れが存在しない訳ではない、人間が取りにいける場所にはもう殆ど無いってだけの話で無くなる訳じゃないが

それから破損した精霊剣もこうなると補修というのはまず無理だろうドワーフ産の名剣とあらば直すのも普通の鍛冶屋じゃ無理だし精霊の加護を消失している

一応事情を話して、エルフらにも話したが、それは難しいらしい。現在では武器に精霊の付与も手法があまり残っていないし、出来る者もあまり居ない直すのも不可能、つまり、新たに作るのも無理、て話らしい

「これは困った」
「後はレオ自身が強くなるか、構わないからオレら全員でぶっ飛ばすか本国から盗んで来るとかな」
「本国から盗んで来るてのは何だ?」
「多分遺跡とか人間の国から回収されたのは本国の王城に寄贈されてるんじゃね?」
「それも無理やな」

こうして対策らしきモノも略全滅と成って手詰まりになった。こうなると第三勢力を使って逆侵攻するしかないだろうが。それも問題ある

魔物対魔物の図式になるから恐らく不承になるし愉快な気分に成る魔物の味方も多く無いだろう、となれば、こっちから攻めても勝機が高くない

一応人間側に何か活路は無いか?とシュバイクにも向い、滞在して書籍等も洗いなおし城でも聞いてみたが流石に無理だった

三日程滞在し、活路が見つからずあまり根を詰めても打開策がある訳でもないしと夜街を何となく散歩してた

あまり人に囲まれる気分でも無かった為、街の廓、城壁回りを歩いて考え込んだ

別にそこまで悩んで居た訳ではない、最終的には秋の言う通り、最悪秋かゼノに任せてもいいし、要は、ゼッカを倒すか捕らえるかして止めてしまえばいい

ただ、なるべくそれはちゃんと、レオがタイマンで勝って従わせるか協力して貰うのが理想てだけだ。

何故なら、夢で告知された通りゾルの特殊能力が引き継がれているから、これが効果を発揮させる状況を作りたいというだけで直接戦う方法が無ければ無いで別にそんなに困らない

何時の間にか、南門回りから北外門辺りまで来ていた、そこで何か動くモノが眼に入った「なんだ?」と確認の為、レオは街道に沿って更に北へ歩く

あまり警戒してなかった、というのもある、南は首都から直ぐ自然地帯に入るので野良魔物が出る事もあるが北は人間の領土内、自然がもの凄く多いて程ではなくある程度どこも人の手が入っているので、そこまでそう危険はない

レオが見たのはぼんやり輝くコウモリ、これが街から北に向かって飛んでいった、明らかに生物ではないから追った。周囲は深夜の街道だけに人は居ない「釣りか?」とも思ったが

レオは先のゼッカ戦もあって仮に罠でも早々やられないだろうという自信もあったから単独で追った

街から二キロくらい追った所で右手の山林麓にコウモリがヒラヒラ飛んで行く、そして、レオも追ってある程度、入った所で一匹のコウモリがレオの五メートル先で旋回し、周囲からもドンドンこれを中心に集まってくる

知識としては知ってる、恐らく闇系の相手、現代で言えば吸血鬼が使う変化移動だろう、コウモリが二十匹程集まって人型に変化するズバリである

「ふう」と小さく息を吐いて姿を現したのは女性体
パッと見て「悪魔系」と分る相手だった

黒い長い髪に、金に輝く目、白い肌と青い肌の中間で狐眼で細身の女性、ただ装備はプレートアーマーに二本剣挿しでどっちかと云えば騎士の姿だ

話しかけたのは向こうから
「貴方が勇者ですね?」と

「ああ、俺を狙ってきたか?」
「会いに来たのは確かですが、今は敵ではない」
「今は、か。で、誘導して連れて来た用件は?」
「私にも分かりません、主の指示です」

割りと丁寧なまま、意味不明な説明をして彼女は二本挿しの腰の物から一本を鞘に納まったまま柄の部分をレオに向けて差し出した

見た目が結構ゴツイ剣だ、和刀だが、見た目が近いのを知ってるそうゼッカの持っている剣と形は近いだろう。シールドブレード

鞘盾の部分が幅五十センチの楕円で、漢字の炎の文字をそのまま形にしたような盾付きの鮮やかな青の鞘と同体している片刃の直刀である

「貴方に届けろと」
「くれるのか?」
「ええ、理由は尋ねないで下さい。説明しようがありませんし私は知りません」
「そうか‥。君は見た目悪魔系に見えるが?魔物側から来たのか?」
「はい」

レオはそのまま武器を受け取り左手で盾部分を持ち、刀を右で抜いた、刀身自体は百二十センチくらいはある

「盾と剣の一体型だな、しかしこれはまるで‥」
「あまり長居は出来ませんので、必要な事だけ行います」

言って十歩下がって、彼女は右手をかざし詠唱する

「お、おい!?」
「盾を構えてください」
「?!」

彼女はレオが盾を構えた所で。発動ワードを口にする

「ライトニング・ショット」

瞬間彼女の伸ばした右手から雷撃がレオに放たれる
「うお!?」と咄嗟に盾を構え防ぐが、連続で打ち込まれる雷がレオの構えた盾に弾かれ四方八方に四散する

少なくとも10発は連続で打ち込まれたが盾の周囲にバリアーの様なモノが発生し、全ての雷を弾いた

「これは‥魔法を防ぐのか‥」
「はい、シールド展開中はそれ以外もです。では武器を構えて下さい」
「お、おう」
「イメージして適当な木に振って下さい」
「もしや‥」と直ぐ分った

何しろ、自分で食らった技だ

「むん!」と実際遠くにある木に振ってみるが、案の定、真空刃は飛んで行き「バチッ」と鞭で打った様な音を出し大木を縦に傷を穿った

「‥‥絶華の技、か」
「絶華様の持っているセットを「影牡丹」と言います、貴方にお渡しした物をセットで「蒼椿」と言います元々、弐振り作られた姉妹武器です、お使いください」
「いいのか?てか何で??君は‥いや「知らない」だったな」
「左様です、活かすも殺すも貴方次第です。どう使おうと私の関知する所ではありません」
「そうか‥」
「では」

そう、短く言った直後には、もう彼女はコウモリとして四散していた

暫く呆然としたまま眺めて、コウモリを見送ったが五分くらい後になって我に還って驚いた、まあ、それは当然だろう、唐突過ぎるにも程があるし

「なんで?!」とか思いっきり一人で言ったが

レオもとりあえず貰った武器を腰に挿してアレコレ考えながら歩いて戻った、城の客間のベットに腰掛けてようやく頭が働くようになったが

「彼女は見た目まるっきりアチラ側だ、魔物側から来た?の問いにイエスと言った、そしてゼッカの持つ武器と同等の物を俺に渡す。考えられるのは、ゼッカの敵が魔物側に居るか俺に勝って欲しい奴が居るかのどちらかだ」
「俺を勇者と言ったのだから多分、誰でも良いわけじゃない、けど、何でこんな強力武器を勇者に渡す?魔物側ならとんでもない利敵行為だろう。いや、寧ろ、それを願っているからなのか?魔物全体とか本国の事はどうでも良くてゼッカを倒したいのか??」
「武器は使った限り本物だ、罠の類でもないて、事は内部争いか権力争いでもあるんかな??まあ、ゼッカの経歴を聞く限り、同族に敵は居そうだが‥」
「懸念は多いが、これで俺がゼッカと戦えるの様になったのは事実だろうな、で、あれば今はそれを成すしかないだろう」

そう割り切って
シュバイクから、鬼拠点に戻り。

彼女が言った通りの事を果す、あるいは試すしかないおそらく、今以上の条件は早々無い

拠点に戻って数日、授かった蒼椿を素振り等して馴染ませシールドや斬撃も試す。

「ふむ、どっちも多少自身の魔力を使うのか‥けど少ない、斬撃なら数十は撃てる、今の俺なら問題ない」
「それと意外と遠くまで届くのか、これを所持しているからゼッカは魔将の中でも上位な訳だな、威力も溜めればかなり上げられる、あくまで打撃だが」

勿論一通り終った後

「レオ様、その様な武器を何処から??」

となったのでこれも簡易に説明したが。ていうかレオにもよく分ってないがただ、これを鳳は知ってるらしい

「蒼椿ですか、確か‥天魔の間で大昔に作られた業物かと文献で読んだ事が‥」
「何でそんなモノが此処にあるのやら‥」
「女騎士が預けていった、か、オレもそんな奴知らんな」
「あくまで推理だが、これを悪魔側から俺に渡されたて事は勇者を使って、ゼッカを倒したい奴が居るて事じゃね?」
「だとしたらかなり上だろうな、蒼椿は本国の宝物庫だろう持ち出せる奴は限られているし」
「ううむ」

「まあ、魔軍将と言っても皆から見れば恐怖の対象ですからねぇ、死んでくれればいいのに、て奴が居ても不思議ではありませんが」
「敵対勢力とか、或いはナンバーⅡ、個人的な怨恨色々だろうな」
「尤も、魔物側で一番邪魔だと思われてるのはゼノだろうけど」
「なんでじゃ!?」
「だって戦略兵器みたいなもんだろお前。内乱の類を望む場合一番抑止力だろうし」
「まあ、そこを考えるのは後でいいだろう‥ていうか意味ないし」
「そうだな」

「とりあえず、俺の戦うカードが出来たのは確かだ、聊かスッキリしないが、ゼッカとやる。この際意図はどうあれ使わせてもらう」
「で?ゼッカは?」
「我は此処に居る、とは言ってたから、同じ場所だろう」

レオがそう言った通りゼッカと別れた場所で動かず彼女は待っていた、キャンプは略引き払って、手下二人と当人だけ残って待った実にらしくはあるが

無論、彼女もあの時点で全力ではないし、まだ、何かのカードを持っている可能性もあるにはあるがレオがコレを知る術はないし、それはお互いさまではある

「何でもあり」て話ならレオも実際カードはある、新たに習得した暗黒魔法の中には切り札になる術もある

これはリスクもあり、自身への負担もあるので使いどころが限られる。他の暗黒魔法もかなり魔力を消費するのだが、それは更に多い

こうして準備を整え再びゼッカと再戦する事になるが、お互い、今更逃げる事もないだろう、という事で場所を整え、使者を立てる形で接触する

場所は鬼拠点北北東二十キロ程度の所にある、これから農作地を開く、という場所、余分な障害物、木々も間伐したかなり平地に近い森の一部で

人も居ないし、広いので巻き込まれて余計な被害が出ないので場所を指定し、ゼッカも良を出した

実際に再び対峙したのは二日後、ゼッカは自身と側近の娘二人だけで、レオの側は当人と、一応秋や鳳、ゼノやアルも見に来た

「お主らは下がっておけ、我が敗れた場合、お主らも本国へ戻れ」

とゼッカは部下に指示して離れさせる、レオの方は元々見学なので最初からかなり離れている

「基本的に俺が勝ったら引く、て事でいいのか?」
「我にとっては人間の国を潰すのはそれ程重要ではないからな一騎打ちして勇者に負けたので引いた、となれば言い訳は付くのでそれでいい」
「逆に俺が負けたら?」
「そうだな、我個人としてはどうこうするつもりもないが、アスタ様はお前に会って見たいと言った、本国にでも連れて行こうか」
「そりゃ益々負けられないな‥」
「今日は、我を満足させる手段を作ったか?でなければ興ざめだぞ?」
「あるさ」

レオは言って蒼椿を装備する

「それは‥蒼椿か‥どこからそんな物を」
「貰い物だ。理由も内容も教えてもらってないが君を倒したいか俺に勝って欲しい勢力がソッチ側に居るらしいぜ?推理だけど」
「フ‥、まあそういう事もあろう」
「意外でもない、てか?」
「まあね、思い当たるフシはあるし、直接我が何かをしなくてもそう思う奴は居るだろうよ」
「そうか」
「まあいい、これならいい勝負になる」

そうして両者距離を取って構えた、最初の一手は前回と同じくゼッカから

十メートルの距離から同じ様に影牡丹を振るって、遠距離打撃を打つ、対してレオは敢て、前回と同じ形、盾を使わず、左右のダッシュで避ける

自分で試した限りだが、性能は同じシールドブレードであるから同じ闘い方をしても、不毛である

おそらく、同じやり方をすれば保持魔力の差でレオの方が先にヘバる。何だかんだハーフと言っても、ゼッカは魔族系には違い無いし人間のレオとは持っている潜在魔力に差があるのは明白だ

実際、前回の戦闘でも、ゼッカは空振りを気にする様子はまるでない。つまり、いくら空振りして魔力を使っても早々尽きないくらいはあるという事、だからシールドもショットブレードも極力使わない、応じない構えでいい

そもそもゼッカもこの程度な訳ではないとどこかに疑念があった、となれば切り札を先に切るのは負けに等しい

流石に二戦目と成ると、前回寄りは多少余裕を持って避けられる、振り切る前に、軌道を予測すれば、刃が射出したと同時に回避運動に入れる、ただ、早すぎても変化させられるし、かなり集中力が要るのは確かだが

回避がし易くなった事でレオは左右に素早く回避しながら接近戦を挑む、真空刃の打ち合いは不毛だし分が悪いのもあるがこれも探りである

ゼッカは技前は流石にかなりある、お互い、実体剣が届く距離で斬り合うが、どっちも当たらない。技量はおそらく同じくらい紙一重でゼッカが上くらいだろう

レオの近接連撃も略直立片手持ちで綺麗に受けて返す、体捌きも最小で半円の小さく体を左右に回転させつつ無理に剣撃を受けず、衝撃も逃がしながらも空振りが起きれば、反撃して来る。が、これはレオも同じだ。剣技でも略同じ達人スタイルで互角

数分凄まじい速度と技術での一糸乱れぬ切り合いが続いたが僅かに、レオに分がある

ゼッカは横に払った剣をレオの斜め上に傾けた逸らし受けで体がやや泳ぐ、この隙に、レオの返し斬りを受けた

正確にはこれも頭を振って回避したのだが彼女の長い前髪数本がスパッと切れた、そして鎧のショルダーガードにもレオの剣が「キ」と掠った

「たったそれだけ」だが、彼女には分る、それくらい集中していたから、そして楽しくて堪らなかった心臓がドクンと大きく鼓動して胸が高鳴るのが自分でも分るくらい。そして、それが自然と外にも出たのだろう、笑っていたのである

「そうだ。このギリギリの遣り取り、僅かでもミスをすれば切られる緊迫感、闘いの充足感。これぞ生だ」と

両者の従者観客も少ないが、どちらも固唾を飲む展開だ、アルも鳳も独り言の様に自然と口に出た

「凄い‥にーちゃんの剣の本気始めてみたかも」
「まさか絶華様とマトモに斬り合えるなんて」と

それが可能なのは、勿論剣の技術的な部分もあるのだがレオとゼッカは僅かに長所が違う。ゼッカは単純に実戦の経験で上だがレオは技量では僅かに劣るが、これも僅かにスピードと反射神経で上回る

では何故、ゼッカは被弾するのか彼女の重さである。

そう、彼女は重く、スカートプレートが膝下まで付いたかなりの大型鎧を着ている、それが被弾を防いでいるが、同時にギリギリのスピード勝負だと差と成って結果に出る

もう一つも鎧のお陰、彼女がこういう体捌きなのも、大きく派手にステップ出来ない事にも繋がっている。つまり、初戦でレオに接近戦を挑まなかったのも基本的に「迎撃、待ち」戦法だからだ、相手を追っかけて殴り合いには不向きであるしバランスを崩す可能性すらある。

だから「遠」であれば一方的に遠くから撃ち、相手がじれて、あるいは不利と踏んで接近戦を挑んでくれば、高い防御力の特注重鎧と、精度の高いカウンター技術で迎撃するというスタイルに成っている

当然ここまで来れば、レオはこの差に気づき、使う、近接には違い無いが左右への運足、相手を中心にした左右どちらかへの移動しながらの斬りを連発する

これでゼッカはレオを追えなくなる体を大きく軸を動かすと装備自体が自身を不自由にするから、そして「チィ!」と舌打ちした。

ここで絶華は、苦しくなり、先に切り札を切る事になる

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