第三勢力のレオ

篠崎流

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東に開いた道

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肝心の闘技の方だが更に五日程、滞在してアルは安定して勝ったがそうなってくると、やはり強い相手とのマッチメイクが多くなり結構苦戦する。

リーグ戦やトーナメント戦ではないのだが賭けの面もあるから、勝ってる奴はやはり勝ってる相手とぶつかる

あんまり実力差があると面白く無いしオッズも極端にはなる、それから腕魅せでもあるし、各国から組織、公人も観戦に来るから単に格下狩りしても意味が無いからだ

アルの戦績は十二勝三敗一引き分けでかなり良くそうなると流石に注目もされるし、自身も自信はあるがレオの眼から見ての評価で、そこから先は勧めなかった

「流石に上位クラスだとまだ技術差はあるかなアルにはまだ無理だろう」
「そっかー、じゃあ止めとく」
「ま、自身で体感する意味ではやってみてもいいが」
「にーちゃんの方はどう?接戦になりそうな相手は居た?」
「技術面だけで言えば、そこそこの勝負には成りそうだけどそれ以外の要素を加えると、やっぱかなり下だろうな。動きとか速度とかの話で言えば、アルと組み手してた方が練習にはなる」

ただ、まあ闘技場の本場に来た割にはまだレオ自身は一回も戦ってないし一応、自分でも試す事にはした

西、アレハンドロの闘技場では無敗だったためそう紹介されて出るが、その評判から対戦を望む相手もそこそこ居た、その為、上位に居る相手と組んで貰い実際、闘技本番で対峙するが

自身が言った通り、やはりレオから見るとそれ程厳しい相手ではなかった、何しろまだ「見てから避けられる」レベルの範囲だったから

まるっきり得る物が無いという事ではない、単に技の面で言えば、かなりのモノを持って居る相手ばかりだし学ぶべき事は多い

故に、試合自体も防御主体でなるべく相手が持って居る技術、駆け引きなんかを時間一杯使って出させそれを盗む事に集中した

二日で軽く四戦し、これも全勝

「流石に西で無敗の剣士だ」という評価と賞賛を得た試合自体も達人同士の戦いと思われたらしい、実際当人の感覚では全く間逆だが

「次」への切っ掛けが得られたのが、レオが自ら闘技に出て試した事である国から勧誘を受けた事、とは言えそれも二つだった

「我が国で武芸を指導しないか?客員で佐官の立場を用意する」
「私は王国の親族クラルス姫に仕える騎士です。当国は魔物の不安多く、王家一族、民衆も不安に思っている一度国へ来てみないか?」

前者のが待遇は確約されているがレオが「ついでだし行って見るか」と成ったのが後者である、そう、人間の国の領土で最も状況が苦しい、東国の「シュバイク」である

この国は傭兵の国から東二つ先、大陸の一応東地域に入るが左右を他国に挟まれ当然、魔物の大陸拠点があるとされる場所から近い、より、本来の目的に近い、と考えたからだ

特に確約あって誘われた訳でもないが「東へ行く」という目的には沿っている、だから、シュバイクへ向う事になった

距離が結構ある、その為馬車移動、現在で言う、観光バスとかタクシーみたいなモノを使って移動するが「観光」と言った通り、間のルートで滞在が結構あるし、ついでに見て回ろうの目的もある為金は少々掛かるがこれを使う

およそ一週間掛けて、目的の国の首都に入る事になった
本来なら紹介状があるので真っ先に城に行くんだろうが、まず、先に街を回って、庶民から情報を聞く、今は仲間も三人なので分配してやると早い

それに一言で「王家」と言っても、まともかどうかも分らん、寧ろ為政者がまともな例なんか凄い少ないし、仮に雇われるとか、立場を貰う、としてもクソ政府なら受けない方がいい、碌な使い方をされないだろうし一度公人となれば命令には従わざる得ない

早朝から正午に情報収集し、適当な飯屋に三人集合した所で其々、情報を集約したが「人間の国の領土で最も状況が苦しい」は全くもって正しい

東西に挟まれている国より軍力が劣るし、友好な関係でもないし、シュバイクはどちらかと云えば内政軍備共にあんまり良くない

潜在的に人口が多く、海とも隣接しているし自然も多く、商業も活発ではある。金、米、人はあるのだが、今の王様はあんまり良くない

というか、公務、統治に励むという事でもない。無能な訳ではなく、病床にあって、起きたり起きなかったりが多いそこで息子が代理で実務を行う事が多いが、こっちが無能らしい、その体制になれば王様自身が後事を託して治療に専念、という訳にも行かず

無理して、なお悪くするという事がもう七、八年繰り返されているらしい

「なんかあんまり長居したくない国ですね‥」
「しかも長男の王子の方が周りの意見を聞き、て事でもないと代替わりしたら悲惨だろうな‥」
「それから特に魔物の脅威が多いみたいだよ」
「ああ、虫とかはぐれが多い、これは交渉・外交で戦闘回避するが難しいかな、ま、そこまで実害がデカイ程でもないが」
「喋らないし考えてるかどうかも微妙だしね‥」

「しかし困ったな、誘いを受けて見に来たのはいいが、かなり危ない国だな、お上に会っても碌な事にならんな」
「にーちゃんを誘った相手は騎士、王族の、て言ってたよね」
「確かクラルス様、とか言ってたな」
「えーと、王様、第一王子、姫様も居る様ですね、ただ、女子ですし一応王位継承権は二番目でしょうか」
「かなぁ‥まあ、会ってどうにかなるものでもないが一応誘いを受けたのは事実だからな。来たぞ、くらいの挨拶はしとこうかな、評判だけで判断もし難いのも確かだ」

「そうですね、それにこのクラルス姫という方は情報がありませんし」
「という訳で俺は行ってみるが、二人はどうする?」
「ぼ、ぼくはちょっと‥」
「私もあんまり‥」

とアルとプリムも消極的ではあった。まあ、それも分るが、獣人っ娘とエルフっ娘だし人間の王族とか高官に会うなんて相手がどう思う以前に逡巡してしまうだろう

そうして宿を取るのを二人に任せレオは単身で城側に向った、とは言え、実際姫様に会うという訳でもないだろう。おそらく直接、傭兵の国で声を掛けてきた相手。直属の騎士か何かと話す事にはなるとは予想していた

まあ、それでもアルとプリムには城へ行くのは気が引けるだろう。それを察してと、自身は相手が誰々だからというのは基本的にないから。一応、元領主の三男だし、慣れてはいるし

王国の城前まで行。門番に伝え、中に通された。入り口でレオを迎えたのは一人の騎士、傭兵の国で声を掛けた人と同一人物である

彼は「ブランドン」大佐で、年齢はそこそこ多分三十歳後半だろう。騎士の鎧は着ているが細身でどちらかと云えば文官とか知学者の様な雰囲気はある、荒事が得意そうには見えない、それは自分もそうなので一概には言えないが。

別室に案内されて、これも予想通りブランドンとの会談になった、そこでレオも疑問点も着飾る事無く、ガンガン相手にぶつけた

「一度国に来て見ないか?という誘いだったが真意はどこにあるんだい?」
「真意‥ですか」
「ああ、状況が良くない国なのは分ったし、政治も荒れている、軍事も強いて訳じゃないし、魔物の脅威も多いらしいな、特に政治のトップが分断されている部分が不味い」
「ご尤もです」
「そこで何故俺に声を掛けたか?になるが、何をさせたい?たかが武芸に優れた剣士如きに」
「はっ、実は「人材」を探しております」
「つまり具体的には何も、か」
「いえ、そういう訳でもありません、レオ殿は闘技でも素晴らしい技を魅せました、あくまで希望ですが魔物との戦い、或いはクラルス様の護衛等です」
「魔物討伐とか防衛ね、それは国がやる事だな、何の為に兵軍が居るのやら、それとも対策無しかい?」

「魔物に対して実際あまり、それから姫様には味方が少ないので、その一歩目にしたいと考えております」
「味方は?」
「それもこれからですが‥幾人かは」
「成る程ね、俺はその初期という訳か、もしかして、姫様は若いのか?」
「は、はい、十七歳です」
「ブランドンさんがそこまで個人的に肩入れする理由は?」
「え?!」
「どう見ても、専属とは言え、近衛がやる事の範囲を越えてないか?」
「は‥その、私めはこの国の行く末を案じておりますので」
「つまり、今の姫様に病床の王に代わって欲しいと?」
「そ、そこまでは。ただ、姫様はお優しく、聡明な方です私も長い間、教育官も務めましたから」
「贔屓目でなく?」
「も、もちろんです」

「王子の評判は聞いているがそんなに酷い?」
「そ、そこまでは」

そうブランドンも明言を避けてお茶を濁したが。多分、街で聞いた噂以上にアレなんだろう、でもそこまで酷い噂は聞いてないし、褒める人、というか期待を掛ける人もチラホラ居る、それも仕方無い事で、現在の王様は高齢で体調も優れない

それで上手く政治が動いていないので「トップが定まれば」という根拠の無い期待が出るのも分る、ただ、代わって良くなるというのは幻想だろう。後事や代理が優れていれば、代理でも上手く行って然るべきであって、それを果せていないのだから

もう一つは「魔物」であるが実際問題、被害はそう多い訳でもないし、国もそこまで本格的に魔物に対して準備していないが、これはどこでもそう変わらない、対応手段が多い訳でもないし

第一、レオ自身が魔物を直接的脅威とも断定していない、だからこの二点は詳しく知る必要もある

二人の王位継承者、魔物の状況、無論、これもブランドンに情報提供を求め、詳しく聞く、前者は現役の軍人でもある彼から実直に聞くのは難しく、言い難い事もあるので魔物の事である

「複数の集団か‥」
「はっ‥明確に確認は出来ていませんし斥候とか外交とか不能なのでハッキリとは言えませんが、二十年前には鬼等とも争った事もあります」
「軍事で?」
「はい」
「それ以外も多いんだなぁ‥」
「我が国の事だけでは無いのですが‥当国は本土にも自然が多く、はぐれとも遭遇しますし特に虫がやっかいです」

そう説明と資料で示された通りだが、この地域は「魔物の大陸拠点に近い」と予想されているので、当然、魔物も種族別に多い、という事になる

これも人間の社会体制というか環境と変わらない、魔物の拠点=人間側で言う、首都とか城だと考えれば、その近い所に行く程、街とか村とか集落とかも増える、逆も同じ事だ、という事になる

実際シュバイクの王国は百五十年程の歴史があるが、大昔からあまり状況が変わってない、人間側の国との争いは事大主義に近い外交で直接大規模戦争には成って居ないのだが

魔物はそういうのは通じない「外交不能」とずっと思われているから、このシュバイクでは亜人、人型の脅威はあるしオーク街と同じく、同種族で纏まって住んでいるのだろう、と思われる集団が複数確認される。

実際一番問題なのは虫である、本能で動くし、非常に強敵で行動の予測が立たない、想像して貰えれば分るが、数メートルの甲虫クワガタとかカマキリとか無茶苦茶固いし強い、相手が単体で襲来しても人間が勝てる要素が見当たらないだろう

肝心の興味事「魔物の大陸拠点」だが、やはり王国でも情報は無いらしい、まあ、近隣にある、魔物の集団も過去居た、争いがあった、だけで現在もそうかは確認出来てないのだからしょうがないが

ただ「魔物とのタイマンとか体験するのもいいかな?」も一応元々考えていたので、結論から言えばこの要請は受けた。

レオの場合、故郷での魔軍討伐任務で冒険者と共に色々な魔物との戦いもしたが、あくまで「冒険者パーティと護衛付き」七~十対一とかであって、現在、悪魔と同化し、飛躍的に能力が伸びた状態では分らない

もしかしたら、大物でも戦えるかもしれない、という事を試してみたい、はあったし、ディスターヴでもアレハンドロでも「大物討伐の依頼を少数PTとか個人で」というのは無かったから、機会が無かった

勿論、キッチリ条件を出して飲ませた

「一つに、俺の目標は魔物の大陸拠点を見たい、だからずっと此処に居る訳でもないし、期間限定だ。報酬はどうでもいいが、行動の自由は確約してくれ」
「二つに、あくまで俺の範囲での防衛だ、こっちから攻撃の依頼とか他国との戦いや、軍への加勢は受けない、魔物の近隣集落に攻めるとかも余程のやむなき事情が無い限りしない」
「三つに、政治利用とかもあんまり望ましくない。功績立ててもしょうがないし不自由なだけだし、例の王子側に命令とかされても困る。あくまで依頼主は姫にしといてくれ」である

「結構です」とブランドン大佐も承認した、なので、基本的に国の公人の類とか軍とかでなく姫が個人的に雇った武芸者とか護衛とかになった

そのまま、城を出てアルらと合流、二人が探して取った宿で当日を過ごしこれらの内容も伝えた

「ええ!?魔物と戦う!?私達だけで?」
「緊張するなー‥、僕らでどうにかなるのかな?」
「いや、二人は危険だからもしもの時の援護でいい。これは俺が、故郷での魔物討伐任務から、今まで混ざ‥修行の成果の確認だ。極めて個人的な行動だし、そんなのに二人を巻き込めん」
「な、なるほど」
「僕はにーちゃんとなら一緒に戦ってみたいなぁタッグマッチなんて始めてだし!」
「そいやそうだな、パーティー戦も結構面白いぞ」
「へ~」

「何でやる気満々なんですか‥」
「ま、実際そんなにはぐれの魔物なんか出ないだろう。此処は多い、と言っても統計見る限り、1,2ヶ月に一回あるかどうからしいし、街に来る事なんかマズ無いだろう」
「それにどこでも虫対策は一応ありますよね?」
「だね、煙幕とか音とかでも逃げるし」
「そういう事だ、街近辺に出て、こっちに来る様なら俺らが呼ばれる事になってる、王国の兵とかは無理に戦うなと告知してもらう。なんで宿は今日だけだ姫様側が官舎の一部を提供してくれるらしい」
「なるほど」

「にーちゃん、姫様は会ったの?」
「まさか、流浪の剣士如きがホイホイ面会出来んさ」
「そっか」
「それに、シュバイクは南に人型の集団も多い」
「交流、ですね」
「そう。とりあえずの俺の目的には適うからな暫く居る事になる」
「わかりました」「オッケー」

「それと、アルの戦力は大体分ってるんだがプリムは分ってない、術を使うと言ってたが?やはり精霊術か?」
「ええ、中級まではいきませんが、それなりです」

とは言ったが、プリムの場合実際戦闘に使えそうなのもあるが、そこまで戦闘寄りでもない

ストーンブラスト(石つぶてを飛ばす魔法)
ヒーリング(回復魔法)
ウィル・オー・ウィスプ(光の玉みたいな精霊を召喚)くらいで

後は、スネア(相手を転ばせる)ピュリフィケーション(十㍑の水から不純物を取り除く)
ブラウニー(妖精に雑用をやらせる)とかと半々だったりする

「なんでブラウニー‥」
「べ、便利かとおもって‥」

そんな感じで翌日から街の中央に付近にある、警備隊官舎みたいなのの一室を貰い、ここで過ごす事になった、今で言う駐在所、交番みたいなもんだ

どこから魔物が来ても、直ぐ全方位に出られるからだ、レオ自身が言った通り、そんなにはぐれの魔物が出る訳じゃない、最初の一週間は超絶暇だったのでこの間に一応、連携とか作戦とかは確認した程度だ

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