エーテルマスター

黄昏

文字の大きさ
上 下
36 / 83
ギリシャ神話編

アンドロメダの事情

しおりを挟む
船室は思っていた以上の広さだった。ヘシオドスとペルセウスはそれぞれ個人用の客室を与えられヘラの肖像画はペルセウスの部屋に飾った。
「ヘラ様 今日ヴェネチアに向けて出航しました。到着は二週間後の予定です。」
ヘラの肖像画は講義以外の時に特に話すことがなければヘラの顔が生気をまとう事はなかった。
しかし、今日はヘラも船の旅に興味があるらしく、久しぶりに通信を開始する。
「船の旅、楽しそうね。私も甲板で海の風を受けてみたいわ。」
「何時でもいらして下さい。私とヘシオドスで誰にも見つからない様取り計らいますから。」
「その内、お願いするかもしれないわね。」
「でも、その前に『ソロモンの至宝』の事で確認しておきたい事があるのよ。ヘシオドスも呼んで来てちょうだい。」
ペルセウスは隣の部屋に行ってヘシオドスを呼んで来た。
「さて、ヘシオドス、ペルセウス。あなた達『ソロモンの至宝』と組んでいて何か感じなかった?」
「俺にはアンディがみんなからすごく大事にされている様に映ったよ。」
ヘシオドスがそう感想をのべる。
「アンディは全員に守られています。それに、あの陣形は一介の賞金稼ぎのそれではありません。正規の訓練を受けた戦闘集団の様に思えてなりません。」
「流石に鋭いわね。私の所見も同じよ。」
「彼らはおそらく元近衛隊または軍隊。アンディはその国の王族または有力な貴族だと思うわ。そして女性二人はアンディの侍女ね。」
「ヘシオドス、船の上で勝手が違うかも知れないけど、最近お家騒動のあった王家がないか調べてもらえないかしら。」
「分かりやした、この船は乗客が結構多いんで噂話を集めてみます」とヘシオドス。
「ペルセウスはアンディに近づけない?」
「近づく、と申しますと?」
「つまり、ねんごろになれってことさね」とヘシオドスが横槍を入れる。
「おっ、俺はヘラ様」
「前にも言ったわね。あなたは少し実直すぎるわ。たくさんの女性と付き合ってみなさい。そうすれば、あなたの男としての魅力もどんどん増していくわよ。」
「分かりました、努力してみます。」ペルセウスはそれがまるで学校の課題の様に答えた。
しかし、近づくと言っても何をキッカケにすれば良いものか、経験不足のペルセウスには皆目見当もつかなかった。
ヘシオドスは船内の共同食堂に来ていた、ヘラからの要望に応えるべく色んな乗客と楽しそうに話す。
ペルセウスにヘシオドスの一割も人付き合いの良さがあったら、アンドロメダなどイチコロなんだろうが。
そのペルセウスは甲板に出て海風に当たっていた。
ヘラがそうしたいと言った事を自分でも体験してみたいと思ったのである。
帆船である客船パラシオンは船を漕ぐ音も駆動元の音もしない。
ただ、時折風の方向が変わるごとに帆船のブームの角度を変える軋んだ音が聞こえてくるのみである。
風に乗ると言うことは人が作り出す人工物が自然と一体になる数少ない事例なのだと言う事を改めて感じる。
まだ陸が近いせいかカモメの群れがバラシオンの周りをゆっくりと旋回しながら追って来る。
人の気配があると絶対によってこない野生のカモメもバラシオンが自然と一体化していることに気が付いている様であった。
「あなたも夕涼み?」
突然、背後から話かけられた。振り向くと戦闘服から夜会用ドレスに着替えたアンドロメダが立っていた。
「アンディ、いや、船の旅というものは初めてでね。珍しくて甲板を物色していたんだよ。」
「この船の乗りごごちはどう? この客船は私の知り合いが運営している船会社の所有でね。格安で利用させてもらってるの。」
「気持ちがいいよ、特に自然との一体感がね。」と言って空を見上げる。
そこにはもう夕暮れだというのにまだ数匹のカモメが旋回していた。
「自然との一体感だなんて、そんな物言いをする人は初めてよ。」
「俺は田舎もんなんだ、政治や錬金術なんかより自然の方がよっぽど相性がいい。」
「ふふふ、その様ね。 ところで、もうすぐ夜会が始まるわ、あなたも招待されている筈だけど、どうするの?」
ペルセウスはすっかり失念していた。
あまり興味がないので仕方がないが、先ほどのヘラの言葉が脳裏をよぎる。
「こんな格好でもいいかな? 一張羅で他に服を持っていないんだよ。」
「戦闘服で出る人も多いわよ。問題ないんじゃない?」
「それなら、参加してみようかな。」
ペルセウスは部屋に戻りせめても甲冑ぐらいは取り外すことにした。
ただし剣は帯刀しておく。ヘシオドスも部屋に帰ってきている様子だったので彼を誘って甲板から1階下のパーティ会場に向かう。
二人が会場に入ると乗客が一斉に二人を見る。
気のせいか女性の視線がペルセウスに張り付いて離れない。
彼は気がついていないが、ペルセウスはかなりの美形でしかもスタイルも抜群なのである。それを鼻にかける様子もないため、尚一層女性たちの関心を集めた。
『ソロモンの至宝』一行を見つけそちらに合流する。
「よう、来たなハンサム君」とバルハヌ。
「紹介しようこの船の船長ローレンスだ。
ちょうどお前の事を話していたところなんだ。」
「初めまして、ローレンスと言います。あなたがペルセウスさんですね? なんでも神剣をお持ちとか? その腰に差している剣ですか? よろしかったらちょっと見せていただけませんか?」
「そう、誰にでも簡単に持たせる物でもないので。それに俺が認めた人間でないと重くて持てないと思いますよ。」
「私はまだ認めてもらえない。 と?」
「まぁ、初対面なんで」
ペルセウスは歩いてきた給仕のトレイからワイングラスを受け取り口にしながら答える。
「重くなると言う事にも大変興味があります。試しに持たせてもらえませんか? すぐにお返しします」
ペルセウスは剣を鞘ごと腰から抜き、ローレンスに手渡す。
途端にローレンスが前のめりに倒れ、剣を手放す。
ペルセウスは剣を軽々と持ち上げ、再び腰に差す。
「こう言うわけです」とペルセウス。
「素晴らしい! 単なる比喩だと思っていましたが、本当なんですね。」
アンドロメダはそれを興味深そうに見ていた。
『そういえば祝勝会の時あの剣を私は持ったけど全然重く感じなかった。彼に信用されていると言うことか』
「興味深いことを聞いたわ。祝勝会のときその剣を見せてもらったけど、私は簡単に持てたわ。」
「一緒に戦った仲間だからね。」
「なんだ、そう言うこと?」アンドロメダの意味深な質問。
「私にも触らせてください」とガネット。 
お忘れの方のためにガネットは『ソロモンの至宝』の女性メンバーの一人である。
続いてマスカラムも持たせてくれと言いだす。
二人の侍女はアンドロメダの気持ちを察し自分たちも一緒に戦った仲だから持てる筈、そうでなければ。・・・・
ペルセウスは断ろうとしたがガネットが強引に腰から剣を引き抜く。
抜こうとしたのだが、重くてビクともしない。
続いてマスカラムも。
やはり重くて持てない。
「これはどう言うことですか? ペルセウス」とガネット。
「私達もあなたと一緒に戦いましたよ。なのに重くて全然持てないじゃないですか」
ペルセウスは返す言葉に絶句する。
すかさずヘシオドスが助け舟を・・・・だす。
「そりゃあんた、アンディとあんた達じゃねぇ」
『おい、それ助け舟になってないぞ』ペルセウスは心の中でヘシオドスに毒づいた。
「ふーん」ガネットとマスカラムの見事なハーモニー。目が据わっている。
『ナイス、サポート』アンドロメダが目で二人に『よくやった』と合図を送る。
二人は報われた。
「私もあなたを信頼しているわ。今時珍しい朴念仁だってね。どう? 夜会はまだまだ長い、あっちの席にすわって飲みましょうよ。」
アンドロメダはいつになく積極的にペルセウスを誘う。
一連の会話を聞いていたバルハヌもローレンスもなぜか満足そうに薄笑いを浮かべていた。
ペルセウスは「いいね」と答えて二人でその席に向かった。
会場内の空気が一瞬変わる。なぜか乗客のほとんどが二人に視線を送っているのだ。
二人が美男美女のカップルだからだろうか? 
あるいはアンドロメダが何か特別な女性だからだろうか? 
おそらく両方とも正しい。
「あなたどこの出身なの?」
「一応テッサリアという事になってる。」
「なにそれ?」
「実は俺は十歳の頃ヘシオドスに拾われたんだ。以来ヘシオドスが俺の親代わりなんだが、それ以前の記憶が無いんだ。」
「じゃあ、本当の歳もわからないのね?」
「そう言う事になるな、誕生日は一応俺とヘシオドスが出会った日にしてるけどね。」
「そうなの、なんか可哀想な生い立ちね。」
「そうでもないぞ、俺はヘシオドスに拾われて結構よくしてもらっている。」
「で、君はどうなんだ? 出身とか歳とか」
「アクスムていう国は知ってる? 私はそこで生まれた。歳は今年で22よ。」
「俺と10違いか」
「まあ、そういう事にしときましょうか」ペルセウスの実際の歳がわからないのにこれ以上この話題を引っ張っても仕方がない。
「あなた、ゼウスの加護は受けていないって言ってたじゃない? でもあの剣はあなたの事を守っている。なんで守られてるの?」
『痛いところを突いてくるな』ペルセウスは苦々しく思った。
あの剣の技は全てペルセウス自身の力であって剣の力ではない。
だが、それを言ってしまうと彼がエーテルバチュラーだという事について詳しく説明しなければならなくなる。
そもそもエーテルの存在を知ったのはヘラのおかげで、その事について他言するなと言われている。
彼はヘラが彼の守護者だと言う線で話を作る事にした。
「加護されているかどうかはわからないんだが、俺はオリュンポスの12神が一柱のヘラ様に懇意にしてもらっている。」
「ヘラ? ゼウスの正妻と言われている神様?」
「そうだ、ギリシャで縁があって、それ以後色々助けて頂いているんだ。」
「ヘラ様が言うには、俺には素質があるらしい。だから、まあ、色々教えてもらっている。」
「何の素質?」
「笑わないで、聞いてくれよ。 英雄の素質だってよ。」
「・・・・、笑わないわ。あの戦いを見たら、確かに英雄にふさわしいもの。」
「だがなぁ、英雄って職業じゃないだろ。俺は何をしたらいいのか正直わからないんだ。ひょっとしたら、何か使命があるのかもしれないが、今はそれが何なのかわからない。」
「それで、強くなる修行をしていると言うわけね。仕官を目指しているって言ってたけど、将来神様に仕えるかもしれないのね?」
「多分ね」
「なんか、すごい運命ね。10歳で記憶をなくし、大人になったら神に見染められ、将来は英雄として何かをなす。」
「ヘラ様はあなたに何を見たのかしらね。」
アンドロメダのその一言を聞いてペルセウスは何か落ち着かない気分になってきた。
確かに、ヘラ様は俺に何をさせたいのか。
俺の中に何の可能性を見出したのか?
よくよく考えるとそう言った事は一切教えられていない。
「私も、ヘラ様にあってみたい」アンドロメダはそうつぶやいた。
「俺の事ばかりだな、今度は君のことを聞かせてくれよ。」
「私はただの賞金稼ぎの一員よ」
「それは、嘘だな」ペルセウスは断言する。
「『ソロモンの至宝』の戦い方。あの陣形の素早い切替は一介の賞金稼ぎのものじゃない。正規の訓練を積んだ、例えば近衛兵や正規軍の動きだ。」
「それに、メンバーの全員がアンドロメダ、君を守るように陣形を組んでる」
「君は一体何者なんだ?」
「英雄の卵ともなると、そんなことも分かっちゃうのね」
アンドロメダは少し躊躇した後、意を決したように言う。
「私はソロモンとシバの女王の末裔、アクスム王国の正当継承者。」
「やっぱり、お姫様か」
「一年ほど前のことよ、私たちアクスム王国とムスリム国とは親密ではないけれど、長い間友好的に国交を続けてきていたわ。そこにサラセン帝国の間者が暗躍してこの二国間に修復できない亀裂を生み出したの。そしてアクスムとムスリムが戦争、私の父と母はその犠牲となり死んでしまった。国を維持するために代理で国を治めたのが当時の宰相インキュバスだった。」
「でもこのインキュバスが食わせ物で、最初からサラセン帝国と結託して、アクスムとムスリムを仲違いさせ王族を排除するのが目的だったようなの。今ではアクスムはサラセン帝国の属国に成り下がり、インキュバスが統治しているわ。」
「私もインキュバスの手の者に殺されかけた。その時近衛隊長のバルハヌと侍女のマスカラムが数名の部下を連れて私を助け出し王都を脱出したの。」
「当初10名ほどいたバルハヌの部下たちは今では、ムルカンとアディスの二人になってしまった。侍女も三人いたのだけど、逃亡の途中で私を助けるために一人が死んでしまった」アンドロメダは目にうっすらと涙をためながらこれまでの出来事を話していった。
雰囲気が大分湿っぽくなってきた。
「王権を取り戻す当てはあるのか?」
「インキュバスはアクスムで恐怖政治を敷いている。そこに住む多くの民がソロモンの血を引く私を正当な元首と認めているわ。インキュバスとその配下さえ倒せれば復権は可能だと思っているわ」
「ただ、インキュバスの配下が数千名おり彼らが国政を牛耳っているの。それに、インキュバスがあなたのように不思議な技を使うのよ。あなたのように剣で戦うわけではないけど、嫌がる人たちを思い通りに動かしたり、天気を自由に変えたり。まるで魔法のような事が出来るのよ。」
『オリュンポスの神々と同じようなことが出来る別のグループがいるのでは?』
ペルセウスはアンドロメダの話を聞いてそう考えた。
ヘラ様にご報告せねば。
ペルセウスは一つの決断を下す。
「今日はもうヘラ様への祈りは終わってしまったから、明日の晩になるけど、その時、君も同席してくれないか? ヘラ様に今の話を相談してみよう。」
「え? でもあなた達を私たちの問題に巻き込んでしまっていいの?」
「必ずしも他人事と言い切れないんだよ。そのインキュバスという男、不思議な力を使うと言っていたよな。ひょっとしたらヘラ様達と同族かもしれない。オリュンポスの神々は人間に危害を加えることを好まないんだ。でも、そうじゃない一族もいると聞いている。」
「私たちを助けてくれるの?」アンドロメダは目を潤ませてペルセウスに問う。
「こんな話を聞いて黙っていられる訳がない。ヘラ様がどう言おうと俺は手を貸すつもりだ」ペルセウスはなぜか高揚感を覚えてそう答えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。 それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。 これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ) よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m hotランキング23位(18日11時時点) 本当にありがとうございます 誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

スキル【レベル転生】でダンジョン無双

世界るい
ファンタジー
 六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。  そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。  そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。 小説家になろう、カクヨムにて同時掲載 カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】 なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】

婚約者は義妹の方が大切なので、ふたりが結婚できるようにしてあげようと思います。

櫻井みこと
恋愛
侯爵家令嬢アデラの幼い頃からの婚約者であるレナードは、いつしか義妹ばかり優先するようになっていた。まだ家族になったばかりなのだから、時間が必要なのだろう。アデラはそう思って、婚約者同士のお茶会に義妹が乱入してきても、デートの約束を一方的にキャンセルされても、静かに見守っていた。 けれどある日、アデラはふたりの会話を聞いてしまう。それはアデラを蔑ろにし、ふたりで愛し合っているかのような内容の、酷いものだった。 そんなに義妹が好きなら、彼女と結婚すればいい。 そう思ったアデラは、彼らを後押しするために動き出した。 ※以前掲載した短編の、長編版です。

異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ
ファンタジー
倉山美穂 39歳10ヶ月 働けるうちにあったか猫をタップリ着込んで、働いて稼いで老後は ゆっくりスローライフだと夢見るおばさん。 いつもと変わらない日常、隣のブリっ子後輩を適当にあしらいながらも仕事しろと注意してたら突然地震! 悲鳴と逃げ惑う人達の中で咄嗟に 机の下で丸くなる。 対処としては間違って無かった筈なのにぜか飛ばされる感覚に襲われたら静かになってた。 ・・・顔は綺麗だけど。なんかやだ、面倒臭い奴 出てきた。 もう少しマシな奴いませんかね? あっ、出てきた。 男前ですね・・・落ち着いてください。 あっ、やっぱり神様なのね。 転生に当たって便利能力くれるならそれでお願いします。 ノベラを知らないおばさんが 異世界に行くお話です。 不定期更新 誤字脱字 理解不能 読みにくい 等あるかと思いますが、お付き合いして下さる方大歓迎です。

さくやこの

松丹子
ライト文芸
結婚に夢も希望も抱いていない江原あきらが出会ったのは、年下の青年、大澤咲也。 花見で意気投合した二人は、だんだんと互いを理解し、寄り添っていく。 訳あって仕事に生きるバリキャリ志向のOLと、同性愛者の青年のお話。 性、結婚、親子と夫婦、自立と依存、生と死ーー 語り口はライトですが内容はやや重めです。 *関連作品 『モテ男とデキ女の奥手な恋』(政人視点) 『物狂ほしや色と情』(ヨーコ視点)  読まなくても問題はありませんが、時系列的に本作品が後のため、前著のネタバレを含みます。

北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。

ヒバリ
ファンタジー
1〜20までスカウトや内政ターン 20〜33まで戦タイム 安房攻め 34〜49戦後処理と内政 目標11/3日までに書き溜め 50〜61河東の戦い1 62〜70河東の戦い2 71〜80河東の戦い3 81〜85河東の戦い 後始末 86〜 川越夜戦 やばい、話の準備してるとどんどん内容が増えて予定通りにいかんのだがー? 時代物が好きなのでかきました。 史実改変物です。基本的な大きな歴史事件は史実通りに起こります。しかし、細かい戦や自分から仕掛ける戦はべつです。関東に詳しくなく細かい領地の石高や農業に関することはわからないのでご都合主義ですしある程度は史実とは違うことをするので全体的にご都合主義です。 北条氏親がいない世界線です。変更はこれだけです。あとは時代知識を使って漁夫の利を桶狭間でとったり、河東を強化して領内を強くして川越夜戦の援軍に駆けつけて関東統一にのりだします。史実通り豊後に来たポルトガル船を下田に呼んで史実より早めの鉄砲入手や、浪人になったり登用される前の有名武将をスカウトしたりします。ある程度は調べていますが細かい武将までは知りません。こういう武将がいてこんなことしましたよ!とか意見ください。私の好きなものを書きます。

処理中です...