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ギリシャ神話編
ペルセウスの憂鬱
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ペルセウスはヘシオドスがヘラ邸訪問の打ち合わせをしている間ヘラから目を離す事が出来なかった。
ヘラがヘラであったら、不敬罪で打ち首にされていたかあるいはヘラの寝所に招かれていたであろう。
だが、アビゲイルであるヘラは彼の視線を完全に無視してヘシオドスとの申し合わせを終えた。
パエリアの店での会食でヘラが振る舞ったワインは大盛況でアレスなどはその後何度もおかわりを注文していた。
その夜、
「すげー、ヘラ様一行だけで、金貨一枚分の儲けだ」とヘシオドス。
「それにしても、おめえ危なかったのに気がついてるか? 高貴な方をあんな風に見つめたら普通は打ち首だ。次からは気を付けんだぞ。」
「俺、そんな風にしてたか?」
「側から見れば誰でも分かったぜ。ああ言うのを見惚れるって言うんだ。」
「だってよぅ。見つめただけで打ち首だなんておかしくねぇか?」
「おめえの故郷ではどうか知らねえが、ここら一帯はだいたいそうだぜ。」
ペルセウスは自分がどこから来たのか実は知らない。
彼は10歳の頃貧民街を一人で彷徨いていた所を当時駆け出しの行商人だったヘシオドスに拾われて今に至っている。
ヘシオドスはその時の様子から彼はこの国の人間ではないと踏んでいた。
喋る言葉も意味が通じず10歳程度の子供のくせに異常に力が強かった。
ヘシオドスが根が優しく子供思いだったと言う事もあるが当時重い材木の売り買いで生計を繋いでいたヘシオドスにとって、ペルセウスの馬鹿力は願っても無いものだったので、いつの間にか一緒に旅をするようになったのだ。
ペルセウスと言う名前はヘシオドスが付けたもので彼の本名ではない。
名前を聴いても、年を聴いても「わかんね」の一点張りで埒が開かなかった。
今ではペルセウスはヘシオドスの頼りになる相棒だが、ヘシオドスはペルセウスの親代わりでもあったのだ。
「明日、ヘラ様のお屋敷に行く。今日みたいな事が無いよう気をつけんだぞ。」
「俺、明日は行かねえ方が良いんじゃねえか?」
「そう言う訳には行かんのだ、家に来る時に例のワインを一樽持ってきてくれって言われてんだ。皆んなに振る舞って予算を取り付けるんだとよ。だから、おめえの馬鹿力が必要だ。」
ヘラ邸は工事中の中央神殿区画の北西に位置する王族専用仮説住居区画にあった。
テントのような簡易的なものではなく、れっきとした石造の豪邸が並んでいる。
ロボスとパリカールがパカパカとそちらに向かって進んでいく。
荷台には昨日売れ残ったワイン樽が3本と空樽2本が積まれている。
あわよくば残り3本の樽を買ってくれないかとのヘシオドスの皮算用によるものだった。
樽1本でワインジョッキ1000杯分、ワイングラスでその倍が満たせる。
2本が空になったと言うことは金貨20枚稼いだ計算になる。
『こんな、美味しい場所ないぜ。是非とも定期納品契約を結ばないと。』ヘシオドスはワクワクする心を必死で鎮めながらヘラ邸に向かった。
「いいか、足元見られないように。あまり嬉しそうな顔すんじゃないぞ。」
「分かってるよ。 俺ぁ、ずっと下向いとくよ。 昨日みたいに王女様に目が釘付けになって首刎ねられたらたまんね。」
「王女じゃねえよ。皇后様だ。なんでもゼウスっていう大王様のお妃だそうだ。」
「でもって、ゼウス様ってのが、既におっ死んじまってるてこった。」
「未亡人てことか」
「おい、そんなこと絶対口にすんなよ。その場で切り捨てられっぞ。」
そんなことを話しながら、やがて馬車はヘラ邸の前までやって来た。
ヘシオドスは侍女のロシェに言われた通り、門の横に立つ門番に名前を告げた。
門番は一言も喋ることなく門を開き、指で進む方向を指した。
表玄関への道は二手に分かれていたが、ヘシオドスはロボスとパリカールの手綱を左に引いた。
前庭を時計回りに周回するように行くと、やがて玄関が見えて来た。
10段ほどの扇状の階段が広がっている。
その一番上にロシェが佇んでいた。
ヘシオドス達が到着すると下まで降りて来て告げる。
「馬車は荷物を乗せたまま其方に置いておきなさい。とりあえず、ヘラ様とそのお友達達に挨拶していただきます。二人とも粗相の無いように。」
二人は、途端に体がガチガチにしびれるのを感じた。
「持って来たワイン樽はどうしましょう?」ヘシオドスが尋ねる。
「こんなに、大きいとは思っていませんでした。後で召使い達に運ばせますので、あなた達は私と一緒に来なさい。」
「ワイン樽一本ぐらいでしたら、ペルセウスに運ばせますが。」
「えっ?」ロシェは首をかしげる。
「そんな重いものを運べるのですか?」
「造作もありやせん。相棒、出番だ。」ヘシオドスはペルセウスに満杯のワイン樽を運ぶように指示する。
ペルセウスは右肩にワイン樽一本を担ぎ、左手に折り畳みのワイン置きを手に持って歩き出した。
ヘシオドスは樽に差し込む蛇口を手にする。
ヘラ邸のリビングには、ハデス、アレス、エリスの他にアテナ、アフロディーテ、アポロ、デュオニソス、ヘルメスの5人が思い思いにくつろいだ姿勢でリビングに散らばっていた。
「それで、そのワインを我々に賞味してほしいということかね。?」ハデスが代表して尋ねる。
「そうなの、きっとみんな気に入ってくれると思うわ。そのワインはここから片道1ヶ月半もかかる場所から運んでくるそうなの。その行商人達に頼んで定期的に運んでもらいたいと思っているのよ。」
「君がそんなにワイン通だとは知らなかったよ。」ヘルメスが嘯く。
ヘルメスは一族の経済を司っており、予算獲得のためにはなんとしても懐柔しなければならない要人と言える。
「私も知らなかったわ、でも飲んでみてピンと来たのよ。これは絶対みんながすきになるって。」
それを聞いて、アギーは一瞬疑問が脳裏をよぎった。
『あのワインの賞味の仕方はソムリエのそれだ。ヘラ様は確かワインには興味を示さなかったはずだけど。』
アギーがこの疑問を重要視していれば、ヘラの正体はもっと早く暴かれたろう。しかし、他ならぬアギーがヘラにこのままでいてほしいと望んだ。
ので、この疑問は頭の隅から速やかに消去された。
ドアがノックされた。
「行商人のヘシオドスとペルセウスをお連れしました。」とロシェ。
アギーとタレイアがドアのノブに手をかけ左右に分かれてドアを開く。
ロシェに続いて、ヘシオドス、ペルセウスが入室する。
「その空いた場所に置いて頂戴。」ロシェがワイン樽の置き場所を伝える。
「へい、只今」ペルセウスはそう答え、ワイン樽でドアを傷つけないよう注意しながら入室し、折りたたみワイン台を開き、その上にワイン樽を寝かせた。
リビングで寛いでいたヘラの友人達は顔色こそ変えなかったが、ペルセウスのその行動を見て『この者、一体?』と疑問を持った。
『人間だよな?』『あら、いい男』『まさか、ティターン? いや体格は人間だ』
それぞれが、ペルセウスに興味を持つ。
ヘラも例外ではなかった、ヘラはこの時初めてペルセウスに注目した。
ヘラの目が一瞬だけ緑色に光った。
アビゲイルがペルセウスのエーテルマトリクスのインデックスパラメータを確認したのだ。
『特に変化はない。身体強化を使っているわけではないわね。』
『とすれば、あの力は生来のものなのかしら? 人間ではありえないわ。』
アビゲイルはもう一つの可能性を確認するために、ペルセウスに話しかける。
「ペルセウス。 もうちょっと右側に置き直してくれない?」
「へっ。へい」ペルセウスはヘラにそう話しかけられただけで顔を真っ赤にして答えた。
今度は周辺のエーテルマトリクスのインデックスパラメータを確認する。
ペルセウスが意識をワイン樽に向け、持ち上げようとしたその瞬間、エーテルマトリクスの質量パラメータが十分の一にまで減少した。
『この人、エーテルマトリクスを制御している。魔人族と違って魂を使っている訳ではなさそうだ。生まれながらにエーテルを制御できる人間はいない。とすると彼は一体?』
ヘラがヘラであったら、不敬罪で打ち首にされていたかあるいはヘラの寝所に招かれていたであろう。
だが、アビゲイルであるヘラは彼の視線を完全に無視してヘシオドスとの申し合わせを終えた。
パエリアの店での会食でヘラが振る舞ったワインは大盛況でアレスなどはその後何度もおかわりを注文していた。
その夜、
「すげー、ヘラ様一行だけで、金貨一枚分の儲けだ」とヘシオドス。
「それにしても、おめえ危なかったのに気がついてるか? 高貴な方をあんな風に見つめたら普通は打ち首だ。次からは気を付けんだぞ。」
「俺、そんな風にしてたか?」
「側から見れば誰でも分かったぜ。ああ言うのを見惚れるって言うんだ。」
「だってよぅ。見つめただけで打ち首だなんておかしくねぇか?」
「おめえの故郷ではどうか知らねえが、ここら一帯はだいたいそうだぜ。」
ペルセウスは自分がどこから来たのか実は知らない。
彼は10歳の頃貧民街を一人で彷徨いていた所を当時駆け出しの行商人だったヘシオドスに拾われて今に至っている。
ヘシオドスはその時の様子から彼はこの国の人間ではないと踏んでいた。
喋る言葉も意味が通じず10歳程度の子供のくせに異常に力が強かった。
ヘシオドスが根が優しく子供思いだったと言う事もあるが当時重い材木の売り買いで生計を繋いでいたヘシオドスにとって、ペルセウスの馬鹿力は願っても無いものだったので、いつの間にか一緒に旅をするようになったのだ。
ペルセウスと言う名前はヘシオドスが付けたもので彼の本名ではない。
名前を聴いても、年を聴いても「わかんね」の一点張りで埒が開かなかった。
今ではペルセウスはヘシオドスの頼りになる相棒だが、ヘシオドスはペルセウスの親代わりでもあったのだ。
「明日、ヘラ様のお屋敷に行く。今日みたいな事が無いよう気をつけんだぞ。」
「俺、明日は行かねえ方が良いんじゃねえか?」
「そう言う訳には行かんのだ、家に来る時に例のワインを一樽持ってきてくれって言われてんだ。皆んなに振る舞って予算を取り付けるんだとよ。だから、おめえの馬鹿力が必要だ。」
ヘラ邸は工事中の中央神殿区画の北西に位置する王族専用仮説住居区画にあった。
テントのような簡易的なものではなく、れっきとした石造の豪邸が並んでいる。
ロボスとパリカールがパカパカとそちらに向かって進んでいく。
荷台には昨日売れ残ったワイン樽が3本と空樽2本が積まれている。
あわよくば残り3本の樽を買ってくれないかとのヘシオドスの皮算用によるものだった。
樽1本でワインジョッキ1000杯分、ワイングラスでその倍が満たせる。
2本が空になったと言うことは金貨20枚稼いだ計算になる。
『こんな、美味しい場所ないぜ。是非とも定期納品契約を結ばないと。』ヘシオドスはワクワクする心を必死で鎮めながらヘラ邸に向かった。
「いいか、足元見られないように。あまり嬉しそうな顔すんじゃないぞ。」
「分かってるよ。 俺ぁ、ずっと下向いとくよ。 昨日みたいに王女様に目が釘付けになって首刎ねられたらたまんね。」
「王女じゃねえよ。皇后様だ。なんでもゼウスっていう大王様のお妃だそうだ。」
「でもって、ゼウス様ってのが、既におっ死んじまってるてこった。」
「未亡人てことか」
「おい、そんなこと絶対口にすんなよ。その場で切り捨てられっぞ。」
そんなことを話しながら、やがて馬車はヘラ邸の前までやって来た。
ヘシオドスは侍女のロシェに言われた通り、門の横に立つ門番に名前を告げた。
門番は一言も喋ることなく門を開き、指で進む方向を指した。
表玄関への道は二手に分かれていたが、ヘシオドスはロボスとパリカールの手綱を左に引いた。
前庭を時計回りに周回するように行くと、やがて玄関が見えて来た。
10段ほどの扇状の階段が広がっている。
その一番上にロシェが佇んでいた。
ヘシオドス達が到着すると下まで降りて来て告げる。
「馬車は荷物を乗せたまま其方に置いておきなさい。とりあえず、ヘラ様とそのお友達達に挨拶していただきます。二人とも粗相の無いように。」
二人は、途端に体がガチガチにしびれるのを感じた。
「持って来たワイン樽はどうしましょう?」ヘシオドスが尋ねる。
「こんなに、大きいとは思っていませんでした。後で召使い達に運ばせますので、あなた達は私と一緒に来なさい。」
「ワイン樽一本ぐらいでしたら、ペルセウスに運ばせますが。」
「えっ?」ロシェは首をかしげる。
「そんな重いものを運べるのですか?」
「造作もありやせん。相棒、出番だ。」ヘシオドスはペルセウスに満杯のワイン樽を運ぶように指示する。
ペルセウスは右肩にワイン樽一本を担ぎ、左手に折り畳みのワイン置きを手に持って歩き出した。
ヘシオドスは樽に差し込む蛇口を手にする。
ヘラ邸のリビングには、ハデス、アレス、エリスの他にアテナ、アフロディーテ、アポロ、デュオニソス、ヘルメスの5人が思い思いにくつろいだ姿勢でリビングに散らばっていた。
「それで、そのワインを我々に賞味してほしいということかね。?」ハデスが代表して尋ねる。
「そうなの、きっとみんな気に入ってくれると思うわ。そのワインはここから片道1ヶ月半もかかる場所から運んでくるそうなの。その行商人達に頼んで定期的に運んでもらいたいと思っているのよ。」
「君がそんなにワイン通だとは知らなかったよ。」ヘルメスが嘯く。
ヘルメスは一族の経済を司っており、予算獲得のためにはなんとしても懐柔しなければならない要人と言える。
「私も知らなかったわ、でも飲んでみてピンと来たのよ。これは絶対みんながすきになるって。」
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『あのワインの賞味の仕方はソムリエのそれだ。ヘラ様は確かワインには興味を示さなかったはずだけど。』
アギーがこの疑問を重要視していれば、ヘラの正体はもっと早く暴かれたろう。しかし、他ならぬアギーがヘラにこのままでいてほしいと望んだ。
ので、この疑問は頭の隅から速やかに消去された。
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アギーとタレイアがドアのノブに手をかけ左右に分かれてドアを開く。
ロシェに続いて、ヘシオドス、ペルセウスが入室する。
「その空いた場所に置いて頂戴。」ロシェがワイン樽の置き場所を伝える。
「へい、只今」ペルセウスはそう答え、ワイン樽でドアを傷つけないよう注意しながら入室し、折りたたみワイン台を開き、その上にワイン樽を寝かせた。
リビングで寛いでいたヘラの友人達は顔色こそ変えなかったが、ペルセウスのその行動を見て『この者、一体?』と疑問を持った。
『人間だよな?』『あら、いい男』『まさか、ティターン? いや体格は人間だ』
それぞれが、ペルセウスに興味を持つ。
ヘラも例外ではなかった、ヘラはこの時初めてペルセウスに注目した。
ヘラの目が一瞬だけ緑色に光った。
アビゲイルがペルセウスのエーテルマトリクスのインデックスパラメータを確認したのだ。
『特に変化はない。身体強化を使っているわけではないわね。』
『とすれば、あの力は生来のものなのかしら? 人間ではありえないわ。』
アビゲイルはもう一つの可能性を確認するために、ペルセウスに話しかける。
「ペルセウス。 もうちょっと右側に置き直してくれない?」
「へっ。へい」ペルセウスはヘラにそう話しかけられただけで顔を真っ赤にして答えた。
今度は周辺のエーテルマトリクスのインデックスパラメータを確認する。
ペルセウスが意識をワイン樽に向け、持ち上げようとしたその瞬間、エーテルマトリクスの質量パラメータが十分の一にまで減少した。
『この人、エーテルマトリクスを制御している。魔人族と違って魂を使っている訳ではなさそうだ。生まれながらにエーテルを制御できる人間はいない。とすると彼は一体?』
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