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6 結末
計画
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夕刻すぎ、職員室で一息つき始め、気にすることはもはや何もないかと思われた。学校も終わり資料もまとめ終わった。テストの採点も終わったし、部活の部員はどちらも欠席ときた。
二人が学校をさぼったことには、少なからず思うところもあるが、事情が事情だから今回ばかりは見逃すとしよう。しかし、気にならないというわけではない。まだ仕事は残っているが、最悪家に持ち帰ってやれば何とかなる。
本当は行かないつもりだったけど、妙に胸騒ぎがしてならない。あの人がやることは昔から自分本位だから、子供たちの危害などまるで勘定には入れないだろうし、何より、自分と同じような境遇の二人が傷つくのを見たくはない。
職員室でのボスは頭を禿げ散らかして、それを気にしてばかりいる教頭だ。実際問題、髪の毛がないことに対して偏見を持っているわけではないが、俺はその教頭が嫌いだ。いじましく、非効率で、やる気の欠片も見られないのに、人に対して怒鳴り散らすことを生きがいにしているような人間だからだ。
だが職場では、どのような人間もボスなら、ある程度の敬意は払う。それが俺の性分だ。
ものすごく憂鬱な気持ちを抑えつつも、俺は教頭の机へと足を運ぶ。
「教頭先生……」
「なんですか?」
「実は、急な呼び出しがあり、本部へ向かわなければなりません……申し訳ございませんが、帰宅させていただいてもよろしいでしょうか?」
「はあ……またですか? あなたという人間は、いつもいつも早くお帰りになる。だけど、周りの人を見てごらんなさい。みな早く帰りたいと思いながら残業をしているのですよ――」
また始まった。確かにほかの教員には申し訳なく思うが、この男にだけは死んでも申し訳ないなんてことを本心から思うことはないだろうな。呼び出しなんて一切ないのに、簡単に嘘がつける自分だ。だけどそれでも、いちいち報告を入れてから帰るんだ。最低限の敬意を払ってもらえてありがたく思ってもらいたいものだ。
「――まあいいでしょう。あなたも所詮は公務員だ。お国のマニュアルとやらに沿って動かないといけないのでしょう? もし、あなたがFA担当の教員でなければ……いいえこれ以上はやめましょう。ともかく、これからはこういったことがないようにしてくださいよ」
結局許可するんなら、どうでもいい説教を省いてもらえないだろうか。まあそれは無理だろう、やることもないのに、不毛な残業を全員に押し付けて、自分は若い女性教員にコーヒーを入れてもらって飲んでいるだけの人間だ。
むしろ何かを言ったところで、彼の心に響くことなどないのだろう。たけど暇なときにでもいろいろ言ってやろう、なんてことを考えながら俺は自分の机の上に散らばった資料を片付けた。
やれやれ、無意味な説教で時間を無駄にしてしまった。急いであの人に会いに行かなければならないな。
俺はいきつく暇もなく、職員室を飛び出して車に乗り込んだ。
あの人が住んでいるマンションはそう遠くない。車を走らせれば五分とかからないだろう。そういうところを選んだのだから。
「ついたか、本当面倒だ。俺にも電話番号を教えてくれれば早いのにな……」
予定通り、五分でついた。だが、いまはこの五分すら惜しいような気がしてならない。
「それが無理なことは君が一番よく知ってるだろう?」
男の声とともに車のウインドウが軽くたたかれ音が耳に入った。
そこに立っていたのはスーツ姿の男、自身を田中と名乗る男だ。本名は知らない。
「いつも突然現れますね……」
別段驚くことでもない。この男は気配を立つことだけはこの世で一番すぐれているだろう。警察にしておくには惜しい人物だ。
「君ほどではない。それで、今回君にはもう一人を抑えてもらいたい。彼らの邪魔にならないようにな」
俺が自分のもとを訪れると知っていたかのように、男は命令口調で言った。
もともと直属の上司だったとはいえ、いまはそうではないのだから、命令口調は少しだけ腹立たしい。だけど、それを指摘したところで、言いくるめてしまうだけだろう。俺はため息をつきながら軽く悪態をついた。
「それは、あなたがすればいいじゃないですか」
「私は年老いた。君が一番よく知っていることだろう?」
今さっき、超能力にも似た戦闘技術を見せつけておきながらよく言う。そう思ったが、ここはあえて話に乗っておいてやろう。その方がいい気がした。
「それでこんな計画を立てたんですか?」
「ああ、寄る年波には勝てない。君だっていつまでもつだろうか……その体を見るにもう現役は引退かな?」
男は俺の体を一瞥すると、はにかんで嫌みを言った。
それが何とも嫌味ったらしくて、自分の不摂生を棚に上げて我慢出来ず口答えする。
「俺の力をお忘れですか? 今でも俺はあの時のことを後悔してるんですよ……少しだけですがね」
「そうだ。だからこそ、私よりも君の方が適任だろう? 今回の計画は、あの時、君に思い知らされた私が考えたものだ。だから心配する必要はない。私は彼らに期待しているからね……」
そう言い切ると同時に、「ただ邪魔が入らないようにしてほしい」と付け加えた。
どうやら俺は、彼が望んでいたセリフを口にしてしまったようだ。いや正確には誘導されたというべきなのだろう。ともかく、彼は俺が依頼を断れない口実をつくらせたかったのだ。
いいかげん、自分の愚かさに辟易する。
だがしかし、引き下がることもできない。自分の生徒たちが危険にさらされることがわかっているからだ。
「あの二人は未熟です。葉月の方は簡単に能力を封じられますし、皐月は力の使い方をよく知らない」
「だから、彼女なんだよ」
「宮下ですか……だけどもし失敗したら、貴重な人材を失うことになりますよ」
当の宮下だって俺の生徒で、未熟者の一人に過ぎない。高校生なんて見た目が老けているだけの子供だ。どんなに取り繕ったって、油断はするし、簡単に心が折れる。大人ですら油断すると痛い目を見るが、それを知っている分、幾分かマシだ。
特に、前者二人は巻き込まれただけの存在に過ぎないし、すべて自己責任が通用するような大人でもない。だったら大人が守ってやるべきだと、ふつふつと怒りすらこみ上げてくる。
この男は、本当に自分の利益しか見ていない。自分が仕事を引退するための後釜を作るのに必死だ。今回の計画を聞いたときだって、同意はしたものの、それは二人の身の安全が保障されることを前提にだ。
だけど、最初からこんな男は信用してはいけなかった。過去に戻れるなら、自分を殴り飛ばしてまでも止めるだろう。しかし、いかなる契約も破ることは出来ないのだ。
「君は優しくなったな……私が一つ過ちを犯したとするなら、君を教師にしたことぐらいだ。安心するといい、この計画は失敗しない。絶対な」
二人が学校をさぼったことには、少なからず思うところもあるが、事情が事情だから今回ばかりは見逃すとしよう。しかし、気にならないというわけではない。まだ仕事は残っているが、最悪家に持ち帰ってやれば何とかなる。
本当は行かないつもりだったけど、妙に胸騒ぎがしてならない。あの人がやることは昔から自分本位だから、子供たちの危害などまるで勘定には入れないだろうし、何より、自分と同じような境遇の二人が傷つくのを見たくはない。
職員室でのボスは頭を禿げ散らかして、それを気にしてばかりいる教頭だ。実際問題、髪の毛がないことに対して偏見を持っているわけではないが、俺はその教頭が嫌いだ。いじましく、非効率で、やる気の欠片も見られないのに、人に対して怒鳴り散らすことを生きがいにしているような人間だからだ。
だが職場では、どのような人間もボスなら、ある程度の敬意は払う。それが俺の性分だ。
ものすごく憂鬱な気持ちを抑えつつも、俺は教頭の机へと足を運ぶ。
「教頭先生……」
「なんですか?」
「実は、急な呼び出しがあり、本部へ向かわなければなりません……申し訳ございませんが、帰宅させていただいてもよろしいでしょうか?」
「はあ……またですか? あなたという人間は、いつもいつも早くお帰りになる。だけど、周りの人を見てごらんなさい。みな早く帰りたいと思いながら残業をしているのですよ――」
また始まった。確かにほかの教員には申し訳なく思うが、この男にだけは死んでも申し訳ないなんてことを本心から思うことはないだろうな。呼び出しなんて一切ないのに、簡単に嘘がつける自分だ。だけどそれでも、いちいち報告を入れてから帰るんだ。最低限の敬意を払ってもらえてありがたく思ってもらいたいものだ。
「――まあいいでしょう。あなたも所詮は公務員だ。お国のマニュアルとやらに沿って動かないといけないのでしょう? もし、あなたがFA担当の教員でなければ……いいえこれ以上はやめましょう。ともかく、これからはこういったことがないようにしてくださいよ」
結局許可するんなら、どうでもいい説教を省いてもらえないだろうか。まあそれは無理だろう、やることもないのに、不毛な残業を全員に押し付けて、自分は若い女性教員にコーヒーを入れてもらって飲んでいるだけの人間だ。
むしろ何かを言ったところで、彼の心に響くことなどないのだろう。たけど暇なときにでもいろいろ言ってやろう、なんてことを考えながら俺は自分の机の上に散らばった資料を片付けた。
やれやれ、無意味な説教で時間を無駄にしてしまった。急いであの人に会いに行かなければならないな。
俺はいきつく暇もなく、職員室を飛び出して車に乗り込んだ。
あの人が住んでいるマンションはそう遠くない。車を走らせれば五分とかからないだろう。そういうところを選んだのだから。
「ついたか、本当面倒だ。俺にも電話番号を教えてくれれば早いのにな……」
予定通り、五分でついた。だが、いまはこの五分すら惜しいような気がしてならない。
「それが無理なことは君が一番よく知ってるだろう?」
男の声とともに車のウインドウが軽くたたかれ音が耳に入った。
そこに立っていたのはスーツ姿の男、自身を田中と名乗る男だ。本名は知らない。
「いつも突然現れますね……」
別段驚くことでもない。この男は気配を立つことだけはこの世で一番すぐれているだろう。警察にしておくには惜しい人物だ。
「君ほどではない。それで、今回君にはもう一人を抑えてもらいたい。彼らの邪魔にならないようにな」
俺が自分のもとを訪れると知っていたかのように、男は命令口調で言った。
もともと直属の上司だったとはいえ、いまはそうではないのだから、命令口調は少しだけ腹立たしい。だけど、それを指摘したところで、言いくるめてしまうだけだろう。俺はため息をつきながら軽く悪態をついた。
「それは、あなたがすればいいじゃないですか」
「私は年老いた。君が一番よく知っていることだろう?」
今さっき、超能力にも似た戦闘技術を見せつけておきながらよく言う。そう思ったが、ここはあえて話に乗っておいてやろう。その方がいい気がした。
「それでこんな計画を立てたんですか?」
「ああ、寄る年波には勝てない。君だっていつまでもつだろうか……その体を見るにもう現役は引退かな?」
男は俺の体を一瞥すると、はにかんで嫌みを言った。
それが何とも嫌味ったらしくて、自分の不摂生を棚に上げて我慢出来ず口答えする。
「俺の力をお忘れですか? 今でも俺はあの時のことを後悔してるんですよ……少しだけですがね」
「そうだ。だからこそ、私よりも君の方が適任だろう? 今回の計画は、あの時、君に思い知らされた私が考えたものだ。だから心配する必要はない。私は彼らに期待しているからね……」
そう言い切ると同時に、「ただ邪魔が入らないようにしてほしい」と付け加えた。
どうやら俺は、彼が望んでいたセリフを口にしてしまったようだ。いや正確には誘導されたというべきなのだろう。ともかく、彼は俺が依頼を断れない口実をつくらせたかったのだ。
いいかげん、自分の愚かさに辟易する。
だがしかし、引き下がることもできない。自分の生徒たちが危険にさらされることがわかっているからだ。
「あの二人は未熟です。葉月の方は簡単に能力を封じられますし、皐月は力の使い方をよく知らない」
「だから、彼女なんだよ」
「宮下ですか……だけどもし失敗したら、貴重な人材を失うことになりますよ」
当の宮下だって俺の生徒で、未熟者の一人に過ぎない。高校生なんて見た目が老けているだけの子供だ。どんなに取り繕ったって、油断はするし、簡単に心が折れる。大人ですら油断すると痛い目を見るが、それを知っている分、幾分かマシだ。
特に、前者二人は巻き込まれただけの存在に過ぎないし、すべて自己責任が通用するような大人でもない。だったら大人が守ってやるべきだと、ふつふつと怒りすらこみ上げてくる。
この男は、本当に自分の利益しか見ていない。自分が仕事を引退するための後釜を作るのに必死だ。今回の計画を聞いたときだって、同意はしたものの、それは二人の身の安全が保障されることを前提にだ。
だけど、最初からこんな男は信用してはいけなかった。過去に戻れるなら、自分を殴り飛ばしてまでも止めるだろう。しかし、いかなる契約も破ることは出来ないのだ。
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