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約束
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結局のところ、例の彼女が一体誰に恋い焦がれていたのかはうやむやなままに……そうでもないか……まあ、僕の心にとってはそれでよかったのかもしれない。
あくまで僕は差別主義者でもないが、目の前で女性同士のラブなんて見せられたら少々思うところがあるのも確かだ。平凡な日常はつまらない、だから少し変なぐらいでちょうどいいのかもしれないが、僕の日常はすでに非凡だ。そこにさらにもう一つの非日常が割り込むのを許容するには、僕の器は少しばかり小さすぎる。
「こら! お前また授業を聞いてないな!?」
三度頭に落ちる拳骨。
卒業までに頭が陥没するんじゃないか気が気でない。先生は本当に容赦がないからな。僕が授業中うわの空ってことだけで、全力で拳骨できる男も先生ぐらいだろう。
しかし、僕も慣れたもので、何となく拳骨が来るタイミングだとは思っていたから覚悟はできていた。
覚悟できているのと、覚悟できていないのでは痛みに天と地ほどの差があるからね。
まあ、ようやく声を上げずに拳骨を受け止めることができた記念に、少しだけ彼女の方を見てみるのもいいだろう。
僕は視線をわずかに横にやった。だが視線が帰ってくることはない。
なぜなら、彼女は僕が叱られている横で爆睡していたからだ。
……おいおい、僕よりも先に怒らなければならないやつが隣にいるだろう。
そんな僕の視線に気がついたのか、先生は聞いてもいない言い訳を始める。
「お前は成績も悪くて、出席日数も足りてない。おまけに超のつく問題児と来た。正直どうしてお前がこの学校に入れたのかもわからんし、なぜ退学にならないのかもわからない。でもだからこそ、お前にはしっかりと授業を受けて態度を改めてほしいんだ」
頭をポリポリ掻き毟って照れているのだろうが、先生でしかもおっさんが照れくさそうにしていても僕は全然ありがたくない。
「そうですね……」
機能に引き続き僕は適当に返事を返した。
僕がそういうやつだって先生も知っているだろうに、どうしていつも構うのだろう。
うっとうしい反面、少しだけうれしく感じている自分自身もかなり気持ちが悪い。というか、これだけほかの生徒の邪魔をしているっていうのが何とも心地が悪い。
「お前……今日こそは部活でこき使ってやるからな……」
先生はそう吐き捨てると、授業を再開した。
昨日、生徒から苦情が出たことを気にしているようで、何ともなさけない教師だ。まあ、僕的にはかなり助かるけど。
しかしながら、幼馴染による背後からの視線が痛いことには変わりがない。
そのまま、授業は止まることもなく終わった。今日はなんとか眠らずに最後まで聞くことができた自分をほめてやりたい。
ともかく、昨日のような失態は冒せない。僕は掃除当番なんてほったらかして、すぐさま部活に向かう。背後から、僕に対して文句をいうやつらもいるが知ったこっちゃない。僕はこれ以上遅刻できないんだ……うらむなら僕の睡魔を恨んでくれ。
僕は適当に頭の中で言い訳して、教室のドアを飛び出した。そして勢いよく前のめりに倒れた。何かが僕の足に引っかかったようだ。
あまりにも勢いよく飛び出したから若干恥ずかしい。
「掃除当番でしょ? サボらずやりなさいよ!」
僕の頭の上から聞いたことある声が聞こえてきた。
倒れたときに思い切り打った顔をなでながら、僕は顔だけ上にあげる。そこに立っていたのは、僕を毛嫌いしている幼馴染だった。僕の顔の真上になんて立つからスカートの中が丸見えだ。白い布がしっかりと僕の目に映っている。それはおいて、おいて、僕に足をかけたのは彼女らしい。
まあ、掃除当番をサボろうとした僕がわるいのだから、文句を言うのもお門違いというやつだろう。
「いやでも、足をかけるのは反則でしょう?」
「サボろうとしたあんたが悪い!!」
彼女は不機嫌に顔を僕からそらしていたが、僕と話すために僕の方に顔を向けた。そのタイミングでようやく自分の痴態に気がついたようだ。
顔を真っ赤にして、彼女は二歩三歩後ろに下がってスカートを抑えている。
「何も見てません」
「いや、しっかり見たでしょ……変態……」
先輩と比べると容姿では少し劣る幼馴染よりも、先輩のを見て御用になる方がまだましだ。ご用になるなんて嫌だけどね。
まあ、彼女もかわいくないわけじゃないけど、捕まってまで見るようなものじゃないってことだ。ただの布だし。僕は布に興味ないし。
「掃除ちゃんとするから許してくれ……」
「明日の私の分も手伝ってくれるならいいよ」
夕日が出るような時間帯でもないのに、彼女の顔は少しだけ赤みがかっているように見える。下着を見られたのだから恥ずかしいっていうのもあるのだろうけど、もしかしたら体調でも悪いのだろうか。だとしたら悪いことをいたな。
僕は彼女の提案に乗り、さっさと掃除を始める。
同じく掃除当番だったやつらに、なんか小言を言われたけど、そこまであたりが強くなかった。サボろうとしていた男に対して、なんていいやつらなのだろうか。僕なら絶対にそんなやつ許さないけどな。
ともかく、僕は掃除をさぼろうとして、その代償として掃除が二倍になった。自業自得というやつだ。
僕は今までちゃんと掃除をやってきたつもりだったが、今回はいつもよりも真剣にやった。するとどういうことかいつもよりもかなり早く終わってしまったから驚きだ。
何より驚きなことは、ほかのやつらの口から「あれ? 皐月君がいたのに早く終わったね」って言われたことだ。僕がちゃんとやればこんなにも早く終わるのか。
まあ、掃除も早く終わったことだし、さっさと部室に向かうとしよう。
あくまで僕は差別主義者でもないが、目の前で女性同士のラブなんて見せられたら少々思うところがあるのも確かだ。平凡な日常はつまらない、だから少し変なぐらいでちょうどいいのかもしれないが、僕の日常はすでに非凡だ。そこにさらにもう一つの非日常が割り込むのを許容するには、僕の器は少しばかり小さすぎる。
「こら! お前また授業を聞いてないな!?」
三度頭に落ちる拳骨。
卒業までに頭が陥没するんじゃないか気が気でない。先生は本当に容赦がないからな。僕が授業中うわの空ってことだけで、全力で拳骨できる男も先生ぐらいだろう。
しかし、僕も慣れたもので、何となく拳骨が来るタイミングだとは思っていたから覚悟はできていた。
覚悟できているのと、覚悟できていないのでは痛みに天と地ほどの差があるからね。
まあ、ようやく声を上げずに拳骨を受け止めることができた記念に、少しだけ彼女の方を見てみるのもいいだろう。
僕は視線をわずかに横にやった。だが視線が帰ってくることはない。
なぜなら、彼女は僕が叱られている横で爆睡していたからだ。
……おいおい、僕よりも先に怒らなければならないやつが隣にいるだろう。
そんな僕の視線に気がついたのか、先生は聞いてもいない言い訳を始める。
「お前は成績も悪くて、出席日数も足りてない。おまけに超のつく問題児と来た。正直どうしてお前がこの学校に入れたのかもわからんし、なぜ退学にならないのかもわからない。でもだからこそ、お前にはしっかりと授業を受けて態度を改めてほしいんだ」
頭をポリポリ掻き毟って照れているのだろうが、先生でしかもおっさんが照れくさそうにしていても僕は全然ありがたくない。
「そうですね……」
機能に引き続き僕は適当に返事を返した。
僕がそういうやつだって先生も知っているだろうに、どうしていつも構うのだろう。
うっとうしい反面、少しだけうれしく感じている自分自身もかなり気持ちが悪い。というか、これだけほかの生徒の邪魔をしているっていうのが何とも心地が悪い。
「お前……今日こそは部活でこき使ってやるからな……」
先生はそう吐き捨てると、授業を再開した。
昨日、生徒から苦情が出たことを気にしているようで、何ともなさけない教師だ。まあ、僕的にはかなり助かるけど。
しかしながら、幼馴染による背後からの視線が痛いことには変わりがない。
そのまま、授業は止まることもなく終わった。今日はなんとか眠らずに最後まで聞くことができた自分をほめてやりたい。
ともかく、昨日のような失態は冒せない。僕は掃除当番なんてほったらかして、すぐさま部活に向かう。背後から、僕に対して文句をいうやつらもいるが知ったこっちゃない。僕はこれ以上遅刻できないんだ……うらむなら僕の睡魔を恨んでくれ。
僕は適当に頭の中で言い訳して、教室のドアを飛び出した。そして勢いよく前のめりに倒れた。何かが僕の足に引っかかったようだ。
あまりにも勢いよく飛び出したから若干恥ずかしい。
「掃除当番でしょ? サボらずやりなさいよ!」
僕の頭の上から聞いたことある声が聞こえてきた。
倒れたときに思い切り打った顔をなでながら、僕は顔だけ上にあげる。そこに立っていたのは、僕を毛嫌いしている幼馴染だった。僕の顔の真上になんて立つからスカートの中が丸見えだ。白い布がしっかりと僕の目に映っている。それはおいて、おいて、僕に足をかけたのは彼女らしい。
まあ、掃除当番をサボろうとした僕がわるいのだから、文句を言うのもお門違いというやつだろう。
「いやでも、足をかけるのは反則でしょう?」
「サボろうとしたあんたが悪い!!」
彼女は不機嫌に顔を僕からそらしていたが、僕と話すために僕の方に顔を向けた。そのタイミングでようやく自分の痴態に気がついたようだ。
顔を真っ赤にして、彼女は二歩三歩後ろに下がってスカートを抑えている。
「何も見てません」
「いや、しっかり見たでしょ……変態……」
先輩と比べると容姿では少し劣る幼馴染よりも、先輩のを見て御用になる方がまだましだ。ご用になるなんて嫌だけどね。
まあ、彼女もかわいくないわけじゃないけど、捕まってまで見るようなものじゃないってことだ。ただの布だし。僕は布に興味ないし。
「掃除ちゃんとするから許してくれ……」
「明日の私の分も手伝ってくれるならいいよ」
夕日が出るような時間帯でもないのに、彼女の顔は少しだけ赤みがかっているように見える。下着を見られたのだから恥ずかしいっていうのもあるのだろうけど、もしかしたら体調でも悪いのだろうか。だとしたら悪いことをいたな。
僕は彼女の提案に乗り、さっさと掃除を始める。
同じく掃除当番だったやつらに、なんか小言を言われたけど、そこまであたりが強くなかった。サボろうとしていた男に対して、なんていいやつらなのだろうか。僕なら絶対にそんなやつ許さないけどな。
ともかく、僕は掃除をさぼろうとして、その代償として掃除が二倍になった。自業自得というやつだ。
僕は今までちゃんと掃除をやってきたつもりだったが、今回はいつもよりも真剣にやった。するとどういうことかいつもよりもかなり早く終わってしまったから驚きだ。
何より驚きなことは、ほかのやつらの口から「あれ? 皐月君がいたのに早く終わったね」って言われたことだ。僕がちゃんとやればこんなにも早く終わるのか。
まあ、掃除も早く終わったことだし、さっさと部室に向かうとしよう。
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