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ネジ
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「では、もう1人の生徒は……」
驚異的なドジっ子と対をなして問題児と呼ばれるもう1人の生徒もたぶん、同等か、それ以上の問題児なのだろう。もちろん不良的な意味ではなく、もっとアレ的な意味で。
「うむ、もう1人は……問題児は問題児なんだが……どのように問題児なのかと聞かれても、わからん」
父である理事長は通知表を見ながら唸っている。
資料が通知表だけだというのなら、確かに細部まではわかならないだろうし、わかったとしても担任の教師の評価までだろう。それでも成績と授業態度ぐらいはわかるはずだ。
一体、父は何を悩んでいるのだろう。
「私にも見せてもらえますか?」
こうなれば自分の目で確認するまでだ。
「あ、ああ」
父は歯切れ悪く返事をしながら通知表を私に手渡した。
どれどれ……成績は中の下か、問題児というにはいささか普通だな。先生のコメント欄は……なんだこれ。こんなことを書いたら懲戒免職ものだぞ!
『頭のネジが外れています』とだけ書かれていた。その文字の羅列を見て、教師の性格に問題があるのではないかと私は思った。もし仮に頭のネジが外れた頭のおかしなやつだったとしても、もっとほかに書き方だってあるだろうに。
驚異的なドジっ子と対をなして問題児と呼ばれるもう1人の生徒もたぶん、同等か、それ以上の問題児なのだろう。もちろん不良的な意味ではなく、もっとアレ的な意味で。
「うむ、もう1人は……問題児は問題児なんだが……どのように問題児なのかと聞かれても、わからん」
父である理事長は通知表を見ながら唸っている。
資料が通知表だけだというのなら、確かに細部まではわかならないだろうし、わかったとしても担任の教師の評価までだろう。それでも成績と授業態度ぐらいはわかるはずだ。
一体、父は何を悩んでいるのだろう。
「私にも見せてもらえますか?」
こうなれば自分の目で確認するまでだ。
「あ、ああ」
父は歯切れ悪く返事をしながら通知表を私に手渡した。
どれどれ……成績は中の下か、問題児というにはいささか普通だな。先生のコメント欄は……なんだこれ。こんなことを書いたら懲戒免職ものだぞ!
『頭のネジが外れています』とだけ書かれていた。その文字の羅列を見て、教師の性格に問題があるのではないかと私は思った。もし仮に頭のネジが外れた頭のおかしなやつだったとしても、もっとほかに書き方だってあるだろうに。
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