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1 冒険者になる
3 冒険者になろう
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「お待たせ致しました。それではこちらへお願いします」
奥から帰ってきたお姉さんは、僕を別の部屋へと案内する。先ほどまでの広い待合室とは違い、かなりこじんまりした部屋だ。
それでも部屋と呼ぶにはかなり広い。15畳ぐらいはあるだろう。そんな部屋の真ん中に、レザーソファーとマホガニー調の机が置かれていて、机の上にはペン立てや、高級そうな革手帳が置かれている。
時計などはなく、壁際はかなり寂しい感じで、せっかくの広い空間が台無しだ。
接待室というのは憚られるが、それでも一般人のそれも犬種が招かれるような部屋ではないのは確かだ。
「兄ちゃん、広いね」
メリーは生活感のない部屋を嬉しそうに走り回る。
「こら! やめなさいメリー!」
僕は、走り回るメリーを制止する。
値段の高そうな机とか椅子が並ぶ部屋だ、それらを破壊されたら、弁償なんて出来そうにもない。
「大丈夫ですよ」
お姉さんは優しく笑いそう言った。
何が大丈夫なのかは知らないが、お姉さんがそう言うのならまあいいか。
僕はお姉さんに促されるままに席に着いた。
「それで、こんな部屋に連れてきて、どうするんですか? 資格関係ですか?」
おそらく、冒険者資格の発行するのだろうが、発行する機械とかも見当たらない。
「いえ、発行自体はどこでも出来ます。ここへお招きした理由は別にあります」
険しそうな顔で、僕の目を見つめるお姉さん。
一体こんなところでなにを行うというのだろう。
「なんですか?」
僕はがそう尋ねると、お姉さんはいっそい険しい表情をして説明を始める。
「イチゴ様のご紹介ですので、適性試験は省かせていただきますが……冒険者とは危険な職業です、命を落とす人も多く、去年は20名近く死亡したとされています」
なるほど、お前には死ぬ覚悟があるのか、と問いたいということだろう。
殉職者の数だけ言われても、比率が分からなければ多いのかイマイチぴんとこない。
100人中の20人と、1万人中の20人じゃかなり違うからな。
なにより、どれだけ危険な仕事であろうと、職業を選べるような身分でもないから、特に気にもならない。
だが決意は伝えておくべきだろう。
「危険であることは承知しています」
それを聞いた女性が、僕の本心を知ってか、少しだけ息を吐いて深呼吸する。
「わかりました。それでは、適職検査を行わせていただきます」
適所検査か、冒険者にも色々な職業があるんだな。
それにしても、適性検査に、適職検査とは、まるでSPIのようだな。
もっと、ファンタジーっぽいのがよかったけど、わがままを言ってられる場合でもない。
「お願いします」
僕がそう答えると、女性は懐から名刺サイズの紙を一枚だけ取り出した。
それを僕の方に差し出して、こう言った。
「魔力はお持ちですか?」
僕は言葉を失った。
この世界に来てから魔法なんてものを一度も見たことがない僕にとって、魔力なんてものは存在していないも同然だからだ。
存在するはずのない概念について聞かれても知るはずがない。
「わ、わかりません」
少しどもりながらも、無知であることをさらけ出す。
恥ずかしいが、ここで誤魔化しても何の得にもならないし、知らないまま冒険者になったら、最悪命を落としかねない……かもしれない。
「わかりました。でしたら、魔力検査から行いましょう」
そもそも、魔力自体が何かもわからないのに、検査もなにもないだろう。
「あの、そもそも、魔力って何なんですか?」
「魔力は獣人の力を補助する力とでも言いますか……とにかく、魔力を持っているだけで、冒険者としての才能は図り知れないという代物です。おとぎ話のようなすごい力、火を操ったり、水を生み出したり出来るものではありませんが……保有者は10人に1人ぐらいしかいないでしょう」
彼女の説明を聞いてわかったことは、魔法とは保有しているだけで発動するバフ、つまり強化スキルみたいなものだということだ。
そんなものを持ち合わせていれば、苦労などしていないのだが、わずかな希望でもあるのなら、調べてもらうのもやぶさかではない。
「そうですか……ではお願いします」
「はい。ではちょっと待ってくださいね」
そう言って、お姉さんは再び懐から紙をとりだした。今度は大きな一枚の紙だ。
その紙には両手の手形がだけが書かれている。おそらく、そこに手を置いて魔力とやらを測るのだろう。なんだか魔法っぽくてかっこいい。
「では、手形の上に両手を置いてください」
僕はお姉さんに指示された通り、両手を置いた。すると、紙が青白く光り数値が浮かび上がってくる。まるでホログラムのように80という数字が宙に浮かんでいる。
この数値には一体どんな意味があるんだろう。
「……嘘、でしょ! おかしい!」
それはなんだ。あまりにも低すぎて驚いているということなのか? 『俺の魔力がおかしいっていうのは、弱すぎるって意味だよな?』とか、むかつく顔で言えばいいのか?
僕はそんな意味不明な鈍感なふりをしている男たちとは違う。
「高すぎるってことですよね?」
彼女の顔を見れば一目瞭然だ。そもそも持っているだけですごい才能だといわれているのに、持っていなくて驚かれることは愚か、弱すぎて驚かれることなんてあるはずがない。
故に勘違いのしようなんてないわけだ。
お姉さんは、勢いよく立ち上がり口早にまくし立てる。
「天才の領域ですね。私の知っている中でも、このクラスは10人いるかどうか……犬種の獣人では初めてです。これだけの魔力を持っているならば、死ぬことはまずないでしょう」
それほどテンションが上がる出来事だというのに、『死ぬことはない』って、死なないことが約束されただけで、活躍できるかどうかはわからないということなのか。本当にシビアな世界だ。
日本という国がどれだけ優れていたか、よくわかる。
まあどれ程優れた人間でも、ちょっとしたミスで死ぬかもしれない危険な仕事だ。そんな職業で、死なないことを約束されるんだ、十分すごいことなのだろう。
なんだか、いきなりチート臭いあれになってきた。これが『神の恩恵』というやつなのだろうか……何とも迷惑な話だ。僕は普通がよかったというのに、今までの人生、底辺を味わい続けてきたが、これからは真逆になりそうだ。
なんて、強がりを言ってはみたが、正直かなりありがたい。
「なるほど、ですが適職となんの関係があるのですか? 話を聞いた限り、別に魔法とかがあるわけでもないですよね?」
そこが1つの疑問だ。
バフがかかっているから、戦士が向いてるよね……とかそんな感じなんだろうか。
僕の質問にお姉さんが答えてくれる。
「魔法使いは一応ありますが、補助的なことしかできないので、適職が魔法使いだけなら、冒険者は諦めた方がいいかもしれません」
やっぱりシビアな世界だ。
適職があるのに、それになると人生が終わるというとんでもない仕様。ただでさえ、冒険者は底辺職にだというのに、その中で魔法使いになってしまえば人生終了だという。
選択しなければいい話なのだが、選択出来るのだろうか……
「僕の適正はなんですか?」
「このカードに魔力を注いでいただければわかるのですが……まずは魔力の使い方から説明した方が良さそうですね」
ぜひそうしてほしい。僕は魔力の使い方なんて全然知らないし、何より、それを知らなければ冒険者になってもなにも出来ないだろうし。
奥から帰ってきたお姉さんは、僕を別の部屋へと案内する。先ほどまでの広い待合室とは違い、かなりこじんまりした部屋だ。
それでも部屋と呼ぶにはかなり広い。15畳ぐらいはあるだろう。そんな部屋の真ん中に、レザーソファーとマホガニー調の机が置かれていて、机の上にはペン立てや、高級そうな革手帳が置かれている。
時計などはなく、壁際はかなり寂しい感じで、せっかくの広い空間が台無しだ。
接待室というのは憚られるが、それでも一般人のそれも犬種が招かれるような部屋ではないのは確かだ。
「兄ちゃん、広いね」
メリーは生活感のない部屋を嬉しそうに走り回る。
「こら! やめなさいメリー!」
僕は、走り回るメリーを制止する。
値段の高そうな机とか椅子が並ぶ部屋だ、それらを破壊されたら、弁償なんて出来そうにもない。
「大丈夫ですよ」
お姉さんは優しく笑いそう言った。
何が大丈夫なのかは知らないが、お姉さんがそう言うのならまあいいか。
僕はお姉さんに促されるままに席に着いた。
「それで、こんな部屋に連れてきて、どうするんですか? 資格関係ですか?」
おそらく、冒険者資格の発行するのだろうが、発行する機械とかも見当たらない。
「いえ、発行自体はどこでも出来ます。ここへお招きした理由は別にあります」
険しそうな顔で、僕の目を見つめるお姉さん。
一体こんなところでなにを行うというのだろう。
「なんですか?」
僕はがそう尋ねると、お姉さんはいっそい険しい表情をして説明を始める。
「イチゴ様のご紹介ですので、適性試験は省かせていただきますが……冒険者とは危険な職業です、命を落とす人も多く、去年は20名近く死亡したとされています」
なるほど、お前には死ぬ覚悟があるのか、と問いたいということだろう。
殉職者の数だけ言われても、比率が分からなければ多いのかイマイチぴんとこない。
100人中の20人と、1万人中の20人じゃかなり違うからな。
なにより、どれだけ危険な仕事であろうと、職業を選べるような身分でもないから、特に気にもならない。
だが決意は伝えておくべきだろう。
「危険であることは承知しています」
それを聞いた女性が、僕の本心を知ってか、少しだけ息を吐いて深呼吸する。
「わかりました。それでは、適職検査を行わせていただきます」
適所検査か、冒険者にも色々な職業があるんだな。
それにしても、適性検査に、適職検査とは、まるでSPIのようだな。
もっと、ファンタジーっぽいのがよかったけど、わがままを言ってられる場合でもない。
「お願いします」
僕がそう答えると、女性は懐から名刺サイズの紙を一枚だけ取り出した。
それを僕の方に差し出して、こう言った。
「魔力はお持ちですか?」
僕は言葉を失った。
この世界に来てから魔法なんてものを一度も見たことがない僕にとって、魔力なんてものは存在していないも同然だからだ。
存在するはずのない概念について聞かれても知るはずがない。
「わ、わかりません」
少しどもりながらも、無知であることをさらけ出す。
恥ずかしいが、ここで誤魔化しても何の得にもならないし、知らないまま冒険者になったら、最悪命を落としかねない……かもしれない。
「わかりました。でしたら、魔力検査から行いましょう」
そもそも、魔力自体が何かもわからないのに、検査もなにもないだろう。
「あの、そもそも、魔力って何なんですか?」
「魔力は獣人の力を補助する力とでも言いますか……とにかく、魔力を持っているだけで、冒険者としての才能は図り知れないという代物です。おとぎ話のようなすごい力、火を操ったり、水を生み出したり出来るものではありませんが……保有者は10人に1人ぐらいしかいないでしょう」
彼女の説明を聞いてわかったことは、魔法とは保有しているだけで発動するバフ、つまり強化スキルみたいなものだということだ。
そんなものを持ち合わせていれば、苦労などしていないのだが、わずかな希望でもあるのなら、調べてもらうのもやぶさかではない。
「そうですか……ではお願いします」
「はい。ではちょっと待ってくださいね」
そう言って、お姉さんは再び懐から紙をとりだした。今度は大きな一枚の紙だ。
その紙には両手の手形がだけが書かれている。おそらく、そこに手を置いて魔力とやらを測るのだろう。なんだか魔法っぽくてかっこいい。
「では、手形の上に両手を置いてください」
僕はお姉さんに指示された通り、両手を置いた。すると、紙が青白く光り数値が浮かび上がってくる。まるでホログラムのように80という数字が宙に浮かんでいる。
この数値には一体どんな意味があるんだろう。
「……嘘、でしょ! おかしい!」
それはなんだ。あまりにも低すぎて驚いているということなのか? 『俺の魔力がおかしいっていうのは、弱すぎるって意味だよな?』とか、むかつく顔で言えばいいのか?
僕はそんな意味不明な鈍感なふりをしている男たちとは違う。
「高すぎるってことですよね?」
彼女の顔を見れば一目瞭然だ。そもそも持っているだけですごい才能だといわれているのに、持っていなくて驚かれることは愚か、弱すぎて驚かれることなんてあるはずがない。
故に勘違いのしようなんてないわけだ。
お姉さんは、勢いよく立ち上がり口早にまくし立てる。
「天才の領域ですね。私の知っている中でも、このクラスは10人いるかどうか……犬種の獣人では初めてです。これだけの魔力を持っているならば、死ぬことはまずないでしょう」
それほどテンションが上がる出来事だというのに、『死ぬことはない』って、死なないことが約束されただけで、活躍できるかどうかはわからないということなのか。本当にシビアな世界だ。
日本という国がどれだけ優れていたか、よくわかる。
まあどれ程優れた人間でも、ちょっとしたミスで死ぬかもしれない危険な仕事だ。そんな職業で、死なないことを約束されるんだ、十分すごいことなのだろう。
なんだか、いきなりチート臭いあれになってきた。これが『神の恩恵』というやつなのだろうか……何とも迷惑な話だ。僕は普通がよかったというのに、今までの人生、底辺を味わい続けてきたが、これからは真逆になりそうだ。
なんて、強がりを言ってはみたが、正直かなりありがたい。
「なるほど、ですが適職となんの関係があるのですか? 話を聞いた限り、別に魔法とかがあるわけでもないですよね?」
そこが1つの疑問だ。
バフがかかっているから、戦士が向いてるよね……とかそんな感じなんだろうか。
僕の質問にお姉さんが答えてくれる。
「魔法使いは一応ありますが、補助的なことしかできないので、適職が魔法使いだけなら、冒険者は諦めた方がいいかもしれません」
やっぱりシビアな世界だ。
適職があるのに、それになると人生が終わるというとんでもない仕様。ただでさえ、冒険者は底辺職にだというのに、その中で魔法使いになってしまえば人生終了だという。
選択しなければいい話なのだが、選択出来るのだろうか……
「僕の適正はなんですか?」
「このカードに魔力を注いでいただければわかるのですが……まずは魔力の使い方から説明した方が良さそうですね」
ぜひそうしてほしい。僕は魔力の使い方なんて全然知らないし、何より、それを知らなければ冒険者になってもなにも出来ないだろうし。
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