13 / 70
第二章 ムーンライト暗殺
隣国王子ルシウス
しおりを挟む
前世の私がハマッていた乙女ゲーム、『バラミラ』こと『散りゆく薔薇と君の未来』。
スタートは、ヒロインが十五歳の誕生日を迎えた二ヶ月後。
それなのに――。
「カトリーナ様。セイボリー王国のルシウス殿下が、間もなく到着なさるそうです」
「ええっ!?」
「きゃあ♪」
喜ぶクラリスをよそに、一気に血の気が引いていく。
「そんな! メインヒーローの登場は、まだのはずでしょう? クロム様とだって、親しくなっていないのに」
「カトリーナったら、せっかくいらしてくださったのに失礼よ」
「そうね。でも……」
ゲームより半月も早いとは、聞いていない。クロム様に夢中なせいで、私が兄の話を聞き逃していた!?
ルシウス推しのクラリスは、しつこく粘って帰らない。
おかしい。悪役令嬢って、こんなに暇だっけ?
「ねえ、クラリス。ルシウス様がいらしたのは、二国間を流れる川に橋を架ける事業の打ち合わせのためよ。今日は、お話する時間が取れるかどうか」
「まったまた~。それは名目で、いらしたのは恋するためでしょう?」
確かに。
乙女ゲームの『バラミラ』は、公共事業より恋愛が優先される。ゲームの中ではいいけれど、実際にそんな国があったら嫌だ。
「もちろん、私のことなら気にしなくていいわよ。陰から見守るだけだから」
そう言いつつもクラリスは、着ていた青いドレスを整える。
ついでに言うと、ルシウスの公式グッズも青だ。
文房具やバッジ、ぬいぐるみの衣装なども青で統一されていた。彼の母国であるセイボリーの国旗も青だから、ルシウスのファンは青をよく好む。
……って、私の推しはクロム様。
イメージカラーは黒だけど、黒は喪服になるので纏えない。
「さ、早く早く」
「わかったわ。他国の王子を、お待たせするわけにはいかないものね」
私は観念し、玉座の間に急ぐ。
ゲームはすでに始まった。
ヒロインのカトリーナが暗殺を回避するには、攻略対象全員の好感度を上げなくてはならないのだ。
両開きの扉をくぐると、優美な彫刻が施された真っ白な柱と赤い壁紙が見えた。
白い大理石の床に敷かれているのは、縁が金色の鮮やかな緋色の絨毯で、奥の一段高くなった玉座に続く。
天井から吊されたシャンデリアは輝き、壁際にずらりと並んだ花瓶には、歓迎の意を込めて赤やピンク、紫色の瑞々しい薔薇が飾られていた。
眩い景色の中でも一段と煌めきを放つのは、セイボリー王国の第一王子ルシウス、その人だ。
「やっぱりメインヒーローは違うわね。クロム様ひとすじの私でも、うっかり見惚れてしまうもの」
漏れ出た素直な感想は、幸い誰にも聞かれなかった。
攻略対象のルシウスは、ゲームのオープニングそのままの姿――いえ、画面を通して見るよりもはるかに麗しい。
銀の髪は光を受けて輝いて、印象的な青い瞳は遠くからでもすぐわかる。整った綺麗な顔には魅惑的な甘い笑みが浮かび、青地に金の飾緒付きの衣装が、引き締まった身体を包んでいた。
玉座の手前で中性的な美貌のハーヴィーと並び立つ姿は、そこだけまるで別世界。
キラキラした二人に話しかけるより、できればここで眺めていたい。
「カトリーナ、遅かったね。ルシウス殿下がお待ちかねだよ」
兄のハーヴィーが、私に気づいて手招きする。
しずしず歩いてルシウスの前に立つと、彼が鋭く息を呑む。
「お久しぶりです、ルシウス殿下。お目にかかれて光栄ですわ」
にこりと微笑み膝を折る。
久しぶりと言ったのは、私とルシウスは十年前にも一度会っているからだ。
「道中、いかがでしたか?」
何度もゲームを楽しんで、会話の内容がわかっているのは非常に楽。この後はルシウスのターンで、彼が礼儀正しく挨拶する。
私は笑みを崩さずに、ただ返事を待てばいい。
――――――――――あれ?
私を凝視したままのルシウスは、なぜかその場で固まっていた。
――――――――――――あれれ?
カトリーナに息を呑むルシウスの画像は、ゲームのオープニング曲にも使われている。だけど、こんなに長く動かなかった覚えはない。
ちなみに画像は、こんな感じ。
『カトリーナの手を取るルシウス。そんな彼を見て、複雑そうに微笑む王太子のハーヴィーと国家騎士のタール。キラキラ輝く背景には、薔薇が当然のように飛び交う。
切り替わって夜になり、月を背にしたクロム様……というか、影だけ。美術館と館内が映ったかと思いきや、カトリーナはルシウスに抱き寄せられ、タールの背に庇われて、ハーヴィーと手を取り見つめ合う』
……って、違うから。
オープニング曲について、熱く語りたかったわけではないの。
なのに現実では、兄のハーヴィーは怪訝な顔。
護衛のタールは私の背後で咳払い。
オープニングと同じ背景なのに、どうしてことごとく違うの?
「ルシウス……様?」
小さな声で呼ぶと、ようやく視線が合った。
ルシウスは目を細め、私の手を恭しく持ち上げる。
「失礼いたしました。久しく会わない間にいっそう美しくなられたので、心を奪われてしまったようです」
今度は私が固まる番。
――待って。このセリフは、もうちょっと後のはずよ!
管弦楽団はオープニングと同じ曲を演奏し、ルシウスが背負っているように見えるのは、花瓶に飾られた大量の薔薇。キラキラした背景はシャンデリアのせいだとわかったけれど、彼の言葉だけが違う。
指先にキスをされ、私は目を丸くする。
――ここでは、手を取るだけなのに……。
どこかで見ているクラリスに、刺されないといいけれど。
ただ、ストーリーがサクサク進むなら、これはこれでありがたい。
ゲームが始まってしまった以上攻略対象の好感度を上げておかないと、ヒロインのカトリーナは運命の日に、暗殺されてしまうから。
ゲームでの隣国王子ルシウスは、昔出会ったカトリーナにほのかな想いを抱いている。だから、彼の好感度はどの対象よりも上がりやすい……って、彼だけ上げてどうするの!
ルシウスとの愛を深めれば、ゲームの後半は彼との個別ルートに突入してしまう。
そうなると、舞台は隣国セイボリー。
ヒロインのカトリーナは祖国を離れ、推しとの別れも待っている。
それだけは絶対に避けねば!!
スタートは、ヒロインが十五歳の誕生日を迎えた二ヶ月後。
それなのに――。
「カトリーナ様。セイボリー王国のルシウス殿下が、間もなく到着なさるそうです」
「ええっ!?」
「きゃあ♪」
喜ぶクラリスをよそに、一気に血の気が引いていく。
「そんな! メインヒーローの登場は、まだのはずでしょう? クロム様とだって、親しくなっていないのに」
「カトリーナったら、せっかくいらしてくださったのに失礼よ」
「そうね。でも……」
ゲームより半月も早いとは、聞いていない。クロム様に夢中なせいで、私が兄の話を聞き逃していた!?
ルシウス推しのクラリスは、しつこく粘って帰らない。
おかしい。悪役令嬢って、こんなに暇だっけ?
「ねえ、クラリス。ルシウス様がいらしたのは、二国間を流れる川に橋を架ける事業の打ち合わせのためよ。今日は、お話する時間が取れるかどうか」
「まったまた~。それは名目で、いらしたのは恋するためでしょう?」
確かに。
乙女ゲームの『バラミラ』は、公共事業より恋愛が優先される。ゲームの中ではいいけれど、実際にそんな国があったら嫌だ。
「もちろん、私のことなら気にしなくていいわよ。陰から見守るだけだから」
そう言いつつもクラリスは、着ていた青いドレスを整える。
ついでに言うと、ルシウスの公式グッズも青だ。
文房具やバッジ、ぬいぐるみの衣装なども青で統一されていた。彼の母国であるセイボリーの国旗も青だから、ルシウスのファンは青をよく好む。
……って、私の推しはクロム様。
イメージカラーは黒だけど、黒は喪服になるので纏えない。
「さ、早く早く」
「わかったわ。他国の王子を、お待たせするわけにはいかないものね」
私は観念し、玉座の間に急ぐ。
ゲームはすでに始まった。
ヒロインのカトリーナが暗殺を回避するには、攻略対象全員の好感度を上げなくてはならないのだ。
両開きの扉をくぐると、優美な彫刻が施された真っ白な柱と赤い壁紙が見えた。
白い大理石の床に敷かれているのは、縁が金色の鮮やかな緋色の絨毯で、奥の一段高くなった玉座に続く。
天井から吊されたシャンデリアは輝き、壁際にずらりと並んだ花瓶には、歓迎の意を込めて赤やピンク、紫色の瑞々しい薔薇が飾られていた。
眩い景色の中でも一段と煌めきを放つのは、セイボリー王国の第一王子ルシウス、その人だ。
「やっぱりメインヒーローは違うわね。クロム様ひとすじの私でも、うっかり見惚れてしまうもの」
漏れ出た素直な感想は、幸い誰にも聞かれなかった。
攻略対象のルシウスは、ゲームのオープニングそのままの姿――いえ、画面を通して見るよりもはるかに麗しい。
銀の髪は光を受けて輝いて、印象的な青い瞳は遠くからでもすぐわかる。整った綺麗な顔には魅惑的な甘い笑みが浮かび、青地に金の飾緒付きの衣装が、引き締まった身体を包んでいた。
玉座の手前で中性的な美貌のハーヴィーと並び立つ姿は、そこだけまるで別世界。
キラキラした二人に話しかけるより、できればここで眺めていたい。
「カトリーナ、遅かったね。ルシウス殿下がお待ちかねだよ」
兄のハーヴィーが、私に気づいて手招きする。
しずしず歩いてルシウスの前に立つと、彼が鋭く息を呑む。
「お久しぶりです、ルシウス殿下。お目にかかれて光栄ですわ」
にこりと微笑み膝を折る。
久しぶりと言ったのは、私とルシウスは十年前にも一度会っているからだ。
「道中、いかがでしたか?」
何度もゲームを楽しんで、会話の内容がわかっているのは非常に楽。この後はルシウスのターンで、彼が礼儀正しく挨拶する。
私は笑みを崩さずに、ただ返事を待てばいい。
――――――――――あれ?
私を凝視したままのルシウスは、なぜかその場で固まっていた。
――――――――――――あれれ?
カトリーナに息を呑むルシウスの画像は、ゲームのオープニング曲にも使われている。だけど、こんなに長く動かなかった覚えはない。
ちなみに画像は、こんな感じ。
『カトリーナの手を取るルシウス。そんな彼を見て、複雑そうに微笑む王太子のハーヴィーと国家騎士のタール。キラキラ輝く背景には、薔薇が当然のように飛び交う。
切り替わって夜になり、月を背にしたクロム様……というか、影だけ。美術館と館内が映ったかと思いきや、カトリーナはルシウスに抱き寄せられ、タールの背に庇われて、ハーヴィーと手を取り見つめ合う』
……って、違うから。
オープニング曲について、熱く語りたかったわけではないの。
なのに現実では、兄のハーヴィーは怪訝な顔。
護衛のタールは私の背後で咳払い。
オープニングと同じ背景なのに、どうしてことごとく違うの?
「ルシウス……様?」
小さな声で呼ぶと、ようやく視線が合った。
ルシウスは目を細め、私の手を恭しく持ち上げる。
「失礼いたしました。久しく会わない間にいっそう美しくなられたので、心を奪われてしまったようです」
今度は私が固まる番。
――待って。このセリフは、もうちょっと後のはずよ!
管弦楽団はオープニングと同じ曲を演奏し、ルシウスが背負っているように見えるのは、花瓶に飾られた大量の薔薇。キラキラした背景はシャンデリアのせいだとわかったけれど、彼の言葉だけが違う。
指先にキスをされ、私は目を丸くする。
――ここでは、手を取るだけなのに……。
どこかで見ているクラリスに、刺されないといいけれど。
ただ、ストーリーがサクサク進むなら、これはこれでありがたい。
ゲームが始まってしまった以上攻略対象の好感度を上げておかないと、ヒロインのカトリーナは運命の日に、暗殺されてしまうから。
ゲームでの隣国王子ルシウスは、昔出会ったカトリーナにほのかな想いを抱いている。だから、彼の好感度はどの対象よりも上がりやすい……って、彼だけ上げてどうするの!
ルシウスとの愛を深めれば、ゲームの後半は彼との個別ルートに突入してしまう。
そうなると、舞台は隣国セイボリー。
ヒロインのカトリーナは祖国を離れ、推しとの別れも待っている。
それだけは絶対に避けねば!!
0
お気に入りに追加
424
あなたにおすすめの小説
来世はあなたと結ばれませんように【再掲載】
倉世モナカ
恋愛
病弱だった私のために毎日昼夜問わず看病してくれた夫が過労により先に他界。私のせいで死んでしまった夫。来世は私なんかよりもっと素敵な女性と結ばれてほしい。それから私も後を追うようにこの世を去った。
時は来世に代わり、私は城に仕えるメイド、夫はそこに住んでいる王子へと転生していた。前世の記憶を持っている私は、夫だった王子と距離をとっていたが、あれよあれという間に彼が私に近づいてくる。それでも私はあなたとは結ばれませんから!
再投稿です。ご迷惑おかけします。
この作品は、カクヨム、小説家になろうにも掲載中。
死亡フラグだらけの悪役令嬢〜魔王の胃袋を掴めば回避できるって本当ですか?
きゃる
ファンタジー
侯爵令嬢ヴィオネッタは、幼い日に自分が乙女ゲームの悪役令嬢であることに気がついた。死亡フラグを避けようと悪役令嬢に似つかわしくなくぽっちゃりしたものの、17歳のある日ゲームの通り断罪されてしまう。
「僕は醜い盗人を妃にするつもりはない。この婚約を破棄し、お前を魔の森に追放とする!」
盗人ってなんですか?
全く覚えがないのに、なぜ?
無実だと訴える彼女を、心優しいヒロインが救う……と、思ったら⁉︎
「ふふ、せっかく醜く太ったのに、無駄になったわね。豚は豚らしく這いつくばっていればいいのよ。ゲームの世界に転生したのは、貴女だけではないわ」
かくしてぽっちゃり令嬢はヒロインの罠にはまり、家族からも見捨てられた。さらには魔界に迷い込み、魔王の前へ。「最期に言い残すことは?」「私、お役に立てます!」
魔界の食事は最悪で、控えめに言ってかなりマズい。お城の中もほこりっぽくて、気づけば激ヤセ。あとは料理と掃除を頑張って、生き残るだけ。
多くの魔族を味方につけたヴィオネッタは、魔王の心(胃袋?)もつかめるか? バッドエンドを回避して、満腹エンドにたどり着ける?
くせのある魔族や魔界の食材に大奮闘。
腹黒ヒロインと冷酷王子に大慌て。
元悪役令嬢の逆転なるか⁉︎
※レシピ付き
悪役令嬢アンジェリカの最後の悪あがき
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【追放決定の悪役令嬢に転生したので、最後に悪あがきをしてみよう】
乙女ゲームのシナリオライターとして活躍していた私。ハードワークで意識を失い、次に目覚めた場所は自分のシナリオの乙女ゲームの世界の中。しかも悪役令嬢アンジェリカ・デーゼナーとして断罪されている真っ最中だった。そして下された罰は爵位を取られ、へき地への追放。けれど、ここは私の書き上げたシナリオのゲーム世界。なので作者として、最後の悪あがきをしてみることにした――。
※他サイトでも投稿中
悪役令嬢なのに、完落ち攻略対象者から追いかけられる乙女ゲーム……っていうか、罰ゲーム!
待鳥園子
恋愛
とある乙女ゲームの悪役令嬢に生まれ変わったレイラは、前世で幼馴染だったヒロインクロエと協力して、攻略条件が難し過ぎる騎士団長エンドを迎えることに成功した。
最難易度な隠しヒーローの攻略条件には、主要ヒーロー三人の好感度MAX状態であることも含まれていた。
そして、クリアした後でサポートキャラを使って、三人のヒーローの好感度を自分から悪役令嬢レイラに移したことを明かしたヒロインクロエ。
え。待ってよ! 乙女ゲームが終わったら好感度MAXの攻略対象者三人に私が追いかけられるなんて、そんなの全然聞いてないんだけどー!?
前世からちゃっかりした幼馴染に貧乏くじ引かされ続けている悪役令嬢が、好感度関係なく恋に落ちた系王子様と幸せになるはずの、逆ハーレムだけど逆ハーレムじゃないラブコメ。
※全十一話。一万五千字程度の短編です。
【完結】婚約者候補の筈と言われても、ただの家庭教師ですから。追いかけ回さないで
との
恋愛
子爵家長女のアメリアは、家の借金返済の為ひたすら働き続け、ここ一年は公爵家の家庭教師をしている。
「息子達の婚約者になって欲しいの。
一年間、じっくり見てからどれでも好きなのを選んでちょうだい。
うちに来て、あの子達を教育・・して欲しいの」
教育?
お金の為、新しい職場に勤務すると考えれば、こんな破格の待遇は他にはあり得ない
多額の報酬に釣られ会ってみたら、居丈高な長男・女たらしの次男・引き籠りの三男
「お前・・アメリア程面白いのは他にいないと思うし」
「俺も、まだ仕返しできてないし」
「・・俺も・・立候補する。アメリアいないとつまんないし、ロージーもいなくなる」
なんだかとんでもない理由で立候補されて、タジタジのアメリア。
「お嬢様、この期に及んで見苦しい。腹括らんとかっこ悪かです」
方言丸出し最強の侍女を引き連れて、行き遅れの家庭教師アメリアが幸せを・・多分掴む・・はず。
ーーーーーー
R15指定は念の為。特にそういったシーンはありません。
どこの方言か思いっきり不明です。ご容赦下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
35話で完結しました。完結まで予約投稿済み
最推しの悪役令嬢にお近づきになれるチャンスなので、王子の婚約者に立候補します!
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
マリエラの最推し、ダリアは悪役令嬢である。しかし、ただの悪役令嬢ではない。プロの悪役令嬢である――。これは、悪役令嬢ダリアと王子の恋のお話、ではなく。そんなダリアを最推しとする少女マリエラの、推し活の記録である。
孤児院育ちで人生捨て鉢になっていた少女マリエラが、とある伯爵令嬢と運命的な出会いを果たし、最推しになったお話です。ちなみに主人公マリエラは、可憐でかわいらしい見た目に反して、超毒舌かつたくましい少女です。
甘いお話をご期待の方は、ご注意くださいませ。
※恋愛要素は、ほぼほぼありません。GL要素もありません。
※小説家になろう様でも掲載中です。
悪役令嬢に転生したので、推しキャラの婚約者の立場を思う存分楽しみます
下菊みこと
恋愛
タイトルまんま。
悪役令嬢に転生した女の子が推しキャラに猛烈にアタックするけど聖女候補であるヒロインが出てきて余計なことをしてくれるお話。
悪役令嬢は諦めも早かった。
ちらっとヒロインへのざまぁがありますが、そんなにそこに触れない。
ご都合主義のハッピーエンド。
小説家になろう様でも投稿しています。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる