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202号室 真鈴ちゃん
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食堂で夕ご飯の支度をしながら考えていた。
ここは食堂と洗面、トイレとお風呂とランドリーが共用。なので、当然食事も自分で作るか買いに出ないといけない。私は両親が忙しかったから、ご飯を作るのには慣れている。
それより目下の問題は、今日からどこに泊まればいいのかということ。従姉の香住ちゃんにメールをしたところ、なんと現在旦那様の海外出張に同行しているのだとか。戻ってきたメールには『1週間は日本に戻らない』って書いてあった。それなら家に入れて欲しかった。留守番ちゃんとできたのに。
頼りになるオネエさんで大家さんの真希さんは「寝るだけならソファ使っていいわよ?」と言ってくれたけど、現在大阪に出張中。本人不在の部屋を使うのは、なんだか悪い気がする。もちろん汚したり迷惑かけたりしないけど、自分のいない間に部屋を使われてしまうって、やっぱり嫌なんじゃないだろうか?
とはいえ、東京は物価が高くてビジネスホテル代もバカにならない。学費を親に出してもらう分、後はバイトを探して何とか自分でまかなえるようにしたいから、節約しないと。
食堂の椅子を並べたら、ベッド代わりにならないだろうか? 慎一さんに言って真希さんの部屋から毛布だけを借りれば、意外となんとかなるかもしれない。小学校の体育館で寝たこともあったので、床でも寝られる自信はある。
あ、考えているうちに、肉じゃがとけんちん汁ができたみたい。私はおばあちゃん子だったから、和食も好きだ。鰹節でとった出汁の良い香りがする。その出汁はそのまま、煮物にも利用した。人参や大根、豆腐の入った汁物と野菜たっぷりの肉じゃがの組み合わせ。
野菜は大好き! 食べ物の好き嫌いがないのは私の取り柄だし。
食器棚から器を出して盛り付けていたら、金色ショートヘアの真鈴さんが登場した。最初はとっつきにくい人かと思っていたけれど、すれ違えば必ず挨拶してくれるし、聞いたことには答えてくれる。お風呂横のスペースにある乾燥機の使い方がわからずに、困っていた私に教えてくれたのは、他ならぬ真鈴さんだった。
「こんばんは!」
私は元気よく挨拶した。
「……ばんは。いい匂いがしたから」
真鈴さんはボソッと呟いた。
もしかして、肉じゃが好きなのかな?
「えっと……作り過ぎたんだけど。もし良かったら一緒に食べませんか?」
思い切って声をかけてみた。
作り過ぎたのは本当。
駅前のスーパーで見たお米と野菜の値段が高いことにはびっくりしたけれど、教えてもらった八百屋さんの値段はそうでもなかった。美加さんとの話し合いが成功したことに気を良くして、あの後買い物に行ってきたのだった。まあ、お肉少なめだから、肉じゃがというより『じゃがちょっと肉』になっちゃったけど。
真鈴さんは少しためらった後、こくんと頷いた。色も白いし小柄だし、化粧を落としてカラーコンタクトを入れていない顔は、幼く見えて愛らしい。初めて見た時、怖そうだなんて思って悪かったな。きちんと挨拶する人に悪い人はいないのに。
お米は送料を入れても実家から送ってもらう方が安そうなので、結局買っていない。向こうから届くまでは、ご飯はレンジでチンするタイプ。こっちに来てからお弁当かパンで済ませていたから、誰かと囲む食卓は嬉しい。真鈴さんが来てくれるなら、奮発してもうちょっとお肉買っておくんだった。
「「いただきまーす」」
二人で食べる夕食は、何だか女子高時代に戻ったみたいで楽しかった。彼女は思った通りいい人で、私の料理の腕を褒めてくれた。といっても、味付けは関東のものより甘いと言われてしまったけれど。
自由に使っていいと言われていた調味料。置いてある醤油は濃い味しかないけれど、九州の醤油は甘い。みりんがわりに使う甘い赤酒もこちらでは売っていなかったので、お砂糖を多めに加えてみた。それがいけなかったのかな? 食文化の違いに、遠くまで来たんだなぁってしみじみ思う。
「真鈴さん、今日はアルバイトは? 時間大丈夫?」
「休み。真鈴でいいよ。私も美羽って呼ぶから」
同い年だしすごく嬉しい!
私はもちろん頷いた。
せっかくだからバイトについても色々聞いてみた。
「時給が千円超えてるってすごい!」
「別に普通。夜だし」
「そうかな? うちの近くのコンビニなんて700円超えた途端みんな大喜びだったよ! まあ、近くと言っても自転車で15分ほどの所だけど」
「何それ? いつの時代?」
「え? 今だけど。でも、夕食付きでその時給ってお得だね!」
「そう? 夜ならファミレスも結構いいって聞くけど」
「そうなんだ。さすが東京は違うよね! 真鈴ちゃんは東京の人?」
あれ? 聞いただけなのに急に固まってしまった。どうしたんだろう。
「……関東」
「ああ、神奈川とか千葉とか?」
「もっと上」
「埼玉県?」
「違う」
関東ってあとはどこがあったっけ? 栃木県って関東? 茨城県は? こっちの人に九州の県を聞いても直ぐには答えられないように、向こうでも関東の県の配置をなかなか覚えられない。頭を抱えていたら、またしてもボソッと言われてしまった。
「……群馬県」
「もしかして暑い所?」
「うちはそうでもない」
「あ、ぐんまちゃんの出身地?」
「そう!」
ゆるキャラのおかげでようやくわかった。私はもちろん『くまモン』推しだけど。『ぐんまちゃん』が現れた時には本気で負けたかと思ってしまった。まあ、県よりもゆるキャラを覚えている私もどうかと思うけれど。
ちなみに、真鈴ちゃんも熊本県の場所がよくわかっていなかった。だって、ざっと聞いたら大分県の場所を言ったから。遠く離れた県の位置なんてそんなもの。私達が特別おバカってわけではない……よね?
それからも、真鈴ちゃんとは出身地の話で盛り上がった。緑が多くて温泉地、というところが共通していて良かった。同い年の彼女と仲良くなれて、嬉しい。
食べた後の片付けを二人でしていたら、203号室の百合さんが来たから、少し残った肉じゃが……『じゃがちょっと肉』の味見をしてもらった。味付けが甘いと言われた。うーん、やっぱり砂糖が多かったか。次からは気をつけよう。
そんな百合さんは神奈川県の出身。この中では一番都会だった!
ふと「今日は食堂で寝るから」ともらしたら、二人にビックリされてしまった。やっぱり変なのかな? でも、真希さんがいないのに部屋を借りる方が変だと思うんだけど……
そんな私を見兼ねた真鈴ちゃんが、「狭くていいなら来る?」と、部屋に招待してくれることになった。「悪いからいいよ」と断ると、「夕食のお礼」とボソッと呟かれた。真鈴ちゃん、何ていい人なんだろう!
ちなみに百合さんの部屋は、資料で使う小説とかアニメの本やマンガなんかでいっぱいなんだそうだ。
「お薦めの小説は何ですか?」って聞いたら、「コテコテだからあなたにはちょっとハードルが高いわね」って笑われてしまった。どうしてだろう? そんなに難しい本を読んでいるのかな?
真鈴ちゃんの部屋は、きちんと整頓されていた。可愛い小物やクッションもあって、いかにも女の子の部屋って感じ。普段クールなのに、実は可愛いものが好きっていうギャップがたまらない。
棚にはもちろん『ぐんまちゃん』のぬいぐるみがあった。ゆるキャラ好きの私たち。何だか気が合いそうだ! 彼女は一見怖そうだけど、本当はとてもいい人。こういうのを『ツンデレ』って言うのかな?
ここは食堂と洗面、トイレとお風呂とランドリーが共用。なので、当然食事も自分で作るか買いに出ないといけない。私は両親が忙しかったから、ご飯を作るのには慣れている。
それより目下の問題は、今日からどこに泊まればいいのかということ。従姉の香住ちゃんにメールをしたところ、なんと現在旦那様の海外出張に同行しているのだとか。戻ってきたメールには『1週間は日本に戻らない』って書いてあった。それなら家に入れて欲しかった。留守番ちゃんとできたのに。
頼りになるオネエさんで大家さんの真希さんは「寝るだけならソファ使っていいわよ?」と言ってくれたけど、現在大阪に出張中。本人不在の部屋を使うのは、なんだか悪い気がする。もちろん汚したり迷惑かけたりしないけど、自分のいない間に部屋を使われてしまうって、やっぱり嫌なんじゃないだろうか?
とはいえ、東京は物価が高くてビジネスホテル代もバカにならない。学費を親に出してもらう分、後はバイトを探して何とか自分でまかなえるようにしたいから、節約しないと。
食堂の椅子を並べたら、ベッド代わりにならないだろうか? 慎一さんに言って真希さんの部屋から毛布だけを借りれば、意外となんとかなるかもしれない。小学校の体育館で寝たこともあったので、床でも寝られる自信はある。
あ、考えているうちに、肉じゃがとけんちん汁ができたみたい。私はおばあちゃん子だったから、和食も好きだ。鰹節でとった出汁の良い香りがする。その出汁はそのまま、煮物にも利用した。人参や大根、豆腐の入った汁物と野菜たっぷりの肉じゃがの組み合わせ。
野菜は大好き! 食べ物の好き嫌いがないのは私の取り柄だし。
食器棚から器を出して盛り付けていたら、金色ショートヘアの真鈴さんが登場した。最初はとっつきにくい人かと思っていたけれど、すれ違えば必ず挨拶してくれるし、聞いたことには答えてくれる。お風呂横のスペースにある乾燥機の使い方がわからずに、困っていた私に教えてくれたのは、他ならぬ真鈴さんだった。
「こんばんは!」
私は元気よく挨拶した。
「……ばんは。いい匂いがしたから」
真鈴さんはボソッと呟いた。
もしかして、肉じゃが好きなのかな?
「えっと……作り過ぎたんだけど。もし良かったら一緒に食べませんか?」
思い切って声をかけてみた。
作り過ぎたのは本当。
駅前のスーパーで見たお米と野菜の値段が高いことにはびっくりしたけれど、教えてもらった八百屋さんの値段はそうでもなかった。美加さんとの話し合いが成功したことに気を良くして、あの後買い物に行ってきたのだった。まあ、お肉少なめだから、肉じゃがというより『じゃがちょっと肉』になっちゃったけど。
真鈴さんは少しためらった後、こくんと頷いた。色も白いし小柄だし、化粧を落としてカラーコンタクトを入れていない顔は、幼く見えて愛らしい。初めて見た時、怖そうだなんて思って悪かったな。きちんと挨拶する人に悪い人はいないのに。
お米は送料を入れても実家から送ってもらう方が安そうなので、結局買っていない。向こうから届くまでは、ご飯はレンジでチンするタイプ。こっちに来てからお弁当かパンで済ませていたから、誰かと囲む食卓は嬉しい。真鈴さんが来てくれるなら、奮発してもうちょっとお肉買っておくんだった。
「「いただきまーす」」
二人で食べる夕食は、何だか女子高時代に戻ったみたいで楽しかった。彼女は思った通りいい人で、私の料理の腕を褒めてくれた。といっても、味付けは関東のものより甘いと言われてしまったけれど。
自由に使っていいと言われていた調味料。置いてある醤油は濃い味しかないけれど、九州の醤油は甘い。みりんがわりに使う甘い赤酒もこちらでは売っていなかったので、お砂糖を多めに加えてみた。それがいけなかったのかな? 食文化の違いに、遠くまで来たんだなぁってしみじみ思う。
「真鈴さん、今日はアルバイトは? 時間大丈夫?」
「休み。真鈴でいいよ。私も美羽って呼ぶから」
同い年だしすごく嬉しい!
私はもちろん頷いた。
せっかくだからバイトについても色々聞いてみた。
「時給が千円超えてるってすごい!」
「別に普通。夜だし」
「そうかな? うちの近くのコンビニなんて700円超えた途端みんな大喜びだったよ! まあ、近くと言っても自転車で15分ほどの所だけど」
「何それ? いつの時代?」
「え? 今だけど。でも、夕食付きでその時給ってお得だね!」
「そう? 夜ならファミレスも結構いいって聞くけど」
「そうなんだ。さすが東京は違うよね! 真鈴ちゃんは東京の人?」
あれ? 聞いただけなのに急に固まってしまった。どうしたんだろう。
「……関東」
「ああ、神奈川とか千葉とか?」
「もっと上」
「埼玉県?」
「違う」
関東ってあとはどこがあったっけ? 栃木県って関東? 茨城県は? こっちの人に九州の県を聞いても直ぐには答えられないように、向こうでも関東の県の配置をなかなか覚えられない。頭を抱えていたら、またしてもボソッと言われてしまった。
「……群馬県」
「もしかして暑い所?」
「うちはそうでもない」
「あ、ぐんまちゃんの出身地?」
「そう!」
ゆるキャラのおかげでようやくわかった。私はもちろん『くまモン』推しだけど。『ぐんまちゃん』が現れた時には本気で負けたかと思ってしまった。まあ、県よりもゆるキャラを覚えている私もどうかと思うけれど。
ちなみに、真鈴ちゃんも熊本県の場所がよくわかっていなかった。だって、ざっと聞いたら大分県の場所を言ったから。遠く離れた県の位置なんてそんなもの。私達が特別おバカってわけではない……よね?
それからも、真鈴ちゃんとは出身地の話で盛り上がった。緑が多くて温泉地、というところが共通していて良かった。同い年の彼女と仲良くなれて、嬉しい。
食べた後の片付けを二人でしていたら、203号室の百合さんが来たから、少し残った肉じゃが……『じゃがちょっと肉』の味見をしてもらった。味付けが甘いと言われた。うーん、やっぱり砂糖が多かったか。次からは気をつけよう。
そんな百合さんは神奈川県の出身。この中では一番都会だった!
ふと「今日は食堂で寝るから」ともらしたら、二人にビックリされてしまった。やっぱり変なのかな? でも、真希さんがいないのに部屋を借りる方が変だと思うんだけど……
そんな私を見兼ねた真鈴ちゃんが、「狭くていいなら来る?」と、部屋に招待してくれることになった。「悪いからいいよ」と断ると、「夕食のお礼」とボソッと呟かれた。真鈴ちゃん、何ていい人なんだろう!
ちなみに百合さんの部屋は、資料で使う小説とかアニメの本やマンガなんかでいっぱいなんだそうだ。
「お薦めの小説は何ですか?」って聞いたら、「コテコテだからあなたにはちょっとハードルが高いわね」って笑われてしまった。どうしてだろう? そんなに難しい本を読んでいるのかな?
真鈴ちゃんの部屋は、きちんと整頓されていた。可愛い小物やクッションもあって、いかにも女の子の部屋って感じ。普段クールなのに、実は可愛いものが好きっていうギャップがたまらない。
棚にはもちろん『ぐんまちゃん』のぬいぐるみがあった。ゆるキャラ好きの私たち。何だか気が合いそうだ! 彼女は一見怖そうだけど、本当はとてもいい人。こういうのを『ツンデレ』って言うのかな?
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『綺麗になるから見てなさいっ!』(*´꒳`*)アルファポリス発行レジーナブックス。書店、通販にて好評発売中です。
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