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私の人生地味じゃない!
お見舞い
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二日後、見舞い客が来ていると執事が告げに来た。お父様は昨日から領地の見回りに行っていて不在。現在この家は兄が取り仕切っている。だけど今の過保護な兄に任せていたら、訪問客どころか国王だって断りかねない。
「どなた?」
聞いてみると、何と私の友達が揃って来てくれたのだという。
「妹は目覚めたばかりだから、ダメに決まっ……」
「嬉しい! 是非お会いしたかったの。もちろんすぐ、こちらにご案内して!」
予想通り断ろうとしていた兄を一刀両断。
執事のセドリックも心得たもので、にこやかに微笑むと彼女達を案内してきた。兄やレオンは微妙な顔をしているけれど、そんなの知った事ではない。
「アレキサンドラ様、お久しぶり。まあ、髪の毛染めたの? 一層お美しくなられて」
「アリィちゃん、こんにちは。元気だった?」
「お加減はいかが? 治ったばかりなのに大勢でお邪魔しちゃってゴメンなさいね」
「あら、ヴォルフ様と……レオン様? ご無沙汰している間にすっかり見違えて」
4年前と変わらず、賑やかな彼女達に会えて嬉しい。
ジュリア様、貴女の方がおキレイですわよ。髪の色は寝ている間に抜けましたので、染めていません。ローザちゃん、元気というより最近まで意識飛ばしてました。ダイアン様、お気遣いなく。さすが姉さんです。イボンヌ様、私に対するコメントは? 思わず脳内で突っ込んで、おかしくなる。
来てくれてありがたいけれど、何度見てもアイリス様がいらっしゃらない。
「あの、アイリス様は……」
「ああ、あの子。お誘いしたんだけどね。周りからもいろいろ言われていたみたいだし、やっぱりアリィ様には顔を合わせにくいんじゃないかしら」と、ダイアン様。
「そんな! アイリス様の責任ではないのに」
「グリエール家がそうおっしゃっても、他家はそう思わなかったようですわ。事件のせいで夜間の外出は禁止、護衛なしの女性の外出は自粛となりましたもの」と、ジュリア様。
「それにね、事件のせいで夜会が無いのは仕方が無いけれど、昼間の舞踏会まで主な貴公子が次々とご欠席されたんですもの。事件の当事者としてきっと恨まれたのでしょうね」
「へ?」
それは知らない、初耳だ。
「貴公子の欠席って?」
「あら、やだウフフ。私の口から言ってもよろしいのかしら?」
扇子を口にあて、意味深に笑うイボンヌ様。
そこまでおっしゃったのなら、どうぞ最後まで続けて下さい。
「事件でアリィ様がお倒れになったでしょう? だから王家のリオネル王子やレイモンド様、公爵家のヴォルフ様、近衛騎士のガイウス様もみーんなご欠席を表明されて。ほとんどの方がパーティーにいらっしゃらなかったので華が無かったんですの、華が」
ふんふん、と頷きながら聞き返す。
「で、それで?」
「ですから、条件の良いイケメンが軒並みご欠席で、婚活中の令嬢達に大打撃! おかげで大層恨まれたそうですわ、アイリス様が」
なんじゃ、そりゃ。
でも、事件の当事者といえば私もだ。
「でしたら、もしかして私も?」
「そんなわけないじゃなーい。だって、寝っぱなしって聞いてたし。ヴォルフ様とレオン様のご家族のアリィちゃんのこと悪く言ったら、お2人に嫌われちゃうじゃない。アリィちゃんの名前を出しただけで、王子様もレイモンド様もガイウス様も困った顔をされるから、名前出すのも禁止だったの~」
ローザ様は相変わらず可愛く喋ります。
「禁止ではなく、暗黙の了解ね」
ダイアン様、細かい訂正ありがとうございます。
「婚活といえば、イボンヌ様は平気だったの? 貴女確かイケメン狙いだったでしょ?」
「あ~ら、ダイアン様こそ完全な行き遅れ……失礼、婚活中じゃあございませんこと?」
「まあ、私の事を言うなら貴女の方こそ。1つしか違いませんし」
お姉様方、ここでバトルをするのは止めて下さい。過保護なヴォルフもレオンもいるから、何だかとってもいたたまれないです。
「でもね、私はもういいのよ~」
イボンヌ様の発言。
ニッコリ笑って一体どうなさったの?
「だって私、もう婚約しちゃったんだもの」
「「「「えぇぇぇ~~~~!」」」」
私だけでなく、みんなが初耳だったようだ。
「どーしたの? あんなにイケメンにこだわっていた貴女が。まさか、みんなが知らないだけで、掘り出し物のイケメンいらっしゃった?」
ジュリア様、予想以上の食いつきっぷり。
「まさか。でもね、もういい年だし社交界にも飽きてきたから、そろそろ落ち着いても良いかなぁって。ギルバートとは領地が隣同士で幼なじみなの。久しぶりにパーティーで会って、近況を話すうちにどんどん仲良くなって」
嬉しそうに話すイボンヌ様からはいつものセクシーさが抜けていて、とっても可愛らしい。
「ギルは穏やかな人だけど、ゴーダ侯爵家の跡継ぎで家柄的にも申し分無いし、それに何より………」
「何より?」
私たちはイボンヌ様にズズッと身を寄せた。
「何よりわたくしの事を一番に考えて愛してくれますの」
「キャー」
「うわ~~」
「イヤ~~」
みんな口々に勝手な事を叫んで盛り上がっている。もちろん、私も。ヴォルフ兄様、心底興味無さそうにため息つきながら横向くのは止めて下さい。レオン、呆れた顔はいけません。ガールズトークはどこでもこんなもんです、たぶん。
「私もね、イケメンと燃えるような恋がしたいって以前は考えていたわよ? でもね、お互いに気を遣わない空気のような穏やかな愛を育んでいくのも悪くないかなって。女はやっぱり愛されてこそ、ですものね?」
「うわー」
「出たー」
大人の余裕発言が出ました。
そういえば先ほどから扇をひらひらさせていらっしゃいますが。イボンヌ様、もしやその手に光る指輪に注目を集めたいのでは?! 凝視していたら恥ずかしそうに言われた。
「あらイヤだ、アリィ様。やっぱりお気付きになりまして? うふふふふ」
仕方がない、最後までお付き合いしましょう。
「素敵ですわ」
「キラキラしていますわ」
「よく見せて下さる?」
ダイアン様、悔しいからって無言はよくありませんわ。
「私の誕生色の黄色と、彼の誕生色の緑を組み合わせた指輪なの。彼ったら、自分の誕生色が君の瞳の色と一緒で嬉しい、ですって」
白金の台座の上に2つの色を組み合わせたデザインの指輪は、確かにキラキラしていて美しい。頬を染めて笑うイボンヌ様も、もちろん美しい。
今日はお見舞いに来て下さったというよりも、婚約した事をみんなに自慢……知らせに来て下さったのだろう。幸せな報告に、私まで胸が温かくなってしまった。
20歳になったイボンヌ様だから、婚約が早すぎるということはないけれど。普段からは想像もつかないお相手だったし、正直このメンバーで一番早く婚約するのが彼女だとは、思っていなかった。
でも、今の幸せそうな仕草を見ていたら、彼女の幸せを心から願わずにはいられない。
口々に指輪の感想とお祝いの言葉を述べて、「女の幸せは……」と再度ノロケようとするイボンヌ様をからかった。ご結婚の日取りはまだ決まっていないみたい。だけど式には友人として招待してくれるというから、みんなで仲良く参列したい。もちろん、アイリス様もご一緒に。私も早く身体を治さなくっちゃね?
「そろそろお暇しませんと」
ダイアン様が場を促して、イボンヌ様の婚約発表記者会見? は終了となった。私の体調を考慮して下さったようで申し訳ない。気の利く優しいダイアン様にも、早くお相手が見つかるといいのにな。
イボンヌ様が羨ましくないといえば嘘になる。
私にも、いつかきっとステキな人が現れますように。
まあ過保護な兄弟が許してくれれば、だけど。
女友達と過ごすのは楽しくて、あっという間だった。離れていた時間など無かったかのようにみんなが自然に接してくれたから、私も気が楽だった。ここにアイリス様がいれば、もっと楽しかっただろう。
やっぱり友達っていいな。
この世界に戻ってくることができて、本当に良かった!
「どなた?」
聞いてみると、何と私の友達が揃って来てくれたのだという。
「妹は目覚めたばかりだから、ダメに決まっ……」
「嬉しい! 是非お会いしたかったの。もちろんすぐ、こちらにご案内して!」
予想通り断ろうとしていた兄を一刀両断。
執事のセドリックも心得たもので、にこやかに微笑むと彼女達を案内してきた。兄やレオンは微妙な顔をしているけれど、そんなの知った事ではない。
「アレキサンドラ様、お久しぶり。まあ、髪の毛染めたの? 一層お美しくなられて」
「アリィちゃん、こんにちは。元気だった?」
「お加減はいかが? 治ったばかりなのに大勢でお邪魔しちゃってゴメンなさいね」
「あら、ヴォルフ様と……レオン様? ご無沙汰している間にすっかり見違えて」
4年前と変わらず、賑やかな彼女達に会えて嬉しい。
ジュリア様、貴女の方がおキレイですわよ。髪の色は寝ている間に抜けましたので、染めていません。ローザちゃん、元気というより最近まで意識飛ばしてました。ダイアン様、お気遣いなく。さすが姉さんです。イボンヌ様、私に対するコメントは? 思わず脳内で突っ込んで、おかしくなる。
来てくれてありがたいけれど、何度見てもアイリス様がいらっしゃらない。
「あの、アイリス様は……」
「ああ、あの子。お誘いしたんだけどね。周りからもいろいろ言われていたみたいだし、やっぱりアリィ様には顔を合わせにくいんじゃないかしら」と、ダイアン様。
「そんな! アイリス様の責任ではないのに」
「グリエール家がそうおっしゃっても、他家はそう思わなかったようですわ。事件のせいで夜間の外出は禁止、護衛なしの女性の外出は自粛となりましたもの」と、ジュリア様。
「それにね、事件のせいで夜会が無いのは仕方が無いけれど、昼間の舞踏会まで主な貴公子が次々とご欠席されたんですもの。事件の当事者としてきっと恨まれたのでしょうね」
「へ?」
それは知らない、初耳だ。
「貴公子の欠席って?」
「あら、やだウフフ。私の口から言ってもよろしいのかしら?」
扇子を口にあて、意味深に笑うイボンヌ様。
そこまでおっしゃったのなら、どうぞ最後まで続けて下さい。
「事件でアリィ様がお倒れになったでしょう? だから王家のリオネル王子やレイモンド様、公爵家のヴォルフ様、近衛騎士のガイウス様もみーんなご欠席を表明されて。ほとんどの方がパーティーにいらっしゃらなかったので華が無かったんですの、華が」
ふんふん、と頷きながら聞き返す。
「で、それで?」
「ですから、条件の良いイケメンが軒並みご欠席で、婚活中の令嬢達に大打撃! おかげで大層恨まれたそうですわ、アイリス様が」
なんじゃ、そりゃ。
でも、事件の当事者といえば私もだ。
「でしたら、もしかして私も?」
「そんなわけないじゃなーい。だって、寝っぱなしって聞いてたし。ヴォルフ様とレオン様のご家族のアリィちゃんのこと悪く言ったら、お2人に嫌われちゃうじゃない。アリィちゃんの名前を出しただけで、王子様もレイモンド様もガイウス様も困った顔をされるから、名前出すのも禁止だったの~」
ローザ様は相変わらず可愛く喋ります。
「禁止ではなく、暗黙の了解ね」
ダイアン様、細かい訂正ありがとうございます。
「婚活といえば、イボンヌ様は平気だったの? 貴女確かイケメン狙いだったでしょ?」
「あ~ら、ダイアン様こそ完全な行き遅れ……失礼、婚活中じゃあございませんこと?」
「まあ、私の事を言うなら貴女の方こそ。1つしか違いませんし」
お姉様方、ここでバトルをするのは止めて下さい。過保護なヴォルフもレオンもいるから、何だかとってもいたたまれないです。
「でもね、私はもういいのよ~」
イボンヌ様の発言。
ニッコリ笑って一体どうなさったの?
「だって私、もう婚約しちゃったんだもの」
「「「「えぇぇぇ~~~~!」」」」
私だけでなく、みんなが初耳だったようだ。
「どーしたの? あんなにイケメンにこだわっていた貴女が。まさか、みんなが知らないだけで、掘り出し物のイケメンいらっしゃった?」
ジュリア様、予想以上の食いつきっぷり。
「まさか。でもね、もういい年だし社交界にも飽きてきたから、そろそろ落ち着いても良いかなぁって。ギルバートとは領地が隣同士で幼なじみなの。久しぶりにパーティーで会って、近況を話すうちにどんどん仲良くなって」
嬉しそうに話すイボンヌ様からはいつものセクシーさが抜けていて、とっても可愛らしい。
「ギルは穏やかな人だけど、ゴーダ侯爵家の跡継ぎで家柄的にも申し分無いし、それに何より………」
「何より?」
私たちはイボンヌ様にズズッと身を寄せた。
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「キャー」
「うわ~~」
「イヤ~~」
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仕方がない、最後までお付き合いしましょう。
「素敵ですわ」
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ダイアン様、悔しいからって無言はよくありませんわ。
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白金の台座の上に2つの色を組み合わせたデザインの指輪は、確かにキラキラしていて美しい。頬を染めて笑うイボンヌ様も、もちろん美しい。
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20歳になったイボンヌ様だから、婚約が早すぎるということはないけれど。普段からは想像もつかないお相手だったし、正直このメンバーで一番早く婚約するのが彼女だとは、思っていなかった。
でも、今の幸せそうな仕草を見ていたら、彼女の幸せを心から願わずにはいられない。
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『お妃選びは正直しんどい』発売中です♪(*´꒳`*)アルファポリス発行レジーナブックスより。
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