18 / 72
地味顔に転生しました
パーティーの終わりに
しおりを挟む
いつの間に眠ってしまったのだろうか?
誰が一番カッコいいとか、どんなスイーツが好きかとか、オススメの美容法は何かといったガールズトークで夜遅くまで盛り上がってしまった。
「新年おめでとう~~!!」
「今年もよろしく~」
そんな感じでみんなと一緒にお茶や果実水で乾杯したのは覚えている。今日の記念に、とレオンと一緒に作った手作りサブレットを配ったら、すごく喜んでもらえた。
お菓子も結構食べ散らかした……主に私が。
本当に楽しかったなぁ~。
横になっていたベッドからそうっと起き上がる。
みんなを起こさないように中から抜け出すと、忍び足で部屋を移動した。ドアの外に立っていた護衛にしーっと合図をして、音がしないようゆっくり歩いて自分の部屋へと向かう。真夜中の2階の廊下は、シンとしていてとても静か。
部屋に戻るとバルコニーに出た。
暗い夜空にこの世界特有の2つの月が浮かび、たくさんの星が瞬いている。
「やっぱり、夢じゃなかったんだ」
ここは、前世とは違う世界。
地球ではない、世界のどこか。
でも、とても優しく温かな世界。
私は満足すると、ポケットに忍ばせていたリオネル王子から届いた手紙を広げた。みんなの前では恥ずかしくて読めなかった手紙も、月明かりの下でならゆっくり読める。
今日集まる事は、幼なじみの王子様にも伝えていた。彼は去年の誕生会にもわざわざ来て下さったので。女子会でもあるパジャマパーティーには招待できないけれど、夕食ぐらいは一緒にできるかな? と少しだけ期待していた。まあ、彼は王子の仕事が忙しくって無理だとわかっていたけれど。
『元気ですか? みんなと一緒に楽しんでますか?』
リオネル様からの手紙は、そう始まって近況報告が綴られていた。仕事は忙しいけれど、頑張っているとの事。今年も最後までバタバタしそうだから、城から出られずどこにも行けそうにないな、と。年明けも公務や出席しなくてはならない行事が目白押し、との事だった。
その後は『最近物騒な事件が多いから一人で出歩かないように』とか、『パーティーだからといって食べ過ぎはよくないよ』とか、『お菓子はほどほどに』、『感動して泣き過ぎると翌日困るからね』などと私の心配をしていた。
私のオカンか! 君は。
同い年なのに保護者みたい。
くすくす笑いながら、手紙を読み進める。
最後は『新しい年も、君が幸せでありますように』で終わっていた。
彼の思いやりにちょっとキュンとしてしまった。
ただの締めくくりの挨拶かもしれないけれど、優しい王子様が私の事を思って書いたと考えると、心がほわんと温かくなった。微笑みながら手紙を書く彼の姿が目に浮かぶようで、想像しただけで嬉しかった。
だけど……
新たな年は私だけではなく、王子様やみんなにも幸せになってもらいたい。この世界の優しい人々が、どうか皆幸せを実感できますように。
日々、小さな事にも感謝して一生懸命生きる。
些細な事にも喜びを感じたり、大きな事を成し遂げて達成感でいっぱいになったり。時には泣いたり怒ったり、挫折して落ち込む日があっても良い。けれどいつまでも暗くはならずに自分にできる努力をして、たくましく前に進む。頑張っている自分を見てくれる人は、きっといるはずだから。小さな努力が報われる時がきっと来るはずだから。そんな風に成長を重ねて充実した人生をおくる。
――人はきっと、それを『幸せ』と呼ぶ。
前世の記憶を思い出した今も、私はみんなから優しくされている。毎日が充実していて怖いくらい幸せで、不満なんて何も無い。今年は私がみんなに返す番! 少しずつ自分にできる事を見つけて、この世界の人達に恩返しをしようと思っている。
手紙をそっと胸に押し当てる。
『幸せ』という言葉は、掴みどころがないけれど。
それでも私は、彼にも幸せになってもらいたい。
ただの幼なじみにまで心を配る王子様に、幸福を感じてもらいたい。
新年始めの日に心のこもった手紙が読めるなんて、やっぱり私は幸せだ。唇に笑みを浮かべたまま、丁寧にたたんで手紙をしまった。
カタン
隣の部屋で音がした。
扉の開く音とともにバルコニーに誰かが出てきた。
各部屋は、外のバルコニーで繋がっている。
「レオン?」
月の光にキラキラと輝く金色の髪の持ち主。
それは我が家の天使、弟のレオンだった。
「アリィ、こんな時間に何してるの? パーティーは終わったんじゃなかった?」
首を傾げて尋ねる仕草が、抜群に可愛い。
「あ、もしかしてうるさかった? ゴメンね、すぐ戻るから。あ、そうそう。それからね……」
私は弟に近付くといつものようにギュッとハグをした。
「レオン、新年おめでとう。今年も大好きよ! 今年もお姉さんをよろしくね」
『お姉さん』を強調したの、わかったかしら?
お姉ちゃんと呼ばれるのは諦めたけれど、『お姉さん』とか『お姉様』って呼ばれるのは諦めていない。可愛い弟に『お姉さん』と呼ばれて甘えられたら、私はそれだけで確実に幸せを実感できる!
今年こそ絶対に呼ばせてみせるからね、と密かに闘志を燃やす。
「ん、よろしく。アリィも今年はもっと、幸せになれるといいな」
相変わらずの名前呼びだけど、偶然とはいえリオネル様の文言と同じ言葉を言ったレオン。美少年って考え方まで似てくるのかしら? そう考えた自分がおかしくて、クスッと笑ってしまった。
「私はもう十分幸せだよ? 可愛いあなたがいてくれるから。優しい友人ができたし家族も温かいし、幼なじみは甘々だしね? 私だけでなく今年はみんなが幸せになれるといいね!」
「ちっ、甘々って……王子、いったい何言ってんだよ。やっぱりあいつは油断ができない……」
ぶつぶつと呟く弟。
「ん? レオン、聞こえなかったけど何か言った?」
「いいや。もう遅いから俺は寝るぞ」
「うん、お休み~~。また明日ね」
部屋に戻る弟のレオンが、ひらひらと手を振る。
パジャマパーティーに浮かれて気づかなかったけれど、一人だけ放っておかれて寂しかったのね?
次は男の子も仲間に入れる企画にするから。
ゴメンね。小さな可愛いレオン、大好きよ。
新年最初の静寂――
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、星を眺めながらこの世界に転生した幸運と感慨に浸る。
今年も家族やみんなと仲良く楽しく過ごせますように。
この世界の人達が幸せでありますように。
願った事はみんなの幸せ。
そして変わらない、穏やかな日常。
もう遅いし眠くなったので、あくびをしながら女友達が眠る部屋へ戻った。
ぐっすり眠る彼女たちを見て、じんわりと温かい気持ちになる。女の子の友達、得難い仲間、私の欲しかった関係。考えれば考えるほど嬉しくて、この世界に生まれ変われた幸運に再び感謝をする。
そのままベッドに横になる。
幸せな気分の私の口元は、笑みを象ったまま。
大事な友達に囲まれて、私は深い眠りについた。
誰が一番カッコいいとか、どんなスイーツが好きかとか、オススメの美容法は何かといったガールズトークで夜遅くまで盛り上がってしまった。
「新年おめでとう~~!!」
「今年もよろしく~」
そんな感じでみんなと一緒にお茶や果実水で乾杯したのは覚えている。今日の記念に、とレオンと一緒に作った手作りサブレットを配ったら、すごく喜んでもらえた。
お菓子も結構食べ散らかした……主に私が。
本当に楽しかったなぁ~。
横になっていたベッドからそうっと起き上がる。
みんなを起こさないように中から抜け出すと、忍び足で部屋を移動した。ドアの外に立っていた護衛にしーっと合図をして、音がしないようゆっくり歩いて自分の部屋へと向かう。真夜中の2階の廊下は、シンとしていてとても静か。
部屋に戻るとバルコニーに出た。
暗い夜空にこの世界特有の2つの月が浮かび、たくさんの星が瞬いている。
「やっぱり、夢じゃなかったんだ」
ここは、前世とは違う世界。
地球ではない、世界のどこか。
でも、とても優しく温かな世界。
私は満足すると、ポケットに忍ばせていたリオネル王子から届いた手紙を広げた。みんなの前では恥ずかしくて読めなかった手紙も、月明かりの下でならゆっくり読める。
今日集まる事は、幼なじみの王子様にも伝えていた。彼は去年の誕生会にもわざわざ来て下さったので。女子会でもあるパジャマパーティーには招待できないけれど、夕食ぐらいは一緒にできるかな? と少しだけ期待していた。まあ、彼は王子の仕事が忙しくって無理だとわかっていたけれど。
『元気ですか? みんなと一緒に楽しんでますか?』
リオネル様からの手紙は、そう始まって近況報告が綴られていた。仕事は忙しいけれど、頑張っているとの事。今年も最後までバタバタしそうだから、城から出られずどこにも行けそうにないな、と。年明けも公務や出席しなくてはならない行事が目白押し、との事だった。
その後は『最近物騒な事件が多いから一人で出歩かないように』とか、『パーティーだからといって食べ過ぎはよくないよ』とか、『お菓子はほどほどに』、『感動して泣き過ぎると翌日困るからね』などと私の心配をしていた。
私のオカンか! 君は。
同い年なのに保護者みたい。
くすくす笑いながら、手紙を読み進める。
最後は『新しい年も、君が幸せでありますように』で終わっていた。
彼の思いやりにちょっとキュンとしてしまった。
ただの締めくくりの挨拶かもしれないけれど、優しい王子様が私の事を思って書いたと考えると、心がほわんと温かくなった。微笑みながら手紙を書く彼の姿が目に浮かぶようで、想像しただけで嬉しかった。
だけど……
新たな年は私だけではなく、王子様やみんなにも幸せになってもらいたい。この世界の優しい人々が、どうか皆幸せを実感できますように。
日々、小さな事にも感謝して一生懸命生きる。
些細な事にも喜びを感じたり、大きな事を成し遂げて達成感でいっぱいになったり。時には泣いたり怒ったり、挫折して落ち込む日があっても良い。けれどいつまでも暗くはならずに自分にできる努力をして、たくましく前に進む。頑張っている自分を見てくれる人は、きっといるはずだから。小さな努力が報われる時がきっと来るはずだから。そんな風に成長を重ねて充実した人生をおくる。
――人はきっと、それを『幸せ』と呼ぶ。
前世の記憶を思い出した今も、私はみんなから優しくされている。毎日が充実していて怖いくらい幸せで、不満なんて何も無い。今年は私がみんなに返す番! 少しずつ自分にできる事を見つけて、この世界の人達に恩返しをしようと思っている。
手紙をそっと胸に押し当てる。
『幸せ』という言葉は、掴みどころがないけれど。
それでも私は、彼にも幸せになってもらいたい。
ただの幼なじみにまで心を配る王子様に、幸福を感じてもらいたい。
新年始めの日に心のこもった手紙が読めるなんて、やっぱり私は幸せだ。唇に笑みを浮かべたまま、丁寧にたたんで手紙をしまった。
カタン
隣の部屋で音がした。
扉の開く音とともにバルコニーに誰かが出てきた。
各部屋は、外のバルコニーで繋がっている。
「レオン?」
月の光にキラキラと輝く金色の髪の持ち主。
それは我が家の天使、弟のレオンだった。
「アリィ、こんな時間に何してるの? パーティーは終わったんじゃなかった?」
首を傾げて尋ねる仕草が、抜群に可愛い。
「あ、もしかしてうるさかった? ゴメンね、すぐ戻るから。あ、そうそう。それからね……」
私は弟に近付くといつものようにギュッとハグをした。
「レオン、新年おめでとう。今年も大好きよ! 今年もお姉さんをよろしくね」
『お姉さん』を強調したの、わかったかしら?
お姉ちゃんと呼ばれるのは諦めたけれど、『お姉さん』とか『お姉様』って呼ばれるのは諦めていない。可愛い弟に『お姉さん』と呼ばれて甘えられたら、私はそれだけで確実に幸せを実感できる!
今年こそ絶対に呼ばせてみせるからね、と密かに闘志を燃やす。
「ん、よろしく。アリィも今年はもっと、幸せになれるといいな」
相変わらずの名前呼びだけど、偶然とはいえリオネル様の文言と同じ言葉を言ったレオン。美少年って考え方まで似てくるのかしら? そう考えた自分がおかしくて、クスッと笑ってしまった。
「私はもう十分幸せだよ? 可愛いあなたがいてくれるから。優しい友人ができたし家族も温かいし、幼なじみは甘々だしね? 私だけでなく今年はみんなが幸せになれるといいね!」
「ちっ、甘々って……王子、いったい何言ってんだよ。やっぱりあいつは油断ができない……」
ぶつぶつと呟く弟。
「ん? レオン、聞こえなかったけど何か言った?」
「いいや。もう遅いから俺は寝るぞ」
「うん、お休み~~。また明日ね」
部屋に戻る弟のレオンが、ひらひらと手を振る。
パジャマパーティーに浮かれて気づかなかったけれど、一人だけ放っておかれて寂しかったのね?
次は男の子も仲間に入れる企画にするから。
ゴメンね。小さな可愛いレオン、大好きよ。
新年最初の静寂――
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、星を眺めながらこの世界に転生した幸運と感慨に浸る。
今年も家族やみんなと仲良く楽しく過ごせますように。
この世界の人達が幸せでありますように。
願った事はみんなの幸せ。
そして変わらない、穏やかな日常。
もう遅いし眠くなったので、あくびをしながら女友達が眠る部屋へ戻った。
ぐっすり眠る彼女たちを見て、じんわりと温かい気持ちになる。女の子の友達、得難い仲間、私の欲しかった関係。考えれば考えるほど嬉しくて、この世界に生まれ変われた幸運に再び感謝をする。
そのままベッドに横になる。
幸せな気分の私の口元は、笑みを象ったまま。
大事な友達に囲まれて、私は深い眠りについた。
10
『お妃選びは正直しんどい』発売中です♪(*´꒳`*)アルファポリス発行レジーナブックスより。
お気に入りに追加
1,894
あなたにおすすめの小説

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

深窓の悪役令嬢~死にたくないので仮病を使って逃げ切ります~
白金ひよこ
恋愛
熱で魘された私が夢で見たのは前世の記憶。そこで思い出した。私がトワール侯爵家の令嬢として生まれる前は平凡なOLだったことを。そして気づいた。この世界が乙女ゲームの世界で、私がそのゲームの悪役令嬢であることを!
しかもシンディ・トワールはどのルートであっても死ぬ運命! そんなのあんまりだ! もうこうなったらこのまま病弱になって学校も行けないような深窓の令嬢になるしかない!
物語の全てを放棄し逃げ切ることだけに全力を注いだ、悪役令嬢の全力逃走ストーリー! え? シナリオ? そんなの知ったこっちゃありませんけど?

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる