15 / 72
地味顔に転生しました
プレゼントには
しおりを挟む
俺がこの家に来てから、あっという間に半年が過ぎた。
今日はアリィの誕生日。誕生月が近かったから、同じ年齢だったのはほんのわずか。アリィは今日からまた、お姉さんぶってあれこれと世話を焼きたがるのだろう。
毎日『レオン、大好き~~』と言ってくれる彼女に、俺は何を返せるだろうか?
アリィの言葉で俺は救われた。
毎日大好きだと言いながらギュッとハグしてくれる。
嬉しいけれど、最近は少し苦しくもある。
そんな俺の葛藤を彼女は知らない。
アリィの優しさで、俺は少しずつ疎まれていた自分を好きになれた。彼女の綺麗な茶色の瞳で見つめられる度、彼女の唇が嬉しそうに俺の名を呼ぶ度、温かいような切ないようなそんな気持ちが胸に広がる。
アリィがいれば、満足だった。
今日もできればいつものように穏やかに過ごしたかったけれど。
誕生会の席で「お披露目しなくちゃ」と張り切った彼女は、集まったみんなに俺を紹介した。話しかけられて卒なく答えた自信はある。でもほとんどを愛想笑いでごまかしてしまった。
女の子達もおめかししていてみんながそれぞれ綺麗だった。だけどやっぱりアリィが一番! 誰も彼女には敵わない。
主役のはずの彼女は、会話よりも食事に夢中。
そんな所がいつものアリィらしくて笑えた。
その様子を微笑ましく見つめる人物が、俺の他にももう一人。
リオネル王子だった。
アリィと同い年で賢そうな顔立ちの彼は、彼女の幼なじみだという。誕生会にもわざわざ来たし、隣の席でかいがいしくアリィの世話を焼いていた。本人全く気づいていなかったようだけど。
俺の最大のライバルが、この国で最高の存在だなんて聞いていない! アリィもアリィでいつもよりも楽しそうに笑っている気がする。
王子も俺の事を警戒していたと思う。
目の前でアリィに囁く時、わざとこっちを見て満足そうにしていたから。
生まれながらに全てを持つ恵まれた彼。
何も持たない俺は、少しだけ悲しくなってしまった。
けれど――
「アリィ、これ」
渡したのはただの安物の料理の本。
それが、今の俺に用意できる精一杯。
公爵家に頼らずに、町で書写の手伝いをして稼いだ金で買ったもの。
ドキドキしながら彼女の反応を待つ。
そんな俺にアリィは驚きながら、満面の笑みで言ってくれた。
「レオン、私がお料理好きだって知ってたのね! 大好き~~」
良かった! 喜んでくれたんだ。
でもみんなの前で平気で抱きつこうとしたから、さすがに照れて拒絶した。
「ハッそうか、ここは外だった」
ブツブツ呟く可愛らしいアリィ。
一つ上だなんて、とても思えない。
ねぇアリィ、気づいてる?
俺が絶対に『姉』と呼ぼうとしないのを。
本人の前で1度でも『姉』と呼んでしまったら、本当の姉弟になってしまう気がして。
あと一年、早く生まれていたかった。
もう少し早くアリィと出会っていたかった。
そうすれば、もしかして……
だけどそれは叶わない。
それならせめて、姉とは呼ばずに『アリィ』と呼び続けてもいいだろう?
彼女の明るさと優しさは、みんなを幸せにする。
なぜか『地味だ』と言い続ける彼女。
その周りは、いつだって特別で光り輝いている。
俺はいつまで、彼女のそばにいられるだろうか?
俺はこれからも、弟でいなければいけないのだろうか?
悩む俺に大事そうに本を抱き締めたアリィが声をかけてくる。
「一番最初はこの中から、レオンの好きな物を作ってあげるね!」
ほら、それだけで――
世界が輝き満たされた気分になるからとても不思議だ。
*****
「レオン……どんなやつなんだろう?」
ここ何日か王子である僕は、彼女の側にいるという義弟のことを考えていた。
アレクことアレキサンドラ嬢は僕の大切な幼なじみ。けれど、彼女の一番近くにいるのは新しくできた義弟のレオンで、義兄であるヴォルフの評価も高く彼女自身も可愛がっているという。
誕生会当日、初めて会った彼女の義弟は天使のような容貌の賢そうな少年だった。アレクは自慢気に「可愛い弟のレオンです」と、彼を紹介した。レオンは見た目よりもしっかりしていて、何かとアレクの世話を焼いていた。彼女に対して一見無愛想に見える態度を取ってはいたが、義姉を見る目が優しかった。はっきり言って面白くない。
心が狭いと言われようが、構わない。スゴく仲が良い2人を見て少し意地悪をしたくなった。だからわざと彼女に顔を近付けて「後で渡すものがあるから」と耳元でそっと囁いた。案の定、レオンはこちらを睨んできた。
あの日――
一方的に「お別れ」を言われた後、何がいけなかったのかを自分なりに考えてみた。知らないうちに彼女を傷つけてしまったのだろうか? 王子という肩書の上に胡座をかいて、不快な思いをさせていたのだろうか?
手紙を書いたら嫌がられるかな。
それとも僕の事を考えてくれるだろうか?
考えれば考えるほど、わからなくなってしまった。
王子としての責務を果たすため、何事にも真面目に取り組んでいくうちに「才気煥発」「文武両道」などと囁かれるようになってしまった。だけど本当の僕はこんなにも弱く情けない。
もう一度仲良くなれるように、何か形に残る物を贈りたかった。そんな時、彼女の誕生日は良い口実になる気がした。「レオン」にだけは負けたくなかった。アレクとずっと一緒にいる事のできる血の繋がらない彼女の義弟。僕は彼が羨ましい。王子と言う肩書を持たない彼が。
誕生日にはみんなもプレゼントを用意してきたようで、受け取ったアレクは感極まって泣いていた。素直で感受性の強い所は昔から変わらないんだな。「レオン」からのプレゼントにも、彼女は満面の笑みを浮かべていた。
僕のプレゼントも、喜んでもらえるだろうか?
中座して二人で散歩することにした。
ヴォルフには予め話していたので、協力してくれた。
叔父は……まあ、相変わらずだ。
フラフラと好きに色んな所を歩いている。
彼女の義弟がずっとこちらを見ていたが、気にしないことにした。
ガーデンパーティーの会場から少し離れた緑の植え込み。
そのそばのベンチに座り、僕は彼女にプレゼントを渡した。
クリスタルでできた『ラビット』のペーパーウェイト。
「ラビットが好きだとヴォルフから聞いて。クリスタルの輝きがアレクの瞳に似ていたから」
アレクは驚き赤くなって、僕からの贈り物を見て感激してくれた。相変わらずコロコロ変わる表情が愛しくて、やっぱり目が離せない。『ラビット』の下に刻んだ文字は、僕の誕生色の緑。『アレクへ リオンより』と入れておいた。この国では好意を表す時に、自分の誕生色を入れた贈り物をする。彼女は気付いてくれただろうか?
本当は『愛をこめて』と入れたかったが、今はやめておいた。堂々と告げられるような大人になるまで、その言葉はとっておくことにしよう。
再びこぼれたクリスタルのような彼女の涙をそっと指ですくってあげる。
慌てる彼女に優しく微笑みかけながら、僕はこの世にアレクが生まれて来てくれたこの日を深く感謝した。
今日はアリィの誕生日。誕生月が近かったから、同じ年齢だったのはほんのわずか。アリィは今日からまた、お姉さんぶってあれこれと世話を焼きたがるのだろう。
毎日『レオン、大好き~~』と言ってくれる彼女に、俺は何を返せるだろうか?
アリィの言葉で俺は救われた。
毎日大好きだと言いながらギュッとハグしてくれる。
嬉しいけれど、最近は少し苦しくもある。
そんな俺の葛藤を彼女は知らない。
アリィの優しさで、俺は少しずつ疎まれていた自分を好きになれた。彼女の綺麗な茶色の瞳で見つめられる度、彼女の唇が嬉しそうに俺の名を呼ぶ度、温かいような切ないようなそんな気持ちが胸に広がる。
アリィがいれば、満足だった。
今日もできればいつものように穏やかに過ごしたかったけれど。
誕生会の席で「お披露目しなくちゃ」と張り切った彼女は、集まったみんなに俺を紹介した。話しかけられて卒なく答えた自信はある。でもほとんどを愛想笑いでごまかしてしまった。
女の子達もおめかししていてみんながそれぞれ綺麗だった。だけどやっぱりアリィが一番! 誰も彼女には敵わない。
主役のはずの彼女は、会話よりも食事に夢中。
そんな所がいつものアリィらしくて笑えた。
その様子を微笑ましく見つめる人物が、俺の他にももう一人。
リオネル王子だった。
アリィと同い年で賢そうな顔立ちの彼は、彼女の幼なじみだという。誕生会にもわざわざ来たし、隣の席でかいがいしくアリィの世話を焼いていた。本人全く気づいていなかったようだけど。
俺の最大のライバルが、この国で最高の存在だなんて聞いていない! アリィもアリィでいつもよりも楽しそうに笑っている気がする。
王子も俺の事を警戒していたと思う。
目の前でアリィに囁く時、わざとこっちを見て満足そうにしていたから。
生まれながらに全てを持つ恵まれた彼。
何も持たない俺は、少しだけ悲しくなってしまった。
けれど――
「アリィ、これ」
渡したのはただの安物の料理の本。
それが、今の俺に用意できる精一杯。
公爵家に頼らずに、町で書写の手伝いをして稼いだ金で買ったもの。
ドキドキしながら彼女の反応を待つ。
そんな俺にアリィは驚きながら、満面の笑みで言ってくれた。
「レオン、私がお料理好きだって知ってたのね! 大好き~~」
良かった! 喜んでくれたんだ。
でもみんなの前で平気で抱きつこうとしたから、さすがに照れて拒絶した。
「ハッそうか、ここは外だった」
ブツブツ呟く可愛らしいアリィ。
一つ上だなんて、とても思えない。
ねぇアリィ、気づいてる?
俺が絶対に『姉』と呼ぼうとしないのを。
本人の前で1度でも『姉』と呼んでしまったら、本当の姉弟になってしまう気がして。
あと一年、早く生まれていたかった。
もう少し早くアリィと出会っていたかった。
そうすれば、もしかして……
だけどそれは叶わない。
それならせめて、姉とは呼ばずに『アリィ』と呼び続けてもいいだろう?
彼女の明るさと優しさは、みんなを幸せにする。
なぜか『地味だ』と言い続ける彼女。
その周りは、いつだって特別で光り輝いている。
俺はいつまで、彼女のそばにいられるだろうか?
俺はこれからも、弟でいなければいけないのだろうか?
悩む俺に大事そうに本を抱き締めたアリィが声をかけてくる。
「一番最初はこの中から、レオンの好きな物を作ってあげるね!」
ほら、それだけで――
世界が輝き満たされた気分になるからとても不思議だ。
*****
「レオン……どんなやつなんだろう?」
ここ何日か王子である僕は、彼女の側にいるという義弟のことを考えていた。
アレクことアレキサンドラ嬢は僕の大切な幼なじみ。けれど、彼女の一番近くにいるのは新しくできた義弟のレオンで、義兄であるヴォルフの評価も高く彼女自身も可愛がっているという。
誕生会当日、初めて会った彼女の義弟は天使のような容貌の賢そうな少年だった。アレクは自慢気に「可愛い弟のレオンです」と、彼を紹介した。レオンは見た目よりもしっかりしていて、何かとアレクの世話を焼いていた。彼女に対して一見無愛想に見える態度を取ってはいたが、義姉を見る目が優しかった。はっきり言って面白くない。
心が狭いと言われようが、構わない。スゴく仲が良い2人を見て少し意地悪をしたくなった。だからわざと彼女に顔を近付けて「後で渡すものがあるから」と耳元でそっと囁いた。案の定、レオンはこちらを睨んできた。
あの日――
一方的に「お別れ」を言われた後、何がいけなかったのかを自分なりに考えてみた。知らないうちに彼女を傷つけてしまったのだろうか? 王子という肩書の上に胡座をかいて、不快な思いをさせていたのだろうか?
手紙を書いたら嫌がられるかな。
それとも僕の事を考えてくれるだろうか?
考えれば考えるほど、わからなくなってしまった。
王子としての責務を果たすため、何事にも真面目に取り組んでいくうちに「才気煥発」「文武両道」などと囁かれるようになってしまった。だけど本当の僕はこんなにも弱く情けない。
もう一度仲良くなれるように、何か形に残る物を贈りたかった。そんな時、彼女の誕生日は良い口実になる気がした。「レオン」にだけは負けたくなかった。アレクとずっと一緒にいる事のできる血の繋がらない彼女の義弟。僕は彼が羨ましい。王子と言う肩書を持たない彼が。
誕生日にはみんなもプレゼントを用意してきたようで、受け取ったアレクは感極まって泣いていた。素直で感受性の強い所は昔から変わらないんだな。「レオン」からのプレゼントにも、彼女は満面の笑みを浮かべていた。
僕のプレゼントも、喜んでもらえるだろうか?
中座して二人で散歩することにした。
ヴォルフには予め話していたので、協力してくれた。
叔父は……まあ、相変わらずだ。
フラフラと好きに色んな所を歩いている。
彼女の義弟がずっとこちらを見ていたが、気にしないことにした。
ガーデンパーティーの会場から少し離れた緑の植え込み。
そのそばのベンチに座り、僕は彼女にプレゼントを渡した。
クリスタルでできた『ラビット』のペーパーウェイト。
「ラビットが好きだとヴォルフから聞いて。クリスタルの輝きがアレクの瞳に似ていたから」
アレクは驚き赤くなって、僕からの贈り物を見て感激してくれた。相変わらずコロコロ変わる表情が愛しくて、やっぱり目が離せない。『ラビット』の下に刻んだ文字は、僕の誕生色の緑。『アレクへ リオンより』と入れておいた。この国では好意を表す時に、自分の誕生色を入れた贈り物をする。彼女は気付いてくれただろうか?
本当は『愛をこめて』と入れたかったが、今はやめておいた。堂々と告げられるような大人になるまで、その言葉はとっておくことにしよう。
再びこぼれたクリスタルのような彼女の涙をそっと指ですくってあげる。
慌てる彼女に優しく微笑みかけながら、僕はこの世にアレクが生まれて来てくれたこの日を深く感謝した。
11
『お妃選びは正直しんどい』発売中です♪(*´꒳`*)アルファポリス発行レジーナブックスより。
お気に入りに追加
1,894
あなたにおすすめの小説

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。


深窓の悪役令嬢~死にたくないので仮病を使って逃げ切ります~
白金ひよこ
恋愛
熱で魘された私が夢で見たのは前世の記憶。そこで思い出した。私がトワール侯爵家の令嬢として生まれる前は平凡なOLだったことを。そして気づいた。この世界が乙女ゲームの世界で、私がそのゲームの悪役令嬢であることを!
しかもシンディ・トワールはどのルートであっても死ぬ運命! そんなのあんまりだ! もうこうなったらこのまま病弱になって学校も行けないような深窓の令嬢になるしかない!
物語の全てを放棄し逃げ切ることだけに全力を注いだ、悪役令嬢の全力逃走ストーリー! え? シナリオ? そんなの知ったこっちゃありませんけど?

お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました
さこの
恋愛
姉は優しく美しい。姉の名前はアリシア私の名前はフェリシア
姉の婚約者は第三王子
お茶会をすると一緒に来てと言われる
アリシアは何かとフェリシアと第三王子を二人にしたがる
ある日姉が父に言った。
アリシアでもフェリシアでも婚約者がクリスタル伯爵家の娘ならどちらでも良いですよね?
バカな事を言うなと怒る父、次の日に姉が家を、出た

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる