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近くて遠い人
文化祭1
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二日間に及ぶ文化祭――『彩虹学園祭』が始まった。学園は朝から活気にあふれている。大きな声や楽しそうな笑い声がそこら中から聞こえてくる。クラスごとに手順を確認したり、準備をしたり。中庭や講堂の近くには屋台が並び、美味しそうな匂いが校舎の中まで漂ってくる。
一日目の今日は、運動場の特設ステージで吹奏楽部のコンサートやミスコンなどが開催される。招待客や外部の生徒だけでなく、芸能界や各界の大物である保護者達も来るから、出場者はみんな張り切っているようだ。ただでさえお嬢様ぞろいのうちの学園。ヒロインの桃華が一番可愛いとはいえ、ミスコンのレベルは特に高いと有名だ。
私達のクラスの劇は二日目の午後、講堂で行われる。一番いい時間帯だと思う。劇に出る子達は、ギリギリまでセリフを忘れないように練習したり緊張したりするんだろう。でも、大道具係は当日ステージを整えるだけでいい。昨日のリハーサル前に舞台袖への搬入は済んでいるから、今日は特にすることもなく自由だ。今日一日、好きなように学園祭を楽しめる。
そんなわけで早速、混むと思われる隣のクラスに遊びに行くことにした。始まったばかりだからか『もふもふカフェ』に人は並んでいないようだ。近づきながら、蒼はどんな動物になるのだろうかと考える。彼は背が高いから、熊やキリンだったら面白いかも。
「あ、紫記! ごめん、最初と次の回の整理券は配り終わったんだわ。三回目の分がまだあったと思うから、それでいい?」
「藍人、整理券って……そんなにすごいんだ」
廊下に出てきた藍人が言う。
教室の中を覗いたら、席は全て埋まっていた。ギャルソン姿の男子やメイド服の女子が耳や尻尾をつけて給仕に回っている。これじゃあ確かに人気が出るよね。
「ゆっくり楽しんでもらうために、入場制限をしてるんだ。空いているのはお昼前の回になるけど、どうかな?」
「じゃあそれで。藍人も忙しそうだね。頑張って」
大型犬に扮した彼にエールを送る。
照れたような顔で整理券を渡してくれる姿が可愛い。とっても似合っているから、恥ずかしがることないのに。
私達のやり取りを見た他校の女生徒が、我も我もと次々に手を出した。危なかった、遅ければ午前の分の整理券はなくなっていたかもしれない。
藍人は写真撮影をねだられて、応じているようだ。彼は背も高いし黙って立っていたらすごくカッコいい。これは、彼女が出来る日も近いんじゃないのかな? そう思うとおかしくて笑ってしまった。
事情を知らない他校の生徒が、私にまで一緒に写真に入ってくれと言ってきた。『もふもふカフェ』の主役は藍人なので、私はもちろん断った。ひらひらと手を振って邪魔にならないよう、この場を立ち去ることにした。
「紫記、また後で。待ってるからな~」
藍人は私に向かってぶんぶん手を振っている。
そんなに大きな声で言わなくても。
もふもふ好きだしちゃんと行くから大丈夫。
それとも、忠犬だから尻尾を振って待っていてくれるのかな? そんな姿を想像するとおかしくなって、またもや笑ってしまった。
『もふもふカフェ』には入れなかったので、黄の所に行くことにする。黄のクラスは『お化け屋敷』だと聞いていた。黄は何になるんだろう。一つ目小僧かな? それとも唐傘のお化け? いずれにせよ結構気になる。
入場券を買うために列に並んだ。
お化け屋敷だからか、列にはカップルが多いような気がする。うちの学園は男女交際にうるさくないし、今日は外部の生徒も来ている。そのせいか、余計にいちゃいちゃが目につく。まあ、自分が恵まれないからといって、爆発しろとか思ってないから大丈夫。
でも、さすがに一人で来るのは寂しかったかな? こんなことならクラスの誰かを誘って……頭に浮かんだ顔を必死に否定する。紅は今頃桃華と仲良く回っているはずだ。朝からなぜか理事長室に呼び出されていたけれど、戻り次第桃華と一緒に楽しむことだろう。私の出る幕はないから、やっぱり一人で良かったのかもね。
「え? 紫記様、お一人ですか?」
黄のクラスの受付――下の学年の知らない女の子に意外そうな顔をされてしまった。一人でお化け屋敷ってそんなに変かな? 黄の様子を見に来たんだけど。
「うん、そうなんだ。怖がる姿を誰にも見られたくないしね」
困ったように笑ってみる。
小さい頃に瞳の色のせいで『お化け』と言われていた私。そのせいで、実はお化け屋敷に入ったことがない。正直、ホラー映画とお化けは苦手だ。だけど、黄がいるならやっぱり見てみたい。素人のお化けだし、前の人にくっついていけばそこまで怖くはないはずだよね?
「まさかそんな。でも、楽しんで行って下さいね」
「ありがとう」
愛想のいいその子に笑って見せる。
でも本当は、結構緊張している。
前の大学生っぽいカップルが入ったら、邪魔だと思われようと続けて入らなければ。
初っ端からお墓とか井戸とかで、中から幽霊に扮した子達が出て来る。白い着物には血のりのようなものが付いている。けれど、ちょっと失敗したのか血のりがピンクだった。そのせいで、何とか悲鳴を出さずに済んだ。
「やだ~~、ゆあ怖ーい」
「大丈夫。あっくんがいるでしょ?」
「もう、あっくんたら~。男前~」
気を紛らわすためにカップルの甘い言葉に集中する。普段はイラっとするような会話も、こんな時にはありがたい。一応お化けたちに目を走らせているけれど、黄らしき姿はまだ確認できていない。
奥に進むにつれて、暗くなるしだんだん内装が凝るしで、それっぽくなってきた。何が出てくるのかわからない恐怖に、胸がドキドキする。すると突然、ガタン、と箱が開いて中から牙の生えたウサギが出てきた。
「うひゃっ」
可愛いのに怖い。
思わず素の声が出てしまった。
「ねーねー今のって効果音? ゆあ結構怖いんだけど」
「俺も。リタイアしよっか」
は? そんな殺生な。
そこまで怖がってなかったでしょ。
それに、びっくり箱のウサギじゃなくて私の声に怯えるなんて……
よく見れば、近くにリタイア用の出口がある。でも、まだまだいけるでしょ? ここで一人にしないで欲しい。そこまで怖くなかったよね? いちゃつく余裕があるなら大丈夫だよね?
「そうしよ? ゆあ涙目だもん」
「もう、ゆあは怖がりさんだな」
なのにカップルは私の目の前で、手を繋いで仲良く退場してしまった。
どうしよう。
私もリタイアしようかな?
「うぎゃっっ」
考えていたまさにその時、後ろから何かに抱きつかれてしまった。こ、こ、怖い~~!
驚きのあまり力が抜けて、本物の涙が浮かぶ。
「いたずらしちゃうぞ~」
この声は――
「もしかして、黄?」
恐る恐る首を後ろに回す。
ニタァと笑う黄の姿が目に飛び込んで来る。……でも、可愛い。
「良かった、黄。会いたかったよ。すごく似合ってる」
「えー、紫ちゃん怖がってくれないの~」
黄は猫又だった。
茶トラの猫の着ぐるみで、尻尾が二つに分かれている。口の所に赤い血のようなものをつけているけれど、私からすればケチャップがはみ出した子供みたいに見える。正面に向き直って、黄の頭を撫でてあげた。
「よしよし、頑張ってるね。偉い偉い」
「いや、そうじゃなくって……怖くないの?」
「うん、怖くないよ。だって黄だもん」
「そんなぁ。さっきから誰も怖がってくれないんだ」
「まあ、それだけ可愛ければ仕方ないよね?」
「よくわからないけど。さっきもいたずらするって脅したら、喜んでって言われた」
しょぼんとしている黄。
でも、お客の気持ちはわかるような気がする。
「あ、いけない。次が来た。じゃあ紫ちゃん、また後でね」
手を振って持ち場に戻る黄はやっぱり愛らしい。お化け屋敷なのに微笑ましい気持ちになった私。彼に会えたので迷うことなくリタイア用の出口に進んだことは、言うまでもない。
一日目の今日は、運動場の特設ステージで吹奏楽部のコンサートやミスコンなどが開催される。招待客や外部の生徒だけでなく、芸能界や各界の大物である保護者達も来るから、出場者はみんな張り切っているようだ。ただでさえお嬢様ぞろいのうちの学園。ヒロインの桃華が一番可愛いとはいえ、ミスコンのレベルは特に高いと有名だ。
私達のクラスの劇は二日目の午後、講堂で行われる。一番いい時間帯だと思う。劇に出る子達は、ギリギリまでセリフを忘れないように練習したり緊張したりするんだろう。でも、大道具係は当日ステージを整えるだけでいい。昨日のリハーサル前に舞台袖への搬入は済んでいるから、今日は特にすることもなく自由だ。今日一日、好きなように学園祭を楽しめる。
そんなわけで早速、混むと思われる隣のクラスに遊びに行くことにした。始まったばかりだからか『もふもふカフェ』に人は並んでいないようだ。近づきながら、蒼はどんな動物になるのだろうかと考える。彼は背が高いから、熊やキリンだったら面白いかも。
「あ、紫記! ごめん、最初と次の回の整理券は配り終わったんだわ。三回目の分がまだあったと思うから、それでいい?」
「藍人、整理券って……そんなにすごいんだ」
廊下に出てきた藍人が言う。
教室の中を覗いたら、席は全て埋まっていた。ギャルソン姿の男子やメイド服の女子が耳や尻尾をつけて給仕に回っている。これじゃあ確かに人気が出るよね。
「ゆっくり楽しんでもらうために、入場制限をしてるんだ。空いているのはお昼前の回になるけど、どうかな?」
「じゃあそれで。藍人も忙しそうだね。頑張って」
大型犬に扮した彼にエールを送る。
照れたような顔で整理券を渡してくれる姿が可愛い。とっても似合っているから、恥ずかしがることないのに。
私達のやり取りを見た他校の女生徒が、我も我もと次々に手を出した。危なかった、遅ければ午前の分の整理券はなくなっていたかもしれない。
藍人は写真撮影をねだられて、応じているようだ。彼は背も高いし黙って立っていたらすごくカッコいい。これは、彼女が出来る日も近いんじゃないのかな? そう思うとおかしくて笑ってしまった。
事情を知らない他校の生徒が、私にまで一緒に写真に入ってくれと言ってきた。『もふもふカフェ』の主役は藍人なので、私はもちろん断った。ひらひらと手を振って邪魔にならないよう、この場を立ち去ることにした。
「紫記、また後で。待ってるからな~」
藍人は私に向かってぶんぶん手を振っている。
そんなに大きな声で言わなくても。
もふもふ好きだしちゃんと行くから大丈夫。
それとも、忠犬だから尻尾を振って待っていてくれるのかな? そんな姿を想像するとおかしくなって、またもや笑ってしまった。
『もふもふカフェ』には入れなかったので、黄の所に行くことにする。黄のクラスは『お化け屋敷』だと聞いていた。黄は何になるんだろう。一つ目小僧かな? それとも唐傘のお化け? いずれにせよ結構気になる。
入場券を買うために列に並んだ。
お化け屋敷だからか、列にはカップルが多いような気がする。うちの学園は男女交際にうるさくないし、今日は外部の生徒も来ている。そのせいか、余計にいちゃいちゃが目につく。まあ、自分が恵まれないからといって、爆発しろとか思ってないから大丈夫。
でも、さすがに一人で来るのは寂しかったかな? こんなことならクラスの誰かを誘って……頭に浮かんだ顔を必死に否定する。紅は今頃桃華と仲良く回っているはずだ。朝からなぜか理事長室に呼び出されていたけれど、戻り次第桃華と一緒に楽しむことだろう。私の出る幕はないから、やっぱり一人で良かったのかもね。
「え? 紫記様、お一人ですか?」
黄のクラスの受付――下の学年の知らない女の子に意外そうな顔をされてしまった。一人でお化け屋敷ってそんなに変かな? 黄の様子を見に来たんだけど。
「うん、そうなんだ。怖がる姿を誰にも見られたくないしね」
困ったように笑ってみる。
小さい頃に瞳の色のせいで『お化け』と言われていた私。そのせいで、実はお化け屋敷に入ったことがない。正直、ホラー映画とお化けは苦手だ。だけど、黄がいるならやっぱり見てみたい。素人のお化けだし、前の人にくっついていけばそこまで怖くはないはずだよね?
「まさかそんな。でも、楽しんで行って下さいね」
「ありがとう」
愛想のいいその子に笑って見せる。
でも本当は、結構緊張している。
前の大学生っぽいカップルが入ったら、邪魔だと思われようと続けて入らなければ。
初っ端からお墓とか井戸とかで、中から幽霊に扮した子達が出て来る。白い着物には血のりのようなものが付いている。けれど、ちょっと失敗したのか血のりがピンクだった。そのせいで、何とか悲鳴を出さずに済んだ。
「やだ~~、ゆあ怖ーい」
「大丈夫。あっくんがいるでしょ?」
「もう、あっくんたら~。男前~」
気を紛らわすためにカップルの甘い言葉に集中する。普段はイラっとするような会話も、こんな時にはありがたい。一応お化けたちに目を走らせているけれど、黄らしき姿はまだ確認できていない。
奥に進むにつれて、暗くなるしだんだん内装が凝るしで、それっぽくなってきた。何が出てくるのかわからない恐怖に、胸がドキドキする。すると突然、ガタン、と箱が開いて中から牙の生えたウサギが出てきた。
「うひゃっ」
可愛いのに怖い。
思わず素の声が出てしまった。
「ねーねー今のって効果音? ゆあ結構怖いんだけど」
「俺も。リタイアしよっか」
は? そんな殺生な。
そこまで怖がってなかったでしょ。
それに、びっくり箱のウサギじゃなくて私の声に怯えるなんて……
よく見れば、近くにリタイア用の出口がある。でも、まだまだいけるでしょ? ここで一人にしないで欲しい。そこまで怖くなかったよね? いちゃつく余裕があるなら大丈夫だよね?
「そうしよ? ゆあ涙目だもん」
「もう、ゆあは怖がりさんだな」
なのにカップルは私の目の前で、手を繋いで仲良く退場してしまった。
どうしよう。
私もリタイアしようかな?
「うぎゃっっ」
考えていたまさにその時、後ろから何かに抱きつかれてしまった。こ、こ、怖い~~!
驚きのあまり力が抜けて、本物の涙が浮かぶ。
「いたずらしちゃうぞ~」
この声は――
「もしかして、黄?」
恐る恐る首を後ろに回す。
ニタァと笑う黄の姿が目に飛び込んで来る。……でも、可愛い。
「良かった、黄。会いたかったよ。すごく似合ってる」
「えー、紫ちゃん怖がってくれないの~」
黄は猫又だった。
茶トラの猫の着ぐるみで、尻尾が二つに分かれている。口の所に赤い血のようなものをつけているけれど、私からすればケチャップがはみ出した子供みたいに見える。正面に向き直って、黄の頭を撫でてあげた。
「よしよし、頑張ってるね。偉い偉い」
「いや、そうじゃなくって……怖くないの?」
「うん、怖くないよ。だって黄だもん」
「そんなぁ。さっきから誰も怖がってくれないんだ」
「まあ、それだけ可愛ければ仕方ないよね?」
「よくわからないけど。さっきもいたずらするって脅したら、喜んでって言われた」
しょぼんとしている黄。
でも、お客の気持ちはわかるような気がする。
「あ、いけない。次が来た。じゃあ紫ちゃん、また後でね」
手を振って持ち場に戻る黄はやっぱり愛らしい。お化け屋敷なのに微笑ましい気持ちになった私。彼に会えたので迷うことなくリタイア用の出口に進んだことは、言うまでもない。
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