17 / 50
カイル編
悪役令嬢、打ちのめされる
しおりを挟む
今日の魔法の授業中、する事が無いのでボーっとみんなの様子を見ていたら、ふと思い出した事がある。
そういえば、高等部の『プリマリ』のカイルルートって、マリエッタちゃんとダンスするシーンから始まるんじゃなかったっけ?
確かカイル様が成人してすぐ、16歳の時にお城の舞踏会で嬉しそうに踊るマリエッタとの二人のスチルがあったような気がする。その時悪役令嬢ブランカは、既にカイルと婚約していた。
けれど、カイルはマリエッタの方を好きになった。そのためブランカは、振られる前に振ってしまえ、とばかりに自分からカイルに別れを切り出していた。でもやっぱり悔しかったのか、舞踏会では激しく盛大に二人の邪魔をしていたような……。マリエッタちゃんの回想シーンから、カイルルートの高等部編は始まっていたはずだ。
でもって、現在のカイル様は既に16歳。今年の夏には17歳になってしまわれる。成人のお祝いは去年お城であったみたいだけれど、盛大なパーティーは本人が辞退したそうだ。学園ではジュリアン以外、誰も招待されていなかったはずだ。なので当然、マリエッタとのいちゃラブダンスもしていないし、私も二人の仲を妨害できていないままだ。
中等部の時にリュークと想いが通じ合った私は、この世界は『プリマリ』ではないと、自分は『悪役令嬢』を廃業したと思っていた。だからそのまま、カイル様とマリエッタちゃんの仲を放置していたのだ。本来なら『競技会』で優勝したカイル様かユーリスと彼女はくっつくはずなのに……。
というよりもっと悪い事に、私がマリエッタからカイル様を取り上げてしまっていた。『競技会』の後のダンスも二年連続私が最初に踊ってしまっていたし、この前なんか『監督室』で彼を独占してシャツをぐしょぐしょに濡らしてしまった。さらにその上マリエッタちゃんを差し置いて、ちょっとときめいてもしまったのだ。
いかんいかん。優しくされたからってすぐにコロッといくなんて。こんなんじゃあ悪役令嬢の名が廃る!
だって、私がちゃんと悪役をしておかないとマリエッタちゃんが輝けない。しかも、下手にストーリーを変えるとリュークのようにけが人が出てしまうかもしれない。『殿方を危険に追いやる悪女』となると聞こえは良いかもしれないけれど、単に『自分のことしか考えない節操無しのイケメン好き』とも言えるかも。ここは一つ当初の予定通り、『国外追放&商人のおかみさん』を目指して頑張ることにしましょう!!
「ブランカ、危ないっ!」
え? 何が?
考え事をしていたために一瞬反応が遅れた。
リュークの放った氷の欠片がライオネルの炎の壁に呑み込まれ、一部が弾かれ破片となって一直線に私を襲う。
カカカカカッッ
「うわっっ!!」あれ? 痛くない。
しゃがみ込む私に咄嗟に駆け寄ったカイル様が、光の壁を作って防いで下さった。氷の破片は全て弾かれたようにも見える。
でも――。
「……! カイル様、お怪我を!」
見ればカイル様の腕に小さな破片がいくつか刺さっている。
氷は溶けるといっても流れ出た血は戻らない。
「ああ、大丈夫。これぐらいなら『光』の力で癒してもらえるから。それより君こそ大丈夫だった? ケガは無い?」
顔を寄せて心配そうに聞いて下さるカイル様。
お怪我をなさったのはご自分の方なのに。
申し訳なさで胸がいっぱいになる。
「おい、お前っ! 王子にケガを負わせてどうする。何もできずに足を引っ張るぐらいなら、ここから出ていけ」
「リューク! お前っそんな言い方は!」
「役に立たないやつに出ていけと言って何が悪い?」
腕を組んでバカにしたようにこちらを見下ろすリューク。
彼の言いたいことはよくわかる。
でもちょっと、これはさすがにあんまりだ。
確かに、授業中に考え事をしていて気が付かなかったのは私が悪かった。カイル様に怪我まで負わせてしまった。
でも、そもそもはあなたのせいでしょ?
こっちに氷を弾き飛ばされたのはリュークだし、あなたが私の事をすっかり忘れてしまったから私は散々悩んでいるのだけれど。
泣かないように歯を食いしばる。
こんなヤツのためになんか、泣かない。
「大丈夫か、ブランカ。カイル、わりぃ、目測を誤ったわ」
「ブランカ様、大丈夫? カイル様、この程度の傷ならすぐに治せるから平気ですわよ?」
ライオネルとマリエッタちゃんにまで心配をさせてしまった。
私は魔法が使えないから、こんな時は何にもできない。
本当に、何のために私はここにいるんだろう?
何もできないならせめて『悪役令嬢ブランカ』として、きちんと勤めは果たさなければ!
「マリエッタ、私のカイルに傷跡なんて残らないでしょうね? ちゃんと治療してよね! カイル様もカイル様よ。突然前に飛び出すなんてどういうつもり? そんなんで恩を売ろうとしたってダメですからね」
目の前のカイル様が、ビックリして目を丸くしている。急に『悪役令嬢』になった私に驚いているのだろう。
でも元々、ゲームのブランカはこんな感じだった。私は元に戻っただけ。
「……なっ」
私を忘れたリュークが口を挟もうとする。でも、そんな事はさせない。矢継ぎ早に次の言葉を放つ。
「それにリューク、ライオネル! あんた達がヘマをするからこっちが巻き添えになってしまったんでしょう? それなのに私を責めるってどういう事? そっちが先に謝りなさいよね!」
反論しようとするリュークにビシッと指を差し、まくし立てる。もういい、あなたなんてもう知らない!
『悪役令嬢』の私と付き合うと宣言したせいで、ストーリーから外れてあなたは怪我をし記憶を失くしてしまった。だからこれ以上ひどい事になる前に、私は『悪役』に戻ってあげる。
あなたの事は忘れるから――。嫌な事を言われても気にしないよう努力する。だからもう、私の事は放っておいて!
「――お前、何なんだ?」
私の好きだった低音の掠れた声が響く。
いかにも軽蔑しているような声色。
胸が一瞬苦しくなるけれど、涙は見せない。
「わりぃ、ブランカ。ビックリしたようだな? 次から気を付けるから、ほんと、ゴメン」
事情を知るライオネルが何度も謝ってくれる。
でもここで、甘えてはいけない。
『悪役令嬢ブランカ』は、そんなキャラではないから。
「わかれば良いのよ、わかれば!」
マリエッタちゃん、そんなに悲しそうな顔をしないで? 私は元々こうしなければいけなかったんだから。何も出来ない上に、ストーリーを外れたせいでみんなに迷惑をかけてしまった。
「いいんだ、ブランカ。無理はしないで」
優しい腕がふわっと私を包み込む。
こんな所で泣くわけにはいかないのに……
カイル様がこの前みたいに、自分の胸に私の顔を押し当ててくれる。
みんなから……リュークの冷たい視線から、私を隠してくれている。
「どうしてみんな、こいつに構うんだ?」
そう言って遠ざかる足音が聞こえる。
大好きだったあの声はもう、私の名前を呼ばない。
「うぐっ……ひっく……ひっく……」
足下の土を踏みしめる靴音が完全に消えるのを待って、私はカイル様の腕の中で声を殺して思い切り泣いた。
そういえば、高等部の『プリマリ』のカイルルートって、マリエッタちゃんとダンスするシーンから始まるんじゃなかったっけ?
確かカイル様が成人してすぐ、16歳の時にお城の舞踏会で嬉しそうに踊るマリエッタとの二人のスチルがあったような気がする。その時悪役令嬢ブランカは、既にカイルと婚約していた。
けれど、カイルはマリエッタの方を好きになった。そのためブランカは、振られる前に振ってしまえ、とばかりに自分からカイルに別れを切り出していた。でもやっぱり悔しかったのか、舞踏会では激しく盛大に二人の邪魔をしていたような……。マリエッタちゃんの回想シーンから、カイルルートの高等部編は始まっていたはずだ。
でもって、現在のカイル様は既に16歳。今年の夏には17歳になってしまわれる。成人のお祝いは去年お城であったみたいだけれど、盛大なパーティーは本人が辞退したそうだ。学園ではジュリアン以外、誰も招待されていなかったはずだ。なので当然、マリエッタとのいちゃラブダンスもしていないし、私も二人の仲を妨害できていないままだ。
中等部の時にリュークと想いが通じ合った私は、この世界は『プリマリ』ではないと、自分は『悪役令嬢』を廃業したと思っていた。だからそのまま、カイル様とマリエッタちゃんの仲を放置していたのだ。本来なら『競技会』で優勝したカイル様かユーリスと彼女はくっつくはずなのに……。
というよりもっと悪い事に、私がマリエッタからカイル様を取り上げてしまっていた。『競技会』の後のダンスも二年連続私が最初に踊ってしまっていたし、この前なんか『監督室』で彼を独占してシャツをぐしょぐしょに濡らしてしまった。さらにその上マリエッタちゃんを差し置いて、ちょっとときめいてもしまったのだ。
いかんいかん。優しくされたからってすぐにコロッといくなんて。こんなんじゃあ悪役令嬢の名が廃る!
だって、私がちゃんと悪役をしておかないとマリエッタちゃんが輝けない。しかも、下手にストーリーを変えるとリュークのようにけが人が出てしまうかもしれない。『殿方を危険に追いやる悪女』となると聞こえは良いかもしれないけれど、単に『自分のことしか考えない節操無しのイケメン好き』とも言えるかも。ここは一つ当初の予定通り、『国外追放&商人のおかみさん』を目指して頑張ることにしましょう!!
「ブランカ、危ないっ!」
え? 何が?
考え事をしていたために一瞬反応が遅れた。
リュークの放った氷の欠片がライオネルの炎の壁に呑み込まれ、一部が弾かれ破片となって一直線に私を襲う。
カカカカカッッ
「うわっっ!!」あれ? 痛くない。
しゃがみ込む私に咄嗟に駆け寄ったカイル様が、光の壁を作って防いで下さった。氷の破片は全て弾かれたようにも見える。
でも――。
「……! カイル様、お怪我を!」
見ればカイル様の腕に小さな破片がいくつか刺さっている。
氷は溶けるといっても流れ出た血は戻らない。
「ああ、大丈夫。これぐらいなら『光』の力で癒してもらえるから。それより君こそ大丈夫だった? ケガは無い?」
顔を寄せて心配そうに聞いて下さるカイル様。
お怪我をなさったのはご自分の方なのに。
申し訳なさで胸がいっぱいになる。
「おい、お前っ! 王子にケガを負わせてどうする。何もできずに足を引っ張るぐらいなら、ここから出ていけ」
「リューク! お前っそんな言い方は!」
「役に立たないやつに出ていけと言って何が悪い?」
腕を組んでバカにしたようにこちらを見下ろすリューク。
彼の言いたいことはよくわかる。
でもちょっと、これはさすがにあんまりだ。
確かに、授業中に考え事をしていて気が付かなかったのは私が悪かった。カイル様に怪我まで負わせてしまった。
でも、そもそもはあなたのせいでしょ?
こっちに氷を弾き飛ばされたのはリュークだし、あなたが私の事をすっかり忘れてしまったから私は散々悩んでいるのだけれど。
泣かないように歯を食いしばる。
こんなヤツのためになんか、泣かない。
「大丈夫か、ブランカ。カイル、わりぃ、目測を誤ったわ」
「ブランカ様、大丈夫? カイル様、この程度の傷ならすぐに治せるから平気ですわよ?」
ライオネルとマリエッタちゃんにまで心配をさせてしまった。
私は魔法が使えないから、こんな時は何にもできない。
本当に、何のために私はここにいるんだろう?
何もできないならせめて『悪役令嬢ブランカ』として、きちんと勤めは果たさなければ!
「マリエッタ、私のカイルに傷跡なんて残らないでしょうね? ちゃんと治療してよね! カイル様もカイル様よ。突然前に飛び出すなんてどういうつもり? そんなんで恩を売ろうとしたってダメですからね」
目の前のカイル様が、ビックリして目を丸くしている。急に『悪役令嬢』になった私に驚いているのだろう。
でも元々、ゲームのブランカはこんな感じだった。私は元に戻っただけ。
「……なっ」
私を忘れたリュークが口を挟もうとする。でも、そんな事はさせない。矢継ぎ早に次の言葉を放つ。
「それにリューク、ライオネル! あんた達がヘマをするからこっちが巻き添えになってしまったんでしょう? それなのに私を責めるってどういう事? そっちが先に謝りなさいよね!」
反論しようとするリュークにビシッと指を差し、まくし立てる。もういい、あなたなんてもう知らない!
『悪役令嬢』の私と付き合うと宣言したせいで、ストーリーから外れてあなたは怪我をし記憶を失くしてしまった。だからこれ以上ひどい事になる前に、私は『悪役』に戻ってあげる。
あなたの事は忘れるから――。嫌な事を言われても気にしないよう努力する。だからもう、私の事は放っておいて!
「――お前、何なんだ?」
私の好きだった低音の掠れた声が響く。
いかにも軽蔑しているような声色。
胸が一瞬苦しくなるけれど、涙は見せない。
「わりぃ、ブランカ。ビックリしたようだな? 次から気を付けるから、ほんと、ゴメン」
事情を知るライオネルが何度も謝ってくれる。
でもここで、甘えてはいけない。
『悪役令嬢ブランカ』は、そんなキャラではないから。
「わかれば良いのよ、わかれば!」
マリエッタちゃん、そんなに悲しそうな顔をしないで? 私は元々こうしなければいけなかったんだから。何も出来ない上に、ストーリーを外れたせいでみんなに迷惑をかけてしまった。
「いいんだ、ブランカ。無理はしないで」
優しい腕がふわっと私を包み込む。
こんな所で泣くわけにはいかないのに……
カイル様がこの前みたいに、自分の胸に私の顔を押し当ててくれる。
みんなから……リュークの冷たい視線から、私を隠してくれている。
「どうしてみんな、こいつに構うんだ?」
そう言って遠ざかる足音が聞こえる。
大好きだったあの声はもう、私の名前を呼ばない。
「うぐっ……ひっく……ひっく……」
足下の土を踏みしめる靴音が完全に消えるのを待って、私はカイル様の腕の中で声を殺して思い切り泣いた。
0
『綺麗になるから見てなさいっ!』(*´꒳`*)アルファポリス発行レジーナブックス。書店、通販にて好評発売中です。
お気に入りに追加
1,432
あなたにおすすめの小説
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
本気の悪役令嬢!
きゃる
恋愛
自分に何ができるだろう?
そう考えたブランカは、旅に出ます。国境沿いのブランジュの村からまずは国外へ。「海が見たい」と言ったから。
優しくイケメンの旦那様に溺愛されてイチャイチャの旅になるはずが……?
いつもありがとうございますm(__)m
本編再開させます。更新は不定期ですが、よろしくお願いいたします。
書籍に該当しない部分と裏話、その他の攻略者の話、リューク視点は
『本気の悪役令嬢 another!』へ。
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
執着王子の唯一最愛~私を蹴落とそうとするヒロインは王子の異常性を知らない~
犬の下僕
恋愛
公爵令嬢であり第1王子の婚約者でもあるヒロインのジャンヌは学園主催の夜会で突如、婚約者の弟である第二王子に糾弾される。「兄上との婚約を破棄してもらおう」と言われたジャンヌはどうするのか…
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる