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カイル編
夢の中でなら
しおりを挟む ――夢を見ていた
夢の中で私、ブランカは大好きな『プリマリ』をプレイしていた。
もちろん、可憐な美少女のマリエッタになりきって。
深緑色の門をくぐり、石畳の上を歩く。石畳は奥にある、白い壁でオレンジ色の屋根の校舎にまで続いている。足取りは軽く弾んでいて、ピンク色のリボンが風になびいている。
右横に見える噴水は水飛沫を上げていて、粒がキラキラと虹色に輝いていて眩しい。見上げた青い空には白い雲。爽やかな風が吹く春の陽気が心地よく、やがて訪れる楽しい学園生活の予感に期待で胸が震える。
オープニングムービーでは、攻略者達の紹介が次々と浮かんでは消えていく。
紅茶のカップを持ち上げてこちらに向かってニッコリ微笑む金髪の青年の下には王子Kyleと「君だけを見ている」の文字。
水色の髪をかき上げながら登場する眼鏡男子の横には公爵子息Lukeと「君の相手は俺しかいないだろう?」と出てくる。
上半身を惜しげもなく露出した状態で剣を横に構え、舐める仕草をするのは伯爵子息Lionel。そのそばには「俺がお前を守るから」と出ている。
本のページを繰る手を止めて茶色い流し目でこちらを見るのは辺境伯子息のJurisで、「僕だけを見て」。
あどけない天使の笑顔で抱き着いてきたのに、マリエッタの背中からのアップになった途端ニヤリと笑うのは王の甥Julianで「もう逃げられないよ?」の文字。それぞれの決め台詞がカッコよく出ては消えていくのが美しい。
登場人物全ての紹介画像が綺麗なので、本来なら飛ばすはずのムービーをゲームをプレイする度に何度も飽きずにうっとり眺めた覚えがある。
そして、最後に出てくるのが我らがヒロインMarietta!!
小首を傾げて可愛らしくキョトンとした表情も、木陰で本を手にしたまま眠ってしまっている様子も、ダンスのターンで周りにぼかしやキラキラが入るのも、他の女性ではわざとらしくても彼女に限って言えばとてもよく似合っていた。というか、許せた。
その後で画面に大写しになるのは『プリンセスガーデン~マリエッタと秘密の貴公子』の飾り文字とスタートボタン。何周もプレイしているはずなのに、始める前は常にドキドキしていたような気がする。
だから今日も、自称『マリエッタ』の私がときめきながらスタートボタンをタッチしようとすると――
「ブランカ、いつまで寝ているの! 今日から入寮するんでしょ!!」
朝早くからお母様に容赦なく叩き起こされてしまった。侍女じゃなくて何でお母様? でも、母様あと少しだけ~~。マリエッタちゃんの気分を味わっていたかったのに!
春には程遠く編入という形で秋から学園に入るから、もしかしたら私、いじめに遭ってしまうかも。ああ、でも私が『悪役令嬢』として頑張らなければマリエッタちゃんと攻略者達とのいちゃラブが見られないから、いじめや仲間はずれを恐れている場合では無かったわね。いえ、私はむしろする方だった。
編入時の魔力検査でたまたま『魅了』の魔法があると判明したとはいえ、「使用禁止」と言われているから、配属先……じゃなかった転入先は普通科だろうし。マリエッタのいる魔法科まで意地悪のためにわざわざ通わないといけないし。
学園生活を楽しみにしていたのは事実だけれど、マリエッタとブランカだったらマリエッタでいる方が人生何倍も楽しそう。可愛くて誰からも愛されるマリエッタちゃん。彼女は優しく温かく、天使の笑顔で見ているだけで癒されて幸せな気分になれるから。
かたや悪役令嬢のブランカ。いじわるばかりで気が強く、口を開けば悪口ばかり。ゲーム内では美人だけど妖艶な仕草がわざとらしく、イケメン攻略者達には全く相手にされていない。頭も悪いからマリエッタいじめのバリエーションにも乏しい。
はぁ、楽しみだけど気が重い。
そんな私だけれど、学園の編入試験の際にたまたまリュークに出会ったので、みんなの情報を聞いておいた。何と、ゲームと違い初等部まで併設されているらしく、ユーリスとジュリアンも敷地内にいるらしい!
今では眼鏡が無いと何も見えない私。彼に近づき過ぎて、恥ずかしい思いをさせてしまった。でも、リュークがゲームのスタート時にまで成長していたのはとても嬉しかった。
よく響く良い声は声優さんの声そのままで、水色の髪もスチルに出てくるのと同じくらいまで伸びていた。
さっきの夢ではないけれど、彼らの姿は私の記憶の中にしっかりインプットされているから、目が多少見えなくなったことぐらい何ともない!
幼なじみの小さいリュークがあんなに大きくなっていたなら、他のイケメン達にも期待が持てる! ちっこくて可愛いジュリアンが、筋肉マッチョでゴツくなっていたらビックリだけど。
何にせよ、学園に知り合いがいるってことは良いことだ! 誰とも婚約しなかったせいなのか、はたまた王都を離れていたせいか、悪役令嬢とはいえ今はまだ嫌われていないみたい。リュークは普通に口をきいてくれた。
そう思ったら、何だか気が楽になってきた。我ながら単純な性格なのは、きっとお母様譲りね?
☆☆☆☆☆☆
荷物が多いので、学園までは馬車で移動した。ちょうど授業が無いからと、学園内で私の案内を買って出たのは何とカイル!
柔らかそうな金髪に明るいエメラルドグリーンの瞳の王子様は、ゲームの中から飛び出したばかりのようにスチルそのままの麗しい姿で、甘い声をしていた。
聞けば、リュークと同じく『監督生』という立場で、学園の生徒の面倒を見なければならないそうだ。何て贅沢な学園生活! あ、でも待てよ? 一応確認しておかなくっちゃ。
「あの……カイル様。学園の案内って無料ですよね? 課金した方が良いですか?」
「え? かきんって何? 私が嫌なら他の者に代わってもらうこともできるけれど……」
「そ、そ、そんな滅相もない! 私ごときがカイル王子の貴重なお時間を搾取してしまってよろしいものかと。それにチェンジなんてとんでもない! むしろ、ひれ伏してお願いしたいくらいです!」
「ふふ。ブランカは、相変わらず面白いね? 久しぶりに元気な君に会えて嬉しいよ。これからの学園生活もとても楽しくなりそうだ」
カイルはゲームの通りにやっぱり優しい。
ゲームと違って分厚いメガネでブスな私にまで温かいお言葉をくれるなんて。
転生バンザイ! 異世界バンザイ!
現実世界なら、この『カイルによる学園ご案内イベント』を引き当てるまで、一体いくら課金しなくてはならないだろう?
喜びのあまり鼻歌を歌いながら、カイルの後をついて歩く。柔らかな声で丁寧に説明して下さったから、ごみ置き場でさえもまるで特別な場所のように感じられる。
途中で「足が痛くなる前に手をつなごうか?」と言って下さったので、またもや「無料ですか?」と聞いたら、変な顔をされてしまった。
でも、手なんか繋いでしまったら、全国の『プリマリ』カイルファンに刺される前に学園の女生徒達に消されてしまうだろう。無自覚イケメンは、もっと自分の価値に気づかないといけない。だからといって、急に有料になっても困るけれど。
私が転入生だからか、それともブスなせいか、カイルと歩いて女生徒とすれ違っても清々しいほどノーマーク。『誰だろう?』と不思議そうな顔をされるけど、通りすがりに「ごきげんよう」と頭を下げるだけで誰も何も言ってこない。脇役で良かった。美少女のマリエッタちゃんだったらこうはいかないだろう!
眼鏡を外すと自分の顔すらわからないから、鏡で自分がどのくらい変な顔なのかも確認することができない。
そういえば、この前リュークにも「眼鏡をずっとかけとけよ」って言われたんだった。そこまで見苦しくて迷惑をかけているとは思わなかったけれど、優しいカイルなら何と答えてくれるのかしら?
「以上で一通り回ったけれど、何か質問はあるかな?」
そう聞かれたから、眼鏡をとって力を込めずに思い切って聞いてみた。
「あの……私が眼鏡を外したら、ご迷惑になるのでしょうか?」
「……? リュークからは、君は眼鏡を外すと何も見えなくなるようだと聞いているよ? 無理して見えるふりをする必要はないし、君自身が襲われないようにする為にも、かけておいた方が良いと私も思う」
「そうですか……」
やんわりと言って下さったものの、襲って殴り倒したくなるほど自分がひどい顔だとは思っていなかった。さすがにショックだったから、無理して笑って見せた。カイルは息を呑んで最後にこう言った。
「ブランカ。困ったことがあれば私がいつでも力になるから。すぐ上の教室にいるから、いつでも訪ねておいで」
カイルはやっぱり優しい。
でも夢の中でならブランカもそこそこ美人だったのに……そう思うと、少しだけ悲しくなってしまった。長時間歩いたり走ったりすると足を少し引きずってしまう私は、ゲームの中のブランカなどとはほど遠い。
夢の中でなら私もマリエッタになって愛されたのに。夢の中でならあなたは私に微笑みかけてくれた?
今日はさっさと早寝しよう!
私がそう決めた瞬間だった。
夢の中で私、ブランカは大好きな『プリマリ』をプレイしていた。
もちろん、可憐な美少女のマリエッタになりきって。
深緑色の門をくぐり、石畳の上を歩く。石畳は奥にある、白い壁でオレンジ色の屋根の校舎にまで続いている。足取りは軽く弾んでいて、ピンク色のリボンが風になびいている。
右横に見える噴水は水飛沫を上げていて、粒がキラキラと虹色に輝いていて眩しい。見上げた青い空には白い雲。爽やかな風が吹く春の陽気が心地よく、やがて訪れる楽しい学園生活の予感に期待で胸が震える。
オープニングムービーでは、攻略者達の紹介が次々と浮かんでは消えていく。
紅茶のカップを持ち上げてこちらに向かってニッコリ微笑む金髪の青年の下には王子Kyleと「君だけを見ている」の文字。
水色の髪をかき上げながら登場する眼鏡男子の横には公爵子息Lukeと「君の相手は俺しかいないだろう?」と出てくる。
上半身を惜しげもなく露出した状態で剣を横に構え、舐める仕草をするのは伯爵子息Lionel。そのそばには「俺がお前を守るから」と出ている。
本のページを繰る手を止めて茶色い流し目でこちらを見るのは辺境伯子息のJurisで、「僕だけを見て」。
あどけない天使の笑顔で抱き着いてきたのに、マリエッタの背中からのアップになった途端ニヤリと笑うのは王の甥Julianで「もう逃げられないよ?」の文字。それぞれの決め台詞がカッコよく出ては消えていくのが美しい。
登場人物全ての紹介画像が綺麗なので、本来なら飛ばすはずのムービーをゲームをプレイする度に何度も飽きずにうっとり眺めた覚えがある。
そして、最後に出てくるのが我らがヒロインMarietta!!
小首を傾げて可愛らしくキョトンとした表情も、木陰で本を手にしたまま眠ってしまっている様子も、ダンスのターンで周りにぼかしやキラキラが入るのも、他の女性ではわざとらしくても彼女に限って言えばとてもよく似合っていた。というか、許せた。
その後で画面に大写しになるのは『プリンセスガーデン~マリエッタと秘密の貴公子』の飾り文字とスタートボタン。何周もプレイしているはずなのに、始める前は常にドキドキしていたような気がする。
だから今日も、自称『マリエッタ』の私がときめきながらスタートボタンをタッチしようとすると――
「ブランカ、いつまで寝ているの! 今日から入寮するんでしょ!!」
朝早くからお母様に容赦なく叩き起こされてしまった。侍女じゃなくて何でお母様? でも、母様あと少しだけ~~。マリエッタちゃんの気分を味わっていたかったのに!
春には程遠く編入という形で秋から学園に入るから、もしかしたら私、いじめに遭ってしまうかも。ああ、でも私が『悪役令嬢』として頑張らなければマリエッタちゃんと攻略者達とのいちゃラブが見られないから、いじめや仲間はずれを恐れている場合では無かったわね。いえ、私はむしろする方だった。
編入時の魔力検査でたまたま『魅了』の魔法があると判明したとはいえ、「使用禁止」と言われているから、配属先……じゃなかった転入先は普通科だろうし。マリエッタのいる魔法科まで意地悪のためにわざわざ通わないといけないし。
学園生活を楽しみにしていたのは事実だけれど、マリエッタとブランカだったらマリエッタでいる方が人生何倍も楽しそう。可愛くて誰からも愛されるマリエッタちゃん。彼女は優しく温かく、天使の笑顔で見ているだけで癒されて幸せな気分になれるから。
かたや悪役令嬢のブランカ。いじわるばかりで気が強く、口を開けば悪口ばかり。ゲーム内では美人だけど妖艶な仕草がわざとらしく、イケメン攻略者達には全く相手にされていない。頭も悪いからマリエッタいじめのバリエーションにも乏しい。
はぁ、楽しみだけど気が重い。
そんな私だけれど、学園の編入試験の際にたまたまリュークに出会ったので、みんなの情報を聞いておいた。何と、ゲームと違い初等部まで併設されているらしく、ユーリスとジュリアンも敷地内にいるらしい!
今では眼鏡が無いと何も見えない私。彼に近づき過ぎて、恥ずかしい思いをさせてしまった。でも、リュークがゲームのスタート時にまで成長していたのはとても嬉しかった。
よく響く良い声は声優さんの声そのままで、水色の髪もスチルに出てくるのと同じくらいまで伸びていた。
さっきの夢ではないけれど、彼らの姿は私の記憶の中にしっかりインプットされているから、目が多少見えなくなったことぐらい何ともない!
幼なじみの小さいリュークがあんなに大きくなっていたなら、他のイケメン達にも期待が持てる! ちっこくて可愛いジュリアンが、筋肉マッチョでゴツくなっていたらビックリだけど。
何にせよ、学園に知り合いがいるってことは良いことだ! 誰とも婚約しなかったせいなのか、はたまた王都を離れていたせいか、悪役令嬢とはいえ今はまだ嫌われていないみたい。リュークは普通に口をきいてくれた。
そう思ったら、何だか気が楽になってきた。我ながら単純な性格なのは、きっとお母様譲りね?
☆☆☆☆☆☆
荷物が多いので、学園までは馬車で移動した。ちょうど授業が無いからと、学園内で私の案内を買って出たのは何とカイル!
柔らかそうな金髪に明るいエメラルドグリーンの瞳の王子様は、ゲームの中から飛び出したばかりのようにスチルそのままの麗しい姿で、甘い声をしていた。
聞けば、リュークと同じく『監督生』という立場で、学園の生徒の面倒を見なければならないそうだ。何て贅沢な学園生活! あ、でも待てよ? 一応確認しておかなくっちゃ。
「あの……カイル様。学園の案内って無料ですよね? 課金した方が良いですか?」
「え? かきんって何? 私が嫌なら他の者に代わってもらうこともできるけれど……」
「そ、そ、そんな滅相もない! 私ごときがカイル王子の貴重なお時間を搾取してしまってよろしいものかと。それにチェンジなんてとんでもない! むしろ、ひれ伏してお願いしたいくらいです!」
「ふふ。ブランカは、相変わらず面白いね? 久しぶりに元気な君に会えて嬉しいよ。これからの学園生活もとても楽しくなりそうだ」
カイルはゲームの通りにやっぱり優しい。
ゲームと違って分厚いメガネでブスな私にまで温かいお言葉をくれるなんて。
転生バンザイ! 異世界バンザイ!
現実世界なら、この『カイルによる学園ご案内イベント』を引き当てるまで、一体いくら課金しなくてはならないだろう?
喜びのあまり鼻歌を歌いながら、カイルの後をついて歩く。柔らかな声で丁寧に説明して下さったから、ごみ置き場でさえもまるで特別な場所のように感じられる。
途中で「足が痛くなる前に手をつなごうか?」と言って下さったので、またもや「無料ですか?」と聞いたら、変な顔をされてしまった。
でも、手なんか繋いでしまったら、全国の『プリマリ』カイルファンに刺される前に学園の女生徒達に消されてしまうだろう。無自覚イケメンは、もっと自分の価値に気づかないといけない。だからといって、急に有料になっても困るけれど。
私が転入生だからか、それともブスなせいか、カイルと歩いて女生徒とすれ違っても清々しいほどノーマーク。『誰だろう?』と不思議そうな顔をされるけど、通りすがりに「ごきげんよう」と頭を下げるだけで誰も何も言ってこない。脇役で良かった。美少女のマリエッタちゃんだったらこうはいかないだろう!
眼鏡を外すと自分の顔すらわからないから、鏡で自分がどのくらい変な顔なのかも確認することができない。
そういえば、この前リュークにも「眼鏡をずっとかけとけよ」って言われたんだった。そこまで見苦しくて迷惑をかけているとは思わなかったけれど、優しいカイルなら何と答えてくれるのかしら?
「以上で一通り回ったけれど、何か質問はあるかな?」
そう聞かれたから、眼鏡をとって力を込めずに思い切って聞いてみた。
「あの……私が眼鏡を外したら、ご迷惑になるのでしょうか?」
「……? リュークからは、君は眼鏡を外すと何も見えなくなるようだと聞いているよ? 無理して見えるふりをする必要はないし、君自身が襲われないようにする為にも、かけておいた方が良いと私も思う」
「そうですか……」
やんわりと言って下さったものの、襲って殴り倒したくなるほど自分がひどい顔だとは思っていなかった。さすがにショックだったから、無理して笑って見せた。カイルは息を呑んで最後にこう言った。
「ブランカ。困ったことがあれば私がいつでも力になるから。すぐ上の教室にいるから、いつでも訪ねておいで」
カイルはやっぱり優しい。
でも夢の中でならブランカもそこそこ美人だったのに……そう思うと、少しだけ悲しくなってしまった。長時間歩いたり走ったりすると足を少し引きずってしまう私は、ゲームの中のブランカなどとはほど遠い。
夢の中でなら私もマリエッタになって愛されたのに。夢の中でならあなたは私に微笑みかけてくれた?
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私がそう決めた瞬間だった。
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