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ヒロインの最期2
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重たい扉をゆっくりと開けた。
そこには、想像通りの人物が、部屋の中央にある玉座に優雅に座っていた。
周りには魔物を数体、まるでお姫様が森の動物と戯れているように侍らせている。
「遅かったわね、お姉様。それに、殿下も。」
ローラが玉座に座ったまま、見下すようにそう言った。
ローラがいるのは予想していたが、ローラの姿は予想外だった。
魔物に襲われるはずのないローラだが、何故か身体が所々黒ずんでいて、皮膚は火傷したかのように爛れ、至る所から出血していた。
「ローラ、その身体は、一体何があったの・・・?」
そう声を掛けると、ローラは冷たく嘲るように笑った。
「今更、姉面するつもりなの?辞めてよ、吐きそうになるわ。」
ローラの言う通りだ。私にはもうそんな資格は無い。
「ローラ、私全部思い出したの。謝って許されるような事ではないわ。
だけど・・・・この国の人たちは関係ないはずでしょう?
お願い、魔物を全てこの国から追い出して。」
ローラを説得できる自信はないが、それでも言わないといけない。
「悪いのは全て私よ。だからその罰を受けるのは私だけで十分なはず。」
私が話している間、ローラは目を細めて私を見ていた。
侮蔑の視線だった。
「・・・貴女にそれを決める権利は無いわ、お姉様。どうしても私を止めたいのなら・・・。」
ローラはそこで、初めて玉座から立ち上がり、手を大きく広げた。
「もう一度、私を殺すしかないわね。」
ローラが大きく息を吸い、息の代わりに美しい歌声を吐き出した。
玉座の周りで大人しくしていた魔物たちの目が見開き、私たちに向かって襲い掛かってきた。
襲い掛かってくる魔物のうち、1匹が私に目掛けて鋭く牙を剥き、噛みつこうとした。
まずい、やられてしまう・・・!
思わず目を瞑り身を固くしたが、想像していた痛みが来ないので目を開けてみる。
目の前にはレインが剣を持って立っていて、下には先ほどの魔物の死体が転がっていた。
「本当に邪魔ね、公爵様。お姉様を殺すには、貴方から片付けないといけないのね。」
ローラがため息交じりにそう言った。
「・・・お前ごときに、僕の大切なユリアを奪われるわけにはいかないからね。」
ローラがレインの言葉を聞いて眉をひそめた。
「ねえ、公爵様。貴方は本当にフォールスト公爵様なの?
私の記憶の中の公爵様とはイメージが随分ちがうのだけれど。」
レインはローラにそう言われても、大して動揺するそぶりは無かった。
そして、答える代わりにローラを煽った。
「それって、この状況にあまり関係ないんじゃない?僕の正体なんてさほど興味ないくせに。」
「・・・それもそうね、どうせ全員死ぬのだから。」
レインの言葉を聞いて、ローラも興が醒めたようだ。
ローラの言葉は少し気になる。私もレインが公爵本人だと聞いた時、随分若そうに見えるのに、とは思ったから。
だけど、今はそんな事よりも。この状況を何とかしないと・・・!
どうすればいいか必死に考えていると、レインが私に顔を近づけた。
「ユリア。ローラを止めるには、こちらから攻撃するしかない。君の妹だから傷つけるのを躊躇っていたけど、もし君が許可してくれるなら、僕が一瞬でケリをつけるよ。」
「・・・レイン・・・。そんな許可、私が出来るはずないじゃない。私は・・・。」
既に一度、あの子を死に追いやった事があるのに・・・。
「でもこのままだと、どちらかが死ぬまで終わらないよ。
峰打ちにするって事でどうかな?」
「・・・。」
気乗りしないけど、それしかないのかな・・・。
黙ったままの私を見て、レインは立ち上がった。
「大丈夫だよ、ユリア。僕を信じて。」
不安そうな私を見て、レインは私に微笑んだ。
襲い掛かる魔物を剣で振り払い、レインは玉座にいるローラと対峙した。
「ローラ。僕は君たちが抱える因果なんてどうでもいい。
君がユリアを殺そうとするなら僕が君を殺すだけの話。でも・・・・。」
レインはそこで一旦私の方を向いた。
「それだと、ユリアが納得しないからね。だから瀕死寸前程度に留めてあげるよ。」
ローラがそれを聞いて不快そうに顔をゆがめた。
そしてローラはまた歌を歌った。
それを皮切りに、それまで私やテオ達に向かっていた魔物が一斉にレインの方へ飛び掛かっていった。
そして、その内の一匹がレインから剣を奪った。
「・・・!レイン!!」
それを見てつい叫んでしまう。
剣が無ければ、レインが不利になってしまうのに、どうしたらいいの!?
しかし狼狽える私とは反対に、レインは冷静だった。
「大丈夫、ユリア。この剣は、人間っぽく戦うための見せかけのような物で、
僕は本当は剣が無い方がやりやすいんだ。」
レインはそう言うと、目を閉じた。
そして、レインがゆっくりと目を開けると魔物が一斉にその場に倒れ込んでしまった。
な、何が起きたの・・・!?
混乱しているのは私だけでなく、ローラも同じだった。
「一体、何をしたの・・・。」
ローラが掠れた声でレインに問いかける。
「・・・まあ、君たち三人のように、僕も訳ありって事さ。」
レインはそれだけ言うと、ローラの首をいとも簡単に掴み上げ、壁に押し付けた。
ローラの顔が、苦痛で歪んでいる。
どうやらレインはローラの首を絞めているようだ。
「苦しいかい?この手を離して欲しいなら・・・分かるよね?」
「・・・・っ。」
ローラの顔がさらに歪んだ。レインはローラの首を絞める手の力を段々強めているようだ。
「レイン、そこまでにして!ローラが本当に死んでしまうわ!」
レインがようやく手を離すころには、ローラは息が絶えだえになり、力無くその場に崩れ込んだ。
もう、かつてのヒロインの姿は無い。
そこには、想像通りの人物が、部屋の中央にある玉座に優雅に座っていた。
周りには魔物を数体、まるでお姫様が森の動物と戯れているように侍らせている。
「遅かったわね、お姉様。それに、殿下も。」
ローラが玉座に座ったまま、見下すようにそう言った。
ローラがいるのは予想していたが、ローラの姿は予想外だった。
魔物に襲われるはずのないローラだが、何故か身体が所々黒ずんでいて、皮膚は火傷したかのように爛れ、至る所から出血していた。
「ローラ、その身体は、一体何があったの・・・?」
そう声を掛けると、ローラは冷たく嘲るように笑った。
「今更、姉面するつもりなの?辞めてよ、吐きそうになるわ。」
ローラの言う通りだ。私にはもうそんな資格は無い。
「ローラ、私全部思い出したの。謝って許されるような事ではないわ。
だけど・・・・この国の人たちは関係ないはずでしょう?
お願い、魔物を全てこの国から追い出して。」
ローラを説得できる自信はないが、それでも言わないといけない。
「悪いのは全て私よ。だからその罰を受けるのは私だけで十分なはず。」
私が話している間、ローラは目を細めて私を見ていた。
侮蔑の視線だった。
「・・・貴女にそれを決める権利は無いわ、お姉様。どうしても私を止めたいのなら・・・。」
ローラはそこで、初めて玉座から立ち上がり、手を大きく広げた。
「もう一度、私を殺すしかないわね。」
ローラが大きく息を吸い、息の代わりに美しい歌声を吐き出した。
玉座の周りで大人しくしていた魔物たちの目が見開き、私たちに向かって襲い掛かってきた。
襲い掛かってくる魔物のうち、1匹が私に目掛けて鋭く牙を剥き、噛みつこうとした。
まずい、やられてしまう・・・!
思わず目を瞑り身を固くしたが、想像していた痛みが来ないので目を開けてみる。
目の前にはレインが剣を持って立っていて、下には先ほどの魔物の死体が転がっていた。
「本当に邪魔ね、公爵様。お姉様を殺すには、貴方から片付けないといけないのね。」
ローラがため息交じりにそう言った。
「・・・お前ごときに、僕の大切なユリアを奪われるわけにはいかないからね。」
ローラがレインの言葉を聞いて眉をひそめた。
「ねえ、公爵様。貴方は本当にフォールスト公爵様なの?
私の記憶の中の公爵様とはイメージが随分ちがうのだけれど。」
レインはローラにそう言われても、大して動揺するそぶりは無かった。
そして、答える代わりにローラを煽った。
「それって、この状況にあまり関係ないんじゃない?僕の正体なんてさほど興味ないくせに。」
「・・・それもそうね、どうせ全員死ぬのだから。」
レインの言葉を聞いて、ローラも興が醒めたようだ。
ローラの言葉は少し気になる。私もレインが公爵本人だと聞いた時、随分若そうに見えるのに、とは思ったから。
だけど、今はそんな事よりも。この状況を何とかしないと・・・!
どうすればいいか必死に考えていると、レインが私に顔を近づけた。
「ユリア。ローラを止めるには、こちらから攻撃するしかない。君の妹だから傷つけるのを躊躇っていたけど、もし君が許可してくれるなら、僕が一瞬でケリをつけるよ。」
「・・・レイン・・・。そんな許可、私が出来るはずないじゃない。私は・・・。」
既に一度、あの子を死に追いやった事があるのに・・・。
「でもこのままだと、どちらかが死ぬまで終わらないよ。
峰打ちにするって事でどうかな?」
「・・・。」
気乗りしないけど、それしかないのかな・・・。
黙ったままの私を見て、レインは立ち上がった。
「大丈夫だよ、ユリア。僕を信じて。」
不安そうな私を見て、レインは私に微笑んだ。
襲い掛かる魔物を剣で振り払い、レインは玉座にいるローラと対峙した。
「ローラ。僕は君たちが抱える因果なんてどうでもいい。
君がユリアを殺そうとするなら僕が君を殺すだけの話。でも・・・・。」
レインはそこで一旦私の方を向いた。
「それだと、ユリアが納得しないからね。だから瀕死寸前程度に留めてあげるよ。」
ローラがそれを聞いて不快そうに顔をゆがめた。
そしてローラはまた歌を歌った。
それを皮切りに、それまで私やテオ達に向かっていた魔物が一斉にレインの方へ飛び掛かっていった。
そして、その内の一匹がレインから剣を奪った。
「・・・!レイン!!」
それを見てつい叫んでしまう。
剣が無ければ、レインが不利になってしまうのに、どうしたらいいの!?
しかし狼狽える私とは反対に、レインは冷静だった。
「大丈夫、ユリア。この剣は、人間っぽく戦うための見せかけのような物で、
僕は本当は剣が無い方がやりやすいんだ。」
レインはそう言うと、目を閉じた。
そして、レインがゆっくりと目を開けると魔物が一斉にその場に倒れ込んでしまった。
な、何が起きたの・・・!?
混乱しているのは私だけでなく、ローラも同じだった。
「一体、何をしたの・・・。」
ローラが掠れた声でレインに問いかける。
「・・・まあ、君たち三人のように、僕も訳ありって事さ。」
レインはそれだけ言うと、ローラの首をいとも簡単に掴み上げ、壁に押し付けた。
ローラの顔が、苦痛で歪んでいる。
どうやらレインはローラの首を絞めているようだ。
「苦しいかい?この手を離して欲しいなら・・・分かるよね?」
「・・・・っ。」
ローラの顔がさらに歪んだ。レインはローラの首を絞める手の力を段々強めているようだ。
「レイン、そこまでにして!ローラが本当に死んでしまうわ!」
レインがようやく手を離すころには、ローラは息が絶えだえになり、力無くその場に崩れ込んだ。
もう、かつてのヒロインの姿は無い。
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