26 / 62
妖精たちと一緒に暮らし始めました2
しおりを挟む
目が覚めた時、目に飛び込んできたのは一面緑の景色だった。
草と木と、葉っぱの間から少しだけ見える青い空。
それらを見て一瞬思考が停止したが、そういえば自分はあの忌まわしい家をついに飛び出し妖精たちと出会った森に来た事を思い出した。
「おはよう、ユリア。よく眠れた?」
エリザが起き上がった私に気が付き笑顔でこちらに飛んできた。
「おはよう、ユリア。」
ルクスとイグニスも、エリザと同じように私の元に飛んできた。
「おはよう、みんな。昨日は私のためにありがとう。
おかげでよく眠れたよ。」
お礼を伝えると、妖精は3人とも嬉しそうに笑ってくれた。
「ユリア。ユリアは、これからどうしたい?」
エリザが私の頬に小さな手を当てて、心配そうな表情でそう聞いてきた。
「どうしたいって? 」
そう聞くと、エリザは目を少し伏せながら言いにくそうに答えた。
「貴女の妹のローラのことよ。そして、皇太子のこと。」
「…。」
エリザの問いに、何て答えるべきか悩んだ。
どうしたいかなんて聞かれても、正直今はすぐに答えることが出来ない。
ローラのせいでテオとの婚約の話が白紙になり、おまけに悪女なんていうレッテルも貼られてしまっているわけだが、だからといって今更テオをローラから取り返したいなんて気持ちも湧いてこない。
元々、テオが好きだから婚約したというわけでも無かったし。
お互いの利害が一致したから。ただ、それだけだ。
「エリザ、私は絵を描けるならそれでいいの。」
私がそう言うと、エリザがゆっくり頷いた。
「ユリアならそう言うと思ってた。でもね、」
エリザは少しだけ間を置いてから話を続けた。
「ユリア。聞いて欲しい話があるの。貴女には知る権利があるわ。」
エリザの言葉に、一体なんの話なのかと疑問に思った。
不思議そうにする私に、エリザがいつになく真剣な顔で口を開いた。
「変だと思わない?急に態度を変えた皇太子や、ローラだけが家族から、みんなから愛されていること。」
「それは…私よりローラの方が素敵だから…??」
自虐的にそう言うと、エリザが激しく首を振った。
「違う!そんな訳ないでしょ?
これにはちゃんとした理由があるの。」
エリザは私の目を見つめた。
「落ち着いて聞いてね。貴女の妹のローラは人間じゃないの。」
「えっ…」
人間じゃない??どういう事?
混乱する私を他所に、エリザが話を続ける。
「あの子の本当の名前はローレライ。私たちと同じ妖精よ。
ローレライは、水の妖精なの。」
開いた口が塞がらない。
ローラが妖精?どこからどう見ても人間にしか見えないのに。
「ローラが妖精って…。大きさも姿も私と同じようにしか見えないよ。」
私がそう呟くと、エリザがすぐ様否定した。
「それは、ローレライが今は人間の姿に変身しているからよ。
私やルクスとイグニスも人に変身できるけど、でもそれってすごく魔力を消費するし、最大でも1日だけ。
でも、ローレライは別なの。
あの子は魔力が他の妖精よりも強くて…私達と違って長い時間人間の姿を保てるし、おまけに人を操る事もできるのよ。」
「人を操る…?」
「そうよ。ローレライは歌が得意でね。
あの美しい歌声に惹き込まれてしまったら最後なの。
その人は、ローレライの思うままに操られてしまうわ。」
エリザの説明は、全てすぐに理解出来る内容ではなかった。
ローラが妖精だったなんて、驚きだ。
だけど、そう考えると辻褄の合う部分もあった。
屋敷のほとんどの人が、エリザたち妖精を見ることは出来なかったのに、ローラだけが私の周りにいる妖精たちの存在に気がついていた。
それに、急に態度を変えたテオの事。
テオが変わってしまったのは、ローラが歌い終わった直後。
エリザの話が本当なら、なぜあの時ローラがしきりにテオの前で歌いたがっていたのか理解ができる。
何としても歌声を聞かせたかったらだ。
そしてそれは、テオを操り手に入れるためだったのだろう。
「もしそうなら、ローラは私の家族も操っているの?
だから家族は私に対してあんなに冷たいの?」
エリザが頷くのを見て、やたら私にだけ冷たい家族にも納得がいった。
全てはローラが、いやローレライの仕業だったという事か。
しかしそれなら、と疑問がひとつ湧いてきた。
「ねえ、ローレライはどうして私のことは操らないの?」
エリザにそう聞くと、少し考える仕草をしてから口を開いた。
「多分、操れないのだと思う。ユリアはローレライの歌声にあまり聞き惚れてないみたいだし、それに。」
エリザが私の耳に顔を近づけた。
「ユリアはこの世界の人ではないでしょう?
きっとそのおかげで、ローレライの歌声が通用しないんだわ。」
思わずエリザの方に顔を向けた。
優しく微笑むエリザがそこにいた。
「なんとなくそう思っていたの。ユリアは、この世界の人とは違うオーラを纏っていたから。」
笑いながら答えるエリザに、妖精ならそんな事まで分かってしまうのかと感心した。
エリザがそっと私の肩に手を置いた。
「これを知った上でもう一度聞かせて。ローラの事、どうしたい?」
エリザにもう一度そう聞かれ、ローラの顔を思い浮かべた。
ユリアはローレライに家族も恋愛も奪われてしまった。
どうしてそんな事をするのだろう。
人間になりたいから?ユリアが嫌いだから?
それとも、この国の皇后になりたかったから?
取り返すべきか。
それとも諦めるべきか。
取り返したところで、いまさら家族と再構築なんてできるのか。
テオとの婚約もそうだ。
元々、モンテヌ伯爵と婚約させられそうだったから頼んでいただけで、好きなわけじゃない。
それに、もし。ローラになにか深い事情があったら…?
考えても答えは出そうにない。
この答えは、ローレライだけが知っているのだ。
考え込む私にエリザが微笑んだ。
「焦って答えを出す必要はないわ。
ユリアの中でどうしたいか答えが出た時、また教えて。
その時は協力するわ。」
エリザの言葉に、ルクスとイグニスも頷いた。
「3人ともありがとう。
でも、どうして私にそこまでしてくれるの?」
エリザがふふっと笑った。
「私たち、ユリアのことが好きなの。ユリアの描く絵もね!それに…。 」
エリザの顔が一瞬だけ陰る。
「ローレライは、元々私達の友達なの。
だから友達が悪いことをしているなら止めたい、今度こそね。」
その言葉に、エリザ達とローラの関係性が少しだけ見えてきた。
まだまだ、ローラの事に関しては分からないことが多い。
知りたい、ローラの事を。
知った上でどうするか決めたい。
空を見上げた。
木々の隙間から見える空は澄み切っていた。
草と木と、葉っぱの間から少しだけ見える青い空。
それらを見て一瞬思考が停止したが、そういえば自分はあの忌まわしい家をついに飛び出し妖精たちと出会った森に来た事を思い出した。
「おはよう、ユリア。よく眠れた?」
エリザが起き上がった私に気が付き笑顔でこちらに飛んできた。
「おはよう、ユリア。」
ルクスとイグニスも、エリザと同じように私の元に飛んできた。
「おはよう、みんな。昨日は私のためにありがとう。
おかげでよく眠れたよ。」
お礼を伝えると、妖精は3人とも嬉しそうに笑ってくれた。
「ユリア。ユリアは、これからどうしたい?」
エリザが私の頬に小さな手を当てて、心配そうな表情でそう聞いてきた。
「どうしたいって? 」
そう聞くと、エリザは目を少し伏せながら言いにくそうに答えた。
「貴女の妹のローラのことよ。そして、皇太子のこと。」
「…。」
エリザの問いに、何て答えるべきか悩んだ。
どうしたいかなんて聞かれても、正直今はすぐに答えることが出来ない。
ローラのせいでテオとの婚約の話が白紙になり、おまけに悪女なんていうレッテルも貼られてしまっているわけだが、だからといって今更テオをローラから取り返したいなんて気持ちも湧いてこない。
元々、テオが好きだから婚約したというわけでも無かったし。
お互いの利害が一致したから。ただ、それだけだ。
「エリザ、私は絵を描けるならそれでいいの。」
私がそう言うと、エリザがゆっくり頷いた。
「ユリアならそう言うと思ってた。でもね、」
エリザは少しだけ間を置いてから話を続けた。
「ユリア。聞いて欲しい話があるの。貴女には知る権利があるわ。」
エリザの言葉に、一体なんの話なのかと疑問に思った。
不思議そうにする私に、エリザがいつになく真剣な顔で口を開いた。
「変だと思わない?急に態度を変えた皇太子や、ローラだけが家族から、みんなから愛されていること。」
「それは…私よりローラの方が素敵だから…??」
自虐的にそう言うと、エリザが激しく首を振った。
「違う!そんな訳ないでしょ?
これにはちゃんとした理由があるの。」
エリザは私の目を見つめた。
「落ち着いて聞いてね。貴女の妹のローラは人間じゃないの。」
「えっ…」
人間じゃない??どういう事?
混乱する私を他所に、エリザが話を続ける。
「あの子の本当の名前はローレライ。私たちと同じ妖精よ。
ローレライは、水の妖精なの。」
開いた口が塞がらない。
ローラが妖精?どこからどう見ても人間にしか見えないのに。
「ローラが妖精って…。大きさも姿も私と同じようにしか見えないよ。」
私がそう呟くと、エリザがすぐ様否定した。
「それは、ローレライが今は人間の姿に変身しているからよ。
私やルクスとイグニスも人に変身できるけど、でもそれってすごく魔力を消費するし、最大でも1日だけ。
でも、ローレライは別なの。
あの子は魔力が他の妖精よりも強くて…私達と違って長い時間人間の姿を保てるし、おまけに人を操る事もできるのよ。」
「人を操る…?」
「そうよ。ローレライは歌が得意でね。
あの美しい歌声に惹き込まれてしまったら最後なの。
その人は、ローレライの思うままに操られてしまうわ。」
エリザの説明は、全てすぐに理解出来る内容ではなかった。
ローラが妖精だったなんて、驚きだ。
だけど、そう考えると辻褄の合う部分もあった。
屋敷のほとんどの人が、エリザたち妖精を見ることは出来なかったのに、ローラだけが私の周りにいる妖精たちの存在に気がついていた。
それに、急に態度を変えたテオの事。
テオが変わってしまったのは、ローラが歌い終わった直後。
エリザの話が本当なら、なぜあの時ローラがしきりにテオの前で歌いたがっていたのか理解ができる。
何としても歌声を聞かせたかったらだ。
そしてそれは、テオを操り手に入れるためだったのだろう。
「もしそうなら、ローラは私の家族も操っているの?
だから家族は私に対してあんなに冷たいの?」
エリザが頷くのを見て、やたら私にだけ冷たい家族にも納得がいった。
全てはローラが、いやローレライの仕業だったという事か。
しかしそれなら、と疑問がひとつ湧いてきた。
「ねえ、ローレライはどうして私のことは操らないの?」
エリザにそう聞くと、少し考える仕草をしてから口を開いた。
「多分、操れないのだと思う。ユリアはローレライの歌声にあまり聞き惚れてないみたいだし、それに。」
エリザが私の耳に顔を近づけた。
「ユリアはこの世界の人ではないでしょう?
きっとそのおかげで、ローレライの歌声が通用しないんだわ。」
思わずエリザの方に顔を向けた。
優しく微笑むエリザがそこにいた。
「なんとなくそう思っていたの。ユリアは、この世界の人とは違うオーラを纏っていたから。」
笑いながら答えるエリザに、妖精ならそんな事まで分かってしまうのかと感心した。
エリザがそっと私の肩に手を置いた。
「これを知った上でもう一度聞かせて。ローラの事、どうしたい?」
エリザにもう一度そう聞かれ、ローラの顔を思い浮かべた。
ユリアはローレライに家族も恋愛も奪われてしまった。
どうしてそんな事をするのだろう。
人間になりたいから?ユリアが嫌いだから?
それとも、この国の皇后になりたかったから?
取り返すべきか。
それとも諦めるべきか。
取り返したところで、いまさら家族と再構築なんてできるのか。
テオとの婚約もそうだ。
元々、モンテヌ伯爵と婚約させられそうだったから頼んでいただけで、好きなわけじゃない。
それに、もし。ローラになにか深い事情があったら…?
考えても答えは出そうにない。
この答えは、ローレライだけが知っているのだ。
考え込む私にエリザが微笑んだ。
「焦って答えを出す必要はないわ。
ユリアの中でどうしたいか答えが出た時、また教えて。
その時は協力するわ。」
エリザの言葉に、ルクスとイグニスも頷いた。
「3人ともありがとう。
でも、どうして私にそこまでしてくれるの?」
エリザがふふっと笑った。
「私たち、ユリアのことが好きなの。ユリアの描く絵もね!それに…。 」
エリザの顔が一瞬だけ陰る。
「ローレライは、元々私達の友達なの。
だから友達が悪いことをしているなら止めたい、今度こそね。」
その言葉に、エリザ達とローラの関係性が少しだけ見えてきた。
まだまだ、ローラの事に関しては分からないことが多い。
知りたい、ローラの事を。
知った上でどうするか決めたい。
空を見上げた。
木々の隙間から見える空は澄み切っていた。
0
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。

下級兵士は断罪された追放令嬢を護送する。
やすぴこ
ファンタジー
「ジョセフィーヌ!! 貴様を断罪する!!」
王立学園で行われたプロムナード開催式の場で、公爵令嬢ジョセフィーヌは婚約者から婚約破棄と共に数々の罪を断罪される。
愛していた者からの慈悲無き宣告、親しかった者からの嫌悪、信じていた者からの侮蔑。
弁解の機会も与えられず、その場で悪名高い国外れの修道院送りが決定した。
このお話はそんな事情で王都を追放された悪役令嬢の素性を知らぬまま、修道院まで護送する下級兵士の恋物語である。
この度なろう、アルファ、カクヨムで同時完結しました。
(なろう版だけ諸事情で18話と19話が一本となっておりますが、内容は同じです)
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
【完結】婚約破棄したら『悪役令嬢』から『事故物件令嬢』になりました
Mimi
ファンタジー
私エヴァンジェリンには、幼い頃に決められた婚約者がいる。
男女間の愛はなかったけれど、幼馴染みとしての情はあったのに。
卒業パーティーの2日前。
私を呼び出した婚約者の隣には
彼の『真実の愛のお相手』がいて、
私は彼からパートナーにはならない、と宣言された。
彼は私にサプライズをあげる、なんて言うけれど、それはきっと私を悪役令嬢にした婚約破棄ね。
わかりました!
いつまでも夢を見たい貴方に、昨今流行りのざまぁを
かまして見せましょう!
そして……その結果。
何故、私が事故物件に認定されてしまうの!
※本人の恋愛的心情があまり無いので、恋愛ではなくファンタジーカテにしております。
チートな能力などは出現しません。
他サイトにて公開中
どうぞよろしくお願い致します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる