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城の騎士がお店にやって来ました
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随分早く眠ってしまった私が起きたのは、朝日が窓から差し込むころだった。
昔から、不安なことが有るといつもよりたくさん眠ってしまう。
おかげで頭はすっきりしているが。
時間に余裕もあるのでゆっくり身支度をしてから家を出た。
今日もナターナ食堂への道を歩いていく。
寒いが、日が差す場所は暖かった。
「おはようございます!」
開店前の真っ暗なナターナ食堂の扉を開ける。
「おはよう、ユキナ。」
丁度お店の準備を始めていたナターナ夫人の主人が、笑顔で挨拶を返してくれた。
「今日は定休日なのにすまん!しかし、聞いたよ。
城の騎士がユキナに結婚を申し込みに来るんだろ?おめでとう!」
だいぶ話が飛躍されていて、固まってしまう。
いや、違うから。盛りすぎだから。
全く、どう説明したらこんなに話が湾曲されるのだろうか。
慌てて訂正し、私も一緒に開店準備を手伝うためにエプロンに着替えた。
そして、太陽が真上に登る頃、店を開店すると同時に入店を知らせる鐘が鳴った。
もうお客さんが来たか!
慌てて店の奥から顔を出すと、騎士の格好をした男が数人入口付近に立っていた。
きっとこの騎士たちが、ナターナ夫人に今日どうしても開店してほしいとお願いした人たちなのかな。
ぱっと見た感じでは、見知った顔がいないので少し安心した。
「いらっしゃいませ!」
笑顔で近付き、席に案内しようとしたその時。
騎士数人の後ろの方に見覚えのある髪色が見えて顔が引きつった。
「あの・・・どうかしましたか?」
私の表情を見て、先頭の騎士が心配そうに声を掛けてきた。
「い、いえ!騎士なんて、初めて見たので、カッコイイなと思って!」
私が咄嗟にそう言うと、一人を除いてみんな照れたような仕草をしていた。
「僕らなんて大したことないけど、お姉さんすごく美人なので見惚れてしまいますよ。」
「ふふ、ありがとうございます。お席にご案内いたしますね。」
騎士の言葉を躱しながら、何とか平常心を取り戻した。
気付かれないように騎士の中の一人にもう一度目を向ける。
一際目を引く真っ赤な髪色が目に映った。
ウィル・・・なんだか懐かしいな、元気にしてたかな。
ウィルもこちらを見ていたので、あまり長くは見れなかった。
もしかして、ばれたりしてないよね・・・?
心臓の鼓動が早くなるのを感じ、思わず胸を抑えた。
いいや、大丈夫。
ここではユキナと呼ばれているし、万が一にも気づかれるはずはない。
息を整え、その後は何事もなかったように振舞うよう努力をした。
騎士たちが食事を終えた後、努力が実ったのか特に疑われることなくお会計を済ませているのを見て胸をなでおろす。
良かった・・・。なんとか誤魔化せたようね。
ナターナ夫人が、少しだけ残念そうに私を見ている。
いや、夫人。
騎士はいきなりこんな平民に決闘ならまだしも、結婚なんて申し込まないから。
騎士が帰った後、今日は元々定休日だからと言って夫妻はいつもより早めにお店を閉めた。
なので今日は賄いは断り、店を閉めるのと同時に家へ帰るため外へ出た。
お腹すいたな。
帰る前にどこかでご飯買っていこうかな?
そう思いながら歩いていると、突然腕を掴まれた。
「いきなり何ですか?!」
少し怒りを滲ませながら振り返ると、目の前にはさっき食堂で会ったばかりのウィルがいた。
「アリス、あなたはアリス・トゥリアヌスなのでしょう?」
ウィルは私を見るや否や、何の迷いもなくそう言った。
確信しているようだった。
しかしここで認めるわけにはいかない。
「違います。そのお方のうわさは聞いたことが有りますが私ではありません。
第一髪色が違うではありませんか。彼女は美しい黒髪と聞いています。私はこの通り、オレンジ色なので。」
そう言いながら自分の髪をウィルの前で見せつけるように掬ってみせた。
オレンジ色の髪が、陽の光でキラキラしながら手のひらを通り抜けていく。
「確かに。しかし最近事情が変わってきまして、髪色は当てになりません。
このように、クルールで簡単に変えることができますので。」
ウィルがそう言いながら私に差し出した物は、紛れもなく例の毒薬だった。
【couleur クルール】
それは、公爵家を出た日、公爵と決めた商品の名前だった。
まさか毒薬と称して売るわけにはいかないので、あの夜公爵と一緒に考えたのだ。
捻りはなく、ただ単にフランス語でカラーリングの意味を持つ言葉だ。
名前を付けられたクルールは、私と公爵の予想通り、いや、予想以上に反響を呼んでいた。
恐らくお洒落に敏感な人なら誰でも知っていてすでに愛用しているほど、クルールは人気だった。
でもまさか、ウィルまですでに知っているなんて。お洒落にはあまり興味なさそうなのに。
「その商品は知っていますが、人気商品で現在入手困難と聞いております。
例え私がアリスだとしても、その入手困難なクルールで髪色を変える事は不可能です。」
クルールの状況ならよく把握しているので、完全に反論できたつもりでいた。
しかしウィルは何故か狼狽える事なく、むしろ余裕がある態度でこう言った。
「クルールの見た目は、アリスが魔法で作れる毒薬によく似ています。
だから、私はクルールはアリスの魔法で作った物だと思っています。
なので貴女がアリス本人であれば、入手困難なクルールで髪色を変えることは可能なのです。」
自信たっぷりにそう答えるウィルに思わず後ずさりしてしまう。
憶測とは言え見事に当てられている。
まるで全て知っているかのように。
動揺してしまう私にウィルが、あの余裕そうな笑顔を見せながらまた口を開いた。
「その、平凡そうな顔つきは絶対にアリスです。」
「前にも思いましたが、その発言、失礼ですよ!」
思わずそう言ってしまった自分の口を慌てて抑えるが、もう遅い。
「もう、言い逃れできませんね?アリス。」
勝ち誇ったような顔をするウィルに、私は項垂れるしかなかった。
昔から、不安なことが有るといつもよりたくさん眠ってしまう。
おかげで頭はすっきりしているが。
時間に余裕もあるのでゆっくり身支度をしてから家を出た。
今日もナターナ食堂への道を歩いていく。
寒いが、日が差す場所は暖かった。
「おはようございます!」
開店前の真っ暗なナターナ食堂の扉を開ける。
「おはよう、ユキナ。」
丁度お店の準備を始めていたナターナ夫人の主人が、笑顔で挨拶を返してくれた。
「今日は定休日なのにすまん!しかし、聞いたよ。
城の騎士がユキナに結婚を申し込みに来るんだろ?おめでとう!」
だいぶ話が飛躍されていて、固まってしまう。
いや、違うから。盛りすぎだから。
全く、どう説明したらこんなに話が湾曲されるのだろうか。
慌てて訂正し、私も一緒に開店準備を手伝うためにエプロンに着替えた。
そして、太陽が真上に登る頃、店を開店すると同時に入店を知らせる鐘が鳴った。
もうお客さんが来たか!
慌てて店の奥から顔を出すと、騎士の格好をした男が数人入口付近に立っていた。
きっとこの騎士たちが、ナターナ夫人に今日どうしても開店してほしいとお願いした人たちなのかな。
ぱっと見た感じでは、見知った顔がいないので少し安心した。
「いらっしゃいませ!」
笑顔で近付き、席に案内しようとしたその時。
騎士数人の後ろの方に見覚えのある髪色が見えて顔が引きつった。
「あの・・・どうかしましたか?」
私の表情を見て、先頭の騎士が心配そうに声を掛けてきた。
「い、いえ!騎士なんて、初めて見たので、カッコイイなと思って!」
私が咄嗟にそう言うと、一人を除いてみんな照れたような仕草をしていた。
「僕らなんて大したことないけど、お姉さんすごく美人なので見惚れてしまいますよ。」
「ふふ、ありがとうございます。お席にご案内いたしますね。」
騎士の言葉を躱しながら、何とか平常心を取り戻した。
気付かれないように騎士の中の一人にもう一度目を向ける。
一際目を引く真っ赤な髪色が目に映った。
ウィル・・・なんだか懐かしいな、元気にしてたかな。
ウィルもこちらを見ていたので、あまり長くは見れなかった。
もしかして、ばれたりしてないよね・・・?
心臓の鼓動が早くなるのを感じ、思わず胸を抑えた。
いいや、大丈夫。
ここではユキナと呼ばれているし、万が一にも気づかれるはずはない。
息を整え、その後は何事もなかったように振舞うよう努力をした。
騎士たちが食事を終えた後、努力が実ったのか特に疑われることなくお会計を済ませているのを見て胸をなでおろす。
良かった・・・。なんとか誤魔化せたようね。
ナターナ夫人が、少しだけ残念そうに私を見ている。
いや、夫人。
騎士はいきなりこんな平民に決闘ならまだしも、結婚なんて申し込まないから。
騎士が帰った後、今日は元々定休日だからと言って夫妻はいつもより早めにお店を閉めた。
なので今日は賄いは断り、店を閉めるのと同時に家へ帰るため外へ出た。
お腹すいたな。
帰る前にどこかでご飯買っていこうかな?
そう思いながら歩いていると、突然腕を掴まれた。
「いきなり何ですか?!」
少し怒りを滲ませながら振り返ると、目の前にはさっき食堂で会ったばかりのウィルがいた。
「アリス、あなたはアリス・トゥリアヌスなのでしょう?」
ウィルは私を見るや否や、何の迷いもなくそう言った。
確信しているようだった。
しかしここで認めるわけにはいかない。
「違います。そのお方のうわさは聞いたことが有りますが私ではありません。
第一髪色が違うではありませんか。彼女は美しい黒髪と聞いています。私はこの通り、オレンジ色なので。」
そう言いながら自分の髪をウィルの前で見せつけるように掬ってみせた。
オレンジ色の髪が、陽の光でキラキラしながら手のひらを通り抜けていく。
「確かに。しかし最近事情が変わってきまして、髪色は当てになりません。
このように、クルールで簡単に変えることができますので。」
ウィルがそう言いながら私に差し出した物は、紛れもなく例の毒薬だった。
【couleur クルール】
それは、公爵家を出た日、公爵と決めた商品の名前だった。
まさか毒薬と称して売るわけにはいかないので、あの夜公爵と一緒に考えたのだ。
捻りはなく、ただ単にフランス語でカラーリングの意味を持つ言葉だ。
名前を付けられたクルールは、私と公爵の予想通り、いや、予想以上に反響を呼んでいた。
恐らくお洒落に敏感な人なら誰でも知っていてすでに愛用しているほど、クルールは人気だった。
でもまさか、ウィルまですでに知っているなんて。お洒落にはあまり興味なさそうなのに。
「その商品は知っていますが、人気商品で現在入手困難と聞いております。
例え私がアリスだとしても、その入手困難なクルールで髪色を変える事は不可能です。」
クルールの状況ならよく把握しているので、完全に反論できたつもりでいた。
しかしウィルは何故か狼狽える事なく、むしろ余裕がある態度でこう言った。
「クルールの見た目は、アリスが魔法で作れる毒薬によく似ています。
だから、私はクルールはアリスの魔法で作った物だと思っています。
なので貴女がアリス本人であれば、入手困難なクルールで髪色を変えることは可能なのです。」
自信たっぷりにそう答えるウィルに思わず後ずさりしてしまう。
憶測とは言え見事に当てられている。
まるで全て知っているかのように。
動揺してしまう私にウィルが、あの余裕そうな笑顔を見せながらまた口を開いた。
「その、平凡そうな顔つきは絶対にアリスです。」
「前にも思いましたが、その発言、失礼ですよ!」
思わずそう言ってしまった自分の口を慌てて抑えるが、もう遅い。
「もう、言い逃れできませんね?アリス。」
勝ち誇ったような顔をするウィルに、私は項垂れるしかなかった。
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