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番外編「ある悪魔のつぶやき」
しおりを挟むだけど、安心は出来ない。
僕は前回の失敗を思い出した。
前のようにまた、逃げ出されてしまっては困る。
今度こそ、逃げられないように……徹底的に可能性を潰さなくては。
今回転生させた女は、実はまだ今のところ生きている。
文明が発展したおかげで、彼女の命は繋ぎ止められ、大学病院に入院しているのだ。
魂がもう無いので、時期に死を迎えるだろうが、まだすぐにはそうならないだろう。
万が一にも、死ぬ前に逃げ出されてしまった、なんてことが起きないためには。
もう、元の身体に戻ることが絶対に出来ないように、例えば、僕がその身体を乗っ取ってしまえば・・・。
(ある悪魔のつぶやき 終わり)
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