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第三章:少年期 学園編
第26話「王都の屋敷にて」
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書籍化に伴い、タイトルとペンネームを変更させていただきました。
それに加えて二章以前に変更がありましたので、第三章を一から書き直させていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。
———————————————————
「おおー、案外広いなこの屋敷」
俺は学園の入学式の三日前に王都に辿り着き、貰った屋敷の前にやってきた。
学園へはこの屋敷から通うことになるだろう。
馬車の中から屋敷を覗いていると、隣のアンナも同じく覗こうとする。
「クラウス様が邪魔で見えないじゃないですか。もっと痩せてください」
「これ以上痩せたらただのもやしになっちゃうだろ。それは嫌だね」
「むう……早く私も屋敷を見たいです。こっちの窓からじゃあ見えないんですよ」
アンナ側の窓からじゃあ確かに屋敷とは反対で見えないな。
しかし馬車の中で席替えをするわけにもいかず、アンナはウズウズしながらも我慢するようだった。
「そういえばもうロッテ様は王都に着いていましたよね?」
「ああ、そうだな。手紙によれば俺たちより一週間も早く出発してたからな」
試練が終わり領地に戻ってからはロッテと文通をしていた。
他愛のない話が主だったが、やっぱり文通は良いものだ。
それだけで何か秘密の共有感があるし、より仲良くなれた気がする。
「まあ屋敷の準備が落ち着いたら、入学式前に一度ロッテとも王都を見て回りたいな」
「そうですね。デートですよ、デート。ロッテ様も喜ばれるに違いありません」
チラリとそう言うアンナを見てみると、口の端が少しだけ引き攣っている。
まあ俺じゃないと分からないくらいの微妙な感じだったが。
おそらくロッテとデートするのをアンナは嫉妬してしまったのだろう。
俺はやれやれと苦笑いをしながらアンナにも言った。
「アンナも別日に王都を散策しような」
「……いいんですか?」
「もちろん。アンナにも感謝してるからな、それくらいのご褒美はあげてもいいだろう」
そう言うとぱあっと満面の笑みを浮かべた。
「覚悟しておいてください。いろいろと買ってもらいますからね」
「……まあ、体重計がかなり売れてるからな。好きなものを買うと良いよ」
「わーい! ありがとうございます!」
そしてようやく馬車が屋敷の前に停まり、ムーカイによって戸が開かれる。
ちなみにムーカイは今後も俺の護衛を続けてくれるらしい。
騎士団長はニースというムキムキイケメンに譲って、騎士団すらも抜けてしまった。
良いのかと聞いたら、ムーカイはずっとお供しますと言った。
「着きましたよ。すでに王家から派遣されたメイドたちが準備を進めているみたいです」
これからこの屋敷ではアンナがメイド長となる。
そのことを旅の途中で伝えたら、緊張でプルプルし始めた。
しかしもう覚悟が決まったのか、すでに堂々としている。
「お待ちしておりました、クラウス様。ご案内はわたくしにお任せください」
馬車が停まったことに気が付いたメイドの一人が、近づいてきてそう言った。
俺たちは馬車から降りると、彼女に続いて屋敷に入っていく。
屋敷はまあ当たり前だが、屋敷としての機能を十二分に備えていた。
応接間や食堂、書庫や寝室。
いろいろな部屋が用意されていて、それらは十分すぎるほど大きい。
大きさだけで言ったら今まで生活していた領地の離れより数倍は大きかった。
まあまだ調度品なんかは置かれていなかったが。
「飾り物はこれから集めておくつもりです。そこまでは王家からの支出で行われますので」
「そうか、助かるよ。まあお金が足りなくなったら言ってくれ。俺も少しは出すよ」
「いえ、それに関しては平気です。王家は全面的にクラウス様をバックアップするつもりですから」
まあデニスやシャルの件もあるし、そもそも俺は王族派の筆頭だ。
全面バックアップしてくれるのも当然と言えば当然かもしれない。
でもそこまでされるのも何だか申し訳なく感じてしまう。
この世界の貴族では普通なんだろうけど、前世の日本人の癖が抜けきってないな。
そんなことを考えていると、案内してくれたメイドは失礼しますと言って部屋を出ていった。
彼女はもとは王家のメイドなのだ、その佇まいはスマートだしアンナはビビり散らかしていた。
「ヤバいですよ、あれ。メイドとしての格が違いすぎます……」
「アンナは堂々としてればいいんだよ。俺に一番近くて、メイド長を任されたんだから」
「で、でも、あんなの見ちゃったら流石に自信なくします……」
しょぼんとするアンナの頭を俺は撫でる。
今までは身長差があり頭に手が届かなかったが、今では少し伸ばせば簡単に手が届く。
もう俺も12歳だからな、成長期なのだ。
「……く、クラウス様、恥ずかしいです」
頭を撫でられ彼女は恥ずかしそうに俯いた。
その姿がいじらしくて、俺は余計に頭を撫でたくなる。
しかし学園のクラス分け試験も控えているので、俺は断腸の思いでそれをやめると言った。
「試験もあるし、俺はそろそろ勉強と特訓をしないとな」
「……そうですね。クラウス様だったら一番上のクラスなんて余裕だと思いますけど」
手を離されたことにどこか残念そうにしながら、彼女はそう言った。
学園では最初に試験をして、その成績ごとにクラスを分ける。
おそらく勇者のカイトは一番上のSクラスに行くだろうから、俺はあえて下に行くつもりだ。
でも勉強はしてないと不審がられるので、フェイクで勉強しているフリをしていた。
「どうかな、この世にはいろいろな人がいるからな」
「まあそうですね。油断は禁物です」
「というわけで、俺はそろそろ勉強を始めるよ」
そう言って俺はその部屋を出ると、先ほど案内された書庫に向かう。
王家から貸し与えられた大量の本がそこにはあり、勉強するにはもってこいの場所なのだった。
それに加えて二章以前に変更がありましたので、第三章を一から書き直させていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。
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「おおー、案外広いなこの屋敷」
俺は学園の入学式の三日前に王都に辿り着き、貰った屋敷の前にやってきた。
学園へはこの屋敷から通うことになるだろう。
馬車の中から屋敷を覗いていると、隣のアンナも同じく覗こうとする。
「クラウス様が邪魔で見えないじゃないですか。もっと痩せてください」
「これ以上痩せたらただのもやしになっちゃうだろ。それは嫌だね」
「むう……早く私も屋敷を見たいです。こっちの窓からじゃあ見えないんですよ」
アンナ側の窓からじゃあ確かに屋敷とは反対で見えないな。
しかし馬車の中で席替えをするわけにもいかず、アンナはウズウズしながらも我慢するようだった。
「そういえばもうロッテ様は王都に着いていましたよね?」
「ああ、そうだな。手紙によれば俺たちより一週間も早く出発してたからな」
試練が終わり領地に戻ってからはロッテと文通をしていた。
他愛のない話が主だったが、やっぱり文通は良いものだ。
それだけで何か秘密の共有感があるし、より仲良くなれた気がする。
「まあ屋敷の準備が落ち着いたら、入学式前に一度ロッテとも王都を見て回りたいな」
「そうですね。デートですよ、デート。ロッテ様も喜ばれるに違いありません」
チラリとそう言うアンナを見てみると、口の端が少しだけ引き攣っている。
まあ俺じゃないと分からないくらいの微妙な感じだったが。
おそらくロッテとデートするのをアンナは嫉妬してしまったのだろう。
俺はやれやれと苦笑いをしながらアンナにも言った。
「アンナも別日に王都を散策しような」
「……いいんですか?」
「もちろん。アンナにも感謝してるからな、それくらいのご褒美はあげてもいいだろう」
そう言うとぱあっと満面の笑みを浮かべた。
「覚悟しておいてください。いろいろと買ってもらいますからね」
「……まあ、体重計がかなり売れてるからな。好きなものを買うと良いよ」
「わーい! ありがとうございます!」
そしてようやく馬車が屋敷の前に停まり、ムーカイによって戸が開かれる。
ちなみにムーカイは今後も俺の護衛を続けてくれるらしい。
騎士団長はニースというムキムキイケメンに譲って、騎士団すらも抜けてしまった。
良いのかと聞いたら、ムーカイはずっとお供しますと言った。
「着きましたよ。すでに王家から派遣されたメイドたちが準備を進めているみたいです」
これからこの屋敷ではアンナがメイド長となる。
そのことを旅の途中で伝えたら、緊張でプルプルし始めた。
しかしもう覚悟が決まったのか、すでに堂々としている。
「お待ちしておりました、クラウス様。ご案内はわたくしにお任せください」
馬車が停まったことに気が付いたメイドの一人が、近づいてきてそう言った。
俺たちは馬車から降りると、彼女に続いて屋敷に入っていく。
屋敷はまあ当たり前だが、屋敷としての機能を十二分に備えていた。
応接間や食堂、書庫や寝室。
いろいろな部屋が用意されていて、それらは十分すぎるほど大きい。
大きさだけで言ったら今まで生活していた領地の離れより数倍は大きかった。
まあまだ調度品なんかは置かれていなかったが。
「飾り物はこれから集めておくつもりです。そこまでは王家からの支出で行われますので」
「そうか、助かるよ。まあお金が足りなくなったら言ってくれ。俺も少しは出すよ」
「いえ、それに関しては平気です。王家は全面的にクラウス様をバックアップするつもりですから」
まあデニスやシャルの件もあるし、そもそも俺は王族派の筆頭だ。
全面バックアップしてくれるのも当然と言えば当然かもしれない。
でもそこまでされるのも何だか申し訳なく感じてしまう。
この世界の貴族では普通なんだろうけど、前世の日本人の癖が抜けきってないな。
そんなことを考えていると、案内してくれたメイドは失礼しますと言って部屋を出ていった。
彼女はもとは王家のメイドなのだ、その佇まいはスマートだしアンナはビビり散らかしていた。
「ヤバいですよ、あれ。メイドとしての格が違いすぎます……」
「アンナは堂々としてればいいんだよ。俺に一番近くて、メイド長を任されたんだから」
「で、でも、あんなの見ちゃったら流石に自信なくします……」
しょぼんとするアンナの頭を俺は撫でる。
今までは身長差があり頭に手が届かなかったが、今では少し伸ばせば簡単に手が届く。
もう俺も12歳だからな、成長期なのだ。
「……く、クラウス様、恥ずかしいです」
頭を撫でられ彼女は恥ずかしそうに俯いた。
その姿がいじらしくて、俺は余計に頭を撫でたくなる。
しかし学園のクラス分け試験も控えているので、俺は断腸の思いでそれをやめると言った。
「試験もあるし、俺はそろそろ勉強と特訓をしないとな」
「……そうですね。クラウス様だったら一番上のクラスなんて余裕だと思いますけど」
手を離されたことにどこか残念そうにしながら、彼女はそう言った。
学園では最初に試験をして、その成績ごとにクラスを分ける。
おそらく勇者のカイトは一番上のSクラスに行くだろうから、俺はあえて下に行くつもりだ。
でも勉強はしてないと不審がられるので、フェイクで勉強しているフリをしていた。
「どうかな、この世にはいろいろな人がいるからな」
「まあそうですね。油断は禁物です」
「というわけで、俺はそろそろ勉強を始めるよ」
そう言って俺はその部屋を出ると、先ほど案内された書庫に向かう。
王家から貸し与えられた大量の本がそこにはあり、勉強するにはもってこいの場所なのだった。
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