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第二章
第七話 別離
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「っく…ぷはぁ」
一気に瓶ごと酒を呷ると、喉が焼けつくような感覚と、少しばかりの酩酊感がレイを包んだ。
最近では体がアルコールに慣れ始め、簡単には酔いが回らなくなりつつあるのが、レイの目下の悩みである。
「う…ヒック」
こうした生活も、もはや日常だ。
部屋には空き瓶がいくつも転がっていた。
もはやレイは酒を買いに行く以外の用事では外出しなくなっていた。
毎日酒を大量に飲み、今となってはレイは酒なしではまともに物を考える事が出来なくなりつつある。
まだ昼間の太陽が差し込んでいる時間から、彼は酒をラッパ飲みしていた。
しばらくするとモーガンがノックもせずに入ってきた。
心底呆れ返ったという表情でレイを見た。
「全く…いつまでこんな自堕落な生活をしているつもりだ?」
レイは答えなかった。
「お前は士官養成学校に入って、立派な将校になる予定の男なんだぞ!
将来は軍の中枢としてこの国や騎士団を動かしていく、それだけの力もあるんだ‼︎」
「…士官養成学校?」
不意にレイが笑い出した。
「くくく…俺が将校だって?
軍を率いて、ご大層な正義を振りかざして、大量虐殺を命じろって? あんた頭大丈夫か?」
「何だ、その口の聞き方は!
正義は我らにあり、だからこそ民衆はこの戦争を支持したのだ‼︎」
「よく言うぜ、あんたらがプロパガンダで民衆を扇動したくせに。
あんな嘘っぱちの絵まで描かせて、俺たちに茶番までやらせて。
そうまでしなきゃ崩れるほど、あんたらの正義は脆いんだよ!」
突如として、レイの中で異様な程の怒りが湧いた。
激情に突き動かされるままに立ち上がり、レイはモーガンを睨み付けた。
「また戦場に行けだと⁉︎ 死んでも生き残っても辛いばかりなのが解りきっていてもか?
俺は知っているんだぞ。エレナやライリーだけじゃない、帰還兵は半分以上自殺してる。
あんたらが戦争や差別を辞めないからだろうが! 傲慢に大義を振りかざして、その結果がこれかよ?
俺はもう騙されたりしないぞ! さっさと失せろ‼︎」
「それだけの力を持ちながら、何を言っているんだ‼︎
その能力を全力で振るい、戦争を終わらせる事こそ使命だとは思わんのか⁉︎」
「力だと? こんな力があったから何だってんだよ?
助けられなかった仲間だっている、何とか守れた仲間も心を病んで死んじまう。
それを止められない力に何の意味があるんだよ!
俺だけじゃない、生き残った奴は全員苦しんでるんだ‼︎
全部この戦争が悪いって事が、まだわからないのか⁉︎
さっさと消えろ! 消えやがれって言ってんだよ‼︎」
周囲に転がっていた空き瓶を投げつけた。
ここまでされては、モーガンも引き下がるしかなった。
一人残された室内で、レイはまた絶望に支配された。
「…どうすればいい…俺は、どうすれば…」
数日後。
再びノックをする音が聞こえはしたが、モーガンは中に入って来ようとはしなかった。
その代わり、ドアの下の隙間から何かを差し込んできたのを、レイは見逃さなかった。
「それはジラード行きの飛空挺のチケットだ。日付は一週間後になる」
「……どういうことだ?」
「見ての通りだ、もうお前の面倒は見切れん。
ジラードはティアーノとの国境沿いにある、永久中立地帯だ。
聖ミロワ生誕の地として、一切の争いが禁じられている。
あそこには、お前のように戦争帰りのロクデナシ用の慰安所がある。
仲間はたくさんいるし、金なら補償金が毎月山の様に届く。文句はないだろう?」
「くっ…はっはっはっ」
レイは乾いた笑い声を出した。
「何がおかしい?」
「結局のところ、俺は使い捨ての駒ってか?
なら最初からそう言えよ、都合の良いことばかり言って騙しやがって」
「…準備を済ませておけよ。見送りにはいかんからな」
足音と共に、モーガンは去っていった。
最後まで夫人は現れなかった。
恐らくは日々荒らくれているレイに、強く恐れをなしたからであろう。
遠い異国にて暮らすというのは、今のレイとしては願ってもない事だった。
全ての元凶の一人であるモーガンと一緒にいるのは、たまらなく不愉快だったからだ。
(言われるまでもねぇんだよ)
半日で用意を済ませ、その日の内にレイはデズモンド邸を後にした。
こうしてレイは、仲間・恋人・家族といった、文字通り大切な全てを失った。
最後にレイは、戦没者用の共同墓地に赴いていた。
ここには戦死者たちの遺骨の一部が治められ、家族以外の軍人たちが出入りする儀式的な場所である。
最後にこの場所に眠る仲間たちと、挨拶をしていかなければいけないと思ったからだった。
「リナ、ライリー、ジャマール、カイン…逃げるような真似して、ごめん」
そう言って彼は、背を向けて去ろうとした。
不意に脳裏によぎったのは、エレナのことだった。
(…最後の立ち会いも、出来なかったな)
姉であるサリーが宣告した通り、エレナの身柄は教会が押さえ、アルマ教主国へ移送された。
つい先日に酒が抜けないながらも、千鳥足でエレナのところに向かった際、看護師に冷たい声で告げられた。
そのことは、否が応でもレイの気分を落ち込ませた。
(ごめん、エレナ…さよなら)
そしてレイは飛空挺発着場へと向かっていった。
客席に座りながら、レイは中央に映し出される術式スクリーンを見ていた。
そこでは南方戦線での戦況が映し出されており、いまだ双方ともに犠牲者を出しながら一進一退の戦いを繰り広げているそうである。
ニュースキャスターと思しき女性が、無感動に原稿を読み上げていた。
『…王国軍の実に30%が、南方戦線にて消耗している模様です。
さて、次のニュースです。近年、アズリエル国内での世論調査の結果…』
もはやレイには俯く事しかできなかった。
この現実を変える手段が、何も思い浮かばないからだ。
(…もういい)
もはや全てをレイは放棄しようとしていた。
一気に瓶ごと酒を呷ると、喉が焼けつくような感覚と、少しばかりの酩酊感がレイを包んだ。
最近では体がアルコールに慣れ始め、簡単には酔いが回らなくなりつつあるのが、レイの目下の悩みである。
「う…ヒック」
こうした生活も、もはや日常だ。
部屋には空き瓶がいくつも転がっていた。
もはやレイは酒を買いに行く以外の用事では外出しなくなっていた。
毎日酒を大量に飲み、今となってはレイは酒なしではまともに物を考える事が出来なくなりつつある。
まだ昼間の太陽が差し込んでいる時間から、彼は酒をラッパ飲みしていた。
しばらくするとモーガンがノックもせずに入ってきた。
心底呆れ返ったという表情でレイを見た。
「全く…いつまでこんな自堕落な生活をしているつもりだ?」
レイは答えなかった。
「お前は士官養成学校に入って、立派な将校になる予定の男なんだぞ!
将来は軍の中枢としてこの国や騎士団を動かしていく、それだけの力もあるんだ‼︎」
「…士官養成学校?」
不意にレイが笑い出した。
「くくく…俺が将校だって?
軍を率いて、ご大層な正義を振りかざして、大量虐殺を命じろって? あんた頭大丈夫か?」
「何だ、その口の聞き方は!
正義は我らにあり、だからこそ民衆はこの戦争を支持したのだ‼︎」
「よく言うぜ、あんたらがプロパガンダで民衆を扇動したくせに。
あんな嘘っぱちの絵まで描かせて、俺たちに茶番までやらせて。
そうまでしなきゃ崩れるほど、あんたらの正義は脆いんだよ!」
突如として、レイの中で異様な程の怒りが湧いた。
激情に突き動かされるままに立ち上がり、レイはモーガンを睨み付けた。
「また戦場に行けだと⁉︎ 死んでも生き残っても辛いばかりなのが解りきっていてもか?
俺は知っているんだぞ。エレナやライリーだけじゃない、帰還兵は半分以上自殺してる。
あんたらが戦争や差別を辞めないからだろうが! 傲慢に大義を振りかざして、その結果がこれかよ?
俺はもう騙されたりしないぞ! さっさと失せろ‼︎」
「それだけの力を持ちながら、何を言っているんだ‼︎
その能力を全力で振るい、戦争を終わらせる事こそ使命だとは思わんのか⁉︎」
「力だと? こんな力があったから何だってんだよ?
助けられなかった仲間だっている、何とか守れた仲間も心を病んで死んじまう。
それを止められない力に何の意味があるんだよ!
俺だけじゃない、生き残った奴は全員苦しんでるんだ‼︎
全部この戦争が悪いって事が、まだわからないのか⁉︎
さっさと消えろ! 消えやがれって言ってんだよ‼︎」
周囲に転がっていた空き瓶を投げつけた。
ここまでされては、モーガンも引き下がるしかなった。
一人残された室内で、レイはまた絶望に支配された。
「…どうすればいい…俺は、どうすれば…」
数日後。
再びノックをする音が聞こえはしたが、モーガンは中に入って来ようとはしなかった。
その代わり、ドアの下の隙間から何かを差し込んできたのを、レイは見逃さなかった。
「それはジラード行きの飛空挺のチケットだ。日付は一週間後になる」
「……どういうことだ?」
「見ての通りだ、もうお前の面倒は見切れん。
ジラードはティアーノとの国境沿いにある、永久中立地帯だ。
聖ミロワ生誕の地として、一切の争いが禁じられている。
あそこには、お前のように戦争帰りのロクデナシ用の慰安所がある。
仲間はたくさんいるし、金なら補償金が毎月山の様に届く。文句はないだろう?」
「くっ…はっはっはっ」
レイは乾いた笑い声を出した。
「何がおかしい?」
「結局のところ、俺は使い捨ての駒ってか?
なら最初からそう言えよ、都合の良いことばかり言って騙しやがって」
「…準備を済ませておけよ。見送りにはいかんからな」
足音と共に、モーガンは去っていった。
最後まで夫人は現れなかった。
恐らくは日々荒らくれているレイに、強く恐れをなしたからであろう。
遠い異国にて暮らすというのは、今のレイとしては願ってもない事だった。
全ての元凶の一人であるモーガンと一緒にいるのは、たまらなく不愉快だったからだ。
(言われるまでもねぇんだよ)
半日で用意を済ませ、その日の内にレイはデズモンド邸を後にした。
こうしてレイは、仲間・恋人・家族といった、文字通り大切な全てを失った。
最後にレイは、戦没者用の共同墓地に赴いていた。
ここには戦死者たちの遺骨の一部が治められ、家族以外の軍人たちが出入りする儀式的な場所である。
最後にこの場所に眠る仲間たちと、挨拶をしていかなければいけないと思ったからだった。
「リナ、ライリー、ジャマール、カイン…逃げるような真似して、ごめん」
そう言って彼は、背を向けて去ろうとした。
不意に脳裏によぎったのは、エレナのことだった。
(…最後の立ち会いも、出来なかったな)
姉であるサリーが宣告した通り、エレナの身柄は教会が押さえ、アルマ教主国へ移送された。
つい先日に酒が抜けないながらも、千鳥足でエレナのところに向かった際、看護師に冷たい声で告げられた。
そのことは、否が応でもレイの気分を落ち込ませた。
(ごめん、エレナ…さよなら)
そしてレイは飛空挺発着場へと向かっていった。
客席に座りながら、レイは中央に映し出される術式スクリーンを見ていた。
そこでは南方戦線での戦況が映し出されており、いまだ双方ともに犠牲者を出しながら一進一退の戦いを繰り広げているそうである。
ニュースキャスターと思しき女性が、無感動に原稿を読み上げていた。
『…王国軍の実に30%が、南方戦線にて消耗している模様です。
さて、次のニュースです。近年、アズリエル国内での世論調査の結果…』
もはやレイには俯く事しかできなかった。
この現実を変える手段が、何も思い浮かばないからだ。
(…もういい)
もはや全てをレイは放棄しようとしていた。
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