10 / 77
1節[第一章]
第九話『はい。やらかしました』
しおりを挟む
やらかしたァ!いつもの感覚で好きって言っちゃったぁ!今私はレインなんだから誤解しか招かないよ!!
「えっ?レイン??ノインが好きって…ほんとに??」
「うっ嘘やんな?」
「マジか…」
「へ~…」
どうすんのこの空気!!今更取り返しつかないし!嘘だって言ったらノイン様が傷つくし…。
てか嫌でしょノイン様…。殺そうとした相手から好きって言われても…。ってそうじゃん!さっき殺されかけたんだからレインからしてもおかしいでしょ!!好きってだけで殺そうとした相手を許すなんて…あっ!そっか。その手がある!!
「でっですが!」
「「「「「!!」」」」」
「ノイン様に首を絞められた時、私の思いは届かないと思いました。ですから、“好きだった”が適切な言葉です。」
どう?辻褄はあってるし、あの言葉が嘘ってわけでもないし今は違うって意味も込められて最高じゃない?ノイン様は私の事好きじゃないだろうし、これが最適解なはず!!
「好きやった…って。」
「今はもう好きやないってこと?」
「えっ?はい…。」
スベイス様とヤヌア様の顔がさっきからコロコロ変わるんだよね…。私がノイン様のこと好きだって言った時は二人とも死にそうな顔してて、今は好きじゃないって言ったら急に笑顔になって…そんな変わるもんなの表情って!!感情のバーゲンセール!?スベイス様はともかくヤヌア様まで、どんだけ妹好きなのよ!!
「よかった~♡」(ギュッ
「あんな野蛮なやつに大切な妹やってたまるか。」(ナデナデ
愛がすごーい…。これレイン一生結婚できないんじゃ…。
「あちゃ~。ノインのいいお嫁さんになると思ったんだけどな~。」
「おっ俺は嫌やで!あんな男たらし女なんか!」
「私は男たらしではありません!ブラコンです!」
もっと言えばオタクじゃ!!決して男たらしではない!!
「よけい嫌やわ!」
「私だってあなたなんかゴメンです!」
「まぁまぁ二人とも…。」
あなた達は私の推しであり、私はあなた方のオタクであって、それ以上でもそれ以下でもない関係なんです!ここ大事!!
「どんな奴であろうとレインを嫁に出す気はないですが?」
「せやで!レインは昔スベお兄ちゃんと結婚する!って言ってたんやから僕と結婚するんや!」
「そんなこと言ったら私ヤヌア兄様に相応しいお嬢様になるために頑張るから、なった時はお嫁さんにしてね!って約束した俺の方が結婚するべきだと思いますけど?」
ええ??そんなこと言ってたのレイン??
「でもエイム・プレントさんと婚約していらっしゃいますよね?」
「ぐっ…。」
「うっ…。」
お兄様方ぐぅの根が出てますよ…。
「可愛い妹の頼みだったからね…。」
「それにフィブア兄さんが…「ヤヌア!」…!!」
えっ?えっ!?何!?
「ヤヌア…。それは言っちゃダメ。フィブア兄さんとエイムとの約束だから。」
「ごっごめんなさい兄さん…。」
何何!?気になるじゃん!そんなに言わられたら!!
聞こうか迷っているとジィーブ様が手を叩き話を切りかえた。
「改めて。話を進めましょう」
みんなも気持ちを切り替え椅子に座った。私は二人の兄に挟まれる形で座り前にはエース様がいる。
ジィーブ様が内容を話し出す。
「今回事前にお知らせせずウィンター家を訪れることになり、申し訳ありません。急ぎ伝えなければならない事がありまして、それを伝えに来たのです。とても重要な内容で手紙ではお伝えできないものです。」
「なるほど。詳しく聞かせて頂けますか?」
「はい。まずどの家紋にも話していなかった事実ですが…我々には四人目の兄弟がいます。」
「四人目?」
「名はシオン。産まれて間もないシオンは、ある日黒いマントの何者かに誘拐され、今の今まで行方が分からない状態でした。」
ここまではゲームのシナリオで見た事がある。この時兄たちはシオンのことを聞いてレインが闇市で買っていじめていた子だと察する。そしてそれを打ち明けてしまう。ここで元々低かった兄たちからの評価はガクッと落ちてレインはどんどん不利になっていく。
けど、今回は違う!私はシオンをいじめていないし兄たちの評価も下げてない!だからきっと…。
「そのシオンがウィンター家の近くで目撃されたとの情報がありました。」
「私達が誘拐したと仰りたいんですか?」
「いえ!決してそのようなことはありません!ウィンター家とハーベスト家は代々協力しあってきた家紋です。もしそちらでなにか情報がないかそれが知りたかったのです。」
「なるほど…。特徴などはお教え頂けますか?」
「私どもも幼い頃の記憶しかなく詳しくは言えないのですが…。紫の瞳の男の子です。」
「紫の瞳ですか…。今いくつぐらいでしょう?レインと同じくらいですか?」
「おそらく今は十三歳だと思います。」
「あの…。」
スベイス様とジィーブ様が話している中ヤヌア様が手を上げる。
「ノインがレインの首を絞めたのとこの話ってなにか繋がりがあるんすよね?」
その言葉にジィーブ様もエース様も顔を顰めた。空気が重くなり誰も話出せなくなっていた。
「何かあるなら教えて欲しいな~。なんせウィンター家とハーベスト家の間柄やねんから。」
スベイス様が砕けた言い方で話し出す。そのおかげか二人の表情が少し穏やかになり、話出そうとした瞬間、扉の方からノックが聞こえた。
「失礼します。レイン様に急ぎの用事があるとエイム様が来られました。」
その扉から出てきたのは、シオンだった。
椅子が倒れる音が聞こえる。
私はこの時思った。
はい、やらかしました。
「えっ?レイン??ノインが好きって…ほんとに??」
「うっ嘘やんな?」
「マジか…」
「へ~…」
どうすんのこの空気!!今更取り返しつかないし!嘘だって言ったらノイン様が傷つくし…。
てか嫌でしょノイン様…。殺そうとした相手から好きって言われても…。ってそうじゃん!さっき殺されかけたんだからレインからしてもおかしいでしょ!!好きってだけで殺そうとした相手を許すなんて…あっ!そっか。その手がある!!
「でっですが!」
「「「「「!!」」」」」
「ノイン様に首を絞められた時、私の思いは届かないと思いました。ですから、“好きだった”が適切な言葉です。」
どう?辻褄はあってるし、あの言葉が嘘ってわけでもないし今は違うって意味も込められて最高じゃない?ノイン様は私の事好きじゃないだろうし、これが最適解なはず!!
「好きやった…って。」
「今はもう好きやないってこと?」
「えっ?はい…。」
スベイス様とヤヌア様の顔がさっきからコロコロ変わるんだよね…。私がノイン様のこと好きだって言った時は二人とも死にそうな顔してて、今は好きじゃないって言ったら急に笑顔になって…そんな変わるもんなの表情って!!感情のバーゲンセール!?スベイス様はともかくヤヌア様まで、どんだけ妹好きなのよ!!
「よかった~♡」(ギュッ
「あんな野蛮なやつに大切な妹やってたまるか。」(ナデナデ
愛がすごーい…。これレイン一生結婚できないんじゃ…。
「あちゃ~。ノインのいいお嫁さんになると思ったんだけどな~。」
「おっ俺は嫌やで!あんな男たらし女なんか!」
「私は男たらしではありません!ブラコンです!」
もっと言えばオタクじゃ!!決して男たらしではない!!
「よけい嫌やわ!」
「私だってあなたなんかゴメンです!」
「まぁまぁ二人とも…。」
あなた達は私の推しであり、私はあなた方のオタクであって、それ以上でもそれ以下でもない関係なんです!ここ大事!!
「どんな奴であろうとレインを嫁に出す気はないですが?」
「せやで!レインは昔スベお兄ちゃんと結婚する!って言ってたんやから僕と結婚するんや!」
「そんなこと言ったら私ヤヌア兄様に相応しいお嬢様になるために頑張るから、なった時はお嫁さんにしてね!って約束した俺の方が結婚するべきだと思いますけど?」
ええ??そんなこと言ってたのレイン??
「でもエイム・プレントさんと婚約していらっしゃいますよね?」
「ぐっ…。」
「うっ…。」
お兄様方ぐぅの根が出てますよ…。
「可愛い妹の頼みだったからね…。」
「それにフィブア兄さんが…「ヤヌア!」…!!」
えっ?えっ!?何!?
「ヤヌア…。それは言っちゃダメ。フィブア兄さんとエイムとの約束だから。」
「ごっごめんなさい兄さん…。」
何何!?気になるじゃん!そんなに言わられたら!!
聞こうか迷っているとジィーブ様が手を叩き話を切りかえた。
「改めて。話を進めましょう」
みんなも気持ちを切り替え椅子に座った。私は二人の兄に挟まれる形で座り前にはエース様がいる。
ジィーブ様が内容を話し出す。
「今回事前にお知らせせずウィンター家を訪れることになり、申し訳ありません。急ぎ伝えなければならない事がありまして、それを伝えに来たのです。とても重要な内容で手紙ではお伝えできないものです。」
「なるほど。詳しく聞かせて頂けますか?」
「はい。まずどの家紋にも話していなかった事実ですが…我々には四人目の兄弟がいます。」
「四人目?」
「名はシオン。産まれて間もないシオンは、ある日黒いマントの何者かに誘拐され、今の今まで行方が分からない状態でした。」
ここまではゲームのシナリオで見た事がある。この時兄たちはシオンのことを聞いてレインが闇市で買っていじめていた子だと察する。そしてそれを打ち明けてしまう。ここで元々低かった兄たちからの評価はガクッと落ちてレインはどんどん不利になっていく。
けど、今回は違う!私はシオンをいじめていないし兄たちの評価も下げてない!だからきっと…。
「そのシオンがウィンター家の近くで目撃されたとの情報がありました。」
「私達が誘拐したと仰りたいんですか?」
「いえ!決してそのようなことはありません!ウィンター家とハーベスト家は代々協力しあってきた家紋です。もしそちらでなにか情報がないかそれが知りたかったのです。」
「なるほど…。特徴などはお教え頂けますか?」
「私どもも幼い頃の記憶しかなく詳しくは言えないのですが…。紫の瞳の男の子です。」
「紫の瞳ですか…。今いくつぐらいでしょう?レインと同じくらいですか?」
「おそらく今は十三歳だと思います。」
「あの…。」
スベイス様とジィーブ様が話している中ヤヌア様が手を上げる。
「ノインがレインの首を絞めたのとこの話ってなにか繋がりがあるんすよね?」
その言葉にジィーブ様もエース様も顔を顰めた。空気が重くなり誰も話出せなくなっていた。
「何かあるなら教えて欲しいな~。なんせウィンター家とハーベスト家の間柄やねんから。」
スベイス様が砕けた言い方で話し出す。そのおかげか二人の表情が少し穏やかになり、話出そうとした瞬間、扉の方からノックが聞こえた。
「失礼します。レイン様に急ぎの用事があるとエイム様が来られました。」
その扉から出てきたのは、シオンだった。
椅子が倒れる音が聞こえる。
私はこの時思った。
はい、やらかしました。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる