人生を斜交いに生きた男 実話

朝焼け

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人生を斜交いに生きた男 続き 60

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 そんな中で何となく仕事をこなしている折に2ヶ月後輩の山崎から相談事があるので、朝礼が終わって其々に散っていく行きつけの喫茶店で合流した。
 先に私が店でコーヒーを飲んでいると山崎が入ってきた。38歳で既婚者。がっちりした体格で如何にも力持ちタイプ。今迄ゆっくりと話した事がなかったので、この会社に来るまでの経緯を聞いたら、18歳から遠洋貨物船の船乗り一筋で来たが、時代の流れで外国人へと登用の道が開かれて日本人は肩たたき制度に選出され、退職金上乗せ2800万円で辞めて、いきなりの大金を持っての丘の上のカッパになったので、全くの世間知らずが災いに。女の扱いも疎くてトラブルになったようだ。
 船乗りの時のHの欲望は全て金で処理をしてたので女心の駆け引き、扱いはてんでオンチなのに無類の女好きなのでカモにされるタイプなのだ。
 車は当時流行のトヨタのマーク∥を乗り回していたので金回りの良い奴に見られてスナックに行ってもからかわれたり、金を使う割にはHまで中々進展せず、モテたい故に退職金をポロッとこぼすと女の目がキラキラと光り余計カモにされていたようだ。
 そんなこんなで、ある1人の女に950万円の大金が貸し倒れに。それも一回のセックスもないとの事。
 で、借用書があるのは625万円分だけで、後は無いとの事。相手の名は さとみ といい、喫茶店のオーナーで一階がお店で2階は住居に。それ以上の事は分からないとの事。きっかけは車が停めやすいので何気なく入った店のママに嵌められたと。バイトの娘2人と3人で切り回しているようだ。
 ママの妖艶な魅力に惹かれて9割以上が男性客。
 バイトの娘もママの引き立て役なのでわざとブスを採用しているのだ。兎に角女王様扱いを望み、気分屋でツンデレ難しいタイプなのだ。
 いつも短めの横スリットがあるスカートに胸元が大きく抉れた服を意識して着て、コーヒーを置く時にノーブラなので乳房が見える計算尽くめの仕草をするので大抵の男はメロメロに。山崎もその1人で何回も通う内に色々と話を、その折にポロッと退職金の話が、それからはママの態度が大きく変わったのだ。わざわざ暇な時間に来る様に指示をしてその時間に行くと、他のお客さんから死角になる席に座らせて、ママが横や向かいに座ったり、わざと下着が見える仕草をしたり、たまには手を握ったりで、山崎は完全にノックアウト状態に。   続く
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