人生を斜交いに生きた男 実話

朝焼け

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人生を斜交いに生きた男 実話 54

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 「もしもしお電話変わりました。そういった件は届いていませんが」
 若い男性の声だ。
 「はぁー惚けるつもりか?隠すつもりなんか」
 「いえ、そういうつもりはありませんが」 ひょっとしたらテナントが隠してるかもな 「分かった2日後に電話入れるし、内偵してみ」
 電話を切った。
 当時は公衆電話の時代、逆探知されるので3分以内に切った。
 2日後に同じ番号に
 「おはようさん、2日前に、、、平井やが」
 「はい、平井様ですね」
 話が通じていたのか対応がスムーズに
 「変わりました。私、坂本と申します。はいこの間の件ですね後日報告が有りました。で、どう言ったご用件ですか?」
 うん、認めよったな
 「こういう暴力的な人を店長にしてていいのか!
 「ハァ、、、どうすれば?」
 「そっちの出方次第では表に出てしまうがどうする?」
 「で、ですからそうならないようにと」
 時計を見ながらこの通話も録音されているやろうと。
 「一旦切るし、10分後に掛けるので」
 「あ、はい次からは坂本とご指名頂ければ直通になりますので」
 「分かった」
 煙草を一服ゆっくりとふかし、気を沈めてからかけ直した。3回目のコールで本人が出た。
 「平井様、ご面倒ですが一度お目に掛かってお話をしたいのですが、如何でしょうか」 「えぇー、、合わないとあかんのか!」
 顔を晒すのはかなりのリスクがあるし、然し金も欲しいし。
 「分かったこっちの都合は明日の夕方4時○○でどうや?」
 「はい分かりました。私とテナントの専務と同行しますので」
 「そうか、わしは眼鏡と茶封筒を持参するし」
 「はい承知しました。宜しくお願いします」
 電話を切り、直ぐにその場を離れた。
 何か上手く行き過ぎて危ないのでは⁈逆に罠では?警察に垂れ込んでいるかも?
 さてどうしたものか、一晩寝てもやはり金の魅力には勝てず行く事にした。
    続く
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