51 / 69
人生を斜交いに生きた男 実話 52
しおりを挟む
「小田さんがお見えになりました」
えらい変わりようやな
おはよう御座います」
私から挨拶を
「おはよう」
事務員がコーヒーでよろしいですか?
「よろしく」
社長の向かいに座りコーヒーを飲みながら
「社長、わしの事を色々調べたやろうが何も出て来んやろう、前科も無いし」
「嫌、そんな事は」
「1週間のお預けは長すぎるしな」
社長が封筒を差し出し
「確認してくれるか」
受取り、ゆっくり数えると10万円多いが 「これは?」
「わしの気持ちの分を上乗せしたので、小田君の気持ちよく分かったし。1人で乗りこんでくる男気が気に入ってな」
「そりゃありがたいですヮ」
今後の為にと一筆を書かされた。
…今後この件で一切の異議申立てをしません… ○○年12月○○日 小田○○
最後に社長と握手をして別れた。
事務所全員に聞こえるように
「皆さんお世話になりました」
その足で自分がいた事業所に行き所長に退社の挨拶をすると意外な言葉が
「小田ョ大したもんよ、男やなぁーわしらも戦いたいがローンや子供の事もあるしなぁ、、、」
「はぁー分かりますよ。人には色々と事情あるし、これで少しでも待遇改善に成ればいいがなぁー。お世話になりました」
他の社員は出払っていたが、ロッカーの整理をして事業所を後にした。
後日部長と落ち合い、3人の子分を連れてきて乾杯をした。
「小田ョたいしたもんやのぉ」
部長の余談によると、元ヤクザの社員が3人で社長の机にドスを突き立て、金を出せと脅したが1円も取れなかったのに、紙切れ一枚でなぁ、、、
度胸もあるし、頭も切れるしヤクザに向いていると持ち上げてくれるが
「部長褒め過ぎやし、それに何事も度が過ぎると返り血を浴びるし」
その後2件周り全て私の奢りで。
翌朝、昨晩遅かったので、彼女に100万円取れたと言って40万円を渡すと
「へぇー大したもんやなぁ。払いよったんや。さすが一郎や見直したわ」
その原稿を見せると、知能戦でやったんやな。だった1人で会社と相撲取るとはなぁ。
続く
えらい変わりようやな
おはよう御座います」
私から挨拶を
「おはよう」
事務員がコーヒーでよろしいですか?
「よろしく」
社長の向かいに座りコーヒーを飲みながら
「社長、わしの事を色々調べたやろうが何も出て来んやろう、前科も無いし」
「嫌、そんな事は」
「1週間のお預けは長すぎるしな」
社長が封筒を差し出し
「確認してくれるか」
受取り、ゆっくり数えると10万円多いが 「これは?」
「わしの気持ちの分を上乗せしたので、小田君の気持ちよく分かったし。1人で乗りこんでくる男気が気に入ってな」
「そりゃありがたいですヮ」
今後の為にと一筆を書かされた。
…今後この件で一切の異議申立てをしません… ○○年12月○○日 小田○○
最後に社長と握手をして別れた。
事務所全員に聞こえるように
「皆さんお世話になりました」
その足で自分がいた事業所に行き所長に退社の挨拶をすると意外な言葉が
「小田ョ大したもんよ、男やなぁーわしらも戦いたいがローンや子供の事もあるしなぁ、、、」
「はぁー分かりますよ。人には色々と事情あるし、これで少しでも待遇改善に成ればいいがなぁー。お世話になりました」
他の社員は出払っていたが、ロッカーの整理をして事業所を後にした。
後日部長と落ち合い、3人の子分を連れてきて乾杯をした。
「小田ョたいしたもんやのぉ」
部長の余談によると、元ヤクザの社員が3人で社長の机にドスを突き立て、金を出せと脅したが1円も取れなかったのに、紙切れ一枚でなぁ、、、
度胸もあるし、頭も切れるしヤクザに向いていると持ち上げてくれるが
「部長褒め過ぎやし、それに何事も度が過ぎると返り血を浴びるし」
その後2件周り全て私の奢りで。
翌朝、昨晩遅かったので、彼女に100万円取れたと言って40万円を渡すと
「へぇー大したもんやなぁ。払いよったんや。さすが一郎や見直したわ」
その原稿を見せると、知能戦でやったんやな。だった1人で会社と相撲取るとはなぁ。
続く
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


リアル男子高校生の日常
しゅんきち
エッセイ・ノンフィクション
2024年高校に入学するしゅんの毎日の高校生活をのぞいてみるやつ。
ほぼ日記です!短いのもあればたまに長いのもだしてます。
2024年7月現在、軽いうつ状態です。
2024年4月8日からスタートします!
2027年3月31日完結予定です!
たまに、話の最後に写真を載せます。
挿入写真が400枚までですので、400枚を過ぎると、古い投稿の挿入写真から削除します。[話自体は消えません]
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


うつ病WEBライターの徒然なる日記
ラモン
エッセイ・ノンフィクション
うつ病になったWEBライターの私の、日々感じたことやその日の様子を徒然なるままに書いた日記のようなものです。
今まで短編で書いていましたが、どうせだし日記風に続けて書いてみようと思ってはじめました。
うつ病になった奴がどんなことを考えて生きているのか、興味がある方はちょっと覗いてみてください。
少しでも投稿インセンティブでお金を稼げればいいな、なんてことも考えていたり。

株式投資日記
小狸日
エッセイ・ノンフィクション
自分が行っている株式投資の記録を残しています。
初心者は記録を付けた方が良いという話を聞いて、今からでもと自分の行動の見直しを考え行う事にしました。
正直、株って難しいけど、面白いかも。
生活資金位は稼げる様にと奮闘中です(;^_^A
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる