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人生を斜交いに生きた男 実話 44

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その日彼女が帰宅1番
 「店長メチャクチャびびっていたよ。私への言葉遣いもソフトになり、あんな凹んだ姿見た事が無いし」
 「そうやろう、かなりびびらしたから」
 然しコイツは腐っているで、散々貢がしといて、その傷に塩を塗りつけるか!!
 この話は後日談があるのだ。

 彼女と暮らす様になって暫くはゆっくりしていたが、根っからの貧乏性と、男としての プライドがあるので、自分の食いぶち位は稼ぎたいのと、彼女の 負担になりたくないので職探しをするが、中途半端なとこしか。何とか潜り込んだのが、日本道路公団の下請け会社で○●美装(株)会社に入れたのだ。
 応募条件は免許所持者だが、面接の印象が良かったのか採用されたのだ。
 面接はお互いに騙し合いの世界。
 仕事内容は高速道路上での落下物の 撤去や、ゴミ拾い、トラブル解消の 対応とか。それと半年に一度のトンネル内の白パネルの 汚れ落としがある。これは結構危険な作業なのだ。
 通常勤務は助手席に乗り、ゴミ拾い担当で黄色灯のランプ点灯で走行しながら、中央分離帯、側溝の 清掃、落下物の撤去と無線による現場直行(事故の処理)したりで。何もない時は往復で約200キロは走行するのだ。まぁ  、ありとあらゆる物が看板、木材、雑誌、ビニール、エロ本、入れ歯、タイヤ、ホイール、靴、畳、鞄等々。又、料金所の 側溝には使用済みのスキン、パンティ、ストッキング、ティッシュ、大便、小便の 汚物とか、たまにその中に現金が落ちている。料金所での支払いの 時に風に飛ばされて、、、少々の役得はあるが、余り綺麗な仕事ではない。
 それと大事故発生時には、その撤去作業にもあたる。血や肉片の始末は大変だし食事も喉を通り難い。砂や水で流したりと
 それに2ヶ月に1度、日曜日に余計な作業が道路公団の事務所の清掃と床のワックス掛けがあるが、事故を起こした会社、家庭からお詫びの品々が届くのだ。ビール、洋酒、日本酒、お米、洗剤、石鹸、商品券等々が片隅に山積みされているのでバレない程度にチョロまかすのだ。これ位の役得がないとやってられない。これは契約を取るのにサービスの 範疇にあるので休日出勤手当もなし。
 それと半年に一度のペースで深夜勤務が回ってくるがこれが大変なのだ。
 公団側は危険な作業なので昼勤と深夜勤務の 人間は絶対に入れ替える事になっているが、  続く
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