人生を斜交いに生きた男 実話

朝焼け

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人生を斜交いに生きた男 実話 42

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彼女は私の右に座り、上司は向かいに。暫しの沈黙の 後、私が口火を切った。
 「あんさんも気付いていたと思うが、彼女は別れたがっていたが、直の上司だしついつい言いそびれて。今日でケジメを付けたいので」
 「、、、わかりました」
 彼女に何か言いたいことはないか?目を向けると下を向いて首を横に振ったので
 「まぁ  、彼女がそう言うなら良いが、普通はあんさんが手切金払わんとあかん話やで」
 遊興費、服の代金だけでも軽く350万円位になっているのだ。9年の月日は長い。男は給与は妻に渡し、小遣いは彼女からせびっていたのだ。
 普通は逆だろう。上司が手当をあげて経済的負担を無くすのが、、、
 今後の為に一筆を書かせた。
 =今後一切彼女には関わらず嫌がらせをしません=
 署名、日付けを書いてもらった。
 「あの、、、」
 「何か他に?」 
 「私服を持って帰りたいのですが」
 彼女が少し考えて
 「どうぞ」
 「わかった宅急便で送るから」
 家はまずいのでと会社に送る事にした。嫁はんにバレたくないのか。
 話は15分程で決着した。彼女は修羅場に成らずにホッとしていた。立場上はこっちの方が有利なのだ。唯カッと血が昇る人は前後の見境いが付かず修羅場へと、、、然し、相手の方が失う物が大きいので余程の 馬鹿じゃない限り相手が折れてくる。年上であれ、空手の段持ちだろうと冷静に対応ができるはず。
 彼女は呆気なく終わったので驚いていた。 一応この日をカレンダーに赤丸を付けておいたのが、後に大いに役立ったのだ。
 その後彼女へのイジメもなく順調に過ぎていたが、45日程経過した頃に、信販会社から彼女宛に請求書が、私が先に見る訳にもいかず、帰宅して彼女が見ると、
 「えー何これ」
 大きな声が
 「どうした?」
 見ると紳士靴2足と服3点で38万円の請求書に
 「えー買ってあげたんか?」
 少し強く言うと、以前も彼女の ロッカーを開け鞄からカードを無断借用で購入していた事が3回も有ったと、、、日付けを見ると話し合った2日後になっている。これには流石にカチンと来たので
 「この件は俺に任せて、キッチリ落とし前つけるし」  続く
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