人生を斜交いに生きた男 実話

朝焼け

文字の大きさ
上 下
24 / 69

人生を斜交いに生きた男 実話 25

しおりを挟む
面接さえこぎつけばチャンスは広がるのだが、後々で一寸した会社には面接のチャンスさえ貰えない不公平感を思い知るのだが、、、
 元来貧乏性というか、天涯孤独なので仕事が決まらないと落ち着かない。頼れる人、甘える人もなく自分しかいないので兎に角収入源を確保の為に水商売へと。初めての経験なので後に支配人曰く。
 「小田は変な癖も無く、見た目もスッキリしてたし」
 即決したと。他に2人いたが、チンピラ崩れで見た目もきついので不採用にしたと。当時はキャバレー、ピンサロが全盛期。仕事は夕方5時半から12時半位迄で。先ずはお店の掃除、その後支配人の朝礼があり色々と訓示をするが特に印象に残ったのが 
 「ホステスはお店の商品なので絶対に手を出すな!発見した時点で即首にするからな」
 後は業務上の当たり前の話がダラダラと。
 ホステスにもランクがあり低い人程早く出勤させられ上位程ゆっくりで同伴出勤なら9時までに入れば良いのだ。
 毎日ホステスの待機室《着替え》を通るのだが換気の為にドアは開けているので、ホステス同士で掴み合いの喧嘩を、下着状態で派手にやっている。
 「私の客と寝て横取りしゃがって」
 「○○に色目を使ったやろう」
 裏の女の戦いを目の当たりにすると百年の恋も冷めてくるが!一旦お店に出ると天使の顔をしてシラッと男どもを操るのが怖い。ホステスの登録は約200名位いるが、常時出勤しているのは150名前後だ。病気、生理日、揉め事、ズル休み、喪中等々。
 繁忙タイムは9時から11時が戦争に。当時は現役のヤクザが大きな顔してのさばっていた時代。着流しにドスを差し堂々と歩いていたのだ。自分の女をホステスとして送り込み世間知らずの甘ちゃんに美人局をして小遣いを稼いだりしていた。余りにも悪質な場合は店の信用に関わるので辞めさせたり。又他店での不祥事の手配書を交換しあったりで支配人もチェックしていたが、それでもうまく潜り込んで悪さをする輩もいるのだ。
 私もある程度慣れると余裕を持って仕事が出来るようになると色々と周りが見えて来る。ホステスからモーションを掛けられていたのだが22歳で未だ童貞だったので女性の扱いに慣れてなく疎くて、、、クリスチャン系の施設で育ったので聖書の教えで飲酒、煙草、不貞行為は一切罪だと洗脳されていたのだ。  続く
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

リアル男子高校生の日常

しゅんきち
エッセイ・ノンフィクション
2024年高校に入学するしゅんの毎日の高校生活をのぞいてみるやつ。 ほぼ日記です!短いのもあればたまに長いのもだしてます。 2024年7月現在、軽いうつ状態です。 2024年4月8日からスタートします! 2027年3月31日完結予定です! たまに、話の最後に写真を載せます。 挿入写真が400枚までですので、400枚を過ぎると、古い投稿の挿入写真から削除します。[話自体は消えません]

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

戯言こそ己の真の言葉を吐ける尊き物

岐阜の人
エッセイ・ノンフィクション
有るがままで言い己を偽る事もしなくても良い生きて居るんだから

うつ病WEBライターの徒然なる日記

ラモン
エッセイ・ノンフィクション
うつ病になったWEBライターの私の、日々感じたことやその日の様子を徒然なるままに書いた日記のようなものです。 今まで短編で書いていましたが、どうせだし日記風に続けて書いてみようと思ってはじめました。 うつ病になった奴がどんなことを考えて生きているのか、興味がある方はちょっと覗いてみてください。 少しでも投稿インセンティブでお金を稼げればいいな、なんてことも考えていたり。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

処理中です...