人生を斜交いに生きた男 実話

朝焼け

文字の大きさ
上 下
20 / 69

人生を斜交いに生きた男 実話 21

しおりを挟む
人は色々で無視したり、親切な人もいたりで。私は処世術としてこういう金は惜しまない方だが、中には貰うばかりでお返しをしない全くの ケチな人もいる。
 同室なので1人だけ食べるのも匂いや食べる音も漏れるのでお裾分けをしても一方通行だけの人もいる。余り期待はしていないが、はて人情としてどうかな⁈
70歳超えた実感で言えば本当のケチはヘビー級の酒好きとヘビー級の博打うちは徹底したケチである。
 さて、ベーカリーとなっているが時代は甘い物に飢えていたのか洋菓子へと移行期の最中。よって洋菓子部門に回された。
 朝8時から6時半位迄となっているが1時間位は残業はあるが大方はサーピス残業に。 ケーキだけでも1日7000個以上を作るので完全に流れ作業式になっていた。
 9班に分類され下準備、生地仕込み、焼き物、成形、カット、盛り付け、仕上げ、袋箱詰め、洗い物に分業化。他に配送部、製パン、直営店、販売員、事務員とかで総勢180人程がいる大所帯である。半分以上は寮生活者。
 各班には主任がいて副工場長、1番怖い工場長は54歳で小太り、身長は156センチ程で目付きがきつく強面てで、いつもピリピリしていた。 この人が笑っているのは見た事がない。直接話辛いし近寄り難いオーラーをわざと出しているのか⁈何かに追われているのか、余程忙しい時は手伝うが、大方は作業の 流れや、失敗していないか、材料の無駄がないかと目を光らせて何かあると主任が呼ばれて怒っていた。
 私は全くの 新人扱いで洗い物班にまわされた。此処だけでも4人いるのだ。
 洗い場は横2m、縦90センチ、深さ90センチもある横長になっていて、ボイラーの 湯が出る仕組みに。洗い場の 横には有りとあらゆる物が山積みに。ケーキを入れる通い箱(プラスチック製)が約500個が有り、後500個はその日の流通に使用してるので明日の洗い物に回ってくる。箱を洗うと交互に積み上げていく、台に上がり2m以上に屋上で天日干しを。他には大鍋のステンレスが7~8個、常時15個あり循環している、それを回す大きな羽根も金属製で重たい一つ13キロもある。ストレス製の丸いボールが大小28個程、これも常時50個程あり循環している。ヘラ、コテ、ナイフ、金型、物差し、絞り袋がありこれも常時95枚あり循環しているのだ。絞り袋は何を置いても最優先に洗い、直ぐに釜の近くに干すのだ。生乾きの場合は中毒の 菌が発生しやすいのと、生臭い匂いがケーキに移るので。  続く
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

リアル男子高校生の日常

しゅんきち
エッセイ・ノンフィクション
2024年高校に入学するしゅんの毎日の高校生活をのぞいてみるやつ。 ほぼ日記です!短いのもあればたまに長いのもだしてます。 2024年7月現在、軽いうつ状態です。 2024年4月8日からスタートします! 2027年3月31日完結予定です! たまに、話の最後に写真を載せます。 挿入写真が400枚までですので、400枚を過ぎると、古い投稿の挿入写真から削除します。[話自体は消えません]

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

うつ病WEBライターの徒然なる日記

ラモン
エッセイ・ノンフィクション
うつ病になったWEBライターの私の、日々感じたことやその日の様子を徒然なるままに書いた日記のようなものです。 今まで短編で書いていましたが、どうせだし日記風に続けて書いてみようと思ってはじめました。 うつ病になった奴がどんなことを考えて生きているのか、興味がある方はちょっと覗いてみてください。 少しでも投稿インセンティブでお金を稼げればいいな、なんてことも考えていたり。

戯言こそ己の真の言葉を吐ける尊き物

岐阜の人
エッセイ・ノンフィクション
有るがままで言い己を偽る事もしなくても良い生きて居るんだから

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

処理中です...